アホリズム-孤独な箱-   作:悠士

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暴王朝長君臨!!!


7話 王(おう)

 黒峰たちが御堂から紙を渡されていたときと同じ頃、4組も同じように紙を配られ戦う為の文字を書いて言った

 

ことが起きたのはみんながそれぞれ文字を手に入れてから起こった

 

「これから皆さんは―――」

 

 教卓に立ち生徒達に説明していた先生がいきなり目から大量の血が溢れ出た、いきなりのことで生徒達は不安がり先生は何故目が「無くなった」のか?激痛で頭が正常に回らず保健室に行こうと壁伝いに移動を始める

 

「なるほど、文字ってよく出来ている」

 

 1人の生徒が立ち上がりそのまま先生に近づいて案内するように肩に手を乗せた

 

「ほら、こっちだよ」

 

「あっ、あ・・・ぁ」

 

「ねぇ、先生・・・気にしなくていいよ?オレここでみんなと上手くやっていけると思うから」

 

 そういうとその生徒は先生の腰を持ち上げ窓から落とした

 

「うあああぁぁぁ・・・」

 

 窓から落ちた先生の断末魔が聞こえたと思ったら何かが激しくぶつかって潰れる音がして声が聞こえなくなった

 

「え・・・何?」

 

「今、先生があそこから・・・」

 

「あいつ・・・」

 

 窓から先生を落とした生徒はそのまま何事も無かったかのように教壇に立ちチョークを持って黒板にでかく「朝長出」と書いた

 

「えーー・・・朝長――――”出る”って書いてイヅルね、どうぞよろしく」

 

 朝長と名乗った生徒は自己紹介をした

 

「はいっじゃあみんな席座って―――」

 

 先生を殺したりそれをなんとも思わず平気で自己紹介をする状況にクラスの皆は固まったままだった、それにイラついた朝長は声をでかく同じ指示をした

 

「席に座れっ!!!」

 

「!!!」

 

「わ・・うわっ!!!」

 

 頭がパニックになった1人の男子はそのまま教室の入り口に向かって走るがそれより早く朝長が能力を発動して男子生徒の「両足」を「盗」った

 

 走る為の「足」を無くした男子生徒はそのまま床に落ちた

 

「きゃあぁあっ」

 

「ぐ・・・・あ・・あし・・・がオレのあし・・・っ」

 

「はーいはい、そこまで座れーーっ座れ座れっ座れー」

 

 また平気で人を傷付ける行為をする朝長に逆らっては命がないと分かったのか座れの指示に皆自分の席に座っていく

 

「お前に言ってんだよ!!!そこのメガネの女!!!」

 

 今ならバレずに逃げられると出口にいた女子生徒に座れと朝長は命令した

 

「なんべん言ったら分かる?座れ」

 

 見付かってしまってはもう遅いとゆっくりと席に座るが既に遅かった、朝長の手には女子生徒の思しき脳を持っていてそのまま生気を失った体は机に倒れた

 

「おせーんだよ決断が」

 

 持っていた脳を床に落として教壇に戻ろうと進んでいった

 

「少しでも逃げる素振りを見せた奴はみんなあの女と同じ事になるいい加減に席に着け!!!」

 

 それを最後にまだ立っていた生徒は次々と座っていった

 

 再び教壇に立つと説明を始めた

 

「いいですか、ここにいる皆さんはオレに絶対なる服従をしてもらいます、もう既に蝕は始まっています、従うか否か・・・・今すぐ決めてください」

 

 説明をする朝長の後ろにある黒板に「(はじまり)」の蝕が現れ始めたが気にする風でもなく右手を上げて握ると次々と倒れた

(とう)」の文字で「どこか」を「盗」って倒したのだ

 

「もしオレに従うのならば優先的に手を貸してあげます、でもそれが出来ないなら―――」

 

「ぎゃあっ!!!」

 

 突然後ろで男子生徒の悲鳴が聞こえて全員が振り向くがそこには足を「盗」られたはずの男子生徒が血の痕だけを残して消えていた

 

「!?」

 

「いない!!!」

 

「さ・・・・っさっきの人は・・・!?」

 

「ああなる」

 

 従わないのなら死ぬだけだとそういう意味を込めて朝長は言った

 

「説明は以上、従ってくれる人から名乗り出てくれるかな」

 

 特に表情を変えることなくいい終わると従うかどうか迷っているのか教室は急に静まり返った

 外では蝕に襲われ逃げ惑う生徒達の叫び声が響いていた

 

「早くしろよ・・・どいつを喰わせたらいいかわからねぇだろ・・・」

 

 中々名乗り出てこない様子に催促をかけると最初の1人が名乗ってきた

 

「いいぜ、オレは広末だ、よろしくな」

 

 この異常な支配状況に特に怯えているわけもなく普段どおりの口調の様に名乗り出たのは広末だ

 

「ぼ・・・っぼぼくも従っ・・従うよ・・・・!!!」

 

 その次に帳

 他にはいないのかと無言で教室を見回すと1人、また1人と名乗り出てきた

 そのなかに1人だけ大人しいやつを見つけて近くまで行くと声をかけた

 

「どうしたの?さっきから君だけ大人しいけど・・・オレに従う気ある?」

 

 朝長がいきなりこっちに来たことで目を見開いた辰巳に最後通告を言ってきた

 

「それとも・・・ない?」

 

 たった一言、これに答えなかったら次の瞬間死ぬと思った辰巳は従うと言ってしまった

 

 

 

 

 

 ――――――

 

「みんなアイツに従うしか他に生き残れる道はなかったんだ・・」

 

 辰巳が4組で起こったことを言い終える頃には部屋の中の空気はズッシリと重たかった

 

「そりゃ、もう問題児っつーか・・・」

 

流石の日向も予想以上の出来事に言葉が中々出ないようだ

 

「なにそれ・・・」

 

「・・・・・」

 

比良坂は顔を青くして何も言えず六道は不味いものでも見てしまったかのような表情だ

 

「オレ4組じゃなくて良かったかも・・・」

 

「美濃!!!」

 

「そんな事があったんスね・・」

 

「ま、いいや・・・おかげで姉キに報告する材料が揃ったしな・・・・」

 

4組の内部状況を細かく知る事ができた日向は机に向き直りパソコンに報告する為の報告書を書き始めた

 

「本当に・・政府に・・」

 

「任せとけオレがなんとかしてやるよ」

 

再確認するよう聞く辰巳に日向は自信満々に言う、その言葉にホッとしている傍で六道は何か閃いたみたいに言った

 

「あのさ・・・辰巳くん1人きりだと危ないよ、ここに居たらどうかな?」

 

「そうだね!!!そうしたらいいよ」

 

「六道君って何気に行動力あるよね」

 

「そうねーー」

 

六道の提案に美濃は意外な一面を知ったように言いノアも同意した

 

「・・そうだな」

 

少し考え込むと辰巳もそれが良いと分かり六道の提案に乗った

 

「いいよね日向くん」

 

「いいけど・・部屋ならここより黒峰の部屋の方がいいぞ」

 

「え?どうして・・」

 

「だって同室の奴もういないだろ?それにここより黒峰に守ってもらう方が断然良い、後黒峰は腕が片方ないだろ」

 

日向にそこまで言われてそっかと六道は言った

 

「い・・いいか黒峰?」

 

恐る恐るといった感じに聞いてくる辰巳

 

「ん?オレは別にいいッスよ?むしろ助かるッス!服とか着るのいつも大変スから!!」

 

黒峰は何も気にしてない感じに答えた

 

「なら決まりだな」

 

辰巳と黒峰以外の奴らはドアから部屋に戻って行った、だけど残った黒峰たちは外を歩けば朝長と出くわしてしまう可能性もある、だから部屋に来た時と同じ様に瞬間移動(テレポート)で部屋に戻った。

 

一応日向六道の部屋には鍵が「盗」られても大丈夫なように防御用の「箱」をドアと壁が固定されるようにした、けどドア自体を「盗」られれば意味はなさないからその場しのぎ、と言った感じだ




はー・・やっとここまで来た・・

さてようやく黒峰の新しい文字の使い方を次で披露できるかな・・?
もうタグにも書いちゃったから察しのいい人は気付いたりするのかな(焦
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