ASーエンジェリック・ストラトスフィアー   作:枯田

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第150話「次の戦いに向けて」

フェレスが戻ってきたことで、一息つこうということになった。

わざわざお茶とお茶請けを持ってきてくれたからだ。

気の利くASである。

丁寧に淹れられた紅茶を一口飲むと、スコールはフェレスに尋ねた。

「研究部署では何をしていたのかしら?」

『修復と使用した武装の改良点の報告です』

武装を積み替えられるASであるフェレスにとって、新しい武装を開発することは、実は死活問題である。

旧来の戦い方に対応された場合、新しい武装や戦闘方法で相手を混乱させるのが基本戦法となるからだ。

「なら、古い武装は使えなくなるというの?」

「そこは私が対応している。これでもパートナーだ。発想力においてフェレスの助けになるくらいはしてるさ」

「あら、そういうことなのね」と、スコールはデイライトの言葉に納得した。

古い武装の新しい使い方に関してはデイライトが考え、その考えを受け取りつつ、新しい武装を同時に使う。

「開発時点で考え得る使い方に関しては、武装を作る際に一緒にパッチファイル化している。私はそのアフターフォローだな」

勉強することが多くて大変だとデイライトが笑うのに対し、意外なほどパートナーとしてしっかりやっているのだなとスコールは感心した。

逆に言えば、それほどにデイライトや極東支部の人間たちは『天使の卵』を守りたいということだ。

そんな彼らはスコールにとっては命の恩人だ。

何かしてやりたいとは思うが、スコール自身は研究職ではなく、戦闘や諜報活動、勧誘などが主な任務だった。

ここでできることを探すといっても、まったく思いつかない。

そんな心情を吐露すると、デイライトは逆にスコールでなければできないことがあると言ってくる。

「渉外を頼みたいのだ」

「……ああ、そういうこと。確かにそれなら自信があるわ」

「話が早くて助かる」

たった一言でスコールはデイライトがいいたいことを理解した。

そのせいか、デイライトは楽しそうに笑う。

渉外とは改めて説明するまでもないが、わかりやすく言えば対外交渉だ。

普通の会社で言えば営業職が近いだろうか。

顧客や取引先と直に接する職務である。

「何しろここは研究開発の支部だからな。どうしても金がかかる。だがほぼ全員が物の売り方を知らんし、客との交渉もできん」

研究機関であった極東支部には、利益を出す能力が致命的に欠けている。

本部が壊滅してしまった今は表の企業の稼ぎで賄ってもらっている状態だった。

だが、『天使の卵』を孵化させるまでには相当に金がかかる。

そうなれば資金繰りが一番の問題になってくるのだ。

「それなら、後で売れるものをリストアップしておいて。出来れば画像と説明書を揃えてほしいわね。それを元に顧客に見せるパンフレットは私が作るわ。クロージングのときに必要になるから」

てきぱきと渉外職務に必要なものについて説明するスコールにデイライトは苦笑しつつ、ホッと安堵の息を吐いた。

「本当に助かる。我々ではサッパリだからな」

『恩を売ったようで申し訳ありませんが、どうか私たちを助けていただけますようお願い致します』

「どうせ拾った命よ。気にすることはないわ」

逆にできることが明確になったことで、スコールとしてはありがたいのだ。

そんな余裕からか、できればすぐに動けるようにと頼むと、フェレスが即座に資料を集めてくるといって駆け出した。

デイライトが、資料集めはフェレスに任せておけばよいというので、スコールは今度は売る相手について希望があるかを尋ねる。

「一つ、食いつきそうなところがある。というか、逆に何か寄越せとせっついてきてるくらいだ」

「何処の誰になるのかしら?」

「各国の女性権利団体だ」

ニヤリと笑うデイライトに対し、スコールも納得したようにニヤリと笑っていた。

 

 

ところ変わってIS学園。

丈太郎が一夏と千冬とまどか、そして諒兵の両親の話してくれてから数日が過ぎた。

今、一夏や諒兵といつもの面々は訓練。本音と弾、それに簪。さらには更識と布仏の姉’sは整備室で各機体のチェック。

そして数馬はシャルロットと共に、束が開発したシステムのテストに参加していた。

 

数馬は近未来映画に出てくるような椅子に座った状態でバイザーを被っている。

モニターには戦闘シミュレーターの内容が映っていた。

その様子をシャルロットは少しばかり興奮気味に見ていた。

「あのっ、篠ノ之博士っ!」

「んー、なーにー?」

「これって僕にもできるんでしょうかっ?!」

興味を持ったことに少しばかり気をよくしたのか、生返事を返していた束がシャルロットのほうへと振り向く。

「無理」

「あうっ!」

『そうね。これはアゼル並の速さがないと無理だわ』と、ブリーズも束の意見を肯定してきた。

「さすがにわかってるね。これはラグをできるだけ少なくするようにはしたけど、やっぱり普通だとあの子たちとの戦闘には向かないんだ」

ブリーズに対しては饒舌なあたり、コミュニケーション障害が治りきらない束である。

束が開発した新システムは、ISコアに代わる新たな発明といってもよかった。

もっとも、実のところダウングレードになる。

束や丈太郎がコアを開発すると、エンジェル・ハイロゥから電気エネルギー体が降りてきてしまう。

それでは、最悪の場合、新たな敵が現れることになる。

そこで、束はコアを基に、蓄電性質を省き、容量をギリギリまで少なくした新たなコアを開発したのだ。

名付けてFSコア。

FSとは『フェアリック・ストラトス』

フェアリックとは束の造語で、実際の英語圏には存在しない。

意味をつけるなら『妖精のような』といったものになるだろうか。

蓄電性質がないため、電気をためておくことができない。

ゆえに動かすためには別のところから電気を供給する必要がある。

そして容量を小さくしているので、電気エネルギー体のサイズでは入れない。

結果として、新たな使徒を誕生させることがないコアとして作ることができたのである。

詰まり、天使に成るものではない代わりに、妖精のように成るものとして作られたということだ。

今後、テストの結果次第では、PSに積むことでその性能の底上げを図るのがまず一つ目の目的になる。

そして二つ目。

FSコアを元に新たに制作したものがある。

それが。

 

『FED、フェアリック・エナジー・ドールズ、というわけね』

 

単純に言えば人間の約半分くらいの大きさの小型のロボットになる。フェアリーというより、ドワーフかホビットといったところか。

なお、AIは乗せていない。

今、数馬が座っている操縦席で遠隔操作することで動かせるのだ。

束やブリーズは無理だといったが、戦闘を考えなければAS操縦者であればパートナーの助力によって扱える。

ただ。

「FEDはサイズ上、あの子たちと一騎打ちじゃ戦えない。どうしても部隊になるからね。ギリギリの戦闘で複数の機体に命令を下すとなると、どうしてもネットワークを移動するスピードがネックになるんだ」

FSコアは独自にネットワークを構築しており、操縦者が操縦席に座ることで、ASがネットワーク内を移動できるように設計されている。

その移動において、どのくらいのスピードがあるかということが重要な点で、ネットワーク内の移動スピードに関してはAS中最速を誇るアゼルしかいないということだ。

「単純なスピードでいえば、ブリーズなら可能性はないわけじゃない。だからテストプレイとかはいいよ。でも戦闘はダメ」

「そうですか。でもテストプレイさせていただけるだけでもありがたいですっ!」

『天災』が設計したものである。

開発者を目指すなら、触れるだけでも十分勉強になる。

そう思えば、本当にありがたいとシャルロットは思う。

すると、数馬が、息をついてからバイザーを外した。

「思ったより動かす機体数が多いな。対応できると思っていたが」

『後は慣れるしかないだろう。IS学園の防衛という限定任務なら、そこまで時間はかかるまい』

気を遣ってくれたのか、数馬の言葉にアゼルはそう答えた。

今回が初めてとなるため、やはり完璧には扱えなかったらしい。

それでも、現状数馬とアゼル以外には使えない戦闘部隊だ。

その責任は重い。

「がんばって。僕もテストプレイして意見を出すようにがんばるから」

「そうか。頼むシャル」

そういって笑う数馬に、シャルロットも微笑み返す。

普段、どうしてもヴェノムを意識してしまうために、いい気分転換になっていた。

 

 

一方。整備室にて。

鈴音とセシリアが横になって、本音を中心としたメンバーの修復作業を受けていた。

サポートは弾と簪だ。

弾がエネルギー供給、簪は本音の指示に従って、できる部分の修復を行っている。

鈴音とセシリアが戦線離脱したままでは、戦力が大幅にダウンしてしまうと判断した千冬の指示により、修復作業は優先的に続けることになったのだ。

「ねえセシリア」

「なんでしょう、鈴さん?」

「ここ、空気悪くない?」

「そうですわね」

「空調設備はしっかり効いてるよ~?」

と、本音が二人の会話には入ってくるが、それでも鈴音とセシリアは空気が悪いと感じている。

主に、弾の背後。正確には仁王立ちしている更識と布仏の姉二人の周囲の空気が。

「すんません、ガン見しないでくれないっすか?」

「面白い技術だし、参考にしたいのよ#」

「五反田君はよく手伝ってくれてますし、労わせていただければと思ってます#」

語尾が妙に不穏な気がする弾である。

そんな光景を、鈴音とセシリアはひたすら無視するように心がけるが、さすがにプレッシャーが半端ではない。

何か気を逸らせる話題はないかと考えていると、簪が口を開いた。

「そういえば、御手洗くんだっけ。今後は学園の防衛のサポートもしてくれるんだね」

「ああ。アゼルとのコンビで小型ロボット動かすっつってたな」

助け舟が来たと弾も話に乗る。

空気を読んでくれて助かったと安堵した鈴音とセシリアも口を開いた。

「ISコアをかなりダウングレードさせたコアを使うそうですわね?」

『うん、ちっちゃいから私たちじゃ入れない』

さらにエルまで加わってきた。

やはり、新たな戦力は今は一番気になるということなのだろう。

「そうなの~?」

『今のISコアが理想的なサイズ』

「篠ノ之博士によると、十分の一くらいの容量だそうです」

「かなり小さくしたのね」

刀奈や虚も話に加わってきてくれたので、ようやくプレッシャーから解放された弾である。

それはともかくFSコアはISコアに比べれば、やはり相当に小さく、またいろいろと利点も削ってしまったらしい。

『量子変換や武装の搭載も無理っぽい』

「FEDは武装を『持つ』んだっけ~」

「そっか。だから人型にしたのね」

と、鈴音が本音の言葉に納得したような表情を見せた。

FEDは機能の一部として武装を搭載できないため、武器に関しては機体が自分で持つ必要がある。

そのために人型に設計してあるのだ。

『AIも簡易的なものだし』

「ホントにダウングレードなんだな」

そういった弾の言葉に、逆に疑問を鈴音は感じた。

「でも、マオたちってISコアのサイズにぴったりハマってるわけ?」

現在、進化したASや使徒にとって、ISコアがエルのいうとおり理想的なのだとしたら、単純に容量が大きいものを作った場合、複数の個性が混在する可能性があるのではないかと鈴音は考えたのである。

「二重人格みたいな感じ?」

「ですね、そんな感じなんですけど」

刀奈の言葉にそう答えた鈴音だったが、『それはない』と、エルがばっさり否定してきた。

『ナデシコみたいに溢れる可能性はあっても、個性の混在はない』

何故なら、一つの個性が基盤となってISコアに宿り、そこに情報が溜まることになるからだという。

他の個性が入ってきたとしても、ベースとなる個性に加えられるだけで、人格が分裂して増えるようなことは起きないとエルは説明する。

また、名前の上がった大和撫子のように、容量が足りない場合は保持している情報が溢れることになる。

「溢れた場合どうなるの、撫子?」

『知ぃらなぁーいっ♪』

『あくまで『情報』。普通は霧散する』

最初から答える気のない大和撫子に代わり、エルが説明してくれる。

本当になんでエルが自分のパートナーではないのだろうと簪は思いつつ、もっと弾と親しくなればいいのかなと考えて必死に頭を振った。

そんな簪に気づくことなく、鈴音がエルに尋ねる。

「普通はってことは、簪と刀奈さんのときは普通じゃなかったのね?」

『カンザシと血のつながりを持つカタナがすぐ近くにいた』

「なるほど。そのつながりによって、刀奈さんのPSに力が分け与えられたということですわね?」

セシリアの言葉にエルが肯く。

『不羈』を個性として持つ大和撫子はもともと持っている情報が多く、入りきらない情報が、更識の血のつながりによって、さらにすぐ近くにいたことで刀奈のPSに分け与えられたのだ。

ただ、単純に血のつながりがあればいいというわけではないらしい。

『あのとき、カンザシはカタナに心を開いて、カタナは自分の弱さをカンザシの前に露呈した』

血のつながりに合わせ、心がつながったことで力の譲渡が行われたということだ。

また、これが仮にISコアであった場合にはどうなるのかとセシリアが尋ねる。

『進化の促進が行われた可能性はある』

その顕著な例がセシリア自身、すなわちブルー・フェザーとサフィルスだ。

あれはサフィルスが非常に上手く立ち回った結果だということができる。

「腹立たしいのですけど」

「それはしょうがないよ~」

と、ムッとした表情のセシリアを本音が慰める。

話が逸れてしまったが、いずれにしても一つのコアに対して入れる個性は一つ。

そして、FSコアには仮にセシリアの場合や、簪と刀奈の場合に近くにあったとしても、容量が少なすぎて使徒になることはまず不可能だという。

『カタナみたいに機体の性能が上がるくらい』

「だけどよ、そうなったら、もとのISとつながりができるんじゃねーの?」

『にぃにの言うとおりオプション化すると思う』

ゆえに、敵側で進化が起こった場合には、すぐに距離をとるべきだとエルは説明する。

FEDの運用にはリスクがある。

だが、そのリスクを計算に入れた上で、戦力増強をしていかなければならない。

危険だからと避けるだけでは、先に進めないのだ。

「今後の立ち回りには気をつけないとね。特に前線に立つ私たちは」

「うん」

刀奈の言葉に答える簪同様に、前線に立つ鈴音とセシリアも強く肯く。

「女の子を前線に立たせるのは心苦しいけどよ、最大限フォローするからな」

「後ろは任せてね~」

「うん、頼りにしてるね五反田くん、本音」

そういって笑い合う姿は、仲間としての信頼を表しているようで美しい。

額に青筋を立てる姉二人の顔を見さえしなければ。

鈴音とセシリアはそんなことを考えながら、ため息をついていた。

 

 

アリーナにて。

せっかくだからということで、ティナとヴェノムは誠吾とワタツミに仕合いを挑んでいた。

いろんな相手と戦うことで、発想力をより高めるためだ。

こういった真摯に努力する姿を見ると、ティナがヴェノムに乗れるようになったのは当然のことだと、その場にいた一夏や諒兵、ラウラは思う。

そう評価されていたティナだが、目の前の無数の刃に必死に逃げていた。

「つーかっ、数多過ぎぃっ!」

『めんどくせーヤツだなッ、うみうしッ!』

『それだとキモいのネーッ!』

一応、ワタツミは海の神を意味する言葉である。

そしてうしはワタツミのインターフェースがわりと巨乳であることから、要するに牛みたいな乳という意味らしい。

合わせるとまったく違う生き物の名称なのだが。

「次、行くよ」

そういって、誠吾は更なる一撃を繰り出す。

無数に現れるワタツミの刃を避けるティナ。そうなると、どうしても離されてしまう。

これだけの実力を見ると、誠吾とワタツミにはたいていの敵なら十分に倒せるだけの力があるとティナは思う。

だが、共生進化と違い、強化されていない自分はたいていの敵レベルでは今後戦い抜けないのだ。

そう思い、接近しつつ何とかラケシスの糸を伸ばそうとするが、誠吾まで届かない。

「軽すぎるんだわ」

『糸だからしょーがねーだろ』

軽すぎて、途中で勢いが死んでしまうのだ。

つまり、重さが必要となる。しかし、ラケシスの糸はあくまで極細のワイヤーブレード。

何か縛りつけでもしなければ重くはならない。

そこまで考えて、ティナはクロトの糸車を腰につけたまま起動。その手に握った糸を振り回し、手近なワタツミの刃を捕らえる。

そして。

「くッ!」

『やってくれるネッ!』

誠吾は一番身近な、つまり自分が握るワタツミの刃でティナのワタツミの刃を弾き返し、さらに糸からも距離を取った。

そして、一旦休憩と声をかける。

ティナはその言葉にホッと息をついて、地面に降り立った。

「ティナ、今のは?」と、一夏が尋ねる。

「クロトの糸車とラケシスの糸は性質に違いがあったのを思いだしたの」

「先ほどの攻撃を見ると、糸車のほうの糸はくっつくのかな?」と、誠吾。

『ああ。こっちは蜘蛛の巣を張るためのモンだかんな。繰り出す糸はただの糸と粘着性のある糸の二種類ある』

答えたのはヴェノム自身だった。

蜘蛛の巣がべたべたとくっつくのはよく知られている。

ただ、実は蜘蛛の巣の糸は二種類あり、蜘蛛自身が蜘蛛の巣にくっつかないように移動するためのただの糸と、獲物を捕らえる粘着性の糸がある。

実は、粘着性の糸は蜘蛛自身にもくっついてしまうのだ。

「それくらい強くくっつくなら、ワタツミの刃を奪えると思ったのよ」

「んで、ワタツミの刃の重さを利用して誠吾の旦那に向けて投げつけたってことか。刀を弾かれても、糸がくっつきゃ捕まえられるしな。てか、よく考えんなあ、ティナ」

『頼りになりますね。私たちも見習いたいです』

「うむ。見事な発想力だ。頼もしいな」

『背中を任せられる戦士が増えるのは嬉しいものだな』

と、諒兵にレオ、ラウラやオーステルンも感心した様子だった。

実際、ティナがここまで上手く戦えることは、人としての努力の賜物だ。

それは賞賛に値するものであることは間違いない。

「確かに見事だった。正直焦ったよ。今の仕合いはハミルトンさんにとってプラスになったみたいだね」

「いやー、助かりましたー、やっぱり一人で考えてるとダメね」と、ティナは苦笑する。

アメリカでは、ナターシャが協力してくれていたが、マンネリ化してしまう可能性を感じていたのだ。

ナターシャが悪いということではなく、様々な経験を積むことが必要ということだ。

それでなくても、ティナはアメリカの女性権利団体に目をつけられており、訓練も思うようには出来なかったのである。

「大変だなあ。正直、いい加減にしてほしいよ」

『ティナがんばってるもんね。邪魔することないのに』

そう一夏と白虎が愚痴をこぼす。

アメリカは特に強いが、女性権利団体は日本にもある。

今のところ抑えられているので、そこまで困ったことはないが、同じ人間なのだから協力してほしいと思うのは当然のことだろう。

「まっ、しょーがないよ。それにこれからはIS学園にいるし。みんな協力してよね」

そういって笑いかけてくるティナに、その場にいた全員も微笑み返していた。

 

 

 

 


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