date on   作:痲歌論


原作:CUE!
タグ:CUE! 宮路まほろ マネカプ
AIRBLUE所属声優__宮路まほろとマネージャーのある日のデート。
5月とは思えない気温、突如とした豪雨。
二人のデートの行方は...!

1 / 1
第1話

「あぁ〜、あっつ。」

シャツの首元をパタパタさせる。

まだ今年は5月なのにも関わらず、夏かと思わせるほどの気温だ。

道端のベンチが目に入る。ちょうど日陰にあり、運が良かった。

ベンチに腰をかける。

ポケットからスマホを取り出すと、マネージャーから連絡が来ていた。

『ごめん、色々あって遅れちゃう!』

「もう…なにしてんのよ。」

ふふっと笑みがこぼれてしまう。

またかと呆れつつ、マネージャーが来るのが待ち遠しかった。

スマホの壁紙を眺める。

マネージャーとのツーショット写真。みんなには秘密にしているが、まほろはマネージャーと付き合っている。

今までのデートの写真を眺めることで、時間を潰していた。

数分後、こちらへと向かう足音が近づいてくる。

ふと、顔を見上げるとマネージャーがいた。

「もう、いつまで待たせるのよ。」

「ごめん。買い物してたら遅れちゃって...。」

マネージャーは袋からペットボトルの水を取り出す。

「はい、これ。」

まほろへとそれを差し伸べる。

「あ、ありがと。」

水は喉を素直に通った。

水は少しだけ、温かった。

「じゃ、行こ。マネージャー。」

マネージャーの手を強引につかむ。指と指を絡ませ、恋人つなぎにしていく。

マネージャーの手は大きくて、硬くて、男の人だと改めて思った。

「えっと、今日はなにするんだっけ?」

「ん?今日は古本見に行くの。昨日言わなかった?」

「そっか、また新しい買うんだ。今度また貸してよ。」

「しょうがないわね...。」

通りへと足を運びながら、会話を進めていく。

いつもは仕事関係の話ばかりだが、今日のような日は、そんなことは忘れたい。

二人で肩を並べながら、本を眺める。一緒に手に取り、話し、楽しんだ。

お互いの読みたいものについても話した。今度、交換会をすることになって、すごく楽しみな気持ち。

 

お昼時になり、少し栄えてる場所へと移った。

駅の近くにある有名なスイーツを食べに来た。

スイーツを待つ間、同様に趣味等の話をした。意外とまだまだマネージャーの知らない所は多かった。

パラソルの下、風が少しだけ涼しく感じた。ほんの少しだけ。

つい、会話が途切れてしまい、マネージャーの顔を見つめてしまっていた。

「な、なにまほろ?私の顔になにか付いてる?」

「いや、なんでもない。ただ...」

コトっとテーブルにスイーツが置かれる。

有名なこともあり、前々から一緒に来てみたかったのだ。

「ほら、マネージャー!写真撮るよ!」

スイーツと一緒にツーショット写真を撮る。新しい壁紙にしよう。

二人で一緒にスイーツを食べる中、マネージャーが口を開いた。

「まほろ、さっき言おうとしてたのはなに?」

「それは...うーん。後で言う。今は言いたくない。」

「そっか。あとが楽しみだな。」

「そういえば、マネージャー。さっき買った本の...」

再び先ほどの話を続けながら、スイーツを食べ進めた。

 

食後、再び歩み始めると空が曇り始めていた。

駅からは離れてしまい、すぐには戻れそうにはなかった。

スマホで確認すると、そろそろ雨が降り始め、激しくなってしまうらしい。

数分後、雨が降り始めた。予報通り激しくなり、まほろたちは目についたとあるホテルに入った。

部屋に入ってからあることを思い出した。

「ねぇ、マネージャー。ここってさ。」

「ごめん、言わなくていい...。雨が止むまでここにいよう。」

「そうね...。」

雰囲気も相まって、沈黙が続いていた。

こういう場所でやることはひとつ...でも、心の準備が...!

ふと、マネージャーに目をやると耳が赤く、気まずそうにしていた。

「ねぇ、マネージャー...。まほろ、大丈夫だよ。」

「いや、でもやっちゃいけない。恋人ではあるけど、マネージャーでもあるんだ。私にはできない...。」

「そう...。まぁ、仕方ないか。」

ベッドの上に置いたスマホが目に入った。

ある通知が来ている。

「あ、雨やんだって。」

「そっか。よかった。じゃあ出ようか。」

 

ものすごく気まずかったけど、少し期待した自分もいた。

マネージャーの隣から小走りに前へ行く。

振り向いて、マネージャーに告げる。

「ねぇ、マネージャーがマネージャーじゃなくなったら、また来ようね?まぁ、そのときにはまほろも声優やめちゃってるだろうけど。」

「それって...。プロポーズ?」

「そうよ!まほろにそこまで言わせないでよ...。ずっと一緒にいてくれる?」

マネージャーは深くうなずく。

「もちろん。」

その言葉は今まで以上に胸に響いた。




御読了ありがとうございます。
作者の麻歌論です。
長らく書いてなかったのですが、気分が乗ったので書きました。
恐らくまた長期間書かない場合もありますし、また直近のうちにあげる可能性もあります。
そこらへんは私自身の調子にもよるので、以後お見知りおきを。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。