天才飛び級少年と五等分の花嫁達   作:雨を呼ぶてるてる坊主

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今回、リリー君の浴衣姿と白衣姿のAIイラスト入れました。参考までにどうぞ。

※今回リリー君が冒頭で遺伝子組み換え実験をしていますが、あくまでフィクションです。
現実では遺伝子組み換え実験を行う際は、(しか)るべき機関から許可を摂る必要があるそうです(作者調べ)。

▼白衣姿

【挿絵表示】



Let's enjoying the fireworks festival(花火大会を楽しもう)!!

今日は日曜日。世間は外出したり部屋でゴロゴロする中、白衣を着たリリーは自らの住居の一室である、床や壁が白く塗装された硬質ウレタン系樹脂*1に覆われた研究室で研究に明け暮れていた。

 

 

「よーし。取り敢えず、成長速度の速いBlack Peppermint(ブラックペパーミント)をDNA分離装置の中に入れて、・・・取り敢えずKiwi fruit(キウイフルーツ)の遺伝子と組み替えてみよう・・・。成功したら、成長速度の速いキウイが出来るかも!!」

 

 

何やら難しい事を言っているが、別に研究の為や何かしらの大義の為している訳でもなく・・・ただ単に趣味でしているのである。

 

 

「ふぅ~・・・やっぱり、実験って楽しいよね~。二乃や一花にも、勉強の楽しさが伝われば良いんだけど・・・まぁ、おいおい考えよう。・・・結果が出るまで、training(トレーニング)でもしようかな。」

 

 

そう言って、スポーツウェアに着替えようとしたその時・・・

 

 

「ん?携帯から着信音?非通知・・・一体誰が?」

 

 

そう言って携帯を取ると、出てきたのは・・・。

 

 

「もしもし、テイラー君の御電話で合っていますか?」

 

 

「五月!?・・・どうして僕の電話番号知ってるの!?」

 

 

「上杉君に教えて貰ったんです。・・・今、御忙しいですか?」

 

 

「え・・・別に忙しくは無いよ?DNAを分離させてるだけだから。」

 

 

その回答に、五月は驚いたような声を上げる!!

 

 

「・・・?DNAを分離!?何してるんですか貴方!?ま、まさか犯罪!?」

 

 

「して無いよ!!ブラックペパーミントのDNAを分離させて、キウイフルーツのDNAに組み込む遺伝子組み換え実験をしてただけだから!!」

 

 

「そ、そうでしたか・・・すみません。あの・・・もし(よろ)しければ、少し手伝ってくれませんか?家で待ってます・・・。」

 

 

「What?」

 

 

※ ※ ※ ※

そうして、リリーが五つ子のマンションに到着すると・・・。五つ子達が机を囲み、頭を抱えていた。

 

 

「・・・フー兄。この状況は?」

 

 

「あぁ・・・来てくれたのか。実はな・・・。」

 

 

そうして、ある程度説明を聞き終わると・・・

 

 

「そっか、今日は何故か外が賑わってると思ったら、fireworks festival(花火大会)があったんだね。それで皆して行く(はず)が、週末なのに宿題を終わらせていなかったと・・・これは、フー兄が正しい。」

 

 

そうきっぱりと言い放つ。

 

 

「でも、全然終わんないんだよ~。」

 

 

そんな長女の声に・・・

 

 

「・・・分かった。僕も花火大会に行きたいから、少しadvice(アドバイス)はしてあげる。だから、みんな頑張ろ?」

 

 

そう言って苦笑いをするリリーに・・・

 

 

「「「「「はーい。」」」」」

 

 

渋々と返事をした五つ子であった。

 

 

※ ※ ※ ※

そうして数十分後・・・。ドンドンピーヒャラピーヒャラと祭囃子(まつりばやし)が鳴り響く中、宿題を終わらせた五つ子とらいはと家庭教師コンビは祭り会場に来ていた。

 

 

「やっと終わったー!!」

 

 

「みんな、お疲れ様ー。」

 

 

「花火って、何時から?」

 

 

「19時から20時まで。」

 

 

「じゃあ、まだ一時間あるし屋台行こー!!」

 

 

「上杉さん早く早くー!!」

 

 

そう言って張り切るgirls group(女の子集団)の横で・・・

 

 

「・・・・・・・・・。」

 

 

風太郎は疲れ切った顔をしていた。

 

 

「はぁ・・・。(今日は、いつにも増して騒がしいな。こいつらにしては宿題もすんなりやってたし、そこまでして花火が見たいかね・・・。)」

 

 

その時・・・

 

 

「フー兄!御待たせー!!」

 

 

「なんですか。その、祭りに相応しく無い顔は。」

 

 

「俺は、なんて回り道をしてるんだと思って・・・。」

 

 

横からリリーと五月の声が掛かる。そして、両者は・・・。浴衣に着替えていた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「見て見て、フー兄!!Japanese kimonoだよ!!さっき、買ってきたんだ!」

 

 

「ん?お、おぉ。いつの間に買ったのか知らんが、似合ってるな。・・・えーと?」

 

 

笑顔を向けるリリーに賞賛の声を送り、五月の方をジーッと見やる。

 

 

「あ・・・あんまり見ないでください。」

 

 

五月がそう言って恥ずかしそうにするが・・・風太郎が発した言葉は想定できないものだった。

 

 

「誰だ?ただでさえ顔が同じでややこしいんだから、髪型を変えるんじゃない。」

 

 

「五月です!どんなヘアスタイルにしようと、私の勝手でしょう!」

 

 

そう怒る五月に・・・

 

 

「もう、五月。せっかくのfestivalなんだから、笑顔でいようよ。せっかく可愛い髪型なんだし、僕は五月の笑った顔が好きだな!それに、和風美人な感じで僕は綺麗だと思うよ!」

 

 

無邪気な笑顔で、リリーは褒めちぎったのだった。

 

 

「ふ、不意打ちで褒めないでくださいよ・・・///。」

 

 

そんな二人を微笑ましく見守りながら、一花が風太郎に忠告をする。

 

 

「女の子が髪型変えたら、取り敢えずリリー君みたいに褒めなきゃ。フータロー君は、もっと女子に興味持ちなよ~。」

 

 

「そうなのか・・・?」

 

 

「ほら、浴衣は本当に下着着ないのか興味ない?」

 

 

「それは昔の話な。知ってる。」

 

 

そこで、すんっとした顔の風太郎を動揺させるかの様に、一花が襟をずらそうとしたその時・・・

 

 

「い、一花!!こんな公共の面前で・・・公然猥褻罪(こうぜんわいせつざい)で捕まっちゃうよ!?」

 

 

リリーが突っ込みを入れた。

 

 

「ご、ごめんごめん。・・・まさかそんなに慌てるとは思わなかったよ~。けど、意外だね。アメリカ人って映画のベッドシーンとかで裸でいる事が多いから、女の子の裸に耐性があるかと思ったのに・・・。」

 

 

「アメリカ人全員が、nude()に耐性があると思わないでよ・・・///。」

 

 

「一花!テイラー君を困らせないでください!!」

 

 

そんな調子の三人に風太郎は・・・。

 

 

(こいつらテンション高すぎんだろ・・・。)

 

 

と、少し呆れていたのだった。

 

 

しかし、先程風太郎を揶揄(からか)おうとした一花は一花で・・・。

 

 

(そんな事言いつつ、リリー君の着物も生足が出てるし・・・結構扇情的だよね。)

 

 

と、独り()ちていた。

 

 

※ ※ ※ ※

そして、数分後二乃に呼び出された風太郎、一花、五月、リリーの四人は他の姉妹達と共に、人混みに飛び込んだ。

 

 

「なんだ?何処かに向かってるのか?」

 

 

「花火がよく見える、絶好のspot?」

 

 

「そんなところよ。・・・ったく、今日は五人で花火を見に来たのに・・・。」

 

 

そう言って頬を膨らます二乃に、リリーが謝る。

 

 

「なんかごめんね。御邪魔しちゃって・・・。」

 

 

「俺は、妹と来てるだけだ。らいは、あんまり離れると迷子になるぞ。ここ掴んでろ。というか、リリーも掴んどけ。お前も身長低いんだから。久しぶりの日本の祭りだからといって*2、はしゃぎ過ぎて(はぐ)れんなよ。」

 

 

「むぅ・・・。身長は関係無いでしょ。それに、あんまりその時の事覚えて無いし・・・。あ!あそこにTakoyakiとOkonomiyakiが!!Japanese konamon(粉もん)!!」

 

 

そう言って直ぐに暴走しようとする、リリーの首根っこを引っ掴み・・・。

 

 

「後で寄ってやるから、今は待て!!らいはも、急に走り出すなよ。」

 

 

「はーい。あのね、お兄ちゃん見て見て。」

 

 

そう言って風太郎の袖を掴みつつ、らいはが差し出したのは・・・

 

 

「うわっ!どうしたの、その数のgoldfish(金魚)!?」

 

 

最早、乱獲されてきたのかとツッコミを入れたくなる程の、大量の金魚が入った袋だった。

 

 

「四葉さんが、取ってくれたんだ。」

 

 

「もう少し、加減は出来なかったのか・・・。」

 

 

そう言って呆れる風太郎に・・・。

 

 

「あはは・・・らいはちゃんを見てると、不思議とプレゼントしたくなっちゃいます。」

 

 

「これも、買ってもらったんだ。」

 

 

そう言って差し出したのは・・・。

 

 

「花火セット!?今日使うのかな・・・それ・・・。」

 

 

「いや、多分一番要らねぇやつ・・・。」

 

 

「だって、待ちきれなかったんだもーん。」

 

 

「いつやるんだよ・・・。四葉のお姉さんに、ちゃんとお礼言ったか?」

 

 

風太郎がそう言うと・・・

 

 

「四葉さんありがと!大好きっ!」

 

 

と、リリーに負けず劣らずのangel smile(天使の様な笑顔)を浮かべながら四葉に抱きつき、四葉は四葉でそんな行動にキュンキュンし・・・。

 

 

「~っ!!あーん、らいはちゃん可愛すぎます!私の妹にしたいです!!待ってくださいよ。私が上杉さんと結婚すれば、合法的に義妹(いもうと)に出来るのでは・・・?」

 

 

真顔でそんな事を言う四葉に・・・。

 

 

「自分で何言ってるか、分かってる・・・?四葉に変な気、起こさないでよ!!」

 

 

「ねぇよ!!」

 

 

二乃は風太郎に釘を刺し、風太郎も風太郎でそれを否定したその時・・・。二乃に詰め寄られ過ぎて、体勢を崩した風太郎が三玖に寄り掛かる体勢に成った。

 

 

「あ、すまん。」

 

 

そんな風太郎に三玖は顔を赤らめ・・・

 

 

「い、いいっ。」

 

 

と振り払った。そんな光景にリリーは・・・。

 

 

(間違いなく、あれはlikeからloveに変わってってるね。頑張ってね、三玖・・・。)

 

 

と、生暖かい目をしたのだった。

 

 

「テイラー君?どうしたのですか?」

 

 

「いや、青春(アオハル)って良いな~って思って。それにしても、場所取りとか大丈夫?これだけ人が多いと、満足して見れない気がするんだけど・・・。」

 

 

「大丈夫ですよ。二乃が、お店の屋上を借り切っていますから。」

 

 

「あー、成程。」

 

 

「それなら、さっさと此処を抜けて行こうぜ。」

 

 

そう言う風太郎に・・・

 

 

「待ちなさい。せっかくお祭りに来たのに、アレも買わずに行くわけ?」

 

 

「あれ?」

 

 

What is that talking about(あれって何の事を言ってるの)?」

 

 

しかし、二乃の言葉に他の姉妹達は分かり合ったような表情をする。

 

 

「そういえば、アレ買ってない・・・。」

 

 

「アレやってる屋台、ありましたっけ?」

 

 

「あ、もしかしてアレの話してる?」

 

 

「早くアレ食べたいなー。」

 

 

「なんだよ・・・。」

 

 

「もしかして、以心伝心で分かり合ってる感じ?」

 

 

しかし、そんなリリーの期待を裏切る様に・・・。

 

 

「焼きそば!」

 

 

「かき氷!」

 

 

「リンゴ飴!!」

 

 

「人形焼き。」

 

 

「チョコバナナ!!」

 

 

別々の要望を言った後・・・。

 

 

「「「「「全部買いに行こーっ!!」」」」」

 

 

と、満場一致したのだった。無論、そんな五つ子に・・・。

 

 

「あいつらが本当に五つ子なのか、疑わしくなってきたな。」

 

 

I think so too(僕もそう思うよ)・・・.」

 

 

呆れた目を向ける風太郎と、苦笑いを浮かべるリリーであった・・・。

*1
ウレタン樹脂系をベースに水性に特化させた塗床材で、耐衝撃性や耐薬品性に優れている。蒸気洗浄にも耐える耐熱水性や防滑性、抗菌性も備える

*2
昔日本にいた頃に、一度だけ風太郎と行った事がある。

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