世界を救う人類の性   作:新グロモント

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20:女性の尻に敷かれる存在

 ダンナは、イヴがエイドス7に訪れた理由を確認してみた。

 

 何の目的も無く、こんな世紀末も真っ青な場所に来る新人類などいない。だが、ここに来るという事はある程度予想は出来ている。この場にしか無い物を求めてくる。

 

 つまりは・・・・・・。

 

「アルファネイティブのコアを集めているんですか。あると言えば、ありますよ」

 

「なら、話は早い。それを譲って欲しい」

 

 アルファネイティブの動力源にも等しいコアを欲しいと言われて、良いですよとはダンナもいえない。そもそも、ギガスさんがアルファネイティブであり、彼女からコアを取り出すという事は瀕死または殺害が必要になる。

 

 そのような事を許容するほどダンナは薄情ではなかった。

 

 幾ら見た目が人外だとは言え、今この瞬間まで一緒に暮らし支え合ってきた仲間だ。それを売るような人間など外道に他ならない。それに現状の戦闘力でイヴがギガスに勝てる要素は無い。

 

「お断りします。ギガスさんは私の大切な仲間です。彼女に手を出すならば、こちらも総力戦で挑みます。レイヴンさん、タキさん、アバドンさん、ギガスさん、ジャガノートさん、ベリアルさん、デモクローラーさん達を同時に相手にして勝てるならお好きにどうぞ。しかし、何の目的で集めているんですか?」

 

 目を覆いたくなるような凶悪な面子が既にイヴを囲んでいる。戦いが始まると同時にミンチにされる事は確定済みだ。勝てない勝負を挑むほど愚かな事は無い。

 

「別に戦いに来たわけでは無いから無理ならそれでいい。どうやっても勝てる未来が浮かばない。集める目的は、エルダーネイティブ討伐の為だ。ザイオンのオルカルから四つのアルファネイティブのコアがあれば、エルダーネイティブが居る地であるネストへの道が開けると」

 

 この発言にエイドス7にいるネイティブ達は、頭を傾げた。ネストと呼ばれる地など、ネイティブ達にとっては有名な場所だ。一例を挙げて言えば、都民にとってのスカイツリーレベルの名所であり知らない者がいない程。

 

『オウサマ、ネスト、シッテル』

 

『オウサマ、オウサマ、アンナイ、デキル』

 

 ネイティブ達は、砂漠地帯にネストがあると皆がいう。そもそもザイオンの近くにあるらしく、アイツラの目は節穴かと言いたくなるほど近所だ。

 

「イヴさん、彼女達はどうやらネストの場所を知っているみたいです。疑問なのですが、エルダーネイティブと会ってなにがしたいんですか?話し合い?殺し合い?」

 

「まずは話し合い。解決しない場合は、武力行使も考えているわ」

 

 ダンナは、イヴに追随するドローンを確認した。当然、この会話はアダムにも届いている。ダンナ個人としては、話し合いより寝技で解決させるのが一番では無いかと考えている。それで解決しない事など人類には無い。

 

 断言しよう。寝技で全てが解決する!!

 

「イヴ、良いことを教えておいてやる。話など生ぬるい。押し倒せば全て解決する」

 

「どういうこと、レイブン?それにタキも何でうんうんって頷いているの?」

 

 人類の男という存在がどういう物か理解した新人類。

 

「レイヴンが言っている事は正しい。私も押し倒せば全てが解決すると思っている。勿論、お前が話し合いや戦う道を選んだとしても構わない。だが、迷ったら、とりあえず押し倒せ」

 

 タキは、そういいドスケベ衣装のデータをイヴにプレゼントした。コレを活用してエルダーネイティブを倒せと。

 

 そんな女性同士のやり取りがされている最中、ダンナはあるところに電話を掛けていた。

 

『もしもし、俺だけど俺。えっ?知らない人だって?何を言っているんですか、エルダーネイティブさん、貴方のマブダチのダンナですよ。今の話を聞いていたでしょ?諦めて食われちゃいなよ。合体したいんだろう。え?まだ信頼を得るための下積みが足りてないだって?馬鹿野郎、男だったら当たって砕けろ優男。私がお膳立てはしてやるから、お前もこっちに来いよ』

 

 イヴは、ダンナという男が何処に電話しているのかを知りたくは無かったが、予想できてしまう。その可能性が一番高いのは誰かと。無駄に高性能な新人類は馬鹿ではない。1つの情報から10個の情報を導き出す事も容易い。

 

 エイドス7に住むネイティブ達を統括して、新人類でも赤面しそうなドスケベ衣装を普及させ、新人類を性的に食い物にしているトップが彼だとは、イヴの中で何かが壊れそうだった。

 

 だが、今ならまだ改心させられる。その為なら、我が身を差し出すことを厭わない決意をイヴは持っている。覚悟を決めた女性が強い事をエルダーネイティブも知る事になるだろう。

 

 男は、女性の尻に敷かれる存在だ。

 

 ようこそ、ダンナと同じ世界へ。

 

K月&日

 

 仲間が増えるって幸せだなと思う。人類は、新人類の尻に敷かれるべきだと思う。あの尻の魅力に惑わされてこそ人類だ。そう思わないか、エルダーネイティブさん・・・・・・いいや、マブダチのアダムさんや。

 

 お前がイブさんと合体したいというからお膳立てまでしてやった。

 

 二人っきりになれるプライベート空間とベッドまで用意してやったんだ。エイドス7が誇る変態技術者の二人がSE○しないと出れない部屋を作るまでに至ったんだ。コレを作るのにどれだけの材料費が掛かったかと思うと頭が痛くなる。

 

 だが、私はマブダチの為にそういった出費は厭わない。お前は、こっち側の人間だ。絶対に、楽にはさせないぞ。

 

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

 

 だというのに、マブダチのアダムさんが合体しやがった。これは比喩でも何でも無く、まじで合体した。イヴさんがエルダーネイティブと合体して羽みたいな物が生えている。それを見て思った、まさか、マブダチのアダムがそう言う意味で新人類と合体したいと思っていたとは読み切れなかった。

 

 そこまで性癖を拗らせていたとは、想像出来ない。

 

 後、なぜかイヴさん経由でアダムからの伝言を貰った。お前も道連れだと。

 




アダムさんによって、道連れ確定のダンナ。

空の上から沢山の尻が振ってくる!!アダムの最後の抵抗。
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