前回で『今年中に書き切る』なんて見栄張ってすみませんこんなに遅くなりました、短くなる
なんて考えもせずに述べてすみません15000文字に迫る短編小説並になりました本当に
すみません!
批判等は感想かメッセージにどうぞ……
では気を取り直して。短くなる予定だったんですけどね……切るところが見つからなかったん
です。15000文字もありますので、長文耐性の無い方は要注意かもです。
今回は非常にほんわかしているので、シリアスはあまりありません(無いとは言ってません)。
ただ読者の方々が長文にいらいらしないことを祈るのみです。
久しぶりの東方壊命録です。第二十五話です、どうぞ。
レミリアを先頭に、長い廊下を二列ほどで並んで歩く。
前から、レミリアが一人、少し離れてパチュリーと自分、最後にすぐ近くにフランと咲夜の
順番だ。
大部屋から出て数分経つが、誰も何も言わない。
レミリアからの無言のオーラのようなものが、気まずい雰囲気を漂わせている。
そしてより不思議なのが、それを自分以外の誰も感じ取っていない様子だということだ。
途中で後を振り返ってみたが、二人とも笑顔を浮かべており、パチュリーは黙々と自身の服を
のぞき込んでにやにやしている。
自分だけが感じている訳の分からない感覚に首をひねっていると、パチュリーに腕を
小突かれる。
『なんですか?』
雰囲気的に声を出しづらく、レミリアに聞こえないような声で聞くと、それに合わせるように
パチュリーも小声で話してくれる。
『ほら、話しかけなさいよ。 今が好機よ、逃してどうするの?』
『そんなこと言われましても……』
『今回は手をつないでもらうわ。 行ってらっしゃい』
「何こそこそ話してるのよ」
びくっ、と肩が一瞬だけ飛び上がった。
いつの間にかレミリアは振り返って自分たちを見ながら歩いており、怪訝な目でこちらを見て
いる。
「なんでもないわ。 ね、拓人?」
「えぇ、まぁ……」
「…………」
不機嫌そうな顔はそのままで、レミリアは再び前を向いて歩き始める。
そしてふとパチュリーを見てみると、手で何やらハンドサインを自分に送っている。
頑張って直訳してみると、『当たって、砕け散れ』――砕け散るのが前提らしい。
冗談じゃない。
『……はぁ~』
かすれ声でため息を盛大に吐き、腹をくくってレミリアに近づく。
「あの、レミリアさん?」
「…………」
完全に無視している様子ではないが、無言の圧力を感じてしまう。
早速心がくじけそうになりパチュリーを見るが、目で『やれ』と語ってきた。
半ばやけくそになりながら、もう一度話しかける。
「……怒ってます?」
「……別に」
冷たくあしらわれ、会話が完全に途切れた。
もう無理だ、と考えを込めてもう一度パチュリーに目をやるが、自分の意志はお構いなく
ジェスチャーで手をつなぐように指示してくる。
どうにでもなってしまえ、と迷いや考えを振り切って再度話しかける。
「あ、あの~……」
「…………」
「……手、繋ぎません?」
「…………っ!?」
一瞬遅れて、レミリアの翼が、ばさっと音を立てて震える。
それからやけにそわそわとし、翼も落ち着きなく動き始めた。
手を差し出したまま十秒ほど経ってもそれ以上の反応がないため、やはりだめだった、と諦めて
手を引く。
「……いきなり変なこと言って、すみませんでした」
頭を下げてすごすごと後ろに戻り、パチュリーに耳打ちする。
『やっぱり無理ですよ……』
『はぁ……さっきね、レミィはちゃんとつなごうとしてたのよ? なんで引き下がったのよ』
『ほ、ほんとですか……?』
てっきりどう断るのか考えていたと思っている自分には、パチュリーの言葉が意外に聞こえた。
少しばかりレミリアの背中を見つめていると、パチュリーが服の中から何かを取り出して見せて
くる。
それは水晶玉で、魔法でも使っているのか中に何か映っており、促されるがままに覗いてみる。
その奥に見えたのは何故かレミリアを正面から見た光景で、さらに奥には自分たちの姿も見えて
いた。
『ふふっ、悲しそうな顔してる。 こんなレミィも可愛いでしょ?』
パチュリーの言う通り、残念そうな表情をしながら歩いているのがわかる。
そしてそれをにやにやしながら楽しんでいるパチュリーに対して、悪趣味だな、と思わざるを
得ない。
『こらー! 早く出てきなさいよー!』
苦笑いしながら歩いていると、向かっている先から声が聞こえてきた。
何だ、と思い耳を澄ますと、追加で会話が耳に飛んでくる。
『何勝手に入ってるんですか!? やめてくださいよ!』
『さっさと出てこないあの吸血鬼が悪いんでしょうが!』
『それは私が代わりに謝りますから! 怒られるのは私なんですよ!?』
『そんなの知ったこっちゃないわよ! 早くここの主人を出しなさーい! いつまで待たせる
気なのよー!』
…………あぁ、面倒なことが起こったなぁ……
話の内容を整理してみると、待ちきれなくなった霊夢が無理やり館に入り、それを美鈴が
止めようとしていることがわかる。
なだめるのが大変だなぁ、とも思いつつ、声のしたほうへ全員を置いて小走りで向かう――
「ぐはっ!?」「きゃうん!?」
――が、何もないところで何かとぶつかり、後ろへ背中から倒れてしまった。
「痛てて、なんだ今の……?」
背中をさすりながら状態を起こしてぶつかった方を見ると、何故か小悪魔が自分と同じように
倒れて腰をさすっていた。
「こ、こぁさん? どうしてそこに?」
「あたたた……いきなり女の子を押し倒すなんてひどいですよもう……」
「見えないから避けようが……え?」
小悪魔と話していると自分の言葉に違和感を感じ、途中で言葉を切って考え込む。
なんで小悪魔がここにいるのか、なんで見えなかったのか、見えなくした理由は何なのか、と
立て続けに疑問が噴水のように湧き出てくる。
「詳しいことはあとで。 それよりあれ、放っておいていいんですか?」
その小悪魔の一言に何も言い返せず、黙り込むしかない。
霊夢の短気さや強さは少しの間一緒に暮らして薄々わかってきているため、できるだけ早く
止めるのが無難ではあるだろう。
ほんの数秒考え、小悪魔に頭を下げて声が聞こえた方へ走る。
『あんたちょうどいいわね。 あの頭の青い鳥はどこにいるのか教えなさいよ』
『ひぃ~~~!?』
走っている最中にもそんな言葉と悲鳴が聞こえ、足の回転速度を上げる。
角を曲がりロビーらしき所へ着くと、美鈴を腰にぶら下げながら妖精メイドを問い詰めている
霊夢の姿があった。
「早く教えなさいよ、こっちはいらついてんのよ!」
「え、えぇっと、そういうことは咲夜さんしかわからなくて……その……」
「あーもー! 拓人かへなちょこ吸血鬼呼びなさいって言ってるでしょ!?」
「ひゃうんっ!?」
「あといい加減離しなさいよ頭髪唐辛子! いつまで私の腰巾着になってるつもりよ!」
「こうでもしないと暴れるじゃないですか! 咲夜さん助けて~!」
……うっわ、なんだこの状況……
目と耳に飛び込んできたものは、ほぼ全てが名状しがたいもののように思えた。
霊夢は怒鳴り散らし、妖精メイドは委縮して縮こまり、美鈴は床へ引きずられ、それらの後ろで
我関せずといった様子で眺めている魔理沙。
正直どうやって収拾を付ければいいのか、わからなかった。
「うぅ、ぐずっ、うぐっ……あぅ?」
呆然と眺めていた自分の目と、いつの間にか泣きはらして赤くなった妖精メイドの目が合って
しまった。
まずいと思って逃げようとしたが、このまま逃げてもいいのか、という思いが足を止めさせ、
妖精メイドが走ってくる時間を与えてしまった。
「助けてくださいーーー!」
困惑している自分の飛びつき、その勢いで背中に隠れるようにして着地する。
「おいおいちょっと、え?」
「っく……怖かった、怖かったです……!」
服を掴み、抱き着くようにして震える体を押し付けてくる。
それをなんとかしてなだめようとする前に、今度は霊夢たち三人と目が合ってしまう。
「拓人! あんたどこ行ってたのよ、遅いじゃない!」
「いや、ちょっと夕食をいただいてただけで……」
「……まぁいいわよ。 後であいつに言っておくから……で、いい加減うっとうしいのよ!」
何とか霊夢の機嫌が少し治ったと思ったら、再び怒ってお払い棒で美鈴の額をぐりぐりと押し
始める。
「痛、だだだ! 紅魔館は私が守るんです! いだだだだ!?」
「れ、霊夢、待て待て! 美鈴さんも落ち着いて!」
妖精メイドにしがみつかれながらも霊夢の腕を掴んで止め、錯乱状態の美鈴の肩を叩いて目を
開けさせる。
「ほら美鈴さん、そろそろ離してあげてください」
「あぁ、拓人さん……来てくれると、信じてました……」
目を細め、まるで死に際の人の様な言葉を呟き、床へぱたりと倒れこんだ。
「え……? ちょっと、美鈴さん?」
肩を揺さぶろうにも妖精メイドのせいでしゃがめずおろおろとしていると、魔理沙が近づいて
きて美鈴の頬をぷにぷにとつつき始める。
そして意味があるのかないのか、うんうんと頷いてにかっと笑顔を向けてくる。
「……魔理沙は何がしたいんだ?」
「眺めて楽しんでるだけだぜ」
言い返す言葉もなく頭を抱え、とりあえず背中にくっ付いている妖精メイドをなだめることに
する。
手を後ろに回して妖精メイドの両手を服から離し、片膝をついて目線を合わせて話しかける。
「ほら、泣かないで。 あの巫女さんはもう怒らないから」
「うっぐ、うぅ、うえぇぇ~……ごわがった、です……!」
「えっと、何? 私が悪者みたいなこの感じ……」
泣かした本人が自覚しないまま首を傾げていると、遅れてきた紅魔館組がぞろぞろとやって
きた。
涙をぽろぽろ流している妖精メイドを何とかあやしていると、咲夜が小走りで近づいて
話しかけてくる。
「すみません拓人様、一度ならず二度までも……」
「いえいえ別に……原因は霊夢にあるみたいですし」
「…………!」
後ろから浴びせられる霊夢の怒りを感じていると、咲夜は泣いている妖精メイドの肩をつかみ、
顔を見合わせて会話を始める。
「何があったの? 泣いてないで言いなさい」
「巫女が、こわ、ぐて……っ、こわく、て……!」
短い泣き言を聞いた咲夜は静かに息を吐き、妖精メイドの頭を撫でつつ霊夢を鋭い視線で
射抜く。
「この子は臆病なのよ。 あまり怖がらせないで」
「あんたらが待たせるからでしょ……!」
咲夜の言葉に、霊夢は固く拳を作りながら唸るように返した。
握り拳にまた妖精メイドが震え、咲夜は頭を撫でて安心させる。
その隣を何とも言えない微妙な表情をしたレミリアが通り、霊夢に話しかける。
「悪かったわね待たせて。 ちょうど食事を摂っていたところだったの」
「今度私に料理をふるまうか、一発私になぐらせるかどちらかで許してあげるけど?」
「前者を選ばせてもらうわ。 また暴れて館が壊れるなんてごめんだからね」
「さすが主なだけあるわね。 賢明な判断をどうも」
「それ、霊夢がただで飯食いたいだけじゃないか」
いい感じに話がまとまりそうだと思っていたが、最後の魔理沙の無遠慮な一言で霊夢の動きが
固まった。
「……魔理沙ぁ?」
冷たい表情に冷たい声を放ち魔理沙に振り向きつつ、霊夢は左手の上に薄紅色の霊弾を構える。
「な、なんだぜ……?」
「一発、もらっておく?」
「い、いいや、遠慮してお――うぐぅ!?」
やはりと表現するべきか、魔理沙は最後まで言い終えない内に腹の中心へ弾をくらっていた。
「私には博麗の巫女って肩書きがあるのよ。 名誉や評判とかもね、わかる?」
膝から崩れ落ちた魔理沙へ淡々と告げるが、「ご……お、ごぅ……!」を呻いている魔理沙に
霊夢の言葉は届いていないだろう。
うわぁ……博麗の巫女怖ぇ……
なんて他人事のように思っていると、首以外を一切動かさず霊夢は冷たい目を自分に向けて
きた。
言葉に言い表せない何かを感じ、思わず片膝をついたままで後ずさりしてしまう。
「それで、何で呼んだの?」
「わかった、まずその意味ありげな左手を降ろしてくれ頼む」
顔を引きつらせながらお願いすると、表情には出ていないが渋々と降ろしてくれた。
「……とりあえず、外に出よう。 な?」
「……はいはい」
適当な返事を境に、外に向かいながら霊夢は普段の表情に戻った。
紅白の後姿を見ながら胸を撫で下ろし、近くで倒れている美鈴と非常に苦しそうな魔理沙に声を
かける。
「美鈴さん、起きてくださいよ。 魔理沙も、うずくまってないで外行くぞ」
「うぅ……体の節々が痛いです……」
「たく、とぉ……もう、ちょっと、ま……ぐふっ……」
美鈴は何とかよろめきつつも立ち上がるが、余程本気で霊夢がぶつけたのか、魔理沙はまだ腹を
押さえている。
その様子に周りのほぼ全員が苦笑いし、レミリアの後ろへ続くように外へ向かい、一人魔理沙へ
歩み寄る。
「おい大丈夫か?」
「……まだ、痛ぇ」
「はぁ……ほら、立てるか?」
霊夢の手加減の無さに呆れながら、両手で肩をつかんで魔理沙を立たせる。
両手で腹を押さえつつも何とか立てているため、そっと肩から手を離す。
「はい、箒持ってきたわよ。 これでも杖にしてなさい」
急に咲夜が現れ、自分もすっかり忘れていた魔理沙の箒を持ってきてくれる。
苦々しい顔をしながらも、柄の部分を下にして体を支える。
「わ、悪いな……くっそぉ……霊夢のやつ、覚えてろ……!」
逆恨みをしつつも前進を始め、二人と肩を並べて扉をくぐった。
「拓人、おそいよ!」
かなりの人数となった館の正門の前で、びしっと指を差してきながらチルノが叫んできた。
慌てて傍にいる大妖精が止めに入るが、それを手で制止させてチルノに返事をする。
「悪いな、遅くなって。 大ちゃんもごめんな」
「い、いえ、そんなに待ってないですし大丈夫です」
遠慮を知らないチルノとは違い、大妖精は大人びた言葉をかけてくれる。
「ありがとう。 どっかの巫女さんとは大違いだな」
皮肉っぽく言うと、少し離れていた霊夢に睨まれ背筋が凍った。
文句を言われないよう目を合わせず背中の筋肉を伸ばし、小走りで美鈴の元へ向かって
話しかける。
「あの、私が持ってきた箱ってどこにありますか?」
「えっと、あっちの隅です。 お手伝いしますよ」
「ありがとうございます」
「いえいえ。 妹様、ちょっと待っててくださいね」
フランをその場に置いた美鈴と一緒に、箱が置いてある場所へ行く。
日陰になりそうで目立たないようなところにダンボール箱が二箱置いてあり、片方へ手を
伸ばす。
「すみません、もう一つ持ってもらえますか?」
「はい、お任せください」
美鈴に一つ任せ、1m四方のダンボールを両手で抱える。
「これって、一体何が入ってるんですか?」
「もう少ししたら、わかりますよ……っ!」
先に持ち上げた美鈴にならい、足に力を入れて持ち上げようとする。
「ふん……! んぐぐ……っ!」
だが箱が意外と重く、いくら足に力を入れても少ししか浮かせられない。
美鈴に情けない姿を晒しつつ何度も試すが、結局10cm程度が限界だった。
「あの……私が持ちましょうか……?」
「……すみません、お願いします……」
恥ずかしさと情けなさで顔を上げられないままそういうと、片手でひょいと箱は簡単に持ち上げ
られてしまった。
男としてこの状況はどうなのかという言葉が頭の中を渦巻き、まともに美鈴の顔を見れずに皆が
いる場所まで歩いていく。
「すみません、男なのに……」
「ま、まぁ、私は妖怪ですからね。 力仕事は任せろって感じです、あはは……」
少し気まずい空気の中二人で歩き、わいわいと話し合っている人妖の塊へ戻る。
美鈴にダンボールを置くように指示し、降ろしてもらっている間に手を叩いて全員の視線を
集める。
注目されることにあまり慣れていないために緊張してしまうが、気合いで押さえつけて全員に
届く声を出す。
「え~、みなさん。 これから、少し珍しいものをお見せしたいと思います」
「しょうもないもの見せたら私怒るわよ」
「珍しいかは保証しかねないが、迫力はあるから安心しろ」
早速つっかかってきた霊夢を適当にあしらい、傍にある箱を開けて中から黒球を一つ取り出して
フランに話しかける。
「さてと……いま夜で暗いんだけど、この黒い球は見えるか?」
「うん、見えるけど……」
「豆粒ぐらいに見えるまで遠くに行っても?」
「…………」
何をするのかわからない不安なのか、フランはしおらしく考え込む。
少ししてレミリアを見やると首を横に振られ、「見えないかも……」と縮こまりながら答えて
くれた。
「じゃあ……」
見られないとのことなので、能力を使って黒球に橙色の光を纏わせる。
周りが「おぉ……」とどよめき、治まったところでフランに説明をする。
「今から、これを湖の上に瞬間移動させる。 それで――」
「は!? 瞬間移動!?」
説明の途中で霊夢が大声を上げ、場がざわめき始める。
頼むから、余計な口は挟まないで欲しい。
「何よ、あんたそんなことできたわけ!?」
「すごいな拓人! それも能力か?」
羨ましそうに目を光らせる霊夢と感心したように話しかけてきた魔理沙に、フランから視線を
外して答える。
「魔理沙の言う通りだ。 あと、ちゃんと人も飛ばせるからそんな目で見るな霊夢……」
「今度から私の足ね。 どこでも連れて行ってちょうだいね」
「使う霊力が半端じゃないから、そんなに頻繁に使えないからな。 俺の気が向いたら飛ばして
やるよ」
「はぁ、使えないわね……」
かちん、と頭に来たが言い返したい衝動を何とかこらえ、フランに向き直って説明を再開する。
「これを湖の上に飛ばすから、それを朝にやったみたいにしてほしいんだ。 できるか?」
「……ん」
少し考えた後に、コクリとフランは頷いてくれた。
理解してもらったところで大きく手を叩き、騒がしくなった場を静めて再び自分へ注目させる。
「みなさん。 今からすることなんですが、少々音が大きいです。 心の準備をしていて
ください」
言い終わると同時に、どういう事なんだと軽くどよめくが、無視してフランをもう一度見やる。
「準備いい?」
自分の問いに無言で頷き、腕を湖の上へ真っすぐ向けて握りつぶす準備をした。
「……いきます!」
目を閉じ、深く集中する。
湖の上から、手に乗せている球が落ちていく情景を想像し、一気に固める。
能力の使用に慣れてきたのか、数秒の集中で橙色に変えた球が消えた。
目を開けると空中に一点の光が見え、それがゆっくりと落下しているのがわかる。
横目にフランを見ると、手を掲げたまま能力を使おうとせず、光点を見つめてばかりいた。
「どうしたんだ?」
「……なんか、いやだ」
自分の問いに短く答え、右手を静かに降ろした。
異変が終わってから、今のようなフランを見ることが多くなったような気がする。
自身の能力に引け目を感じているらしく、明るくふるまっている時も仮面をかぶっているように
感じる事もある。
その表情をなくすために、この準備をしてきた。
ずっとは無理でも、今日だけは後ろ向きの気持ちをなくしてほしい。
「一回だけでいいんだ。 やってくれないかな?」
「…………」
表情も返事もなかったが、もう一度右手を上げて空中の一点へ手のひらを向ける。
赤い光がともっていき、辺りを少しまぶしいほどに照らしていく。
誰が見ても準備はできているのに、フランは手を握らない。
忌み嫌う能力を使いたくない気持ちは分かる――でも、今は使ってほしい。
「…………っ」
わずかな時間の後、決心したのか一気に握りこんだ。
一瞬遅れ、轟音と衝撃――そして、湖の上空に『花』が咲いた。
「……何、これ……?」
他は驚いていたり耳をふさいだりしていたが、フランだけはしっかりと見ていた。
やがて空に散らばった光が収まり、元の夜空へと戻る。
「もう一度やってみるか?」
「……うん」
フランの答えを聞き、再度光を纏わせて空へ放つ。
今度は躊躇せずにゆっくりと握り、色合いの違う光が瞬く。
二回目で慣れたのか、フラン以外もしっかりと見て各々の感想を抱いているようだ。
「ねぇ……何なの、これ……?」
「外の世界で、花火って呼ばれてる物だよ。 綺麗だろ?」
「……うん」
表情は変えずとも目を輝かせながら、フランは光が消えていく様を見続ける。
消えて数秒が経ち、魔理沙がぽつりと呟く。
「外の世界って、こんなのがあるんだな……」
「気に入ったか?」
「もちろんだぜ!」
「そりゃよかった」
笑顔で親指を上げてくれる魔理沙に笑いを返していると、背中から何かに抱き着かれる。
「ねえねえ、もういっかいやってよ!」
首を曲げて後ろを見ると、羽をぴこぴこ動かしているチルノと、大妖精とルーミアが傍にいた。
「あの……もう一度見せてもらえませんか?」
「だめなのかー?」
「だめなわけないよ。 まだまだたくさんあるんだ、使わないとな」
三人のお願いを聞くべく箱へ手を伸ばそうとするが、暗闇の中で赤い長髪が箱の中をごそごそと
していた。
「どうしました?」
「いえ……意外と軽いんですね、これ」
片手で花火玉を弄びながら、何とも思ってない様子で返事をしてきた。
作った玉は一つが体感で大体1㎏ほどあり、軽々しくぽんぽんしている美鈴が妖怪であることを
自覚する。
「拓人さん、ちょっと……」
妖怪すごいな、と思いつつぼーっとしていると、美鈴から手招きされ、耳に手を当てて
ささやいてくる。
『妹様のところ、行ってあげてください。 そのための準備ですよね?』
『……?』
美鈴の言葉が理解できず、首をひねって考える。
それに合わせるように美鈴も同じ動作をし、しばし奇妙な時間が流れた。
『……まぁいいです。 お話してきてください』
『いや、でも、私以外にこれを湖まで移動させるのは難しいような……』
『湖の上まで動かせればいいんですね?』
決め台詞のように力強く、やけに自信に満ちた目で自分を射抜いてくる。
あまりの目力に無意識に首を縦に振ると、にっこり笑みを浮かべて耳元から口を離した。
「じゃあ決まりですね。 私にお任せを!」
頼もしい笑顔とともに元気よくそう言ってくれて、どう投げるかといったシミュレーションの
ようなものを始める。
自分には考え付かなかったが、投擲して自分の代わりを務める気らしい。
早速美鈴に言われた通りにフランの元へ行こうとするが、花火玉の起爆を本人に任せては
のんびりと眺めたり話したりできないことに気が付き、「う~ん……」とあごに手を当てて
考える。
協力は紅魔館グループには頼めず、霊夢には怒られそうでチルノ達には無理そうだ。
唯一お願いできるのが魔理沙だけとにらみ、霊夢と話しているところへ歩いていく。
「お、拓人じゃないか。 もうやらないのか?」
「まだやるんだけど、ちょっと魔理沙にお願いがあってさ……魔法って今使えるか?」
「あぁ、できるけどどうした?」
「じゃあ『火』って出せたりするか?」
「そんなことか。 当たり前だぜ」
自分の問いを軽く笑い飛ばし、魔理沙は右手の上に火をつけて証明してくれる。
霊夢の「こんなところで火なんか出さないでよ熱いじゃない」という言葉を無視し、さらなる
お願いをぶつけてみる。
「重ね重ねで悪いんだけど、空中にある物とか燃やせないか?」
「……あぁ、そういうことか! 私に任せろ!」
自分の考えを読んだのか、いきなり箒の上に立って夜空へ向かって昇り始める。
「何がわかったのかしら」
「これから見てればわかるよ」
釈然としない自分の答えに霊夢がふてくされたような顔をするが再び無視し、肩を慣らしている
美鈴の元へ向かう。
「美鈴さん、魔理沙にも手伝ってもらいますので、協力お願いします」
「えぇ、了解です。 とりあえず投げればいいんですよね?」
非常に生き生きとした表情をして質問してきた美鈴から、今にも投げたいという気持ちが漏れ
出ているように感じた。
武術を身に着けていることから、体を動かすのは嫌いではないのだろう。
そんなことを思いつつ、「ちょっと待ってください」と言って目を閉じて集中し、残りの玉を
全て光らせる。
「これで大丈夫です。 それではお願いしますね」
「はい! 魔理沙さん、いきますよー!」
『おう! いつでもいいぜ!』
空からの魔理沙の声を合図に、美鈴はほぼ同時に二個を風がなるほどのすごい勢いで放り
投げる。
見る見るうちに光が小さくなっていき、落下し始める直前で魔理沙が魔法で燃やし、予想通りに
二回空気が震えた。
空で小さなシルエットが喜びを表し、地上で眺めて見とれる。
二人だけで全部できることを確認して、今度こそフランの元へ向かう。
「ごめん、待たせたかな」
「ううん、別に……」
言葉とは裏腹に、フランの表情はまだ暗いままだ。
隣に立って、美鈴と魔理沙が繰り広げる花火を鑑賞する。
五回六回と光がはじけるが、フランの顔は変わらない。
……そろそろかな。
頃合いだとふみ、フランとの距離を詰めて話しかける。
「……フランは、なんで自分の能力が嫌いなんだ?」
「…………誰も殺したくないし……き、嫌われたくない……から……」
「その力ってさ、殺すとかそれだけなのかな、本当に」
「…………?」
意味が分からないといった風に、花火の光に照らされている顔で自分を見つめてくる。
「そうだな……ちょっと待ってて」
フランの肩を優しく一回叩き、花火玉の点火に夢中になっている魔理沙の元へ飛ぶ。
空中から見る花火に見とれつつも、「ヒャッハー!」とどこかで聞いたことがあるような叫び声
をあげている魔法使いへ話しかける。
「魔理沙、楽しんでるか?」
「もちろんだぜ! おっと」
視界の端を流れた花火玉を見逃さず、片手で魔法を操って爆発させる。
地上で見るのとはまた違う綺麗さに、思わず見とれてしまう。
「それで、ここまで見に来ただけか?」
「……ん? あぁそうだ、ちょっとお願いがあってさ。 俺が合図したら、一個だけ魔法当てずに
残しておいてくれないか?」
「……はは~、私につられて拓人もしたくなったか?」
「それもあるかな。 頼めるか?」
「おうっ!」
またも魔法を使いながら元気よく返事をしてくれ、合図がわかりやすいようにか地上側に移動し
始める。
自分はその姿を追い越し、フランの隣へ足元の草を霊力の風で揺らしながら着地する。
空がある程度落ち着くのを待って、両手を大きく振って魔理沙に合図を送る。
それに気づいた魔理沙がその場から少し離れ、一つの光が美鈴の手から放たれた。
「……ちょっと借りるよ」
フランに一言かけ、右手を空へ掲げる。
放物線を描く光の先端へ手を重ね、霊力を集めて集中する。
今まで何回か見てきた、フランが嫌う技と同じ構えだ。
「それ……私の……」
かけられた自分を止めるような小さい声を無視し、さらに集中していく。
右手に淡い赤が集まり、一つの目の様な物を形作った。
手のひらに現れたそれを、ゆっくりと握りこんでいく。
音もなく、だが自分には感じた音と共に目が潰れ、霊力の消費と引き換えに夜を照らす光が炸裂
した。
「……あ……だい、じょうぶ……?」
周りが空に夢中になっている間に、フランは一人だけ自分を心配そうに見つめてくる。
フランがそう聞いてきた理由は、手のひらの何かを感じるとすぐにわかった。
結果は綺麗な花火になったものの、代償がとても気持ち悪かったのだ。
行ったことはないが、まるで本物の目玉を潰したかのような感触が右手から離れない。
フランが能力を使いたくない訳が、身をもって理解できた。
確かに、こんな不快感しか残らない力はいらないと感じても仕方ないことなのかもしれない。
だが、その気持ちは間違っていると伝えなければならない。
「……やっぱり、気持ち悪いよね……」
「まぁ、あまり良いものじゃないけど……」
右手を何度も開閉して、どうにかしてこの感触をなくそうと試みる。
なかなか落ち着かずに時間が経つと、フランが自分の右手を優しく握ってくれた。
感覚を上書きするように何度も手をすり合わせてくれるフランを、頭を撫でることで感謝の意を
表して話を再開する。
「……さっき、殺したくないとか嫌われたくないって言ってたけどさ、俺は間違ってると思うよ」
「どこが? 私がこんなの持ってたせいで、拓人にひどいことしたんだよ? 本当は、私の事
嫌い……なんだよね……?」
言葉が最後になるにつれ、フランの手が段々と離れていき、最終的には一歩引きさがって
しまう。
「いや、そんなことないよ」
「……うそ、だよ……そんなの……」
聞いているだけで心が痛む言葉にも、確かに一理ある。
力を使って、生き物を殺めることができるのは事実だ。
本人が否定しようと、他人が見て見ぬふりをしても、結果は永遠に残る。
でもフランに伝えたいのは、力を頭ごなしに否定することではない。
「周り見てよ。 みんな俺の事、睨んでたりするか?」
フランと同時に後ろへ振り向き、一人ずつ顔を眺めていく。
霊夢は笑顔、美鈴も笑顔、ルーミアもチルノも大妖精も。
パチュリーと小悪魔は空に見とれ、咲夜は微笑み、レミリアも表情には出していないが翼を
動かして喜んでいるのが分かる。
誰一人として、気分を害している人はいない。
「……いるわけないよ。 拓人だもん」
「フランが最初にした時、誰も何も言わなかったし、怖いとかそんなこと思ってない。
今と同じで」
「みんな、私がひどいのを知らないだけだよ。 お姉様は私に殺されかけたから、私なんか見たく
ないって思ってる……」
「そうかな。 俺は腕一本取られたけど、そんなこと思ってないよ。 むしろフランの事、もっと
見たいな」
「…………」
おかしな人を見るような、自分ではなく心を見てるかのような目で見つめてくる。
ただのお世辞で言っているのか本心で言っているのか区別しているのだろうが、フランの中で
答えが出る前に話を強引に変える。
「……確かにさ、誰か殺したり何か壊したりする能力なんていらない。 俺だってそんなの欲しく
ない」
「…………」
「でも、こう思えないかな……」
空を飛んでいる魔理沙が自分の方を向いた時に再度合図を送り、空中で一個だけを残して
もらう。
右手をそれに合わせ、できるだけ感触を意識しないように爆発させる。
まばゆい光を背にして、今日伝えたいことを告げる。
「こうやって人を笑顔にしたり幸せにできる能力は、あってもいいんじゃないかな……って」
心からの思いを告げて数秒が経っても、俯いてしまったフランには何の反応も見られない。
焦らずに待っても、考え込んでいるのか動く気配さえないため、再度自分の気持ちをぶつける。
「能力って、その性質より使い方が一番重要だと思う。 俺の能力だって、使い方次第で何人でも
人は殺せるし、逆に助けることもできる。 フランの力も、誰かの役に立てるように使えるはず
だ」
「……まだ、使い方がわからない。 今日みたいに、また誰か傷つけるなんて嫌だ……」
「覚えればいいよ。 これから、ゆっくりコツをつかんでいけばいい」
「でも……でも……!」
小さく震え始めたフランに近づき、しゃがんで両手を優しく包む。
「傷つけたくない気持ちがあったら、それで十分だよ。 今からでも遅くない」
「はぁ……なに勝手に私の妹を口説いてるの?」
急に誰かの声がして振り向くと、レミリアが一人で傍に立っていた。
反射的に弁解を述べようとおろおろしてしまうが、そんな自分を無視してレミリアは妹へ話し
かける。
「全部知ってたわよ。 私があなたを嫌いになるはずないでしょ?」
「おねえ、さま……?」
「嫌いならとっくに追い出してるわよ。 もっと自分に誇らしく生きなさい。 吸血鬼の名が廃る
わよ」
「……うん……」
「……明日一緒に考えましょ? 今日はもう忘れて、楽しんで」
「……うん」
実の姉の言葉が聞いたのか、フランはレミリアの言葉に簡単に頷いてしまった。
さっきまでの自分の言葉はなんだったのか、と思いたくなるが、心の片隅にでも置いてくれれば
と思いなおすことにする。
ようやく目的が果たせて安堵したが、この姉妹の近くに自分がいることがふさわしくないことに
気が付いた。
こそこそとばれないように足を動かそうとするものの、その直前にフランが顔を上げてこちらへ
歩み寄ってくる。
「…………手、つなご?」
何事かと思って身構えていたが、予想外の言葉だったために少したじろいでしまう。
「……あぁ」
戸惑いつつも何とか左手を差し出し、自分より小さな手が繋いでくるのを待つ。
両手で包み込むようにして握ってきて、経験が浅い故に少し緊張してしまう。
だがそれも一瞬で、くるりと重ねた手を中心に回転して自分の左側に立って花火を見始める。
不規則に輝く色とりどりの光が、いつの間にか微笑んでいる顔を照らす。
「……ありがとう。 なんか、吹っ切れちゃった」
「そっか……」
それ以上かける言葉が見つからず、フランと同じく空を見上げる。
どんどん、と心臓まで響いてくる音が、とても心地よい。
「ぁ…………ぅ……」
空に見とれていると、微かな掠れた声が聞こえてきた。
目線を下げて真正面を向くと、レミリアがフランと重ねた自分の手を見て挙動不審になって
いた。
「……っ! いや、ちが、っ……」
と、自分と目が合っただけで顔を真っ赤にしながら慌てるぐらいに。
長く他人の心を読んできた自分には、レミリアのしたいことがわかってしまう。
少々恥ずかしく、パチュリー達の付き合いたくもない研究の餌になってしまうだろうが、なぜか
今はすぐに気にならなくなった。
「
……あ。
ついフランの時の雰囲気でため口を使ってしまい、空いている右手を差し出したまま固まるしか
ない。
怒られるかもしれない、と思い別の意味で再度緊張して心臓が高鳴る。
しかしその心配も杞憂だったようで、顔を俯いたまま何かを言う気配はない。
徐々に近づいてきて、先ほどの妹同様に自分の手を握りこむ。
翼はせわしなくばさばさと動き、握った手は段々熱くなる。
自分より緊張しているんだと思うと、不思議と心臓は落ち着き始めた。
「……いやじゃ、ないかしら……?」
「全然。 全く。 微塵も」
「…………」
「折角です。 見て楽しみましょうよ」
相変わらずというべきか、無言で軽く頷いて右側へ立ち、小さな顔を上げて空の花を睨む。
赤い顔には、今まで自分の見たことのない女性の顔があった。
「……礼を言うわ。 関係ないのに、ここまでしてくれて」
「今更関係ない、なんて言えませんよ」
「そう……そう……」
本人にしか分からない言葉を呟きながら、きゅっと握った手に力を込めてくる。
お返しに少しだけ返し、門番と魔法使いが繰り出す芸術作品を三人で眺める。
『最後です! いきますよー!』
美鈴の花火に負けない大声が最後だということを告げ、三つ四つと光が立て続けに伸びていく。
しっかり目に焼き付けておこう――と、一瞬。
「――!?」
何かを背後から感じて、首が無意識に後ろへ向く。
当たり前だが、視線の先には紅魔館を囲む外壁しか見えない。
「……どうしたの?」
「何かあったの?」
「……すみません、気のせいでした。 さぁ、最後ですよ!」
微妙な空気を変えるため、声を張って二人の集中を花火へと向ける。
程なくして、合計七つの火球が現れ光を燃やし、派手に幻想郷の空気を叩く。
見終わった後にはもう、さっき感じた『何か』をほとんど忘れていた。
それよりも、人としか思えない二人の手のひらの感触が、脳の奥底までしっかりと焼き付いた。
あ、危なかった~……
久しぶりの冷や汗を流しながら、私はそそくさとさっきまでいた場所から移動する。
私の能力には自信があったのに、なんでばれちゃいそうになったんだろう。
あの『たくと』とかいう外来人が来てから、ちょっと興味が湧いて後をつけてみた。
別にすることもないし、まともに生きていけてる外来人は珍しかったから。
思っただけで何でもできる能力って、とってもすごいよね。
……おっとっと、話がけっこう逸れちゃった。
それにしても、ちゃんと無意識を無意識に意識してたのに、私に気づいちゃうなんてびっくり。
でも、今まで誰にも気配すら感じてもらえなかったから、いますっごく嬉しいんだ。
「今度はどんなことしてくれるかな~、楽しみ~♪」
るんるんと地面を弾むようにしながら、湖の方へ妖精たちに会いに行く。
あの場所だと、意外と後を追いやすいんだ。
もっと知りたいし、もっと会いたいし、もっと気づいてほしいし、もっと関わり合いたいな。
誰の目を気にすることなくだらしない笑顔を浮かべていると、空がまたぴかって光って、どどん
って辺りが揺れる。
最初はびっくりしたけど、慣れるとそれが逆に楽しく思えてきちゃうから不思議。
とっても綺麗だし、別にいっか。
「お姉ちゃん、面白そうな人が来たよ~♪」
この幻想郷のどこかにいるお姉ちゃんに、語りかけてみる。
もしかしたらお姉ちゃんと気が合うかも、って。
……まぁ、聞こえるはずないんだけど。
私の『声』だけは、絶対にね。
うわっ……私の語彙力、無さすぎ……!?
そんな感じの二十五話でしたが、いかがだったでしょうか。
いや、もう痛感いたしました。部活の遠征(?)でも「語彙力が足りない」と言われたんです
けど、まさにその通りです。見苦しい文が見られたと思いますが、これが今の私の実力ですので、
どうか見逃していただければと……
次回、早くて二月中、遅くても三月中には投稿いたします。遅筆な作者ではありますが、気長に待っていただければと思います。それではこのあたりで……