親愛なる隣人のヒーローアカデミア   作:白菜を身にまとった生命体

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緑谷出久と爆豪勝己

「…かっちゃんはやっぱり雄英志望?」

 

「たりめーだ、デクは」

 

「…僕も雄英志望。最悪この力を個性って言えばいいし」

 

「はっ、個性かどうかも分からない力か」

 

中学校の校舎の屋上にて、口の悪い少年と話し合っている緑髪の少年がいた。

 

「そういえばかっちゃん。ここ最近、ヘドロみたいなヴィランがいるらしいよ」

 

「知ってるわ!というか、デクは会ってないのかよ」

 

「今のところは…というか、スパイダーマンしてるとトップヒーローが追いかけてくるから」

 

「ま、仕方ねーだろ」

 

「昨日なんてミルコさんとエッジショットさんに追いかけ回されたし…」

 

「おい待て何で逃げ切れてんだよ」

 

「いやギリギリだって…とりあえず、今日は帰るよ。母さんに買い物して欲しいって言われてるから」

 

緑髪の少年 緑谷出久は口の悪い少年 爆豪勝己にそう言うと、学校をあとにした。

 

 

買い物を終えた出久は商店街へ向かっていると、何か騒ぎが起きたのか人混みがあり、それを掻き分けて前に行くと、そこにはヘドロのようなヴィランに拘束されている爆豪勝己がいた。

爆豪は何とか抵抗しているが個性の爆破が使えない状況と分かると、出久はエコバッグに入っている小麦粉を手に取るとヒーロー達の制止を振り切り飛び出した。

 

「危ないぞ!」

 

そんなヒーローの声と共にヴィランが攻撃を仕掛けてくるが、出久はそれをパルクールのように回避していき、驚異的な脚力でヘドロヴィランの上を取ると

 

「小麦粉お持ちしましたー!」

 

その言葉と同時にヘドロヴィランに小麦粉を浴びせた。そして、ヘドロヴィランに拘束されていた爆豪を引っ張り上げると

 

「かっちゃん!ド派手にやっちゃえ!」

 

「分かってるわデク!吹っ飛べ!」

 

今までの鬱憤を晴らすかのような大爆発が起きた。

 

 

「…やりすぎだと思うよかっちゃん」

 

「派手にやれって言ったのはどこのどいつだ!アァッ!!?」

 

「僕ですね」

 

そんな会話をしながらも線路下の道を歩く爆豪と出久。あの後、ヒーローにこっぴどく叱られてクタクタな様子だが、出久は異常な直感で殺意を感じ取り、爆豪をしゃがませる。

 

「何すんだ!…ってあいつは」

 

「さっきのヘドロヴィランだね」

 

「Mサイズの隠れ蓑が2つもあるぜ…」

 

「あれでやられてねぇのかよクソが!」

 

「ヘドロだから物理は効かなそうだし、厄介だね」

 

「じゃあもう一回爆破で…って何だ?」

 

2人は戦闘態勢に入った瞬間、空から風を切る音と共に

 

「もう大丈夫、私が来たァッ!!!」

 

筋骨隆々の男性が空から現れ、着地と同時に凄まじい突風が吹き荒れる。2人は何とか耐えたが、ヘドロヴィランはそのまま吹き飛ばされていった。

 

「大丈夫かい!ヴィランは!」

 

「オールマイト!?」

 

「…あの、さっき吹っ飛びましたよ」

 

「…えっ?」

 

驚愕する爆豪をよそに、出久は苦笑いしながらそう言うとオールマイトはそう呟いた。




次回 One For All
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