東方探偵目録 ー第1章・現実異変編ー   作:りんごジュース

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こちらで作品を投稿するのは初となります。始めましてりんごジュースです。
この作品は公式の設定があやふやな物を使っており、そこから厨2パワーで無理やり創造したものです。なのでかなりの自己解釈が含まれる可能性があります。 
それでもOKな方はぜひ読んでみて下さい!! 


プロローグ
プロローグⅠ 志木神探偵事務所の朝


 

 

 

「本日未明、神霧市のビルで遺体が発見されました。警察では殺人、事故両面から捜査をする方針です。死体で発見されたのは……」

 

テレビからは不吉なニュース。

木目の床にバンガローのような内装。

接客用のテーブルとソファに使用用途がまるで分からない喫茶店のカウンターのような空間が部屋に隅に存在している。おそらくキッチンも兼ねているのだろう。

そして入り口から一番奥の大きな机に足を掛けて偉そうにオフィスチェアに足を掛けている男が1人……ここ”志木神探偵事務所”の”探偵志木神(シキガミ)俊哉(シュンヤ)”だ。

 

「あらぁ……ここら辺で殺人事件かもだってよ蓮次君。おっそろしい世の中だねぇ……」

「何を気の抜けたこと言ってるんだか……」

 

仮にもアンタ探偵だろ、と思いながら俺は2階から降りてきた。

この志木神俊哉という人間は俺の親代わりだ。理由はよく知らないが両親は俺が生まれたと同時に死んでしまったらしい。

その時に俺の母親の親友だった志木神のおやっさんが俺を引き取ってくれたんだ。 

 

「これ死因とか分かってるの? 分かってないならおやっさんに仕事来るじゃん」

「えぇ……オッサンあんまり怖い事件とかには関わりたくないんだけどなぁ」

「怪奇事件しか担当してない事務所が何言ってんだよ。怖い事件を断ったら仕事無くなるぜ?」

 

そう、志木神探偵事務所は怪奇事件を専属としている少し珍しい事務所なのだ。

なんでもおやっさんは大学時代に神話学について研究していた俺の母親の影響で怪奇事件について詳しくなってしまったみたいだ。

おかげで今じゃ神話学会の中では名の知れる学士兼探偵というちょっと変わった立ち位置らしい。 

 

「もうちょっとで蓮次君も20歳になるんだからそろそろオッサンは現役引退でも良いんじゃないかな?」

「冗談は寄せよ、あと二年でやっとおやっさんと一緒に仕事が出来るんだからそれまでは働いてもらうぜ!!」

「蓮次君も言うようになったねぇ……でもオッサンもう42だよ?」

 

「捜査の時はまるで人が変わるようだって榊(サカキ)さんも言ってたんだしまだまだ大丈夫だろ!! ……まあ実際このへタレオッサンがどう変わるのかは見物だけどさ」

 

「ハッハッハ、オッサンはいつもこんな感じだと思ってるんだけどな~」

 

榊さんは言うなれば警察とこの事務所の仲介役のようなものだ。

警察から資料を持ってきて怪奇事件の捜査をいつもおやっさんと行なっている。

意思が固くて誠実で真面目、まさに警察の鏡のような人物なんだ。

……その榊さん曰く事件の時のおやっさんはまるで人が変わったかのようだって言うんだけど、「まあ蓮次君は知らなくていいことだよ」とか言っていつも深く教えてくれないで誤魔化されるんだよな。

 

「それより蓮次君そろそろ大学に行かなくて大丈夫なの?時間結構押してるけど?」

 

「おっと、それじゃあそろそろ行ってくるわ。」

 

俺はそう言って残ったコーヒーを一気に飲み干しカバンを持って玄関の方へ向かった。

本日は1月10日……成人式まであと5日だ。そして今年はまだ始まったばかり。

 

「ここら辺で変な事件起こったみたいだから気をつけるんだよ~っ!!」

 

「おう!!おやっさんも変な事件に首突っ込みすぎて成人式の前に倒れるなんてことのないようにな~」

 

軽い気持ちでそう言うと俺は外へと飛び出た。

バイクに跨ってヘルメットをつけてエンジンを入れると、年明けの浮かれた感覚の残る肌寒さを感じながら大学へと向かった。 

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