四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハードすぎない⁉︎ 番外編 作:例示
なんで真昼さん支持されてんの?
なんで新しい調整体ちょっとずつ作ってるの?
というあたりの説明回とも。
和宮チーム
・まず最初に、チームの目標と活動内容を教えてください。
「我々の目標はただ一つ、『最強の魔法師を創る』それだけだ。そのために必要なあらゆる技術を研究しているが、メインは遺伝子操作と成長中の魔法干渉、精神構造体の解析の三つだな」
・最強の魔法師、ですか。具体的な定義が難しいと思われますが、どう定義したのでしょうか?
「チーム創設当初の定義はシンプルだった。『発見されているすべての魔法について、誰よりも強力に発動できること』、これを最終目標として、我々は『全魔法系統への適性』『魔法展開規模の最大化』を具体的目標に掲げて開発を始めた」
・そこで開発されたのが『和宮』シリーズですね。
「そうだ。当時入手可能だったあらゆる有力魔法師の遺伝子からゲノムマップを設計し、当時の最新技術で製造した『最強の魔法師』だった」
・当時の資料を拝見すると、魔法適性は一つに絞る代わりに魔法力自体は既に現在の最新シリーズと遜色ないレベルであったとか。
「適性を絞るつもりはなかった。むしろ和宮は最初から全魔法適性の統合を目的に設計製造されたシリーズだ。結果として当時の限界が八つの魔法適性分類それぞれの『最強』だったのだ」
・そこで倍数体の『八咫烏』シリーズに発展したということですか。
「当時、既に魔法適性を詰め込むのは限界に達していた。遺伝子の量に限界がある以上、魔法力と肉体の安定性はトレードオフになる。だからそもそものリソースを増やすために倍数体調整体の製造に踏み切った。結果としてリソースの増加は確認できたが、それは予想を下回っていた」
・ということは、製造前はより多くの魔法力を持てる予想だったのでしょうか。
「魔法力には相乗効果がある。当時の我々の理論では、魔法力の限界はx倍体魔法師の場合√xのx乗になると推定されていた。この理論通りなら、相対的な魔法力は一倍体は1の一乗で1、二倍体は√2の二乗で2、三倍体なら√3の三乗で3√3、そして四倍体は16となり究極の魔法師が完成するはずだった」
・理論が間違っていたということでしょうか。
「いや、魔法力の相乗効果自体は間違っていなかった。しかし遺伝子量それ自体は間接的な影響でしかなく、その発現率や稼働効率が計算式の係数に入ることがわかっていなかったのだ。現在では発現率を調整することで、必要な魔法力へ到達できることが判明している」
・そうなると、『八咫烏』シリーズは失敗だったのでしょうか。
「究極の魔法師としては失敗だったが、遺伝子操作技術の獲得という面では無駄ではなかった。逆説的だが、不安定な調整体を多く製造したことで、遺伝子安定性の研究が進んだのは確かだ」
・では、次の『綾目』シリーズについてお聞かせください。
「旧世代の最強魔法師だ。『八咫烏』シリーズの成果である遺伝子ベースの魔法力と、『和音』シリーズの成果である魔法演算領域融合を両立させたシリーズであったが、製造直後に精神構造干渉による魔法力向上技術が確立してしまった。『鷲見』シリーズは小規模な設計変更で対応できたが、『綾目』シリーズでは限界性能を追求していたことが裏目に出た上、母体の『八咫烏』シリーズの寿命が尽きてしまった。結果として改設計ではなく、『檜扇』シリーズの新設計へと踏み切ったわけだ」
・計画中の『檜扇』シリーズについてはどうなっていますか?
「順調だ。当初は『綾目』シリーズの正統発展として万能に魔法力を高めるつもりだったが、真昼様の指示により遠距離・高速・高出力・精密照準へと舵を切った。『隕石爆弾』の研究成果も加えたことで、ゲノムコーディングはほぼ完了している。母体である『射干』、そして完成形である『檜扇』シリーズは精神構造干渉による制御も加えた、素晴らしい出来になるだろう」
・最後に真昼所長について思っていることを聞かせください。
「素晴らしいの一言に尽きる。真昼様はこれまでの凡俗な輩とは全く違う。我々の研究成果を自身のものとするためではなく、研究が行き着く先まで知り尽くすために我々を使っている。外で人道に背くとして排斥され、それでもなお自身の研究と心中した我々にとって真昼様は、赦しなのだ。真昼様がいるからこそ、我々は雑念を捨て、研究への執念のみで構成された亡霊と成れる。真昼様が導いてくれれば、我々は念願の特異点へと至れるだろう」
和音チーム
・始めに、チームの目標と活動内容を教えてください。
「私たちのチームでは『最も実用的な魔法師』を目標としています。そのために遺伝子操作はもちろんですが、魔法演算領域の研究をメインに行っていますね」
・実用的とは、具体的に何をもって判断しているのでしょうか?
「端的に言えば、使用できる魔法の多さと過負荷への耐性です。この二つを揃えていれば、実験的技術であっても使いこなすことができますからね」
・魔法の出力についてはどう考えていますか?
「それは第二の優先度ですね。第一は先ほど述べた二つだと考えています」
・『和宮』チームとは優先度の考え方が違うのですね。
「元々私たちも『和宮』チームの一部でした。しかし『和宮』シリーズは魔法力を重視しすぎたために安定性が著しく低かった。魔法力測定だけなら6歳程度までなんとか生きていれば良かったので問題はないとされていたのですが、他の実験を行うにはあまりに不便だったのです。なので『和宮』シリーズを製造するために収集した優秀な魔法師の遺伝子データを用いて、『普通に優秀で安定性に優れた調整体魔法師』として作られたのが『和音』シリーズだったのです」
・その中で真昼所長という成果を出すことができたのは、なぜでしょうか?
「最高性能の考え方の違いでしょうね。『和宮』チームは最高性能を始めから全て設計して製造していました。逆に我々は最低限の性能を担保したら、それ以上は将来の発展に賭けたのです。研究とは常に予想外が起きるものです。大概は悪い方向ですが、この場合は良い方向へ大きく動いた結果ですね」
・では『和音』シリーズの設計思想が正しかったということでしょうか?
「必ずしもそうではないと思っています。汎用的で発展性に優れるということは、裏を返せば無駄が多いとも言えます。現に『和音』シリーズは高出力の魔法において想子量・干渉力共に効率の低下が確認されています。これは遺伝子的に特化が行われた『八咫烏』シリーズとの比較で特に顕著で、戦術級レベルでは最低でも一割以上差異が出ています」
・最適化の差ということですか?
「遺伝子的な部分についてはそうですね。例えるなら『和宮』シリーズは各系統の特化型CADを束ねて汎用型を目指し、『和音』シリーズは汎用型の性能を高めることを目指した、その差が一割だったのです」
・それだけですと、真昼所長が『綾目』シリーズに勝てている理由が分かりませんが…
「もし同じ条件であれば『綾目』シリーズの方が強いのは事実です。現在真昼様が魔法力でトップに立っているのは、魔法演算領域複数融合実験の唯一の成功残存例であり、精神構造干渉の使い手であるからです。魔法演算領域の融合により使用できるリソース自体が増加した上に、精神構造干渉で事後的に効率化できたことが大きな要因と言えるでしょう」
・だから次世代調整体として『鷲見』シリーズを設計されたのですね。
「ええ。元々『和音』シリーズも母体の再生産が必要になっていましたから、これまでの研究成果を盛り込んで新たな『和音』シリーズとして『鷲見』シリーズを設計しました」
・『鷲見』シリーズの特徴を簡単に説明して頂けますか?
「『和音』シリーズの安定性を引き継ぎつつ、成長性をより重視したのが『鷲見』シリーズです。魔法演算領域の柔軟さにより、融合や分割も容易ですし、精神構造干渉による効率化もやりやすくなるでしょう。現在の研究速度からすると、『和音』シリーズの設計時より魔法技術の発展が大きく、不確定になると私たちは読んでいます。それに可能な限り対応できるよう、考えられる限りの可能性を手に取れる調整体にしたつもりです」
・最後に真昼所長について思っていることを…
「真昼様は私たちの現人神です。私たちは真昼様の導きに従い、魔法技術の頂へと至る。なんと幸せなのでしょう……貴方もぜひ、私たちと共にそこへ至りましょう」
真昼「こいつら潰しても潰しても似たようなの沸いてくるんだもん。囲って監視してた方がまだ安心できる。どうせこのまま飼い殺しにするから脱走しなければ好きにしてていいよ」
研究者ども「うぉぉぉおお‼︎‼︎ 研究を認めてもらえて予算無制限で好き勝手できる! 真昼様最高! 真昼様神! 真昼様を崇めよ!」
真昼「認めてはいないから(憤怒) 」
だいたいこんな感じで裏の研究所は突き進んでます。
真昼さん、危険分子を隔離して爆発しないように管理してるだけなのにやたらと崇められる。
調整体もやべーやつらにオモチャにされるぐらいならちゃんと目的を与えて運用しよう、という(倫理観の)レベルが低い話です()
それまでの所長(真昼さん製造した奴ら)が、バリバリ自分の野心のために他の研究員を使ってたので、成果を横取りされたりして不満がめちゃくちゃありました。
それが粛清によって(どうでもいいから)何の研究でも好きなだけやっていいよ、なスタンス真昼さんになったので評価爆上がりですね()