ミカと先生とナギちゃんとセイアちゃん
みんながいてティーパーティー
ハーメルン初投稿です
ミカ誕生日に一日遅れて支部に投稿したやつ
解釈違いはごめんなさい
大丈夫な方だけどうぞ

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愛しい君へ、溢れるほどの幸福を

最近、先生とナギちゃんの距離が近い

最初は気のせいかとも思ったんだけど

どう考えても一緒にいる時間が多いし

ナギちゃんのシャーレの当番も前より増えた

 

でもそれは別にどうだっていい

問題は二人してバレバレなくせして隠せてる気でいることだ

私が来た瞬間わかりやすいくらいにわたわたして

ナギちゃんなんて私と話してるのにモモトーク気にしすぎ

まあでも二人だけの秘密って感じなら別にいいんだけど

何よりも気に入らないのはセイアちゃんまでグルらしいこと

いつもは聞いてもないのにペラペラ喋ってるくせ二人の事を聞けば白々しく話題を変えようとするんだから

 

本当に失礼しちゃう

私の事をなんだと思ってるんだか

...私だって、二人の事を祝福したいのに

 

王子様とお姫様が結ばれるありきたりな、素敵なハッピーエンド

幸せな物語にわるい魔女の出る幕なんてなくて

『ズキン』

胸が痛む

これは物語に綴られることもない悪い魔女の末路

当然の報いだとはわかってるけど

 

「寂しいよ...ナギちゃん...セイアちゃん...先生...」

 

月のない夜

星の淡い光の中でカーテンだけが静かに揺れていた

 

 

決めた。

今日こそ三人に本当のことを聞こう

それでどうなるかはわからない

でもこのままじわじわ苦しいままならいっそのことスッパリ終わらせてしまった方がいいに違いない

ちょうど今日は先生が来る日のはずだ

今日はいつもより長めに鏡とにらめっこして部屋を出た

 

 

 

「う~~~~~~~~ん」

 

ドアノブに手をかけて離してをどれだけくりかえしただろうか

あれから授業も終わったはいいもののいざその時になると決意なんてどっかに飛んで行ってしまった

早鐘を打つ心臓はまるで自分のものじゃないみたいで

ついに扉を開ける勇気が出ずその場にしゃがみこんでしまった

 

「はぁ~~~~」

 

ため息をつけども状況が変わるわけでもなく

結局自分で進まなきゃいけないのは変わらない

 

「やるしかないかぁ」

 

ちゃんと笑えるかな、なんて

扉を開けるのもなんだかスローモーションのように感じる

走馬灯ってこんなかんじなのかな...なんて...

 

"「「ハッピーバースデー!」」"

「......へ?」

 

 

 

 

「っそ、そんなわけがないでしょう!!」

「まったく...だからサプライズなどいらぬ誤解を招くだけだと言ったじゃないか」

"ははは......"

 

どうやら、三人は私のサプライズ誕生日パーティを企画していたらしい

先生と付き合ってるんじゃないかって聞いたらナギちゃんは真っ赤になっちゃうし

セイアちゃんだってノリノリだったくせにやれやれといった顔をしてる

あんだけ思い悩んどいて結局私の独り相撲だったなんて滑稽な話だ

 

しかし誕生日なんてすっかり忘れていた

むしろ忘れようとしていたのかもしれない

こんなわたしが祝福されるはずがないって

それでもこうして三人が祝ってくれた

私はみんなの事を疑ってたというのに

 

「あははっ、ほんとにもう...私の誕生日なんか祝ってどうするのさ」

 

頬を温かいものが伝う

 

「...あれ?」

 

嫌だな、泣きたいわけじゃないのに

 

「私...わたし...だ、だって...」

 

言葉が出ない

 

「ミカさん...」

 

泣きじゃくる私を見かねたのかナギちゃんが近づいてくる

 

「ナギちゃぁん...いたっ」

 

そしてデコピンを一つ

 

「なんでぇ...」

「いいですかミカさん、あなたは私の大切な親友なのです」

 

ナギちゃんに抱きしめられ、そのぬくもりを感じる

 

「親友の誕生日を祝うのに理由なんていらないでしょう?」

 

温かい言葉がからっぽになった心に染み渡っていく

 

「でも...わたし...」

「悪し様に考えすぎてしまう悪癖は相変わらずのようだね、ミカ」

「だって...」

「全く...手のかかる友人を持ったものだ」

いつもは頭にくるようなため息交じりのその言葉だって、今日はひどくやさしく響いて、胸を打つ

 

いいのかな、こんな幸せで

 

胸がいっぱいになって、心がぽかぽかして、

 

あったかくて、幸せすぎて、怖くなる

 

ナギちゃんがいて、セイアちゃんがいて、先生がいて

 

自分には勿体ないほどの幸福な時間

 

急に消えてなくなってしまうんじゃないかなんて不安は消えないけど

 

"ミカ、改めて誕生日おめでとう"

「うんっ!」

 

みんなの事なら、信じられそうな気がするんだ




長々と読んでいただきありがとうございました
セイアちゃん書くのむずかったけど何より先生が一番難しい
あとタイトルつけるのは苦手です
感想等お待ちしておりますのでお暇な時に気が向きましたらよろしくお願いします
優しくしてくださると幸いです

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