前書いていた作品を改変した奴です。続きません。

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異世界から召喚した聖女をメ○堕ちさせるだけの話

 

『はぁ……』

 

朝が始まる。嫌、始まってしまった。あまり私は朝が好きじゃない。小学生の元気な声、それに呼応して挨拶する近所のお婆ちゃん。色々な人の声が混ざってやけに騒がしく聞こえる。

 

「きっと、私が引き篭もってるからなんだろうなぁ」

 

私の名前は召野恵乃姫(メシヤエノキ)。キラキラな学校生活を送る現役jk!

 

では無く、引き篭も……いや、自主休学中のインキャ女だ。そんな陰気臭い私は今日も外が喧しくて目が覚めた。徐に起き上がって、ボーッとしてると突然ガタンと音がした。

 

「うぇ!?な、何?」

 

驚いて周りを見渡すけど、返事は無い。あっても困る。……玄関の方から音がしたし、きっとポストにチラシでも入ったんだろうね。私はそう考えて安心した。そして、少ししてからポストの方に向かった。

 

「んん?何コレ。"誰でも簡単!猿でも分かる異世界召喚"って」

 

いや、うさんくさ。ポストにはそんな怪しいタイトルの冊子が入っていた。表紙は黒と白の綺麗なドレスを綺麗な女の人が微笑んでいる様子だった、同姓でも見惚れる様な美貌でほえーっと思っていると背景の教会に気づいた。これって。

 

「なーんだ、カルト本か。ラノベだったら暇つぶしに読もうかなっと思ったのに」

 

軽く中身を流し読みしてみると、異世界から聖女と呼ばれる人物をこの世界に召喚させる方法が詳しく書いてある。まるで異世界や聖女が実在していて、それが可能であるかの様に。でも、その割にはシスターと聖女ごっちゃ混ぜにしてるし、訳分かんないな。

 

流石の私も、異世界を信じる程頭はおかしく無い。そりゃあ、あったら良いなとかそしたら楽しそうだなとは思うけどね。

 

「ははっ。何が気軽に召喚して、異世界の友達を作っちゃおう!だよ。そんな簡単に友達が作れたら、学校から孤立して、自主休学してないよ」

 

本の軽い煽りとは反対に胸が痛くなった私は、はぁっと溜息をついて自分の部屋に戻って本を置いた。そして、パソコンを開きアニメを観る事にした。

 

「異世界の出来事は、異世界モノで消そうっと」

 

今日も変わらず、いつも通りダラダラと一日を過ごす。変わらない平穏。いつも通りの日々。

 

 

 

 

 

 

 

 

それを自分の手で手放してしまう事になるなんて、この時の私は全く気づきもしなかった。

 


 

 

 

 

 

「えぇ?本当に簡単じゃん。これは猿でも出来るわ」

 

あれから異世界モノを観たんだけど、どうやらその選択肢は失敗だったみたいで観れば観るほど。意識してしまってたので、仕方無く中断して軽くやるだけやってみようと思った。

 

のだが、まさかの呼ぶ為の召喚の魔法陣が剥がせるプリントシールでそれを床に貼って部屋を暗くしてそこに光を当てれば良いらしい。お手軽〜。

 

こう言うので、本当にこんな簡単なのあるんだと複雑に思ったけど出来てしまったのでこのままやってしまおうかなと思う。どうせ、出来ないだろうし。

 

「よっと、これで部屋は暗くしたし、シールも貼った。後は……」

 

スマホのライトを魔法陣に向けて、暫く当ててみる。

 

「……」

 

ま、そうだよね。何も起きる訳無いし、ただのオブジェだよね。トイレ行ったら剥がそう。そう思いながらも、一応スマホを立て掛けて魔法陣にライトが当たる様にしてトイレに行った。

 

 

 

 


 

 

『此処は、一体……』

 

トイレから戻ったら、そんな事を呟きながら一人の少女がキョロキョロと辺りを見回していた。これ、やりましたね……ガチの奴じゃん。

 

黒をベースにしたシックな感じのドレスを着ながら、彼女は不安げに辺りを見渡している。そりゃあ、そうだよね。見知らぬ場所にたった一人連れてこら……。

 

「待って、もしかして私今ヤバいんじゃ」

 

これ、誘拐とか監禁なんじゃない?前科持ちjkじゃん、私。終わったわ。警察になんて言い訳しよう。異世界から召喚しました。なんて言ったら、ちょっと署までって言われるだろうし。

 

『あ、あの。すみません、此処は、もしかして天界でしょうか』

 

「え?天界?」

 

待て待て、そもそも異世界から来る訳無いだろ。足元にはシールがあって今出て来ましたみたいな感じだし、部屋の窓は閉まってるけど。きっと、何かしらの方法で入って来たんじゃ。

 

『私は先程まで、聖女として人々の為に頑張って来たのですがその努力が報われて私は天界に呼ばれたって事でしょうか』

 

以前もそう言う事があったと聞いた事がありますと続ける彼女を見て、私は全力で乗っかる事にした。

 

「そ、そうじゃよ。そうなんじゃよ!そう言う事!!!それで私は神様じゃ!」

 

そう言う事にしておこう。

 

……何だか疲れた。そう言えばご飯食べてないし、ご飯でも食べようかな。

 

(《グゥ………》)

 

 

「も、もしかしてお腹空いてる?」

 

『ええ。皆様の為にご飯も食べず、色々頑張っていたんです。そう、私頑張ってたんです!偉いでしょう?』

 

なんか、思ってたのと違う。表紙は、なんか可憐で大人しげなさ感じだったのに。パケ写詐欺?まぁ、でも可愛いから良いや。

 

「かわええ、かわええ。えらいえらい。アンタはえらいよ〜」

 

最後はなんかオカンみたいな褒め言葉になっちゃったけどまぁ良いや。近づいて頭を撫でると気持ち良さそうにしていて、猫みたいだ。にしてもサラッサラで撫で心地最高だね。

 

《グゥ………》

 

「ほいほい、分かった。ご飯じゃな、何あったっけ」

 

って言ってもカップ麺しかウチには無い。

 

「カップ麺で良いかの?」

 

『カップ?』

 

あ、そうか。異世界ファンタジーには無いね、カップ麺。

 

確かに勇者が魔王討伐中の旅で野営してる時に、火囲んでお湯でカップ麺啜ってたら唯のアウトドアキャンプの変質者だもん。駄目だわ、世界観ぶっ壊れすぎる。恐るべしカップ麺。

 

「三分待つのじゃ、お主に最高のグルメを授けて見せよう」

 

『それは、ナルペナハミッチョより美味しいんでしょうか?』

 

「何それ……。知らん、多分美味しいんじゃね」

 

待っている間、適当に雑談をする事にした。と言うか、本当に異世界からの人だろうか。そう言う設定の不思議ちゃんの方がまだ納得できる気がする。取り敢えず、ご飯食べてから考えよう。

 

『神様、お腹空きました』

 

「後もう少し。その空腹が最高のスパイスになるのじゃ」

 

『本当ですか〜怪しい』

 

「あ、時間じゃ。シーフードと、醤油。どっちにする?」

 

どっちも好き。だけど、一番はカレーかな?いや、でも……。うーん。

 

『分からないのでどちらでも』

 

「じゃ私は醤油〜」

 

『これが、かっぷめん』

 


 

《聖女視点》

 

ふむ、匂いを嗅いだ感じ。毒は無さそうですね。まぁ、死……いや今どう言う状態なんですかね。天界に呼ばれているから死んでは無いのか。だとしたら、毒は不味いですね。それにしても良い匂いですね。海の匂いが食欲を刺激してきます。中には魚ですかね、何が色々入ってます。

 

《グゥゥゥゥウウウ!》

 

分かりました、分かりましたよ。お腹に急かされて、私は箸?を受け取る。なんか取りづらいですね、コレ。全然上手く取れません。目の前に美味しそうなモノがあると言うのに……!

 

うゔーっ。

 

「あ、フォークの方が良いかな。ほい、どーぞ」

 

『あ、ありがとうございます』

 

 

 

「あ、そうだ。いただきます」

 

『いただきます?』

 

神様は手を重ね、まるで何かに拝む様にしてそう言いました。良く行く、教会のシスターも似たポーズをしてましたね。そんな事を思いながら神様の真似して、早速食べる事にしました。

 

『麺、シンテガフォルクに近い感じですかね』

 

フォークでそっと、麺を掬ってみると底から黄色い麺が出て来ました。そっと目を瞑り、そのまま口へ運ぶと。

 

『ふぁ……』

 

美味しい。滑らかで柔らかい麺。軽くて、つるつるしてていくらでも食べれそう。シンテガフォルクはちょっと硬めな麺を使ってるのに対し、コレは全然違う。

 

スープはどうなんだろう。と思ってどうやって飲めば良いか分からず神様のやり方を真似して、傾けて飲んでみる。

 

すると、嗅いだ時の匂いが口の中にダイレクトに入って来た。強い程感じる海、魚介の味。優しくも温かいスープ。

 

中に入っている具達も独特で初めて食べる味でどれも、美味しい。思えば、最近頑張りすぎてた気もしますね。皆様の為に、私が頑張らなきゃ!って気負いすぎてたのかもしれません。

 

食事も唯の食事としていつもいつも一人で簡単なモノを食べてましたし、久々ですね。誰かと一緒に美味しい食事をするなんて。

 

 

 

そのまま、私は食べる手を止めず、熱々の麺を食べ進め。残ったスープを飲み干そうとすると肩を叩かれました。

 

「ふっふっふっ、美味しいだろう?だがしかし、物足りないのでは無いのか?」

 

『た、確かに軽かったせいで満腹ではありませんが十分満足しましたよ』

 

「へぇ、そっか。それは残念。じゃ、私だけやろうかな」

 

そう言って神様はどこかへ行ってしまいました。その後、謎の音が鳴った後、再び戻ってきました。その手には何かを持っていました。

 

『何ですか、それ?』

 

「シメだよ、シメ。これの事だったらこのく、天界の主食じゃよ。米。少し温めたコレを、食べ終わったカップ麺のスープの中に入れて、ヒタヒタにしてそのまま……」

 

無意識に自分の喉が鳴った。お腹いっぱいとか言ってるけど、実はまだ少し食べれるかもしれないと思ってしまう。そして、その思考は一度過れば頭を埋めていき。

 

食べたい。

 

『神様、私に……一口ください』

 

「えぇ。まぁ良いかホイ、あーん」

 

一口食べて見ると、濃厚なスープと米?が凄く合う。先程のとは違う味なのにこちらも凄く美味しい。麺と違ってずっしりとした感じがする。でも個人的には先程の方が好きな様な気がする。と言うか、さっきですらあんなに美味しかったのに、コレをあのスープでやったら。

 

「結局、食べるんだ」

 

『……』

 

魚介スープと米。これも美味しい。と言うか合わない訳が無い気がする。

 

様々な具と共に食べればまた違った顔を見せてくれる。私、どっちも好きです。麺も米も。選べません。

 

どちらも美味しすぎる。こんな美味しい物がこの世界にはもっとあるのかな?最高じゃん。

 

『私、決めました。天界(ココ)でひたすら美味しいモノを食べて過ごします』

 

「え」

 

 


 

こうして、自称神様の私と異世界から来た聖女の不思議なシェアハウスが始まってしまった。


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