リリー君のキャラが少し崩壊するかも・・・?
一花とリリーがベランダから帰って来た数分後・・・
「あ!上杉さんが帰って来たよ!」
「本当だ!フー兄おかえり!」
ようやく風呂から上がった風太郎に、四葉とリリーが声を掛ける・・・が。
「ああ・・・おあとー・・・。」
何故か、顔が真っ青である。そうして、そのまま二乃に声を掛ける。
「待たせて悪いな・・・リリーも、俺が居ない間見てくれてサンキューな・・・。早速試験対策を・・・。に、二乃も一緒にどうだ・・・。」
しかし、その風太郎の言葉を・・・。
「あ、私は必要無いから。」
バッサリ斬り落とした。それを見た後風太郎は・・・。
「リ、リリー・・・ちょっと来てくれ。」
「え?どうしたの?」
弟分を手招きして、リビングから出て行ったのだ・・・。
※ ※ ※ ※
そうして、リビングから玄関に到着した次の瞬間である!
「リリー!大変申し訳ない!」
風太郎はリリーに綺麗な土下座をしてのけた!
「Wow!Japanese dogeza!!It's so beautiful!・・・じゃなくて、どうしたのさ急に!?」
「本当にすまん・・・二乃に、クビの一件がバレた。」
「
「五月のフリをした二乃に・・・、風呂場でクビについての電話の詳細について聞かれたんだ。」
その言葉に、リリーは愕然とする。
「え?・・・jokeだよね。」
その質問に・・・
「・・・・・・・・・。」
風太郎は沈黙する・・・そんな様子の兄貴分に・・・。
「・・・うん、取り敢えずjokeじゃないって事は分かった。・・・あのね、フー兄。」
リリーは眉間を揉みながら話し掛ける。
「な、なんでしょう。」
「普通、五月がそんな事するわけないでしょ。あの、真面目を具現化したような性格の五月だよ。ドア越しに話しかけるとか、不誠実な事するわけないじゃないか。」
その言葉に・・・
「た、確かに・・・あの馬鹿真面目な五月が、そんな事する訳無いわな・・・。」
納得しかける風太郎に、更にリリーは話を続ける。
「取り敢えず、二乃と五月の事は僕が何とかするように頑張るから・・・フー兄は、一花と三玖と四葉をお願い。(それに、五月に伝えたい事もあるし・・・。)」
「わ、分かった。」
そう言うと、家庭教師コンビはリビングに戻ったのだった。
※ ※ ※ ※
そうして、リビングに戻り風太郎はリリーの指示通り、まだやる気のある一花と三玖、そして四葉に勉強を教え始め・・・。リリーは、五月の部屋の前にいた。
「よし、・・・五月ー。勉強の進捗具合はどうかなー。」
そう言いながらノックすると暫くの沈黙の後、答えが返って来る。
「・・・・・ボチボチです。一人で出来ますから、放っておいて下さい。」
「そっか・・・分かった。でもさ、少しは休憩も必要だから話し相手に成ってよ。勉強を教えるわけじゃ無いからそれなら良いでしょ?」
その言葉から、少し沈黙が続き・・・。キィ・・・と、ドアが少し開いた。
「分かりました・・・どうぞ・・・。」
「おじゃましまーす。(第一段階clear!)」
そうして、リリーは無事に五月の部屋に潜入したのだった。
※ ※ ※ ※
そうして、五月がリリーを招き入れて数分後・・・2人は五月のベットに隣合って座っていた。
「あの・・・テイラー君。先程は大丈夫でしたか?」
「What?何の話?」
「その・・・お風呂場で逆上せたと、一花からメールがあったので・・・。」
「あぁ!その話!大丈夫だよ!皆が介抱してくれたから!」
「そ、そうですか。」
「あ、でもね・・・。」
「でも?」
次の瞬間、横に居る五月の方を振り向きつつ小悪魔の様な笑みを浮かべ、リリーが爆弾発言をする。
「僕は、五月にも付きっきりで介抱して欲しかったな〜・・・?」
「・・・!?な、ななな!ふ、不純です!」
そう言って慌てる五月に、リリーは少し呆けたあと大笑いし始める。
「・・・HAHAHA!五月慌てすぎ!でも、そんな五月もcuteだよ!」
「んなっ!・・・ま、全く!これでも私、テイラー君よりお姉さんなんですからね!あまり
そう五月が言いそっぽを向いた瞬間。リリーの空気が少し変わり、声色も少し低くなった。
「・・・揶揄ってなんかないよ。もしかして、jokeを言ってると思った?」
「・・・え?ど、どういう意味で・・・。(こ、声が少し低くなった?)」
そう五月がリリーの方を振り向いた瞬間、五月の顔がリリーの小さな掌で挟まれた。
「はぁ〜・・・。これでも結構、
「え?え?」
五月が困惑の声をあげた瞬間、リリーは五月の肩を軽く押し、ベットに倒れこませた。そうして自身は五月に馬乗りになる。
「て、テイラー君!?」
「
そうして、リリーは五月の顔に自身の顔を近づける。そうして、両者の顔は互いの鼻頭がくっ付くかどうかのギリギリで止まった。
(て、テイラー君の顔がこんな近くに!?・・・目がもの凄い綺麗・・・。って、私は何を考えて!?)
「ねぇ・・・、五月・・・。」
「ひゃい!?」
「五月ってさ、結構鈍いよね。・・・いや、真面目過ぎるって言った方が良いのかな?」
「そ、それはどういう・・・。」
「まぁ、そっちがその気ならSimpleに言わせてもらうけど・・・、僕は五月の事が好き。LikeじゃなくてLoveの方でね。まぁ、五月は僕の事を弟か何かみたいにしか思ってないみたいだけどね・・・。」
そう言うと、リリーは目を少し細める。
「・・・っ!て、テイラー・・・君?///」
そうして次の瞬間、自らの口を五月の耳元に持っていきこう囁いた。
「今思えば、初めて五月に会った時に一目惚れしてたんだろうね。そして今日、確信した。僕は五月の事が好き。誰にも渡したくないくらいにね。だから・・・。」
そう言いながら、リリーは五月の耳元に囁き続ける。
「ひぅ!」
「卒業までに、絶対振り向かせてみせるから覚悟しててね。」
そう言って先程浮かべていた妖しげな笑みから一転、いつもの様に無邪気にニシシとリリーが笑ったと同時に・・・
「あ、あう・・・///。」
五月は気絶したのだった。
※ ※ ※ ※
そうして数分後・・・五月の身体をユサユサと揺らしつつ、声を掛ける者が居た。
「・・・月ちゃん。・・・五月ちゃんってば!」
その声の主に呼ばれ、五月は目を覚ます。その声の主は・・・。
「ん〜・・・。はっ!一花!?て、テイラー君は!?」
「リリー君なら、フータロー君と下で勉強教えてるよ?・・・あ~、それにしても五月ちゃん・・・。」
「は、はい?」
「リリー君と・・・何かあった?」
「・・・い、いえ!何でも・・・。」
そう言って否定しようとしたが、五月の脳内に映像が流れ始める。まず最初に流れたのは、いつもの幼さの残る純粋無垢な笑顔ではなく、
『まぁ、そっちがその気ならSimpleに言わせてもらうけど・・・、僕は五月の事が好き。LikeじゃなくてLoveの方でね。』
そうして次に流れるのは、いつも浮かべている無邪気な顔。
『卒業までに、絶対振り向かせてみせるから覚悟しててね。』
その二つの圧倒的なるギャップに・・・。
「~~~っ///!」
五月は近くにあった枕で顔を覆い隠してしまう。
「い、五月ちゃん!?本当に何があったの!?」
「な、何でもありましぇん!」
「いや!絶対何かあった奴でしょ!」
「な、何もありません!ふ、不純です!」
「不純とか言ってる時点で、何かあったって事100%確定してるから!自分で墓穴掘っちゃってるよ五月ちゃん!」
そういう長女の声に・・・。
「・・・い、一花。・・・皆には言わないって約束してくれますか?」
枕から顔を半分出しつつ、そう絞り出した末女の声に・・・。
「うん!お姉ちゃんだからね!可愛い妹の秘密は勿論守るよ!」
長女は頼もしい笑顔を浮かべたのだった。
※ ※ ※ ※
そうして数分後・・・
「成程・・・それで、リリー君に愛の告白をされた・・・と。」
「は、はい・・・。」
「そっか・・・(相談した矢先に告白か・・・。前々から思ってたけど、リリー君って性的な事に関して初心なだけで、性的な事が関わらなかったら肉食系になるよね・・・というより、暴走機関車?)」
「い、一花・・・。ど、どうしたら良いんでしょう?」
「え?あ、あ~・・・そうだね。五月ちゃんはどう思ってるの?リリー君の事。」
そう問いかける一花に・・・
「ど、どうもこうも、私達は生徒と教師の関係で・・・。」
「あ、いや。家庭教師の関係は抜きにしてだよ。例えば、夏祭りのときに助けて貰ったでしょ?その時にビビッと来たりはしなかった?それじゃなくても、例えばそうだな~・・・ギャップとか感じたりとかは?」
「そ、それは・・・。あ、有ったと思います。」
「お、そうなんだ!じゃあ、どんな事にギャップを感じた?」
「そ、その・・・。普段のテイラー君は、どちらかと言えば可愛らしい顔つきですけど・・・その、先程のテイラー君の顔は・・・なんというかその・・・せ、扇情的な感じだったと思います。で、でもまだ分かりません。」
「分からないっていうのは?」
「その・・・私自身がテイラー君の事を、どう思ってるのかという事です。テイラー君のこ、告白の様なものを無下にするのも違う様な気がします・・・。」
「そっか・・・。リリー君はどう言ってた?
「そ、卒業までに振り向かせてみると・・・言っていました。」
「だったら、あと二年程だね。・・・五月ちゃん。」
「は、はい?」
「多分今の五月ちゃんは、いきなりリリー君に告白されて頭がこんがらがってる状態なんだと思う。だから、今日はじっくり布団の中で告白の事を考えてみたらどう?なにも、今すぐ答えを出さなきゃいけない事でも無いんだからさ。今日はもう寝たら?で、明日から心機一転、勉強頑張ろ?」
長女のそのアドバイスに、末女は大きく息を吸い・・・。
「わ、分かりました。・・・少し、考えてみます。有り難う御座いました一花。・・・お休みなさい。」
「うん。お休み。」
そう言うと、一花は五月の部屋から出ていったのだった。
※ ※ ※ ※
その頃、告白をした当の本人はというと・・・
(あ、そういえば結局五月に告白しただけで今日が終わっちゃった・・・。・・・まぁ、明日から頑張ろう!)
そう思いつつ、リビングで勉強会を続けていた。
リリー君が今回、夏祭りの時みたいなピュアな反応を見せなかったのは、頭の中が「五月に告白したい!」という気持ちでいっぱいだったからです。