最近いろいろ忙しくてパソコンに触れる時間が少なかったのです……
詳しいことは後書きにて説明をさせていただきます。
それでは、第十四話、本編をどうぞ!
今いる館、紅魔館の主とその妹が抱き合ってから約五分後。
二人は泣き止み、お互い無言で抱き合った状態のままで固まっている。
そして、頬には月明かりに照らされて光っている二筋の光。
この光景を、同じ部屋にいる拓人ですらなかなか邪魔できず、
ただ見入ることしかできずにいる。
しかし、二~三分ほど見入っていると、唐突にあることを思い出す。
ほんの十~十五分ほど前の事。
レミリアの部屋で、自分の能力を使って人格を抑え、
この一連の出来事に終止符を打つ様な事を言ってしまった。
その言葉を実行するために二人を合わせたというのに、
二人の抱擁に見入ってしまっては意味がない。
甚だ不本意ではあるが、こちらから話を切り出すしかないだろう。
そう考え、未だ一ミリたりとも動かない二人に話しかける。
「あ~、このタイミングであれなんだけど……」
こちらの言葉に気づき二人とも顔を向けたのを確認してから口を開く。
「そろそろ、能力使って抑えようと思うんだけど……フランの人格」
それを聞いて、フランがようやく固い抱擁を解いて立ち上がり、
頬に伝っている涙を拭って問いかけてくる。
「いいけど、どうやってするの?」
「完全に人格を消すのは多分無理だと思うから、
フランが人格を抑えられる、って思いを具現化する。
ただこの場合、自分で抑えるように努力しないと、
また出てくるかもしれないってことを覚えておいて欲しい」
「だったら、絶対に出てこないように封印すればどうなのよ?」
いつの間にかこちらを見ていたレミリアから率直な疑問が飛んでくるので、
それにできるだけ分かりやすく説明する。
「あまり詳しいことは分かりませんが、多分封印するのは危ないと思います。
いつか暴走して、大変なことになるかもしれません……」
昔、拓人も一時出た人格、あの殺意しか湧かない人格を、
心の奥底に封じ込めようとしたことがある。
叔父さんや叔母さんが殺された後の事。
二回目の人格変貌に襲われ、一時の間署内にいた時、
拓人の精神状態は非常に不安定だった。
体の奥底から湧き上がってくる叔父と叔母を殺した男に対する殺意を抑えるのに精一杯で、
警察の事情聴取にほとんど答えられなかったほどだ。
警察に連れていかれて三日後。
抑えていた殺意があふれ出し、周りに見えるものは片っ端から破壊しつくし、
警察署内を暴れまわった。
暴れまわっている間の記憶は一切なく、後に話を聞いて初めて知った。
その日のうちにカウンセリングが行われ、二重人格だと判断された。
この事を知っているのは、署内の一部の人と拓人のみである。
もし無理矢理にフランの人格を封印でもすれば、自分と同じようになってしまうのではないか。
そんな思いがあったため、封印という手段は使いたくないのだ。
考えが伝わったのかどうかはわからないが、レミリアは一つ頷いて納得してくれた。
「そう……わかったわ。 フラン、頑張ってね」
「……うん」
フランは、頷くとすたすたとこちらに歩み寄ってくる。
「ねぇ、さっき能力って言ったけど、拓人の能力ってどんなの?」
「あ~そっか、まだ説明してなかったかな。
まぁ簡単に言うと、思ったことをそのままにできるって能力だよ。
それで、フランが今のままでいられるって思いを能力を使って事実にする。
分かったかな?」
「うん、なんとなく。 ねぇ、思うだけでいいの?」
「まぁ、こっちはね。 フランは何もしなくてもいいとは思うけど」
「だったら、能力使ってる間だけでいいから……」
言葉に詰まり、顔を赤くしながらもじもじと体を揺らす。
「あ、頭……撫でて、くれる?」
部屋の空気が凍り付く。
周りの反応を確認すると、霊夢と魔理沙はニヤニヤ笑い、咲夜は驚愕の表情を浮かべ、
レミリアは目と口を開いて唖然としている。
「変態の正体見たり、って感じね」
「まったくだぜ。
まさか頭を撫でるように調教するとは」
「待てお前ら! 俺は変態じゃないし、調教なんてした覚えはない!」
「た、拓人様……」
咲夜から声がかかるが、その目は何かを忌避しているように思えた。
「ま、待ってください、咲夜さん!
咲夜さんにまで見捨てられたら私はどうすれば!
どうすればいいんですか~!」
唯一の味方だと思っていた咲夜に裏切られ、頭を抱えて座り込む。
この状況をどう打破すべきか、と考えていると、前方からものすごく暗い声が聞こえてくる。
「へ、変態……調教……」
「……あの、レミリア、さん?」
気づくと、レミリアが魂の抜けるような声で何かを呟いていた。
ご、誤解されてやがる……!
呟いている内容からそう察した拓人は、必死に弁護してレミリアの誤解を解こうとする。
「ま、待ってください! 全部誤解、そう、誤解なんです!」
必死に弁護するこちらの声に、朗らかに笑いながら魔理沙が口を挟む。
「何言ってるんだよ拓人。 こんな小さい子に結婚するって」
そこまで魔理沙が口走ったところで、慌てて霊夢が両手で魔理沙の口を押える。
「ちょっと、それはさすがに!……」
しかし、押えるのが少し遅かったようだ。
それを聞いて、レミリアは驚愕から怒りへとシフトチェンジしたのか、
拳を手が赤くなるまで握りしめ、咲夜は困惑し、拓人は完全に固まる。
体がフリーズしている状態でもこれだけは思えた、というより思わざるを得なかった。
魔理沙、後で一発ぶん殴ってやる!!!
そして、そんな思いを無視するかのように、
ゆっくりと、しかし確かな歩みでレミリアはこちらに近寄ってくる。
そして、お互いの肌が触れ合うまであと一歩のところで立ち止まる。
「あの、レミリア……さん?」
「あなた、フ、フランに……!」
握りしめた拳を体をひねりつつ大きく振りかぶる。
「なんて事するのよーーー!!!」
「誤解だーーー!!!」
体の捻りを入れつつ繰り出された吸血鬼の拳は、容易に拓人の体にめり込み、
掻き消えるように後方の壁へとものすごい勢いでぶつかってめり込んでいく。
そして、壁周辺の窓は全て割れ、拓人が突っ込んだ場所には人型の窪みができ、
たっぷりと三秒ほど壁に埋まってからパタリと床に倒れこむ。
「魔、理……沙」
せめてこの状況を作った魔理沙に一矢報いようと全力を振り絞って右手を伸ばすが、
限界が来たようでそのまま床に手が落ちる。
徐々に視界から光が遠ざかっていく。
「ねぇ拓人! 大丈夫!? ねぇ、拓……」
こちらを心配してくれるフランの声も徐々に遠ざかり、聞こえなくなる。
そして、そのまま拓人は暗闇の中へと引きずり込まれた。
「…………のくらいで治りそう?」
「もうほとんど治ってます。 すごい回復力ですよパチュリー様!」
暗闇の中、そんな二人の声に目が覚める。
「こ、ここは……?」
気が付けば、広大な部屋の真ん中に横たわっており、横になっている
一見台座らしきものからは、ファンタジーとかでよく見る緑色の魔法陣のようなものが見える。
そして、先ほどの声が聞こえてきたほうを向くと、近くに一人、奥に一人の女性の姿が見える。
近くの一人は、腰近くまで長く伸びた赤髪のロングに、
模様があまりないメイド服のような服を着用している。
背中と頭に生えている黒い翼がひときわ目立つところから、小悪魔だと推測できる。
奥の一人は、白くフリフリしているあまり見かけない帽子をかぶり、
その下から伸びている紫色のセミロングの髪が目立つ。
片手に本を持ち、もう片方の手には緑色の光をともしており、
白を基調とした服装がなびいている。
おそらく、この人物こそ、パチュリー・ノーレッジだろう。
「あ、起きましたよパチュリー様」
「ふぅ、これで少し休めるわね」
そうつぶやくと、光を灯していた手を下すと、
魔法陣が消え、なびいていた服は素直に重力に引かれ始める。
同時に、辺りを囲んでいた魔法陣は部屋に弱い反射光を残して消える。
「あの、あなた達は……」
二人の顔をよく見ながら問いかける。
「初めまして、拓人。 咲夜から話は聞いてるわ。
私は、パチュリー・ノーレッジよ。 それでそっちが」
右手をすぐ近くにいる人物に向けると、ぺこりと頭を下げながら口を開く。
「小悪魔です。 気軽にこぁ、って呼んでください。
拓人様、でよろしかったでしょうか?」
「えぇ、構いませんが……」
こちらは向こうの事をよく知らないのに向こうはこちらの事を知っている、
ということに多少の違和感を覚えつつ返事を返す。
「ところで、二人はここで何を?」
「お嬢様と会った時の事覚えてます?」
小悪魔に質問を質問で返され、素直に思い出してみる。
「え~っと……あ」
魔理沙に余計なことを言われ、レミリアに思いっきり殴られたところまで
綺麗に全てを思い出した。
それと同時に、魔理沙に対する怒りが湧いてくる。
だが、その怒りをあらわにして本人以外にぶつける訳にもいかないので、
なんとか心の中にいつでも取り出せるようにして感情を抑えつける。
「思い出しました……あの後気絶したんですよね」
「えぇ、そうです。 それで、パチュリー様の治癒魔法で治療してたんですよ。
内臓がぐちゃぐちゃだったんですけど、すごい速さで回復して今に至る、ということです」
「ぐ、ぐちゃぐちゃ?」
おかしな単語が聞こえたので確認の意味も含めて聞き返すが、
残念ながら返ってきたのは意味ありげな微笑みだけだった。
とりあえずさっきの魔法陣の意味を理解して心の中で合点を打ってから、
パチュリーのほうへ向かってお礼をする。
「……あの、ありがとうございました、パチュリーさん」
「いいのよ。 レミィが短気なのはいつものことだから。
それに、身内のトラブルも解決してくれた人にお礼をしないわけにもいかないから」
「いえいえ、ただ自分がしたかっただけです。
お礼を言われることなんて、何一つしてませんよ」
そこまで会話したところで、今いる広大な部屋の扉が勢いよく開かれ、
外から何人かがぞろぞろと入ってくる。
そして、こちらに駆け寄ってくる二人の姿が見える。
レミリアとフランである。
「拓人~!」
台座らしきものに座っているこちらに向かって頭から飛び込んでくるので、
片手で受け止めながら後方に威力を逃し回転いすのようにクルクルと何回も回る。
余談だが、飛び込んできたフランに焦点を合わせていたため、目は回っていない。
「大丈夫だった?」
「心配してくれるなら、飛び込んでほしくなかったかな……」
「えへへ~、ごめんなさ~い」
全く悪びれている様子は様子はないが、
笑顔で笑っているフランに激を飛ばす等といったことはできないのでスルーする。
フランを膝の上に乗せていると、少し遅れてレミリアが台座の手前まで
息を切らしながら駆け寄ってくる。
「はぁ、はぁ……え~っと……大丈夫、だったかしら?」
「まぁ、なんとか……」
「そう……よかったわ」
ここで話が途切れてしまい、気まずい雰囲気に部屋がつつまれる。
話の切り出し方を考えていると、小悪魔が耳元まで歩いてきて
こちらにだけ聞こえる声で耳打ちをする。
『お礼、しておいたほうがいいですよ』
何のことかわからず、こちらも同様に小悪魔だけに聞こえる声で質問する。
『誰に、です?』
『ここまで拓人さんを運んだのは、お嬢様なんですよ。
しっかりお礼しておいたほうがいいですよ。
もしかするといいことがあるかもしれません』
最後の一文の内容が気になるので、さらに質問してみる。
『いいこと、ってなんですか?』
『ふふっ、それは後々わかると思いますよ~』
軽く流され、言い終わると同時にすたすたと離れて行ってしまう。
いいこと、ってなんだ?……気になる……
そんなことを思いつつも、一応運んでくれたお礼をしておく。
「レミリアさんが運んでくれたそうですね。 ありがとうございます」
頭を下げながら礼をすると、何故かレミリアは顔を赤くしながら俯いてしまう。
「さ、先に殴ったのは私の方だし、その、なんというか……ご、ごめんなさい……」
最後の方は声が小さく、集中していないと聞き取れないほどの声量だった。
お礼をしてみたものの、先ほど言っていた「いいこと」の正体がつかめず、
小悪魔に疑問を込めた視線を送ろうと振り向く。
振り向いた先では、小悪魔がどこか満足そうに頭を上下に動かしていた。
「なるほどなるほど、そういうことですか……」
「あの~、こぁさん? 何がなるほど、なんですか?」
こちらが問いかけても、自分の世界に入り込んでいるのか、
全く返事を返すそぶりを見せない。
一つの事に悩んでいても仕方がないので、先ほどやり損ねた事を先に済ませようと考え、
フランに話しかける。
「それじゃあ、さっき出来なかったけど、今ここでやろうか」
「う、うん……頭撫でてよね……」
その一言で、霊夢と魔理沙はニヤニヤを隠そうともせずにこちらを見てきており、
レミリアは何をどうすればよいのか分からない顔をしており、
パチュリーと小悪魔は器用に二人息を合わせて合点を打ったりしている。
こちらとしては早くこの状況から脱出したいので、
フランに頭なでなでの件を撤回してもらうように提案する。
多分無理ではあろうが。
「あの、さ……こうして膝の上に座ってるだけでいいと思うんだけど……
頭は、やらなくてもいいんじゃ……」
「だめ……?」
上目づかいで少し目尻に涙を浮かべながら見つめてくる
そんな目されたら……折れるしかないだろ……
などと感慨深い、のかどうかは分からない言葉を脳裏に浮かべた後に、
極力霊夢と魔理沙を意識から除外しながら頭を撫で始めることにする。
同時に、はっきりといって人格を抑えるというのはイメージでは分からず、
使い勝手の良い、言葉による創造を能力を使って具現化し始める。
だが、フランの柔らかい髪を優しく撫でながら、拓人にとっては最大級の問題が見つかった。
これ……いつまで続くんだ……
物を出す、なら出てきた時にやめればよいのだが、
人格を抑える、とかなり見た目では判断できないことをしているわけで、
どのタイミングで切り上げればよいのかさっぱり分からないのである。
一応失敗してはフランも、はたまた自分も困ることになりそうなので、
しっかりと能力を使うことに八割、頭を撫で続けることに二割ほどの集中力を使う。
いつまで撫で続けたのか分からなくなってきた頃、フランがゆっくりと口を開く。
「……たぶん、もう大丈夫」
「わかるのか?」
「うん……なんとなく、そんな感じがした」
本人が大丈夫、と言っているなら大丈夫だろう、と考え、
ずっと撫で続けてきた手を頭から離す。
またもや余談ではあるが、離した瞬間にフランが悲しそうな表情を浮かべ、
目の前に立っているレミリアから冷たい視線をいただいたのは、周りにいる誰もわからなかった。
「それじゃ、これからどうしようかな……」
フランを両腕で両脇を持って持ち上げ、隣に、ちょこんと座らせる。
立って伸びをしようと思い、立ち上がる。
だが、何分かフランを膝の上に乗せたことにより、太ももから下の血流が滞り、
正座した後と同じような痺れが両足を襲う。
満足に足が動かず、立ち上がろうと前傾姿勢を取ったままなので、前方に倒れこむ。
そして、目の前にはレミリアの姿があった。
「やば……」「え……」
二人同時に口を開くが、重力には逆らえずにそのまま前に倒れる。
頭をぶつける訳にはいかないので、左手を床へ突いて、
右手を無意識にレミリアの後頭部に回し、床との直撃を回避する。
「大丈夫ですか?」
「え、えぇ、なんとか」
レミリアが怪我をしてないことを確認すると、左斜め前方から魔理沙の声が聞こえてくる。
「ちょ、拓人何やってるんだぜ!?」
「いや、何って……」
そこまで口に出してから、状況の整理をする。
立ち上がろうとしたら足が痺れて前方に倒れこみ、その先にはレミリアがいて、
現在は押し倒している状態だ。
…………押し、倒す?
と、そこまで考えたところで、今この状況がどうなっているのかを完全に理解する。
第三者から見ると自分がレミリアを押し倒している、ということだ。
すなわち、どこからどう見ても自分は今変態として見られているということになる。
「んな!?」
理解したとたんに無意識に変な言葉が口から漏れ、顔を正面へ向ける。
正面と言っても今は倒れこんでいる状態であり、当然顔は床へ向くことになり、
その先にはレミリアの顔がある。
それと同時に、こちらと同じ考えに至ったのか、レミリアは顔を真っ赤にして唖然としている。
最善策は一刻も早く立ち上がる、と頭では分かっているのだが、
痺れている脚は未だに言うことを聞いてくれない。
また殴られるのか、と半ば諦め、今度はパチュリーの世話にならないように
特にお腹に霊力を溜めて拳、又は蹴りに耐える。
しかし、膠着状態が続くこと三秒が経過したが、いつまでたっても痛みが襲ってこない。
「あ、あの、レミリアさん?」
「……み、みんな見てるのよ? ここじゃ、だめ……だから……」
問いかけてみたが、返ってきたのは意味を履き間違えそうな言葉だった。
悲しいことに、男の本能によってなのか一瞬で意味を、多分間違えて理解してしまった。
つまり、ここではだめだから他のところでなら大丈夫、と。
……俺、超絶大ピンチじゃん、これ……
頭の中には飛んで逃げる、手だけを使って転がる、等といった現実的なアイデアは浮かばず、
ただただ足の痺れが引くのを待つしかなかった。
だが、それを待つのを良しとしない者がいた。
「お、お嬢様に何するんですかーーー!!!」
叫び声と同時に横からの殺気を感じ取り、顔を声が聞こえた方へと向ける。
すると、目に飛び込んできたのは無数の銀色のナイフが、
自分だけを狙って飛んできている光景だった。
無意識に、体全体に霊力の壁を作って直撃を避ける。
壁にぶつかったナイフは床に落ちるが、同時に拓人の体を衝撃が横方向から押し、
ごろごろと部屋の壁際まで転がされる。
転がれば……よかったんじゃね?
と今更な事を思いつつも、ほんの少ししか痺れの引いていない両足に鞭を打ち、
壁に手を着きながらよろよろと立ち上がる。
立ち上がる間に、ナイフを投げつけてきた張本人はレミリアの元へ駆け寄る。
「だ、大丈夫ですかお嬢様!?」
「……へ? い、いや、大丈夫よ! 大丈夫よ、大丈夫……」
いきなりの事に驚いたのか、少し変な声を上げながらレミリアは立ち上がり、
こちらを見ながらもじもじとしてしまう。
そう、まるで恋する乙女のような仕草で。
……一体、何があったんだ?……
どうやったら一日以内で人に対する感情が変わるのか拓人には分からなかった。
拓人の感覚ではつい数時間程前に「人間」であるが故に見下されていたのだ。
はっきり言って、完全に理解不能である。
「「へ~んた~いね~(だ~)」」
「お前ら医者の所行って頭治してもらえ」
「「やっぱ~りへ~んた~いね~(だ~)」」
妙なリズムとともに変なことを言い始める霊夢と魔理沙に呆れ、はぁ~、とため息をつく。
色々とあったが、とりあえずこれで異変は完全解決となるはずである。
そして、異変を解決した後にやりたかったことが一つあったので、霊夢に話しかける。
「とりあえずこれで無事異変解決したことだし、霊夢に一つ提案があるんだが」
「何よ変態」
霊夢のむかつく態度に腹が立つが、話を逸らさないように、
通じないであろう事実を素にした言い訳で抑えつける。
「さっきのは足が痺れてたから不可抗力だろ。
それで提案なんだが、みんなで開かないか?」
「何をよ? 勿体ぶらないで早く言いなさい」
「それはだな……宴会だ!」
言い放った瞬間に、咲夜が能力で時間を止めたかのような感覚に襲われる。
「「「「「「「……え?」」」」」」」
一瞬遅れて、その場にいた拓人以外の全員が口を揃えて疑問の声を上げた。
いろいろと悩んだ挙句、続く……みたいな感じで終わらせた十四話でした。
とりあえず、前書き通り説明を。
編集のきっかけは二つ目に届いた感想でございます。
(現在は消えているようですが……)
一話を書き始めてから他の方の作品を読み始め(何故か使いづらいタブレットで)、
私の作品と文章構成が違うことに気付きました。
でも、まぁいっか、的な感じで書いていた時に来たのが先ほども述べた感想。
それを読んで、素直に編集することになった、というわけです。
しかし、順調に事は進まず、テストはあるわ(ちなみに私は学生です)、
家庭の用事はあるわ、マイクラでの家づくりは忙し…………なんでもないです、はい……
そんなこんなでいろいろと遅れてしまい、申し訳ありませんでした!
用事でネット環境から切り離された時に、気合で作った十四話です。
この調子で十五話も!……とはいかず、また用事が入ってしまったため、
今度いつ投稿できるか私にもわかりません。
ですが、最低でも一週間に一話をキープできるように頑張っていきます!
かなり長い後書きでしたが、この辺で失礼させていただきます。
皆さん、風邪を引かないようにお気をつけて。 さようなら。