(完結)高坂麗奈の幼馴染みで車椅子生活のオーボエ奏者が吹奏楽部に入部して活動する話   作:春はる

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前回から文字数が減って約4000文字と短めですが、最終回です。

では、本編をどうぞ。



最終回

 

 

〜蓮視点〜

 

 

銅賞を取った全国大会から日が経ち、部内で部長と副部長が変わり、部長は吉川先輩で副部長は中川先輩になった。

 

喧嘩するほど仲が良い2人"なかよし川"で、新しい吹部はスタートした。

 

部活では、先生が来る前に吉川先輩の指揮で今いる1年と2年の演奏から始まったけど、3年生達がいた時より音が薄かった。

 

そう思いながら演奏をした後に、先生がやってきたので今日の練習が始まった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

〜帰り道〜

 

 

練習が終わり、俺は久美子と葉月と緑と麗奈のいつもの4人と一緒に帰っていた。

 

帰っている途中で寄り道で寄ってるコンビニでお菓子を少し買って、コンビニ前で吹部を引退した3年生達の話をしていた。

 

3年の話をしている途中で、秀一が通りかかり緑と葉月が久美子に向かうように言って久美子は秀一を追いかけていった。

 

緑「久美子ちゃんが行ったので、今度はお二人の事を聞きたいです!」

 

葉月「そうそう」

 

2人の言葉に俺と麗奈は"ん?"ってなり、"どういう事?"と聞き返した。

 

緑「だって、蓮くんと麗奈ちゃん、お付き合い始めたんですよね」

 

緑の言葉を聞いた俺は、麗奈に声をかけた。

 

蓮「麗奈って、周りに話した?付き合ったこと」

 

麗奈「別に隠す事じゃないし隠してるつもりもないけど、自分から話す事でも無いかなって思って話はしてないけど。蓮はどうなの?」

 

蓮「俺も麗奈と同じだよ。隠すつもりなかったけど、自分から話すのもしなくていいかなって思って話してない」

 

緑「私、あすか先輩から聞きましたよ」

と、麗奈と会話をしていると緑が教えてくれた。

 

蓮「……もしかして、田中先輩って中世古先輩から聞いたとか言ってた?」

 

緑「はい、そう言ってましたよ」

 

緑の返答に俺と麗奈は"なるほど"と思った。

 

蓮「中世古先輩経由で聞いたんだ」

 

麗奈「あの時、香織先輩と優子先輩がいたからね」

 

蓮「そうだね。……て事は、緑、俺と麗奈が付き合ってるの、田中先輩以外にも広まってる感じ?」

 

緑「部員全員かどうかは分からないですけど、少なくとも低音パートにいるメンバー全員は知ってます。大会後に2人が告白して付き合ってる事は知られてますよ」

 

蓮「あ〜、そう」

 

緑の言葉に、自然とそういう言葉が出ていた。

 

蓮(滝先生と新山先生の関係とか聞いてくる喜多村先輩達は、何も聞いてこないから知らない感じか……。でも、知ってる筈の低音パート組が何も聞いてこないのなんでだろう……)

 

緑の言葉で疑問に思った事があった俺は、緑に質問をした。

 

蓮「緑、低音パート組は知ってるのになんで何も聞いてこないの?田中先輩とか聞いてきそうだけど」

 

緑「あ、それはですね!私がいろいろ話を聞くって言ったからです!」

 

葉月「緑、吹奏楽のこと以外だと、人の恋愛模様にも興味津々みたいで、パート練の中で張り切って聞いてくるって宣言してたぐらいだよ」

 

葉月からの話を聞いた俺と麗奈はお互いに"……そうなんだ"と呟く状態になってしまった。

 

緑が、あがた祭り前に恋愛の好き云々とかはないって事を俺が言っていた所から、質問攻めを始めた。

 

麗奈と2人して緑の圧にタジタジになりつつも答えるか上手く逸らしていると、葉月が時間を確認して緑を止めてくれた。

 

緑「もうちょっと聞きたかったです」

 

葉月「まぁまぁ、友達のこの2人が付き合っただけでも嬉しい事なんだから、質問攻めしすぎなのもダメだと思うよ」

 

緑「……まぁ、そうですね」

 

葉月の言葉になんとか納得した緑を見て、2人してホッとしたから、皆で駅に向かいそれぞれ家へ帰った。

 

 

練習以上に質問攻めで疲れた1日が終わった。

 

 

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〜吹部・卒部会〜

 

 

麗奈達と帰った日から日が経ち、吹部で3年生達の卒部会をやる日になった。

 

準備も終わり、3年生達が音楽室に入ってきたんだけど中世古先輩が入ってきた時に吉川先輩がもう泣き始めて中川先輩に突っ込まれていた。

 

最初の内は、男子2人でロミオとジュリエットをやってたりと出し物をやっていた。

 

そういった後に、合宿の時に撮影されてた映像が流れて知らない間に撮られていた映像が流れた時に、皆が反応したりして楽しんで見ていた。

 

その映像で、いつの間にか撮られていた俺と麗奈が線香花火をしている所が流れた時だった。

 

あすか「西原と高坂、この時でもまだ付き合ってなかったんだ。めちゃめちゃ付き合ってる感じが出てるのに、実際に恋人同士になったの全国大会後でしょ」

 

田中先輩がワザと周りに聞こえる大きさの声でそう切り出したから、周りが一瞬だけ静かになって驚く声……特に2人の声が響いた。

 

来南「蓮、高坂さんと付き合ったの!?」

 

美貴乃「4月の楽器選びの時なんか聞いた時は、"無いです"とか言ってたのに!?」

 

同じパートの喜多村先輩と岡先輩の2人が、食い気味で聞いてきた。

 

2人の言葉に答える前に、麗奈の方をチラって見てみると、食い気味に周りに質問されてはなかった。

 

俺と麗奈の告白を知っている中世古先輩と吉川先輩が、周りを落ち着かせているみたいで、その様子を見て少し羨ましいと思いつつ喜多村先輩達の言葉に答える事にした。

 

蓮「あ、え、えっと……確かにそう言いましたけど……」

 

来南「結局、好きだったってことなの!?」

 

蓮「あー、そうですね……」

 

美貴乃「なら、いつ自覚したの!?」

 

蓮「文化祭の時に……それで全国大会が控えてたので、告白するなら大会が終わった後にしようって決めてた感じ……です」

 

美貴乃「はあ」

 

来南「へぇ〜」

といった声を俺が言った言葉を聞いた2人は出していた所に、鎧塚先輩がやってきた。

 

みぞれ「……ビックリ」

 

蓮「……ビックリ、です?」

 

みぞれ「うん、ビックリ」

 

鎧塚先輩はそれだけを言ってから、自分が座っていた席に戻っていった。

 

少しして俺と麗奈の話題に落ち着いて、やっと映像の続きが始まった。

 

続きの映像では吉川先輩が恥ずかしがる場面だったりしながら会は進んでいった。

 

そして次に、3年生達による演奏を聴いた後に、自分達1年・2年達の演奏する番になった。

 

演奏の準備を終えた後に、吉川先輩が前に立ち3年生に向いて挨拶を始めた。

 

優子「……先輩たちと過ごした時間は、全てが私達にとってかけがえのないものです。それを後輩にも伝え、北宇治吹奏楽部を作っていきたいと思います。そして、全国金をかにゃらず……」

 

話している途中に、吉川先輩が噛んでしまった。

 

夏紀「大事なとこで」

 

優子「うるさい!えーっと、では私たちの決意を込めて、卒業生の皆さんに、この曲を贈ります!」

 

吉川先輩は中川先輩にツッコまれたけど、吉川先輩は演奏の席に戻り、傘木先輩が前に指揮者として前に出てから、演奏を始めた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

〜演奏後〜

 

 

晴香「ありがどう〜」

 

演奏を終えると、小笠原先輩が泣きながらお礼を言って他の先輩たちもお礼を伝えてくれた。

 

 

拍手で受けた1年・2年の演奏を終えた卒部会はこれで終了なった。

 

 

終了した卒部会の片付けも済ませて、1日を終えた。

 

 

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〜3年生・卒業式後〜

 

 

吹部の卒部会をしてから日が経っていき、3年生達の卒業式の日になった。

 

式自体は問題なく終わり、雪が降る中で校舎入り口前の広場とかで1、2年生達が卒業生とそれぞれ話をしていた。

 

そういう俺も、岡先輩と喜多村先輩と話をしていた。

 

来南「しかし、蓮が高坂と付き合うとはね〜」

 

美貴乃「ホントホント、吹部に入部してきた時なんか"ないですよ"とか言ってたのにね〜」

 

蓮「まだそう言うんですか……」

 

2人から麗奈との事で、いじられる感じで言われていた。

 

先輩2人は、部活の卒部会に田中先輩が俺と麗奈が付き合った事を暴露した時に知ったんだけど、そこから廊下とかで会うたびに話してくるようになった。

 

みぞれ「……私も、あすか先輩から聞いてびっくりした。幼馴染なのは聞いてて知ってたけど、付き合ってたの知らなかった」

 

鎧塚先輩の言葉に少し苦笑いしながら、喜多村先輩と岡先輩に"この話、何回するですか……"と聞いた。

 

来南「それは、何回もするでしょ」

 

美貴乃「そうそう、何回もしたくなっちゃうよ。正直、やっと付き合ったのって感じだったし、最初は無いって言ってたのもあったし〜」

 

蓮「鎧塚先輩は、知っても何回も聞いてこなかったですよ」

 

来南「そうなの?」

 

美貴乃「鎧塚、なんで?」

 

2人から聞かれた鎧塚先輩は、少し考えてから口を開いた。

 

みぞれ「……2人の付き合った話をするより、希美と話したりする方がいいから」

 

蓮「あ、そういう」

 

美貴乃「鎧塚の中の興味ランキングみたいのには、負けちゃったね」

 

蓮「いや、勝ち負けじゃないですからね」

 

みぞれ「……でも、驚いたって意味なら1位だよ」

 

蓮「そういう1位はいらないですよ……」

 

みぞれ「?」

 

俺の言葉に鎧塚先輩は首を傾げていたりしたけど、3人とそんな会話をしていると、2人からそろそろ帰ると言われた。

 

来南「もう私と美貴乃は居ないけど、次のコンクールは金を取ってね。都合がつけば必ず見に行くから」

 

美貴乃「そうそう。今回は取れなかったからね。……あと、鎧塚は来南からパートリーダーに任命されたけど、無理しすぎないで頑張って」

 

みぞれ「ん」

 

鎧塚先輩が頷いたのを見た2人は、俺の方を向いてきた。

 

美貴乃「蓮も、オーボエとパートが一緒だから、鎧塚のサポートよろしく。あと、あんたは無理しないように」

 

来南「けど、2人とも演奏が上手いから一緒に頑張って成長していってね」

 

蓮「はい、頑張ります」

 

俺の言葉を聞いた2人は、手を振りながら"またね"と言って校門を通り帰ってしまって、学校から居なくなった。

 

蓮「先輩、卒業して居なくなりましたね」

 

みぞれ「ん。……でも、こっちはこれから頑張る」

 

蓮「そうですね。……お昼から合奏練習ですよね」

 

みぞれ「ん、音楽室に行こう」

 

麗奈「蓮ー!鎧塚先輩!お昼から合奏練習ー!」

 

蓮「今、行くー!」

 

麗奈の呼びかけに、返事をして音楽室に向かった。

 

 

こうして、3年生達が卒業したけど、新しい吹部がスタートした日が始まった。

 





これにて、この作品は終わりとなります。

ありがとうございます。
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