Fate/Red Knights 真性第四次聖杯戦争   作:ビンカーフランス

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本日誕生日なので、友人とご飯に行っていました。

なので投稿が遅れてしまいました!!申し訳ございません!!


少女2人→友達

「ねぇねぇ! あのイケメンの兄ちゃんって何者なの!? もしかしてアクション俳優? それとも何処かのITインテリジェンス社長!?」

「オウジ、サマ。ダイジナ、ヒト」

「王子様?」

 

 塀の外から庭に招き入れた一人の少女──ー直葉が何かシックリ来ないように首を傾げる。どうやら王子様と言う言葉が良く分かっていないようだが、パディからすれば王子様は王子様なので、上手い説明の仕方が分からない。

 

 だが首を傾げる素振りは一瞬だけで、直葉はパーティー開きをしたポテチ袋を、中身が零れないようにそっと芝生の上に置くと、そこから薄い一枚を手に取る。そして不意打ち気味にパディの口元へとそれを運んだ。

 

「はいパディちゃん! お菓子あげる!!」

「エッ?」

 

 差し出されたポテチの意味が良く分からない──ー直葉から繰り出される謎の行動に、パディは思わず唖然と口を開けてしまう。だが、そこに差し込もうとするポテチを、寸での所で手で抑えた。

 

「ダメ! ワタシ、オカネ、モッテナイ……」

「別に良いよ! 友情はノープライスなんだぜ! あっ、でも中のカードは私の物だよ!!」

「ソレ、ドユ、コト?」

「良いから食べなって!」

「アムッ!?」

 

 考える間もなく、手の隙間から無理やり押し込まれたポテトチップスを、パディは反射的に噛んでしまう。するとパリッとした気持ち良い音が口の中で弾けた。

 

「オイ、シイ……」

 

 初めて食べたポテチの味は、とても新鮮だった。薄い塩味と油が効いたポテチは、病みつきになってしまいそうなぐらい美味しい。そこにパリパリとした歯応えが混ざって、ついついもっと欲しくなってしまう中毒性がパディの舌を絡めて来る。

 

「でしょ? ほらほら! もっと食べなって!!」

 

 ポテチの魔力に魅了されて頬を緩ませるパディに嬉しくなったらしく、直葉は更に追加のポテチを手に取って、半ば強制的に口へと差し込む。

 

 パリパリッ、ヒョイ。パリパリパリ、ヒョイヒョイ。パリパリパリパリ、ヒョヒョイのヒョイ……。

 

「モウ! スグ、ハ!!」

「ごめんごめん! あんまりにヒョイヒョイ食べちゃうからさ!!」

 

 プクリとハムスターみたいに頬を膨らませるパディに、直葉が笑いを抑えきれずに、芝生の上を転げ回ってしまう。やはり途中から面白がっていたらしい。

 

「ハハハッ! ハハッ……ふぅ」

 

 ──ーそして、ようやく込み上げた笑いが収まったらしい直葉は、寝転がった体勢のまま空を見上げる。パディも同じく空を見上げると、そこには、初めてこの場所で出会った時のように、何処までも澄み渡ったような夏色の快晴が広がっている。

 

「いやぁ、パディちゃんと会ったばかりなのにここまで仲良くなるなんてねぇ」

「スグハ、スゴイ」

「そんな事ないって……だってパディちゃんがアタシにアドバイスしてくれたからだよ」

 

 快晴の青空を背景にして、昨日の記憶が鮮明に映し出される。そこにより深く思い出すのは、今にも泣き出しそうな直葉の悲壮に満ちた顔。

 

 ──―あの時、思わず手を握ってしまった。そして何の保証も無いのに『大丈夫』だと言ってしまった。それが良かったのかどうかは分からないが、今はこうして直葉は笑顔を見せてくれている。それだけでパディは充分に良かったとおもえてしまう。

 

 そう思っていると、不意に直葉が寝転がっていた身体を起こす。そしてジッと真剣味を帯びた眼差しでパディの顔を見つめると、重々し気に口を開いた。

 

「パディちゃん、ありがとうね。お陰で兄ちゃんと仲直りする事が出来たよ」

「ソ、ソンナ……ワタシ、ナニモ」

 

 いきなり言い渡された感謝の言葉に動揺してしまい、パディの両眼がオロオロと揺れてしまう。

 

 パディからしてみれば、自分は何もしていないという心地だった。ただ泣き出しそうな顔見て元気づけただけで、そこから立ち直ったのも、また家族と仲直りできたのも、全て直葉という少女一人が頑張った結果だ。

 

 だから、自分は感謝されるような事は何一つしていない。ただ無責任に励ましを送り、王子様のように救いの手を出せなかった筈なのに。

 

「だからパディちゃん」

 

 自分の両掌を、自分がそうしたように直葉は握ってくれる。そしてあの時とは違う、夏の太陽にも負けないぐらいに明るい笑顔を見せてくれた。

 

 感謝される謂れなんてない。自分が王子様のように何かできた訳でも無いし、ただ昨日知り合っただけの関係。

 

 それだけなのに、目の前の少女は。

 

「これからもズッと友達だからね、パディちゃん!!」

「ッ!?」

 

 自分を、友達だと言ってくれた。

 

 その瞬間、パディは頭の中が真っ白になった。まるでハンマーで殴られたような衝撃に、唖然と口が半開きになって、固まった瞳孔が勝手に目の前の少女を見つめようと開きっぱなしになる。

 

「パ、パディちゃん?」

 

 パディが何故そんな顔をしているのか、直葉はそれが分からずに眉を歪める。それは当然の反応でもあるが、パディに取っては違う。

 

「──―ア」

 

 ──―直葉は知らない。パディと言う少女が、どのような人生を経て、どのような人達と出会って来たのか。だからこそ、心の淵から溢れ出る、この温もりに戸惑ってしまう。

 

 アーチャーがくれる優しい揺り篭に包まれるような温かさではなく、それはまるで太陽の陽に輝きを放ちながら、何時でも傍に居てくれるような温かさ。

 

 かつてゴミ山の底で誰からも見向きもされず、埋まっていただけでは感じる事の無かった温もり──―それが友情という温もりだと、パディは知らない。しかし、直葉の両手から伝わるその温かさで、何を思っているのか、どうして手を握ってくれるのかは、自然に伝わる。

 

「アリ、ガトウ」

 

 その温もりに、パディの目から涙が零れ落ちてしまった。

 

「パ、パディちゃん!? アタシなんかやっちゃったっけ!?」

「ウ、ウウン。チガウ、チガウ……ワカラ、ナイ」

 

 突然目じりから零れ堕ちた涙に、直葉が慌てふためいて震える。それに対して心配させまいと、パディは自分で涙を拭い取るが、どうしてもその端から次々と瞳から溢れ出してしまう。

 

「デモ、デモ……」

 

 それでも必死に涙を拭い取り、パディは少しだけ詰まった鼻声で言葉を紡ぐ。そして、握られた自分の掌で、今度は直葉の手を握り返した。

 

「ワタシモ、スグハト、トモダチ、ナリタイ」

 

 ──―それは過ぎたる望みで、烏滸がましい我儘なのかも知れない。誰からも好かれる事の無かった人生で、望むべく物ではないかも知れない。

 

 だけど、その手をずっと握っていたいと思ってしまった。例えいつか無くなるかも知れない物だとしても、まだ誰にも見つけられないゴミ山の底に戻ろうと。

 

 この温もりを、直葉という最愛の友達という星だけで、生きて生きて行けるように。

 

「兄ちゃんが言ってたよ」

 

 ──ーその思いで掌を握っている事は、恐らく直葉は知らないに違いない。だが、友達になりたいと思った少女が、友達になりたいと言ってくれた。

 

「友達ってのは許可制じゃなくて、いつの間にかなってるモンだぜって!!」

 

 それだけで、二人の少女は、友達になれる。

 




テェテェ……幼女同士の友情テェテェよぉ……私はこの二人を書く為だけにこの作品を掻いていたのか……!!

やはり幼女同士の友情は最高!!これこそ人類の至高なりぃぃ!!



今日、誕生日だというのに私は何をやっているんだ……?

『追伸』
X(旧Twitter)で投稿報告や、活動報告で裏話を投稿していますので、是非ともお暇な方は見に来てください。

https://x.com/8f8qdLIQID34426

面白かったら、作品の高評価や感想を是非とも宜しくお願い致します!!

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