(本稿では、馬という漢字の9,10画目を欠いたウマの漢字の代わりに、馬を用いることとする。)
まず、長らく議論が交わされている、「うまだっち」と「うまぴょい」の意味について考えることにする。
「うまだっち」という言葉は、「うま」と「だっち」の二語に分けることができる。これはサイゲームズが、グランブルーファンタジーとウマ娘のコラボを開催した際に、メジロマックイーンが「Uma Dacchi」という台詞を残しているため、そこから類推できる。
日本で一般的に「だっち」という言葉は、まず英語の「Dutch」で、「オランダの」という意味であるが、ウマ娘にはオランダにゆかりのあるウマやレースは無いので、この意味で使われていることは無いだろう。
では日本の方言で「だっち」という言葉はあるのか、といわれると、これは甲州弁に「だっちもねえ」という言葉があるが、その意味は「どうしようもない、くだらない」という意味であり、ウィニングライブという晴れがましい舞台で使われる言葉ではない。
だとすると何なのか、「だっち」とは「友達」という意味の「ダチ」に相当するのではないか、という説があり、これは、ウィニングライブの冒頭で、1~3着のウマ娘達が仲良く手を繋いで階段を降りてくる様から考えれば、確かにそうともいえる。
次に、「うまぴょい」という言葉であるが、これも「うまだっち」と同じように、「うま」と「ぴょい」の二語に分けて考えることにする。
「うまぴょい」というのは、その仕草からするに、「うま」が「ぴょい」する、オトマノペの類いではなかろうか。バストが豊満で、衣装が緩いウマ娘が「ぴょい」すると、物理演算を駆使した波動を見ることができる。
特にイナリワンでは、制服の時と勝負服の時とで波動の伝わり方が違い、サイゲームズは何を考えてここまで作り込んだのかと思わざるを得ない。なお、「うまぴょい」は、しばしば性交渉、もしくはそれに準ずる行為の隠語として使われるが、本稿ではそのことについては触れないでおく。
閑話休題。
「うまぴょい」という言葉に関しては、他に考えられることがあまりなく、仕草のオトマノペということにしておく。なお、歌うにあたってのアクセントは、「う↓ま→ぴょい↑」である。
「おひさまぱっかか快晴レース」は読んで字の如くであるが、日本で行われるレースによっては雨が降ったりすることも当然あり、馬場が重くなることになるが、その点に関して、「恋愛重馬場ウマ娘」という概念について一応触れておく。
「恋愛重馬場ウマ娘」というのは、「不整地を走るのが得意である=悪天候でも気にせずレースを走ることができる=どんなときも強気のウマ娘」ということでは無く、いわゆる「湿度が高い=愛が重いウマ娘」ということになる。
筆者は手持ちのプレイヤブルウマ娘が少ないため、全てのウマ娘について知っているわけでは無いということを念頭に置いてほしいのだが、伝え聞いたところでは、サトノダイヤモンド、スーパークリークなどがこの条件を満たしている。
サトノダイヤモンドは、トレーナーに対してサトノ家に入り婿することを要求したり、セガのハードをこよなく愛しているとの情報がある(これは伝え聞いた話であり、二次創作的な偏見も入っている)。
スーパークリークは、トレーナーや、原作で同じ時代を走ったタマモクロスに対して「でちゅね遊び」を提案したりと、ママと呼ばれるのも仕方ないほどの母性と、豊満なバストを持っている。
「恋愛重馬場ウマ娘」の話はこれくらいにしておく。
次に「ちょこちょこなにげに(そーわっ so what)」という下りになるが、アドマイヤベガが(ふーわっ ふーわっ)と、自分のふわふわに対する自信を見せつけたり、サクラバクシンオーが(ちょーわっ ちょーわっ)と口癖を出していたりするのではないか、と考えると、実に朗らかな気分になる。
「第一第二第三しーごー(だんだんだんだん出番が近づき)」というのは、出走ウマ娘達がゲートインするまでのことであろう。
「めんたまギラギラ出走でーす(はいっ!)今日もめちゃめちゃはちゃめちゃだっ(ちゃー!)」の一文に関しては、アスリートとしての気性の荒さ、ぎらつき、競争心の強さを感じさるをえない。はちゃめちゃというのは、レース展開のことだろうか。
そこに突然、「がち追い込み(糖質カット)コメくいてー(でもやせたーい!)」という、乙女としての二律背反と、それとは別に、競走馬としての制限が課されていることを考えなければいけない。いわゆる減量というものである。
ちなみにウマ娘は、ニンジンやタンポポ、バナナ、リンゴなど、史実に近いものを好む傾向があるが、にんじんハンバーグとかいう、それこそはちゃめちゃな料理も食べている。ハンバーグに使われてるのは何肉なんだろう?ということは考えてはいけない。恐らく牛肉。
タンポポはネタだろう、と思われるかもしれないが、「激動の昭和名馬列伝」という本に、社台ファームにて、馬が牧場のタンポポを食べるのを危惧した職員が、こっそりとタンポポを刈り取ってしまい、それに気づいた吉田善哉氏が、「誰だ、タンポポを刈ったのは。お前らか、馬の何も知らないくせして、このド素人が。だから馬は走らないんだ」と激高した、という記述がある。(馬がタンポポを食べると脂肪が付く)
そこに、「あのこは(ワッフォー)そのこは(ベイゴー)どいつもこいつもあらら(リバンドー)」と来るわけだが、(ワッフォー)はwhat's for(なぜ?)、(ベイゴー)very good(すごくいい)、(リバンドー)はrebound(減量失敗)と考えられる。
これは恐らくレース中の各馬の様子を捉えたものである。それぞれ、「何故その位置にいるのか」、「よく仕上げてきている」、「減量失敗で体力不足なのか」などと実況されるのであろう。
そこから、「泣かないで(はいっ)拭くんぢゃねー(おいっ)あかちん塗っても(なおらない)(はーっ?)」と、これらはレース終了後の様子に移ってきている。「あかちん」とは、1919年に作られた殺菌消毒薬、「赤いヨードチンキ」の意味である。今は消毒用エタノールなどの優れた薬剤があるため、「あかちん」を目にすることは少ない。というか、2020年に生産が終了している。
ここから、「きょうの勝利の女神はあたしだけにチュウする」という言葉が急に挟まれているが、これは、「ウマ娘プリティダービー」の「ダービー」部分に関する格言で、「ダービーは最も運のある馬が勝つ」に由来すると思われる。ゲーム内では、育成後のステータスでほぼ全てが決まるのだが。
以下の四行、虹の彼方へゆこう 風を切って 大地蹴って きみのなかに 光ともす(どーきどきどきどきどきどきどきどき)は、サビの前振りで、きみの愛馬が!につながる部分であり、意味としてはそのままで、特筆する部分は無い。敢えて言うならば、「虹の彼方」が「虹の橋」になっていたら大惨事になっていたというところか。もっとも、音数の加減で「虹の彼方」が「虹の橋」になることはないと思うが。
「亡くなった動物は、虹の橋のたもとで待っている」という言葉は、1992年頃、アメリカの愛犬家が作った一編の散文詩に由来する(具体的な題名などは不明)のだが、馬も恐らくそのくびきにあり、しかも競走馬はレースの事故や、その事故からの病気で亡くなることが多い。
「きみの愛馬が!ずきゅんどきゅん走り出しー(ふっふー)ばきゅんぶきゅんかけてーゆーくーよー こんなーレースーはー はーじめてー(3 2 1 fight!)」というサビの部分は、ひたすらに馬が駆けていく様子を歌ったものである。
ところで、「こんなレースは初めて」というところに、「ゴールドシップ馬券120億円紙屑事件」を想起させられるのは自分だけだろうか。あんなレース、そうそうあってたまるか。
「ずきゅんどきゅん胸が鳴り(ふっふー)ばきゅんぶきゅんだいすーきーだーよー」の下りは、はたしてトレーナーと担当の仲を歌ったものであるのか、個人的には少し疑問がある。
まず、その方向性がどちらからどちらに向けてのものかがよくわからない。多くの場合、担当はトレーナーを信頼しきっており、ウマによってはほぼ恋人と言って良いほどの距離感の子が居る。というか多い。
が、逆にトレーナーが担当に向けて恋心を向けてしまった場合、たづなさんを筆頭に、場合によっては警察のお世話になる。イエスロリータノータッチ。
しかし、次に来るのが「はぴはぴ だーりん 3 2 1 go fight うぴうぴ はにー 3 2 1 (うー fight!)」なので、前述の「大好きだよ」は、まず「だーりん」(男性)にかかり、その後「はにー」(女性)にかかるため、まずウマ娘がトレーナーに恋をして、その後、トレーナーが担当と結ばれる、と考えていいだろう。
以上が私的見解に基づく「うまぴょい伝説」の総括である。公式からの発表などは一切見ていないため、かなり独善的な部分もあるが、大目に見ていただきたい。