Fへの挑戦   作:黒太陽

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毒を食らわば皿まで

 

 

-農場-

 

「う"ぅ"ー……う"ぇ"あ"ぁ"……」

 

男が気怠そうに農作業をしている

 

「お父さん体調悪いの?」

 

気付いた娘が声をかけた

 

「いや全然……元気モリモリだぁぁ……」

 

「絶対ウソ!顔死にかけじゃん!」

 

男の顔色は誰が見ても悪そうにしか見えなかった

 

「風邪?」

 

「生まれてからかかった事ねぇけどな」

 

「だよね、バカは風邪ひかないって言うし」

 

「オイ、誰がバカだって?」

 

「お父さん」

 

「…………」

 

真顔で言われて男は何も言えなかった

 

「じゃあ何だろうね~てか年1くらいで今みたいになってない?……何で?昔から?」

 

「いや……ハンターになってからだったかな?それもFクラスに慣れて充実してきた頃ぐらいからか……最初はちっと気怠いくらいだったのにだんだん酷くなっていったんだよなぁ」

 

「現役の頃にモンスターから変な病気貰ってきてたんじゃないの~?」

 

「ねぇな、もしそうならギルドで大騒ぎだからな」

 

「ふーん、じゃ何でだろうね」

 

「ん~……」

 

男は原因を考える

 

「もしかして……いや違うわな、ねぇな、ねぇねぇ」

 

「心当たりあったの?」

 

「いや一瞬そう思ったけど違うわ、気にすんな」

 

「そんなのわかんないじゃん!何々?教えてよ!」

 

「だから関係無いって」

 

「いいから!」

 

「……わーかったって」

 

娘の熱意に男は押し切られた

 

「じゃついてこい」

 

「はーい!」

 

男は自宅へ向かった

 

 

 

 

 

 

「気ぃつけろ~無闇に触んなよ?軽く触ってもスパッといくかんな」

 

「ここ久し振りに入った……わぁ~」

 

やって来たのは男の武器防具と素材コレクションルーム、立ち入り禁止というわけではないが危ないので娘や受付嬢だけでは入らないように厳命してある部屋

 

「ここがどうかしたの?」

 

「ちっと待て……えーとどこに置いてたっけな」

 

男は何かを探し始めるが中々見つからない

 

「……うっわ、何この剣」

 

待ちながら眺めていた娘にとある大剣が目についた

 

「不気味な剣~……キモ~」

 

「ああソレな……煌黒大剣アルレボだったかな確か、いや神滅大剣アル・レボアだったか?……とにかくアレだ、アルバトリオンっつークソヤベェ古龍の大剣だ」

 

「へぇ~」

 

「えーと何だったか……輝きに魅入られた者は意識を奪われ、心を失うのだとか終焉の際、所有者は人としての生を絶ち、龍としての生を選ばねばならないだとか言われてた気がすんな」

 

「へー……」

 

娘はキモい大剣を前に目を見開いた

 

(絶対コレじゃん!!)

 

体調不良の原因を突き止めた

 

「こんなのもあんぞ?ソコにあるデスギア装備なんか殺めた者の断末魔が聞こえたり死神の視線を感じたりするらしい呪われた装備だってよ」

 

「そうなんだ……」

 

娘はデスギアシリーズを見て目を見開く

 

(コレもじゃん!!)

 

更に原因究明

 

「……他にあるの?こういう……ヤバイ系?のヤツってさぁ」

 

「あるある、めっちゃあるぞ」

 

(あるの!?)

 

娘、仰天

 

「マガドの装備なんかは強くなるけど食われて奈落に落ちて甦って彷徨い続けたり怒り狂って身が滅ぶまで永遠に災厄の歩みを続ける……とか何とか」

 

(ヤバ過ぎ!)

 

「ああ、装備じゃねぇけどこんなのもあんな……コレ、瑠璃色の龍玉ってんだが手に入れるとその者のすべてが終わっちまうって噂のこれまたアルバ素材だ……10個くらいあんな」

 

(お父さん何回も終わってた!?)

 

「玉シリーズなら他には……覗いたら深い闇に囚われる深淵の皇龍玉とか世界の終わりに生まれる天剣の龍玉なんかもあんなぁ」

 

(世界も終わってたの!?初耳!今世界何回目?)

 

トンデモ素材のオンパレードに目を回す

 

(いやもう呪われ過ぎて体調悪くなってるだけじゃん絶対これさぁ……)

 

確信したが捨てろとは言えない、男が大事にしている事は前から知っていたから言えない

 

「……あ、お父さんアレは?」

 

多種多様な中で一際目立つモノに気付いた

 

「なんか……物凄い邪気みたいなの感じるんだけど……」

 

「あ、アレだ……見つかった」

 

男も探し物のソレを見て困った顔をした

 

「他は親方が作ってくれたんだけどコレだけ貰い物なんだよ」

 

「……誰がこんなヤバそうなのくれるの?」

 

娘は近づこうともしない、遠目に顔を引き吊らせているほど何かを感じている

 

「わりぃが内緒だ」

 

「そう……」

 

教えてくれなくても別に気にしない、気にならないほど関わりたく無いと本能が訴えるのだ

 

「ちなみになんだけどアレ……名前とかってあるの?」

 

「あるよ……ドラゴン装備ってんだ、一回着けたら幻覚やら幻聴やら聞こえだして狂い死にしそうになっちまってモニョモニョ……」

 

男は歯切れ悪く答えた

 

(アレだ……一番の原因絶対アレだ)

 

今度こそ間違いなく確信した娘は気分が悪くなってきたので部屋から出た

 

(まさかと思って見に来たが……やっぱ関係ねぇな、うん)

 

男も部屋を出た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う"ぃ"ぃ"ぃ"……何かアレ見てから余計にしんどくなってきたぞおい……」

 

「もう寝ときなってお父さん、あとはやっとくから」

 

「そうすっかな……わりぃな」

 

男はそのまま寝に行った

 

(明日死んでるとかないよね……お祓いとかしたほうがいいかな……)

 

心配しながらその日は終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しゃあふっかーつ!元気100倍絶好調だぜぃ!」

 

翌日、男は元気に鍬を振っていた

 

「…………」

 

それを遠い目で見つめる娘

 

(なんなのお父さんって……心配して損した)

 

父のイカレ具合にホッと胸を撫で下ろすのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




・男
数々のヤベー装備や素材を持っているのでめちゃくちゃ呪われているがほぼ効いていない、他の大英雄も呪われているが気にしていない。

・ドラゴン装備
とある3人と遊んだ後にプレゼントされた世界で唯一の特級呪物、これだけは男も勝てず死にかけてから着てない、捨てたくても3人が怖くて捨てられない、体調不良の原因。


短いですが思い出した装備素材ネタ。
モンハンの装備や素材はブッ飛んだの多いんですよね、ラスボスとか禁忌は特に。

次は今のところネタ無いんで未定でぃす。
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