ASーエンジェリック・ストラトスフィアー   作:枯田

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第20話「黒き悪意」

六月に入った。

トーナメントまで、あと何日もないというところまで来ており、自然と生徒たちの話題はトーナメント一色となる。

ここまで来ると、シャルロットはすっかり馴染んでおり、中にはとても繊細で細やかな気遣いができる彼女を男とは思えないという生徒までいた。

まあ、実際のところ男ではないのだが。

 

しかし。

 

生徒たちが離れるように場所を空ける。

「フン」と、鼻を鳴らしてラウラが通り過ぎていった。

ラウラは一向に生徒たちと馴染もうとしなかった。

一人でいるところしか見たことがない。

あの協調性のなさでは仕方がないのだが、それを見るたびに諒兵はむずがゆさというか、何とかしてやる必要があるのではないかと感じるようになった。

問題児の世話など自分の役割ではないのだがと思いつつも、千冬に頼まれたこともあり、自分がやるべきかと考えていたのである。

 

そこで昼休み。

諒兵は一人でラウラのところに向かった。

一夏が一緒だと騒ぎになってしまうからである。

もともと自分も似たような面があったので、人を寄せ付けずにいられる場所というものにはいくらでも心当たりがある。

すぐにラウラの姿を見つけることができた。

学園の裏庭、野草が花を咲かせている場所で一人、昼食をとっていたのである。

「ぼっち飯かよ。寂しいやつだな、お前」

声をかける言葉としては非常に問題があるが、諒兵はそういって声をかけた。

とたん、ラウラが睨みつけてくる。

「殺されたくなければ消えろ」

「殺される気はねえが、消えるわけにもいかねえんだよ」

と、そういってラウラの隣に腰かけた。

動くのが面倒なのか、ラウラは無視して再び昼食を食べ始めた。

食べ終わればどこかにいってしまうだろうと感じた諒兵は、そのまま話しだす。

「親無し」

「貴様ッ!」

やはりこの言葉には反応するかと思いつつ、自分としてはいいたくなかった言葉であることを説明する。

「べつにいいたかったわけじゃねえ。俺も同類だしよ」

「何?」

その言葉で興味を持ったのか、ラウラは矛を収めた。

「貴様、軍属だったのか?」

「違う違う。生まれてすぐに捨てられたんだよ」

「捨て子か」

意趣返しのつもりか、少しばかり嘲笑気味にラウラがいうので、諒兵は苦笑いするしかなかった。

「おかげでガキのころはけっこういじめられたぜ」

「それがどうした。私は……」

「別にいわねえでいい。ま、そんなことがあったから、ガキのころはケンカばかりしてた」

「低俗なことだ」

「お前だって同じだろ」

馬鹿にされたと思ったのか、ラウラは再び諒兵を睨みつける。

軍人の自分がそんな低俗な真似などしたことはないとでもいいたげな瞳で。

「貴様のようなやつと一緒にされる理由はない」

「いや、同じだ。『力を示さなければ居場所を失う』そう思ってたからな、俺は」

そういわれて、ラウラは絶句してしまった。

それは確かにラウラと同じ気持ちだからだ。

ISが出て、失敗作の烙印を押された自分にとって、居場所を守るために残された最後の手段は力を示すことだけだったからだ。

「弱いやつは排除される。実際、孤児院で暮らしてたころは街を歩いていても片隅に追いやられるような時期があったしな」

「それは……」

「けどな、ある時、兄貴みてえな人にこういわれたんだよ」

 

「これ以上、弱くなってどうすんだ、諒兵?」

 

諒兵自身にとっても、青天の霹靂のような言葉だった。

ケンカで自分をいじめる者を倒し、自分の居場所を守り続けたつもりの諒兵だったが、それを真っ向から否定したのだ。

「ケンカでいくら力を示しても、誰も強いなんていわねえ。それより広い空をいっぱいにするくらいダチを、友だちを作れってな」

「友だち……」

「いわれたときはわかんなかった。それからしばらくして一夏に出会って、ダチになってようやくわかった。俺は力を示しても一人でしかなかったんだなってな」

一人の力には限界がある。

戦い続けても、いつか倒されてしまう側になる。

それよりも支えてくれる人を得ること。

そして支えたい人を見つけること。

それが人の強さなんだと諒兵は教わったのだ。

そのことを伝え、考え込むラウラに、諒兵はフッと笑いかける。

「千冬さんだけじゃ空をいっぱいにするにゃ少なすぎるぜ。もうちっとダチを増やすこと、考えてみちゃどうだ?」

何もいわないラウラを見て、彼女なりに考えていることを感じた諒兵は立ち上がる。

そして、「邪魔したな」と、そういってその場を後にした。

だから。

「……それでも、力を示すことができなければ、私には価値などないんだ」

そんなラウラの呟きを聞かなかったことを、諒兵はすぐに後悔することになるのだった。

 

 

放課後、一夏と諒兵の二人は廊下を全力疾走していた。

医務室に、鈴音とセシリアが運び込まれたという知らせを聞いたからだ。

「何があったんだッ?」

「知るかよッ!」

「とにかく急いでッ!」

知らせに来たシャルロットもかなり焦っている様子だった。

扉を開け、医務室に突入した二人の目に映ったのは横たわる鈴音とセシリア。

「鈴ッ、セシリアッ!」と一夏と諒兵が声をかけると、二人は少し気だるそうに目を開けた。

そして一夏、諒兵、シャルロットの姿を確認すると、起き上がろうとして、

「まだ身体にダメージは残ってますから、横になってなさい」

という言葉に仕方なさそうに従ったのだった。

 

少し休んだ後、鈴音が口を開く。

「もー、黒星二つ目よ……。世界は広いわ」

「そんなこと聞いてねえ」

「何があったのか説明してくれ」

ぶっきらぼうな諒兵と拳を握る一夏の姿に彼女は悲しそうな笑顔を浮かべつつ、セシリアとともに説明を始めた。

 

トーナメントに向けて、アリーナで訓練していた鈴音とセシリアに、ラウラがケンカを吹っかけてきたという。

「さすがに自分のISを馬鹿にされては黙ってはいられませんわ」

「ポンコツとかいってたもんね、あいつ」

懲らしめてやろうと思ったわけではないが、戦わなければ収まらないような雰囲気をラウラは持っていたという。

仕方なく、二人は勝負を受けた。

実のところ、善戦どころか、二対一でははっきりいって鈴音とセシリアの圧勝になるところだったらしい。

「もともと軍人らしいし、腕は確かにいいんだけど」

「戦い方が自分勝手すぎましたわ。あれでは力を十全に発揮することなどできませんわね」

ただ、劣勢だと理解したのか、ラウラの形相が変わったとたん異変が起きたという。

 

 

 

二十分ほど前、アリーナにて。

「ふうん、ずいぶんいってくれるじゃない」

「事実だ」と、ラウラは不遜な顔で言い放つ。

対する鈴音はラウラを睨みつける。共に空に浮かぶセシリアと共に。

「ポンコツ、とはいってくれますわね。私たちが自分のISを侮辱されて許すとでもお思いですの?」

「許す?それこそ思い上がりもいいところだな。代表候補生風情が」

「なるほどね、あんたはそれ以上だっていいたいわけね」

「当然だ。貴様らをまとめて相手にしても、負けることはない」

臨戦態勢のラウラは、鈴音とセシリアへの挑発をやめる気配がない。つまり、一戦交えない限り、終わらせる気はないのだろうとセシリアは読む。

そして鈴音への回線を開き、尋ねかけた。

(ドイツの第3世代兵器についてはご存知ですの?)

(ごめん、知らない。情報統制されてるんじゃない?)

おそらくドイツとしては、自国のISに対抗策を練られるわけにはいかないと考えたのだろうと鈴音は答える。

自分にも覚えがあるだけに、まず間違いないと思っていた。

(では……)

(突っ込むわ。フォローしてくれる?)

鈴音の勘がラウラは接近戦も弱くないと告げている。

ならば前線に出るのは、鈴音の役目だ。

仮に第3世代兵器を使わないなら、そのまま龍砲をお見舞いする。

使ってきたなら、セシリアがフォローして距離をとる。

とりあえず、そう作戦を立てた。

(了解しましたわ)と、セシリアがそう答えたとたん、鈴音はラウラに向かい、飛び立った。

しかし。

「クッ……」

薄く笑みを浮かべたラウラは、右手を翳す。

何のつもりかと思った鈴音だが、かまわずに突っ込もうとして「えっ?」と、思わず驚いてしまった。

「AIC、停止結界の前では、無冠のヴァルキリーだろうと無力だ。身の程を知れ、凰鈴音」

不敵な笑みでそう告げたラウラは、レールカノンの砲口を鈴音に向ける。

自身の身に危機が迫っても完全に身動きができない。動きを止められてしまっている。

なるほど、これがラウラの自信の正体かと理解した鈴音は、それでもニヤリと笑った。

「なァッ?」

そう叫んだのはラウラ自身。背後から襲いかかってきた衝撃に思わず声を上げてしまったのだ。

「まとめて、そうおっしゃったのはあなた自身ですわよ」

そういって『鈴音のはるか後ろ』で、スターライトmk2を構えるセシリアもニヤリと笑う。

真正面にいるにもかかわらず、背後から狙撃する。

すなわち。

「フレキシブルッ!」

「余裕ね、ボーデヴィッヒ」

ラウラがセシリアの偏光制御射撃に驚いていると、鈴音は縄を解かれたかのように一気に襲いかかる。

鈴音とセシリアは、優れた連携を見せてきた。

『まとめて』といった手前、卑怯呼ばわりはできない。

むしろ、新兵では敵わないほどの見事な連携にラウラは驚愕する。

「おのれッ!」

振りぬかれようとする双牙天月を、ラウラはプラズマブレードで受け止めた。

二刀流で更なる連撃を見せる鈴音に対し、ラウラも両腕にプラズマブレードを発生させ、見事に応戦する。

それどころか、二刀流で鈴音を押してきた。

(こいつ、マジで強いわね。でも……)

振り上げられたブレードが弾かれ、ラウラは体勢を崩す。

双牙天月とプラズマブレード。

四本の刃が激しくぶつかり合う中で、それでもラウラのブレードのみをセシリアは正確に射抜いてきたのだ。

「クッ、うっとうしいッ!」

ラウラは正直にいえば油断していた。代表候補生程度なら、本当に彼女はまとめて相手ができる。

しかし、代表候補生といえどピンキリだ。強い者もいれば、成り立ての弱い者もいる。

そんな中で間違いなくトップクラスの二人を相手にするのは、ラウラといえど無謀な挑戦であった。

 

そして十分後。

さすがにこれでは勝負にならないと、鈴音が声をかける。

「もうやめましょ。あんただってわかってるでしょ」

「少しは心を入れ替えてくださいな。これでは勝負になりませんわ」

実際、見事な連携を見せる鈴音とセシリアの前に、ラウラはなすすべがなかった。

否、正確にいえば、とにかく力を見せたいのか、戦術、戦略を無視した戦い方をしてくるのだ。

強力な武装を積んでいても、戦術を考えず、活かそうとしないのでは意味がない。

これならラファール・リヴァイブを装着した真耶のほうがはるかに恐ろしい相手だったと思うほど、ラウラは二人の連携に対応できていなかった。

「私を馬鹿にするかッ!」

「してるわ。あんたホント出来悪いもの」

「強さを誤解してらっしゃるようですわね。AIC、とおっしゃいましたか。確かに恐ろしい第3世代兵器ですが、機体の性能や武装などで勝てるなら苦労はありませんわ」

 

AIC、アクティブ・イナーシャル・キャンセラー。

 

それが先ほど鈴音の動きを止めたものである。

慣性停止結界と呼称される、ドイツの第3世代兵器だ。

攻撃や対象を任意で停止できる強力な防御系統のイメージ・インターフェイス武装である。

認識できる攻撃や対象ならばほぼすべて停止できるため、並みの兵器で歯が立たない。

だが、だからといって戦い方がないわけではない。

多対一の状況では認識が間に合わず、また、認識しづらいエネルギー兵器などは止めにくい。

何より、使用には多大な集中力を要するのだ。

ゆえに、AICの特徴を掴んだ二人は、機体を止められないよう距離を保ちつつ、ラウラの死角から止めきれない攻撃を繰りだすことでダメージを与えていったのである。

「最初に鈴さんを止めたときのあなたの表情から、AICは使用に多大な集中力を必要とするものと見ましたわ。ならばその集中を崩せばいい。余裕で対処できますわ」

「宝の持ち腐れよ。山田先生のほうが怖かったわ」

辛辣な言い方だが、内心心配もしていた。

こんな調子ではいずれ誰かにボロクズのように嬲られてしまう。

だが、代表候補生である自分たちに負けたのなら、そこまで恥ではない。

何しろ鈴音とセシリアを相手に二対一だったのだ。むしろラウラは善戦したといえる。

心を入れ替えて鍛え直せば、間違いなく学園トップ、世界最強を目指せる逸材とも感じさせるだけに、ここで負かしておくのは悪いことではない。

ただ、今のままで恥をかくくらいなら、潔く負けを認めさせるべきだ二人は考えていた。

だが。

 

「舐めるなァァァァッ!」

 

そう叫んだラウラのIS、シュヴァルツェア・レーゲンから一瞬黒い何かが噴き出すように感じた鈴音とセシリア。

直後。

「えっ、どうしたの甲龍ッ?」

「ブルー・ティアーズッ?」

二人のISは固まったように動かなくなった。AICではない。何か別のおぞましい力によって。

だが、敵対している以上、そこを見逃すはずがない。

ラウラはレールカノンを連撃で撃ち放ってきた。

結果、大きなダメージを受けた二人は、叩き落されてしまったのだった。

 

 

 

「まるで怯えてるみたいだったわ」

「そうですわね……」

と、そう呟いた二人にシャルロットは一夏や諒兵と同じようなことが鈴音とセシリアにも起きつつあるのではないかと感じるが、口には出さなかった。

そこに真耶が現れる。どうやら整備課からの報告を持ってきたらしい。

鈴音とセシリアはすぐに自分のISの状況について尋ねるが、彼女は黙ったまま首を振った。

「ダメージレベルがDまでいってます。しばらくは戦闘できません」

トーナメントに甲龍とブルー・ティアーズを出すことはできないと真耶は無慈悲に、だが辛そうに告げた。

ISには自己修復機能があるが、それでも限界がある。

限界を超えた損傷を受けたISを無理やり起動すれば、コアに多大な負担がかかり、ISが変質してしまう可能性もある。

そのため、今は修復に徹させるべきだ真耶は語った。

「そんなっ!」と、絶望したような顔を見せる二人に一夏と諒兵は肩を震わせる。

「野郎……」

そう呟いた諒兵は医務室から出ようと扉に手をかけた。

その雰囲気に、一夏は危険なものを感じ取る。

「待て、諒兵」

「止めんな一夏。あいつ、人のいったこと何一つ聞いてやがらねえ」

よほど腹に据えかねてるのか、諒兵はそういって扉を開けた。

 

織斑くーんっ、私と組んでえええええええっ!

日野くーんっ、一緒に暮らしてえええええっ!

デュノアくーんっ、好きにしてえええええっ!

 

「ぬぁんじゃこりゃあああああああっ?」と、諒兵が思わず叫び声をあげた。

飛び込んできた女子生徒たちに流されたのだ。

さらに一夏とシャルロットも巻き込まれてしまう。

「なっ、なんなんだっ?」

そう叫んだ一夏に女子生徒の一人が一枚のプリントを手渡してくる。

「学年別『タッグ』トーナメント?」

「えっ、トーナメント、タッグマッチになるの?」

疑問の声を上げたシャルロットに女子生徒全員が肯く。

「あ、さきほどの職員会議で急遽決まったんですよ。今年は連携を学ぶためにタッグマッチにするんですって」

と、真耶が補足した。

「つまり……」と、一夏が冷や汗を垂らす。

 

織斑くんっ、私、後方支援には自信あるからっ!

日野くんっ、私、炊事洗濯掃除には自信あるからっ!

デュノアくんっ、私、テクニックには自信あるからっ!

 

どう考えてもおかしいのがいるが、それ以上にこのままではマズいと感じた一夏は、ふとシャルロットに視線を向けた。

「ごめんっ、俺シャルと組むからっ!」

「あっ、ずりいぞ一夏っ!」

一夏はすかさずシャルロットを指して、自分が組むことを宣言した。

そうなると。

「げっ……」

ギランッと女子生徒たちの目が光る。

身の危険を感じた諒兵は医務室を飛びだした。

 

日野くーんっ、待ってえええええええええっ!

 

「どうしてこうなるんだああああああああッ!」

 

そんな諒兵の叫びははるか遠くから聞こえてきたのだった。

 

「一夏……」とシャルロットがジトっとした目で一夏を見る。だが、一夏はあくまで静かに手を合わせた。

「祈っとこう」

「そうだね」と、シャルロットは十字を切る。

「無事でいなさいよ、諒兵」

「ご武運をお祈りしていますわ」

そういってベッドに横たわる鈴音も手を合わせ、セシリアは十字を切ったのだった。

 

 

翌日のホームルームにて。

諒兵が机の上に突っ伏していた。

「一晩中、追いかけてくるとは、思わなかったぜ……」

そんな諒兵を見て、一夏とシャルロットは心底から胸を撫で下ろす。

とはいえ、同情の念も生まれていた。

鈴音やセシリアは残念ながらISが修復中であるため、助けられないのだ。

二人のいずれかがタッグパートナーなら文句も出なかっただろうが、この状況ではどうしようもない。

「どうにかして相手を決めないとだな」

「決めない限り、追いかけられ続けるよね」

「裏切り者……」

そういわれても、さすがに代わりたくないのだから仕方がない。

そこに千冬がようやくやってきた。

諒兵の姿を見て、一つため息をつく。

「知っての通り、学年別トーナメントはタッグマッチとなった。ただ、組む相手を探すのに苦労する者もいるだろうし、ランダムでは対応できん者もいるだろうということで、一部の生徒に関してはこちらで決めてある」

どうやら協調性のない生徒の場合、あらかじめ教員が決めておくということになっているらしい。

連携を学ぶためのタッグトーナメントであるため、相当に器用な人間でない限り、当日までしっかり訓練する必要があるのだと千冬は語った。

もっとも。

「というかだな、このままだと日野が過労で倒れる」

「頼むぜ、ちふ、織斑先生……」

わりと本気でそうなりそうな気がする諒兵は、千冬の言葉に一縷の望みをかける。

だが、次の言葉に諒兵も、一夏やシャルロット、セシリアも驚愕した。

 

「日野、ボーデヴィッヒ、ペアでトーナメントに出場しろ。これは決定事項だ」

 

諒兵の相手に選ばれたのは、ラウラだったのだ。

 

 

 

 

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