親愛なる隣人のヒーローアカデミア   作:白菜を身にまとった生命体

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1.救われた者

突如として起きたビルの陥没事故、どうやら先日のヴィランとの戦闘で水道管が破裂したとか何かでビルの地盤が緩み、崩落してしまったらしい。そんな建物の中に2人の少女がいた。芦戸三奈と耳郎響香である。どうやら避難に間に合わず、巻き込まれたようだ。2人は瓦礫の間にできた小さな空間で身を寄せ合っている。

 

しかし、狭い空間で外からはパラパラと言う瓦礫の音、そしていつ崩壊するかわからない恐怖によって、精神をすり減らしていた。

 

「…大丈夫、だよね…」

「大丈夫だよ…ヒーローが助けてくれるから…」

 

そうは言いつつも、諦めが滲み出ている。そんな時、

 

「誰かいるかい!」

「ッ!こ、ここです!!!」

「そこか!」

 

誰かの声が聞こえ、それに答えると瓦礫が除去されていき、外が見えた。そこには、スパイダーマンがいた。

 

「スパイダーマン!?」

「初めて見た…」

「そっ、親愛なる…なんて言ってる場合じゃないね。こっちだよ!」

 

そう言って2人を避難させようと動き出す。すると、建物が崩壊し始めた。

 

「まずい!しっかり掴まっててよ!」

 

スパイダーマンは2人を脇腹に担ぐと全力で走り出す。道中で落ちてきた瓦礫を瞬時に避けていくと、前からヒーローが現れた。

 

「す、スパイダーマンか!」

「とりあえずこの子達を!急いで!」

「わかった!スパイダーマンは!」

「まだ誰かいないか探してくる!」

 

そう言って2人をヒーローに預けると、そのまま道中を引き返す。2人はそれを見て唖然としていたが外に出ると、それから数秒後には建物が完全に崩落した。

 

「嘘…」

 

誰かがそう呟く。中にはまだスパイダーマンがおり、2人も、民間人もスパイダーマンがどうなったか心配していた。すると、

 

「危なかった…」

 

瓦礫からスパイダーマンが出てきた。その手には幼い少女が眠っており、スパイダーマンは少女を見ると安全な場所に運んだ。それを見た民衆は拍手喝采だったが、2人はそれを見て安堵していた。

 

少女を母親と思われる人に渡すと、ライブ中継していたアナウンサーが話しかけてきた。質問に答えていると、ふとある質問が出た。

 

「あなたはどうしてそんな危険なことを?」

「…そうですね…深い理由とかはないんです。ただ、僕はこの力を誰かを助けるために使いたいとか、身体が勝手に動いたとか…そんな理由です」

 

そう発言したスパイダーマンはふと2人を見ると近づいてきた。

 

「2人とも痛いところはない?」

「う、うん…」

「大丈夫です…」

「そっか…本当に良かった…」

 

そう答えた2人の頭を撫でると、そのまま去っていった。

 

 

その後を語ろう。芦戸三奈と耳郎響香は志望校を雄英高校とした。理由は、スパイダーマンのようにみんなを助けれるヒーローになりたいと言うことだった。そして、2人はスパイダーマンファンクラブの会員となり、あの日のことを思い出してはそれを動力源にして、勉強と個性を磨き、そして今、雄英のテストを受けている。

 

2人がスパイダーマンこと緑谷出久の活躍を見るのはこの後の試験のは、まだ知らない。




ちょっと雑いけど、芦戸ちゃんと耳郎ちゃんの過去みたいな感じ。一応、芦戸ちゃんの方はギガントマキアから道尋ねられる前って感じです。

こう言う感じの回はちょっとずつ挟む予定。

次回 実戦を知る者、知らない者
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