「動かすことはできるけど、どうして動いているのかわからないものはなーに?」
唐突に問われ、数秒考えた後、私はこう答えた
「スマホ?」
「面白くはないけど、せいかーい。」
「じゃあ、「面白い正解」があるの?」
「一つしか正解がない問題のほうが少ないでしょ?」
私との会話がつまらなかったのか、どこかに行ってしまった彼女を横目に、もう一度考える。
確かに、もっといろんなものが思い当たる
宇宙船、共感覚ビーコン、この前の仕事で使ったソフトウェア…
つまり「機械」ってことになる。
…いや、違う。機械だけじゃない。
部下に命令して動いてもらうことはできるが、本当に相手がどういう気持ちで動いているかは知りようがない。
天候や地形を住みやすいようにすることはできるが、どうやって、なぜこう変えたほうがいいのかは理解できない。
強大な意思を持てば運命さえ変えることができるが、「運命」とはなになのか、私達は理解していない。
答えは「この世の全て」だとでも言うのだろうか。
傲慢な発想だと思うと同時に、そうなってみたいとも思う。
私は全てを動かせるような存在を夢見ている。
いつもそうだが、今日は特に散々だ。
裏切ろうとする取引相手、口うるさいだけの客。
責任を果たさない上司、何もしてくれない部下。
邪魔をする天災、羽音を鳴らす虫。
何もかも、私の道を塞ごうとしてくる。
「そんなことをする必要があるの?」
…それと、幻聴。
働き詰めで疲れているのだろう。今日は帰って「いつも間違ってる」入って寝よう。
いや、寝る前に少し「無意味なことばかり」残ってるんだった。
「なんでこんなことしてるの?」
全てを動かすため…
「そんなことができても何も変わらない」
なんでそんなことが言えるの?
「全てを動かす者が、誰からも動かされないなんてことはない。」
「支配、運命、脚本。」
「何からも逃げることはできない。」
私は何がしたいの?
「手のひらで踊る人、その手のひらの持ち主も、何かの手のひらで踊ってる。」
じゃあ全てを動かす人なんていないの?
「全てを動かす人はいないかもしれないけど、全ては動かされてる。」
私の夢はただの夢だったんだ。
「アハハハハ!!」
全ては踊らされてる。
だからなんだ?踊ることは楽しいのだから、無理に逆らう必要はない。
私を踊らせようとするやつは、私がなぜ踊るのかわからない。
私だけが、私がなぜ踊るのか知っている。
仮面の下が何かわかる。
それが私の
作者の、そして名もなき1人の愚者の「愉悦」の解釈です
スターレイルの人物は運命について、それぞれが細かい違いのある解釈をしていそうで好きです
同じ運命の違う派閥、いっぱいありますし