アホリズム-孤独な箱-   作:悠士

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うわ~久しぶりの投稿だよ・・・

色々書いて見たいと思うと忘れてしまうよぉ・・


9話 集(あつめる)

「すごーい!黒峰君こんな事も出来たんだね!!」

 

 後から部屋にやってきた比良坂が口に手を宛てて驚いた

 

「へー『箱』ってこんな使い方も出来るんだね」

 

「平凡そうな文字が化けてきたな」

 

「おい!平凡って言うなッス!!」

 

 ノアも美濃も同様に驚いたり感心したりと黒峰の文字の使い方に感心していた

 美濃に平凡とバカにされた腹いせに左腕を作っていたブロックを「蛇」の形に作り変えて美濃のケツを噛もうと追い掛け回した

 

「わー!!悪かった!!悪かったからやめてくれーー!!!」

 

 からかい半分、試運転半分で思ったとおりの結果が出たことに満足して「蛇」から「手」に戻した

 

 

 それで今直面してる問題を解決するためまず無事でいる為には校舎に行かず嵐が過ぎるまで下手な行動に出ないことだ

 嵐が早々に過ぎ去るように日向が姉の宝来遠子と話をしようと政府に通信をしているが

 

「姉キ、いる?」

 

『管理官は只今会議中です』

 

 と今は連絡がつかない状態だ

 

「まだつながんねーかァ・・・どうする?」

 

「ねぇ六道君何か考えないの?」

 

「え・・・ぼ、ぼく?」

 

 六道に話をふったノアに日向は何で自分じゃないのかと若干イラついた口調で言ってきた

 

「は!?なんで六道に聞いてんだよ!?オレだろそういうのは・・・!?」

 

「そーお?あんたよりずっと常識的な考え持ってると思うけど?」

 

 聞き返されたノアは何をおかしなことを聞くの?みたいに言い更に美濃も追い討ちをかけてきた

 

「この際六道くんリーダーでもいいんじゃない?」

 

「まぁ・・・・いいかもな」

 

「ッ・・・・!」

 

 勝手に自分が役立たずと言っている同級生にイラつき始めているのにそんな日向を無視して六道は思いついた案を言った

 

「え・・・えっとそうだな・・・4組って皆で固まってるみたいだし・・・・だからこっち(1組)も同じ態勢にした方がいいのかなって・・・思うんだけど・・・」

 

 言い終わるにつれて語気が落ちていく六道は言い終わると日向の反応をチラッと見た

 六道が出した案以外に他に策が無いのも事実だし肝心の管理官と連絡がつかないんじゃ何もすることがないと他の1組のトコに行ってみることにした

 

 

 最初に着いた部屋は佐伯北斗(さえき ほくと)南斗(なんと)の双子ペアだった

 

「何・・・」〔助っ人?〕[サポート?]

 

 意味は同じなのにそれぞれ違う言い方をした、後で比良坂が最初の隔離の時に精神的な疲れの方が酷かったと言っていた

 

 〔断る俺は忙しいんだ〕

 

 [おい、なんでお前はいつもそうなんだ、それだから人間性を疑われるんだぞ?]

 

(双子なのに意見は分かれるんだ・・)

 

 兄の北斗の考える暇も無くすぐに返された返事に弟の南斗が説教するように言いその様子を見ていた黒峰は珍しいものを見たと思った

 双子は大抵一卵性が多く意見とかも一致していると思っていたが

 

「あ・・・じゃあ君は来てくれるの?」

 

 期待を込めた口調で南斗に聞くがそう簡単にいかなかった

 

 〔バカかお前、行くわけないだろうが〕

 

「・・・・・・・・・フフフフフフフフ」

 

「六道くん気にしなくていいと思う」

 

 即答で行かないと返してきた南斗に六道は静かに怒っていた、それを比良坂が宥めた

 

「結局は双子だったな・・」

 

「うん・・・双子だったッスね」

 

 傍からみていた辰巳も同じような事を思っていたようだ

 

「お・・・こいつはいけるかも」

 

 後ろの集団を無視して進んでいた日向は1人仲間になれそうな奴を見つけたようだ

 だけどそれは日向の懐の狭さをよく理解するいい機会だった

 

「んっ何対抗戦って・・・・体育祭か何か?」

 

 日向の後を付いて行ってたどり着いた先は同じ1組の加藤だった

 

「っていうんじゃなくて・・・何か4組の奴らと命懸けの抗争になりつつあって・・・」

 

「・・・ふーん・・・」

 

 そこまで簡潔に話すと日向は何かを思い出したように話を変えてきた

 

「んん?確か君にはジュース代おごった事があるような・・・」

 

 額に指を当ててわざとらしく言うとそんなこともあったなぁみたいに加藤は笑うと素早くドアを閉めた

 

「あーーーあははは・・・パス」

 

「・・・・・てめぇ加藤!!!150円分働けコラぁ!!!」

 

 あっさりと拒否された事で一瞬で声を荒げるがまさかその理由が「ジュース代150円」程度では誰もが加藤の味方だった

 

「・・・・150円で命かけられるかな?」

 

「ムリムリ」

 

 無理矢理加藤を部屋から出そうと説得と言う名の脅迫を続ける日向の後ろで六道は声を小さくして聞いてきた、それにノアはムリと即答

 

「なぁ黒峰なら150円のジュース代を何で返す?」

 

 辰巳がそんなことを聞いてきて少し悩むと「ジュースかお菓子ッスかね?」と返すと「オレも同じだ」と返してきた

 

「それにしても・・・・・・」

 

 女子は女子寮の方で集めてみると比良坂とノアは離れて今は六道、日向、美濃、黒峰、辰巳の男子だけが残っていて未だにドアあの前で150円の恩を仇で返されたとネチネチ言っている、日向は心が狭い奴だとこの場に居る皆は日向に恩を作らないようにしようと静かに心の中で誓った

 

 

 

 

 

 

 あれから時間かけて男子寮女子寮と分かれて人集めをした結果――――

 

「―――で結局この2人か・・・・」

 

 1人は1組の正田エコという女子と

 

「おい!!!ちょっと待てよなんでオレここに居るんだ!?誰か説明しろ!!!」

 

 状況が理解できていない袴田に非常時の戦闘員だろ!!!とはじめて聞く理不尽な理由を日向は言い放った、それは袴田だけでなく皆が思った

 辰巳がここに居る事に疑問を思った袴田は4組の人だと分かると昨日の蝕のことを思い出したがそんなことは無視して日向は話を進めた

 つくづく袴田に対する扱いが雑だなと思う

 

「姉キと連絡が取れるまで予防線を張らなくちゃならない・・・・でな、ネックになるのが厄介な朝長の文字なんだけど・・・」

 

「それ対策とかないの?」

 

 日向が予防線を張ると言っても1番問題なのがやはり朝長の「盗」の文字だ、六道が聞くと対策はあるようだった

 

「まずは距離を取ることだな、ああいう系統の文字には必ず効力の範囲がある平均すると大体5m前後、短いのは2~3m最長じゃ・・・・7.5mくらいか?」

 

 日向の言うああいう系統とは所謂「能力系」のことだ、比良坂の「刀」、辰巳の「戟」、ノアの「弓」のような手に持って戦う「武器系」とは別のもんだ

 

 黒峰の「箱」も能力系で発動範囲は確かに限界がありその距離は凡そ20mだが昨日の夜に辰巳と開発した「箱」の新しい使い方は限界が無い

 

「あいつの文字は教卓から後ろまで届いていたから相当広いぞ?」

 

 現時点で朝長の文字をよく知る辰巳が初日であった事を思い出しながら言った

 

「・・・結構広いな」

 

「正確に分かるといいんだけどね・・・」

 

 確かに正確な距離が分かると対策も張りやすくなる、でもそんな方法が無いと思っていると日向はあるぞと当たり前のように言った

 

「方法ならあるぞ、まず袴田を朝長から7mの位置に立たせてその距離を保ったまま朝長を挑発するんだ、で死んだ場合今度は7m10cmのところから・・・」

 

「おい、お前はオレをなんだと思っているんだ・・?」

 

 いくら袴田が「蘇」の文字を持っているからとそんなぞんざいな扱いをなんで受けないといけないんだと、静かに怒る袴田は今にも日向を殴りそうだった

 

「ねぇ4組から誰か離れそうな奴いないの?」

 

 怒っている袴田を無視してノアは辰巳に聞いてみたがいないと返した

 

「あの人は?メガネした男子、あまり悪そうな感じはしなかったけど・・・」

 

「帳はオレより保身的だから無理だ」

 

 辰巳の返答にそっかと短く漏らす日向は中々連絡が取れない姉に頼る他ないと思いつつも自分達で何か出来ないかと考えている、そのとき部屋のドアがノックされる音がした

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