欠陥チート転生者たちのダンジョン作成記 作:89番目の犬
1:最弱のダンジョンマスター
《ライブ配信中》
いや、ヤバいって‼折角サブマシンガン持たせたゴーレムも倒されて、タックルバニーもあっさり倒され、食人植物とミミックに関しては全く仕事してないんだが⁉
てか、サブマシンガン取られたし!
2:名無しのダンジョンマスター
まぁ、落ち着けイッチ
3:名無しのダンジョンマスター
せやで、焦っても何も変わらん
4:名無しのダンジョンマスター
運命を受け入れるんや
5:最弱のダンジョンマスター
おい!他人事だと思ってるだろ!
6:名無しのダンジョンマスター
まぁ、他人事だしなぁ
7:名無しのダンジョンマスター
イッチがここで死んでも楽しみが一つ減るだけや
8:名無しのダンジョンマスター
お前ら人の心とかないんか?
9:魔物創造ニキ
まぁ、落ち着け奴らがイッチ。
確かにゴーレムを倒されてサブマシンガンを奪われたのは痛い損害だったが、奴らがお前の下に辿り着くには鬼火の鎧を倒す必要がある。
それで奴らの練度を見た限り、鬼火の鎧を倒しきるのは不可能だろう。
特に今の鎧はマシンガンを両手に装備している状態。つまり遠距離攻撃も可能だしな。
10:名無しのダンジョンマスター
おお、そうだそうだ、落ち着けぇイッチ
11:最弱のダンジョンマスター
でも、仮に鬼火の鎧が倒されたら?もう後ないんじゃないか?
12:名無しのダンジョンマスター
運命を受け入れるんやイッチ
13:名無しのダンジョンマスター
骨は拾って…って、あっ!世界違うから無理やったわ(>_<)
14:名無しのダンジョンマスター
やめたげなよ男子!イッチ君泣いてるでしょヽ(`Д´)ノプンプン
15:最弱のダンジョンマスター
ああ、死ぬ前にこいつら一発殴りてぇ…
16:名無しのダンジョンマスター
何を言うか、掲示板にいるということはお前も元々こっち側だろう?煽っていいのは煽られる覚悟のある奴だけなんやで?
17:名無しのダンジョンマスター
そうだそうだ~
18:最弱のダンジョンマスター
くっそ、ぐうの音も出ない。けど腹立つ
19:魔物創造ニキ
まぁ、落ち着け。さっきの質問だけど仮に鬼火の鎧を倒せてもフュージョンクロウを倒せないだろうからイッチの下まではたどり着けない。
そんで、フュージョンクロウを倒せても道を塞ぐマウンテンミートを倒す必要がある。
それらを倒せてもボムリザードの不意打ち全方位爆破に必ず巻き込まれる。
20:名無しのダンジョンマスター
うわぁ、思ったよりも難易度高いんじゃないかこのダンジョン
21:名無しのダンジョンマスター
おお…ダンジョンの欠点とか前スレで聞いてたけど特にないやろ
22:名無しのダンジョンマスター
つまり、失ったものはサブマシンガンとタックルバニーだけか
23:名無しのダンジョンマスター
でもサブマシンガン失ったのは痛くね?
24:アイテム創造ニキに
もしよければサブマシンガンまた作りましょうか?
25:名無しのダンジョンマスター
>>24
君、聖人の生まれ変わりってよく言われない?
26:名無しのダンジョンマスター
ぐう聖現る
27:最弱のダンジョンマスター
ありがとう、やたら不安煽ってくる奴ばっかだったけど、魔物創造ニキとアイテム創造ニキだけはワイの味方だったんや
28:名無しのダンジョンマスター
別に、俺らも敵では無いけどな
29:名無しのダンジョンマスター
確かに味方では無いな
30:宅配ネキ
しゃあない、その時は私に頼んな。世界またいで届けてやんよ。
なんせアタイは慈愛と可愛さに満ちた聖女みたいな存在やからな。
慈愛と可愛さに満ちた、な‼
31:名無しのダンジョンマスター
きっ
32:名無しのダンジョンマスター
あっはい
33:名無しのダンジョンマスター
まぁ、自分に自信を持つことは大切だよね
34:名無しのダンジョンマスター
おまいら、会ったことも無いのにボロクソに言いすぎだろ。
ほんとに聖女様かもしれないだろ!
35:名無しのダンジョンマスター
別に聖女のように慈愛と可愛さに満ちていても良いんだけど主語ブレッブレなの何とかせん?
36:名無しのダンジョンマスター
っと侵入者が遂に鬼火の鎧の下に到着したわ。
37:名無しのダンジョンマスター
おお、果たしてどんな戦いになるんでしょうか
38:名無しのダンジョンマスター
鬼火の鎧選手意気込みもどうぞ!
39:名無しのダンジョンマスター
鬼火の鎧「ふ~む、とてもバランスのいいパーティのようですが、負ける気がしませんな。だって僕最強だから」
40:名無しのダンジョンマスター
おいww途中から現代最強呪術師出てきてるぞ
41:名無しのダンジョンマスター
ほんとに現代最強呪術師が階段守ってたら誰も通さないだろうね
42:魔物創造ニキ
お前らうちの鬼火の鎧舐めすぎ、現代最強呪術師には及ばないが十分強からな。それに今回はアイテム創造ニキが作ってくれた銃も装備してるし
43:最弱のダンジョンマスター
お願い、頼む!勝ってくれぇ…
◆◆◆
☆☆☆
その魔物は一言で言って異様だった。
正和たちが現れるまでは静かにその場に立ち尽くし、命のないただの置物のようであったのに正和たちを認識すると同時内に秘めていた魔力を爆発させた。
魔力の暴風が吹き荒れ正和たちの髪が揺れ、衣服がはためく。
ダンジョンにはゴーレムという機械仕掛けのモンスターも存在するが、それらとは違い目の前のモンスターは明確な殺意を持っていた。
両手に持っているのは機関銃。
ゴブリンたちが持っていた短機関銃とでは大きさがまるで違う。
それ程巨大な銃を両手に一丁ずつ持っている姿は宛らハリウッド映画のスーパーヒーロー若しくは強力なヴィランのようであった。
そんな鎧が銃をこちらに向ける。
切れ味抜群のナイフのような殺気。
守りに特化した魔導士たる利己は瞬時に防御魔法を張る。
しかし、
「うそ、結界に罅が」
豪雨の如く利己達を襲う銃弾の雨に利己の防御魔法が悲鳴を上げる。
そして、鎧はここが攻め時だと言わんばかりに二丁の銃をそれぞれこのパーティで特に重要な役割を果たす二人に向ける。
一人は防御魔法を得意とする利己。
もう一人は回復魔法を得意とする知由。
それぞれを狙った二丁の機関銃、その弾丸は寸分違わず、一ミリのずれも無く、それぞれの脳天へと吸い込まれるように飛んでいった。
幸い利己は自分に掛けられた【自動防御】が発動したようで額から血が流れているものの致命傷には至っていない。
しかし、知由の方はと言うと
「い、市川君。今、回復魔法を掛けるから」
震えた声で市川に声をかけていた。
知由が無事で鳴瀬が傷を追った理由。それは弾丸が当たる直前に市川が知由を庇ったからだ。
しかし、その際に知由の脳天に直撃するはずだった弾丸は鳴瀬の肩を撃ち抜いていた。
それも、防御魔法により半端に威力を削がれていたため弾丸が肩にめり込んだままになっている。
先ずは弾丸を摘出する必要があるだろう。
「まて、知由。弾丸の摘出経験は?」
正和の問いに知由は首を横に振る。
それに対する落胆はない。元より魔物は銃を使わない。回復魔法を得意としていようと態々そんな技能を持ち合わせている方が稀だ。
正和は瞬時に結論を出す。
「これ以上の探索は不可能だ。これより帰還する」
正和は利己に代わり防御魔法を展開する。
年季の違いがあるため利己よりも強固な防御魔法を張れる正和であったが、それでも鎧の弾丸を完全に防ぐことは叶わなかった。
罅が入り、徐々に割れていく防御魔法。
しかも、今度は正和を標的に変えたようで寸分たがわず、正和の脳天を狙う。
それを正和は予知したように避けてみせたが、実際の所は今までの傾向から狙われる場所と自分に標的が変わると予期していたに過ぎない。このモンスターが他のメンバーを標的としていたら…確実に守れる、と胸を張って言うことは出来ない。
危ない場面もあった。
しかし、結果的に正和たちは無事に帰還することに成功した。
今はそれで良しとしよう。正和は敢えて前向きに物事を捉えた。反省ばかりしてもモチベーションは保てない。
そしてモチベーションの低下は致命的なミスに繋がる
とはいえ、今回の調査では不可解な点が数多く存在したのも事実だ。
アンノ文字などが存在しないこと、洞窟という自然物がダンジョンとなっていること、重火器を装備しているモンスターたち、そして
確かに、魔物が補充されること自体はダンジョンにおいて度々起こることではあるが、あまりにも補充されるのが早いのだ。まるで倒したゴブリンたちがそのまま復活したのでは?と邪推してしまうほどに
鳴瀬を魔導士病院へと送り届けた後、このことを報告すべく正和は魔導士協会本部へと足を向けるのだった。
◆◆◆
44:名無しのダンジョンマスター
お、撤退してるぞ
45:名無しのダンジョンマスター
イッチ命拾いしたやんけ
46:名無しのダンジョンマスター
血はみれなかったかぁ…
47:魔物創造ニキ
まさか、一人もやれないとは…意外と向こうもやるみたいだな…。
まぁ、今回は撤退させただけ良しとするか
48:最弱ののダンジョンマスター
うぉぉぉぉぉぉ、生き残った!生き残ったぞぉぉ!!!!!!!!
>>46
誰の血が見たかったんだい?怒らないから言ってみなさい
49:名無しのダンジョンマスター
草
50:名無しのダンジョンマスター
イッチブちぎれてるやん
51:名無しのダンジョンマスター
誰の血でも良かったに決まってるのになww
52:名無しのダンジョンマスター
俺はイッチが生き残ってくれて良かったって思ってるで?…楽しみが減るからな
53:名無しのダンジョンマスター
このスレ人間性に問題を抱えてる奴しかおらんの?
54:名無しのダンジョンマスター
掲示板は大胆そんなもんやろ。
55:名無しのダンジョンマスター
>>54
転生掲示板は特にな。前世ではぬくぬく暮らしてたのに、急に命が羽よりも軽い世界に送られて大体の奴は価値観がバグってる
56:名無しのダンジョンマスター
まともな奴は掲示板じゃなくて現実見てる(定期)
57:名無しのダンジョンマスター
>>55
家族と離れ離れ、幼馴染が死んでた、住んでた村が滅びる、奴隷落ちここら辺テンプレよな。
58:名無しのダンジョンマスター
世知辛いなぁ
59:名無しのダンジョンマスター
掲示板が唯一の娯楽
60:名無しのダンジョンマスター
>>57
嫌なテンプレだなぁ…
61:最弱のダンジョンマスター
ワイもしかして恵まれてる?
62:名無しのダンジョンマスター
せやで
63:名無しのダンジョンマスター
そう言ってるやん
64:名無しのダンジョンマスター
まぁ、さっき死にかけてたけどな。
65:魔物創造ニキ
実際、サブマシンガン取られたのは結構な痛手だな。
66:アイテム創造ニキ
>>65
それに関しては自分がまた作りますよ
67:名無しのダンジョンマスター
やはりアイテム創造ニキはぐう聖か
68:名無しのダンジョンマスター
何故に掲示板に入り浸っているのか…
69:名無しのダンジョンマスター
現実充実していそうなのに…
70:アイテム創造ニキ
えっと…自分、子供からやり直したタイプの転生者なんですけど、どうやら物心つく前に売り払われたみたいで…奴隷何ですよね
71:名無しのダンジョンマスター
ア、アイテム創造ニキィィィィィィィ
72:名無しのダンジョンマスター
うっそだろ、おい!
73:名無しのダンジョンマスター
いい奴が損をする世の中なんて間違ってるよ!
74:アイテム創造ニキ
あ、えっと、まぁ、それで掲示板での皆さんの会話には何時も楽しませてもらってます。
あと、奴隷ですけどそこまで酷い扱いは受けてませんよ?
ちゃんとノルマをこなせば暴力は振るわれませんし、食事は二食、睡眠時間もしっかり貰ってますから
75:名無しのダンジョンマスター
け、健気や
76:名無しのダンジョンマスター
困ったことがあればいいな?異世界を渡航してでも助けに行くから
77:宅配ネキ
欲しいものがあったら言ってね?用意するから(公爵令嬢)
78:魔物創造ニキ
全部を滅茶苦茶にしたくなったら言ってくれ
79:名無しのダンジョンマスター
あれ、宅配ネキ公爵令嬢だったのか…
80:名無しのダンジョンマスター
全くそうとは感じさせない立ち回り
81:名無しのダンジョンマスター
というか、アイテム創造ニキの衝撃のカミングアウトのせいでそこまで衝撃を受けていない自分がいる
82:最弱のダンジョンマスター
アイテム創造ニキ、辛い中助けてくれてありがとう…いつか必ずこの御恩はお返しいたします。
83:宅配ネキ
もうちょっと私にも触れろぉ!
84:名無しのダンジョンマスター
触れたやん
85:名無しのダンジョンマスター
ちょっと触れてたよね
86:名無しのダンジョンマスター
うん
87:名無しのダンジョンマスター
そう言えばイッチは今後どうなるんやろ
88:名無しのダンジョンマスター
たしかに
89:名無しのダンジョンマスター
ダンジョンの場所がバレたってことはどんどんと魔導士が押し寄せてくるんかな?
90:名無しのダンジョンマスター
なら、マジで装備の拡充は急務だな
91:名無しのダンジョンマスター
後魔物もか
92:名無しのダンジョンマスター
ミミックとか食人植物とか役に立たなかったしな
93:魔物創造ニキ
ハッキリ言って二層が突破されることはないとは思うが…準備しておくに越したことはないか
94:最弱のダンジョンマスター
魔物創造ニキ、宅配ネキ、それとアイテム創造ニキ…これからもよろしくお願いします
95:魔物創造ニキ
おけ
96:宅配ネキ
もち、ただ私としてはアイテム創造ニキも何とかしてあげたいんだよなぁ
97:アイテム創造ニキ
はい、よろしくお願いします。
>>96
ありがとうございます。
98:最弱のダンジョンマスター
>>97
俺も協力できること考えておくよ!
99:名無しのダンジョンマスター
なんか楽しくなってきた
100:名無しのダンジョンマスター
分かる
◆◆◆
迷宮対策本部現場対応課局長鬼丸刀月は正和が作成した報告書を読み終えると、向かいに座る人物、この書類の作成者である正和へと向き直る。
本来は報告書の提出だけで良かったのだが、正和がついているにも関わらず怪我人が出たということで本人から直接話を聞くことにしたのだ。
「……率直に問おう。このダンジョンは今後調査していくべきか?」
「ええ、ですが、潜りの魔導士を使うべきでしょう」
潜りの魔導士。
それは国の許可を得ずに魔核を体内に移植したものを指した言葉である。
本来であれば、魔導士学校で実技(武具の扱い、集団行動)、座学(ダンジョンでの立ち回り、魔法技術、魔物の生体、魔導士の魔法使用に関する法律、ダンジョン探索や魔導士の魔法士使用に関する事例検討、魔導士協会の成り立ちと組織の特徴)を学んだ後、現場研修を行い、適性検査に移る。
そして、適性検査で問題なしとなった生徒はそれまでの素行と今までの経歴を洗いざらい調査され、人格面に問題なしと判断されれば魔導士試験の受験資格を得ることが出来る。
そしてこの試験を合格すれば晴れて魔核を体内へ移植し魔導士としての道を歩むことが出来る。
彼らは魔導士協会のどこかしらの支部へと派遣されることとなるのだが、違法な手段で魔法の力を得た潜りの魔導士の場合はその殆どが指定暴力団やテロ組織、破壊的カルト宗教に所属しており、魔核の無許可移植の罪を除いても犯罪者及び犯罪者予備軍の集まりだ。
当然ながらまともな方法では協力は仰げない。それをしてしまえば魔導士協会の看板に泥を塗るどころか、存続自体が危ぶまれるだろう。
しかし、実際に魔導士協会が彼らを利用すること自体は表沙汰になっていないだけで幾つか事例があるのも事実。
そのどれもが、匿名で情報を流し、ダンジョンの入り口の警備を手薄にすると言ったものだ。
ダンジョンに入る機会の少ない彼らは仮に利用されていると気づいてもそのダンジョンに潜るしか力を付ける方法が無く、魔導士協会は公安と連携し内部に潜んでいる身内から情報を仕入れることが出来る。
正規の魔導士が危険を冒さずにダンジョン内部の調査が出来るのだ。
とはいえ、この方法で調査を行う場合、潜りの魔導士が強力な魔道具を手に入れてしまう可能性がある。
実際に潜りの魔導士が強力な魔道具を手に入れたことで取り押さえにいった複数人の正規魔導士が全治一か月の怪我を負ったという事件もある。
「仮に、強力な魔道具が奴らの手に渡った際は自分が制圧に向かいます。」
「……分かった。その時は頼んだ。」
都合が悪くなれば、無許可で魔核を移植したことを盾に取り押さえることが出来る。
元々、潜りの魔導士はこういった場合の備えとして見逃されているだけなのだから。