日本国沿岸警備隊、出撃せよ   作:川野冷

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第六話 退避、そして反乱の疑い

冷「、、、、怪我人はいないよな、副長。」

 

秀「ああ、怪我人なし。電信曰く、晴風もかすり傷ぐらいで済んだってよ。」

 

冷「とりあえずなんとかなったなぁ、、、、礼二ぃ。機関の調子は?」

 

礼二[俺等と護衛2隻は快調だが、晴風の機関の調子が悪いって話だ、暫くはあんま速度を出さないほうがいい。]

 

冷「了解、、、砲術、砲とかはどうだ?」

 

和也「いい調子よ。”余裕の音だ、馬力が違いますよ”」

 

冷「弾数は?」

 

秀「2発だけ消費、特に問題もないで。1ヶ月ぐらいなら思いっきり戦闘しても大丈夫やと思うぐらい。」

 

冷「そうか、、、、とりあえず酉島沖の第2合流地点まで行くらしいし、俺等もついていこう。」

 

涼介「了解。、、、、なんで攻撃してきたんだろう、、、、」

 

和也「んー、遅刻したからとか?」

 

天雷「だからといって実弾ぶっ放していいわけじゃない。」

 

秀「んー、さるしまのなんか黒い部分見ちまったとか?、、、、それか猿島が反乱したか。」

 

隆「流石にないない、、、、」

 

冷「ま、怪我人が出なくてよかった。(、、、たしかこの後、、、)」

 

天雷「、、、ん?無線来てるな。取ろう。」

 

冷「あ、すいませんありがとうございます。」

 

天雷「、、、、は?、、、、、3管司令と本庁は正常な判断で助かったと思ったが、、、、海上安全整備局の連中め。」

 

小夜[こっちも聞いたが、、、、めんどくさいことになったな。]

 

天雷「ああ、、、、俺等が反乱したことになってやがる。しかもさるしまは沈んだってさ」

 

秀「、、、、は?」

 

隆「おいおいマジかよ!?なんで俺等が!」

 

涼介「何がどうしてそうなったんだ、、、」

 

和也「なんで反乱したことになってるんだ?先に撃ってきたのはさるしまだろ?」

 

冷「俺に言われても、、、わからんよ。」

 

秀「ってかなんで沈んだんや?模擬弾やったろ?さらにあちらさんの練度は高いはずだし、何より3重防御があるはずや。」

 

涼介「本当に模擬弾だったのか、、、?」

 

和也「実弾を間違えて撃ったってか?ないない。そもそも実弾ぶっ放すなら艦長、副長、教官2名の許可が必要なはず。」

 

隆「ああ、俺も見たが確かに模擬弾だった。」

 

天雷「とりあえず追跡防止のため通信を遮断!3管司令*1と学校*2、あと本庁*3、護衛と晴風との通信はそのまま、それ以外全部遮断!安全整備局からのコールはすべて無視しろ!」

 

電信員[了解!]

 

隆「通信つかえないのは不便だなぁ、、、」

 

冷「まぁ酉島沖まで耐えればこっちのもんよ。」

 

秀「、、、一応聞くけど、俺等お尋ね者やんな?」

 

冷「そやな、思いっきりお尋ね者や。まあ大丈夫やと思うけどな」

 

天雷「その通りだな、本庁の連中は俺等の位置は陸さん*4と市ヶ谷*5を除いて誰にも言わんよ。」

 


翌日

 

冷「そういや晴風の状況は?」

 

隆「砲塔とかは大丈夫って言ってたな。メンテが大変とか言ってたけど」

 

和也「まぁあっちは砲塔を全自動にしてるからなぁ。こっちも自動ではあるし砲塔旋回とかは完全自動やけど、主砲は誘導砲弾は半自動だから、、、、クソだるい。」

 

月希「失礼しますよーっと、、、」

 

秀「ん?誰や?」

 

月希「あ、失礼。立検教隊一班長、エメット立検隊隊長の”秋松月希”(しゅんまつ げつき)です。よろしく。」

 

冷「おぉよろしく。で、なんかあったんか?」

 

月希「いや、何か艦内放送がぶっ壊れたらしく、、、飯の時間だってことを伝えに来ました。」

 

天雷「そうか、もうそんな時間か。じゃあ交代で食べに行こう、俺は残るが?」

 

秀「じゃあ俺と隆で残って、それ以外は食べてき。」

 

冷「え、いいんか?」

 

隆「まあ別に今腹減ってないし、、、たしか今日カレーですよね?さっさと食ってきちゃってください」

 

冷「じゃあありがたく。」

 


エメット 食堂

 

冷「おぉうまそうなカレーだ。」

 

雅人*6「まぁこだわってますんで。味と栄養は保証しますぜ。オマケの野菜スープもお忘れなく。」

 

和也「うまそうだぁ!さっさと席に座って食べよう!」

 

涼介「同意。さっさと食べなきゃ冷たくなる、、、」

 

冷「ああ、さっさと席に座ろう、、、そこでいいか。」

 

(着席)

 

「「「いただきます」」」

 

(食事中は文章力不足で描写できないので割愛)

 

エメット 艦橋

 

冷「美味かったぁ、、、」

 

涼介「同意。」

 

和也「さて、副長と水雷長もさっさと食ってきn」

 

レーダー員「!?距離30.000、右60度に接近中の艦艇あり!」

 

冷「は?、、、見張り員!視えるか!?」

 

見張り員「んー、、、!目視!あの艦影、、、アドミラル・シュペーだ!」

 

秀「アドミラル・シュペー、、、、確かドイツからの留学生艦だったか?」

 

天雷「その通りだ。、、、、なんでここにいるんだ?」

 

冷「とりあえず総員配置に!」

 

和也「総員配置!」

 

[総員配置に付け!]ポーンポーンポーンポーンポーンポーン

 

秀「くっそせっかくの昼なんによぉ!」

 

冷「目標は!」

 

レーダー員「現在、約20ノットで接近中!」

 

冷「この距離だとー、、、」

 

天雷「見つかったな。、、、、撃ってくるぞ」

 

冷「よし、総員、戦闘配置!」

 

[戦闘配置!]

 

電信員「晴風より入電、シュペー主砲、こちらに旋回中!」

 

見張り員2「晴風、発光信号及び白旗を上げてます!」

 

ドォンドォン

 

見張り員「くっそ、奴さん(シュペー)が主砲ぶっ放してきたぞ!」

 

見張り員3「晴風、反転に入りました!」

 

冷「こっちも逃げたほうがいいな!面舵一杯!機関、第3戦速!

 

涼介「面舵一杯!」

 

礼二[機関、第3戦速!]

 

天雷「えーっと、シュペーは28cm砲が計6門主砲として搭載、艦橋左右に多数の副砲を備え、ついでに艦尾に3連魚雷発射管が2門。オマケに最高速28.3ノット。幸いにも装甲、速度性能、火力、どれも勝ってるが、、晴風と護衛2隻はそうは行かない。」

 

秀「流石は”ポケット戦艦”、、、、やな。」

 

見張り員「シュペー、速度上げてるぞ!」

 

電信員「晴風、機関の不調により最大出力が第4戦速までとのこと!」

 

涼介「確か晴風の第4戦速は27ノット、、、あっちの最大戦速とほぼ一緒。」

 

天雷「自衛のための戦闘は認められている、やむを得ん、、、、、自衛権を行使する。」

冷「了解、、、対水上戦闘用意!

 

[対水上戦闘用意!]

 

冷「さて、、、、どうやって逃げる?」

 

秀「晴風を置いていく訳にいかん、、、だがその晴風の機関の出力がなぁ、、、」

 

見張り員「、、、んあ?晴風が取舵に入りました!」

 

冷「へ?何やる気だ、、、?」

 

隆「なーにやってんだ、血迷ったか?」

 

天雷「、、、、なるほど。煙の中に逃げ込む気か。」

 

冷「へ?どう云うことです?」

 

天雷「機関を不完全燃焼させて、黒煙を出して、8の字に走ってる。そうなったら?」

 

涼介「、、、、簡易的な煙幕になる」

 

冷「なるほど、、、晴風に続け、取舵一杯!取舵20度!」

 

涼介「取舵一杯!」

 

冷「なあ副長、この艦と護衛に煙幕って積んであるか?」

 

秀「あー、、、確かある。貼るか?」

 

冷「ぶっ放そう、あったほうがマシだ。」

 

秀「了解、煙幕はれ!」

 

パンッパンッパン

 

甲板作業員 [煙幕、展開よし!]

 

冷「よし、甲板作業員、艦内に退避!」

 

見張り員「晴風がシュペーに近づいていk、、、!?シュペーから小型艇が発進!こっちに向かってくるぞ!」

 

冷「は?小型艇?」

 

見張り員「そうです!、、、は?人が乗ってる、、ウワァ!?」

 

秀「どうした!」

 

見張り員「奴さん小型艇を副砲で撃ってr 見張り員2「副砲が小型艇に直撃!乗員が投げ出されました!」

 

涼介「味方を攻撃してる、、、?」

 

隆「なんでだ、、?」

 

見張り員3「晴風からスキッパーが発進!」

 

冷「、、、なるほど、多分さっきの乗員を助ける気だな。」

 

天雷「救助を援護するぞ、副砲射撃用意」

 

秀「了解、左舷砲撃戦用意!

 

和也「左砲撃戦!弾種模擬弾!副砲射撃用意よし!、、、CIC指示の目標!左副砲、打ち方はじめ!」

 

ドォン ドォン ドォン ドォン

 

電信員「護衛2隻も攻撃を開始、機関銃や主砲にて援護すると!あと、晴風が主砲でシュペーのスクリューをぶち抜くと!」

 

天雷「十分だ、見張り員!スキッパーはどのあたりだ!」

 

見張り員「現在救助中!、、、っと!晴風が主砲を発砲、、、後部に命中、シュペー、速力が目に見えて落ちてるぞ!」

 

レーダー員「晴風、離脱を開始!」

 

冷「よし、十分やった!本艦も離脱、取舵一杯!」

 

涼介「取舵一杯!」

 

 

1時間後

晴風 艦内

 

明乃「シロちゃん、ありがとう‥」

 

ましろ「てっ、適切な指示をしたまでだ、、」

 

 

 

エメット 艦橋

秀「艦長、晴風に救助された奴、命に別状ないってよ」

 

冷「了解、そいつァ良かった。」

 

ビー!ビー!

 

冷「んあ?無線?、、、非常通信回線!俺が取る」

 

秀「了解」

 

[こちら 武蔵 こちら 武蔵]

 

冷「こちら、沿岸警備学校横須賀分校、CBA-83、巡洋戦艦エメット、武蔵へ、どうした?」

 

[非常事態発生、、、至急救援を、、、!]

 

冷「は!?おい聞こえるか!、、、、通信感度が悪いのか、、、」

 

[現在、アスンシオン島北西、、、アスンシオン島北西、、、至急、救援を、、、]

 

冷「、、、、おいおいマジかよ?」

*1
沿岸警備隊第3管区司令部。横浜に所在

*2
沿岸警備学校横須賀分校

*3
沿岸警備隊総司令部。東京に所在

*4
国土防衛隊のこと。朝霞に本部を置く。

*5
防衛省のこと。所在する場所が”市ヶ谷”という場所にあるからそう呼ばれる。

*6
給養員。詳しくは設定集を参照せよ。




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