僕は雫集めに取りかかった。
カカリコ村の目抜き通りは北に向かって伸びている。まず、礼拝所のはす向かいにある商店のような小さな建物に近づき、正面扉の前に上がってドアを開けた。
(本来なら脇にある穴から潜入しないといけないのだが、今の僕には関係ない。)
すぐにミドナに話しかけ狼に変身すると、正面カウンターによじ登り、その後ろの棚の上の段に上がって意識を集中した。
蟲が右の隅にいる。いきなり攻撃して仕留めると、またミドナに話しかけて人間の姿に戻った。
蟲の遺骸から光の雫が浮き上がる。浮き上がったものが落ちてくるまで少し時間がかかる。だから、背の高い人間の姿だと多少は早く雫を回収できる。(ほんの少しだが‥‥)
雫を回収した僕は棚から飛び降り、カウンターから床に降りてドアを開けると外に出た。
次は、そのまたはす向かいにある荒れ果てた下宿屋のような建物だ。
本来なら長屋になっている建物群の端っこから屋根に上って、屋根の破れ目から潜入するのだが、それも今の僕には関係ない。
長屋の群れの真ん中あたりにある建物に近づき正面扉を開けると、部屋の中のベッドの近くにあった箱を押して動かした。たちまち、雷をまとった小さな生き物が飛び出して床を駆け回り始めた。
僕はミドナに話しかけ狼に変身すると、意識を集中し、相手が動きを止めたところで噛みついて仕留めた。
すぐに人間の姿に戻り、飛び出てきた雫を回収すると、さっさと扉を開けて外に出た。
次は向かい側の宿屋だ。
僕は通りを横切って宿屋のエントランスに続くウッドデッキに登った。その頃になると、頭がラッパ型の黒い巨大な鳥が僕の存在に気づいて目をつけ、下降してきた。だが僕はそれを無視し、宿屋の大きな正面扉を開けて中に入った。
本来なら(以下略)。
ロビーには白い仮面を被った鬼が二匹いる。だが彼らを無視すると、僕は右手のカウンターに入り、奥の出入り口から厨房に進んだ。
厨房の竈の前に落ちていた薪を拾うと、入り口の左側にあるテーブルによじ登り、その近くの壁にしつらえてある燭台の火を薪に移した。
薪に火がつくと、僕はテーブルから降りて竈に薪を突っ込んだ。
たちまち雷をまとった小さな生き物が竈から飛び出してきた。
僕は竈の左側にある梯子を上り、その上のロフトに立ってミドナに話しかけ狼に変身した。意識を集中すると、そこから右手にある一段低い棚に蟲がいる。
近づいて奇襲し、仕留めた。雫が浮かび上がってくるのを、棚からジャンプして回収する。
この宿屋にはもう一匹蟲がいたはずだ。僕は厨房から出ると、相変わらず所在無げにロビーをうろつく鬼どもを無視して正面扉右側の階段を駆け登った。
階段を上ったところにある客室の入り口の脇にも鬼が一匹いた。だがそれも無視して客室に飛び込むと、方向転換して、出入り口の左側の壁に体当たりする。
壁にとりついていた蟲がたちまち空中に飛び上がる。意識を集中し、ミドナに合図して結界を出させると、相手をとらえたところで力を解放した。
蟲が致命傷を負って落下した。雫が降りてくるまで待っていると、間抜けな鬼が今ごろになって戸口に顔を出した。雫を回収するが早いが、鬼に襲いかかって吹き飛ばし、階段を駆け降りると人間に戻って正面扉を開けた。
次は目抜き通り北端の西側にある爆弾屋だ。
この建物に入るのにも、本来なら(以下略)。
僕は爆弾屋の建物に近づき正面扉を開け中に入ると、狼に変身し、左手の階段を駆け上がった。
階段の上の作業室の西側の壁に立ててある戸棚に体当たりして倒すと、その裏からまた雷をまとった生き物が出てくる。蟲だ。
意識を集中して獲物の位置を特定したあと、ミドナに合図して結界を出させ、素早く仕留める。飛び出てきた雫を回収し、倒れた戸棚の上に乗って奥のロフトベッドに這い上がると、そこから窓の外へ出た。
窓の外は建物の裏手に登る階段につながっている。僕は階段の始点の真ん中あたりにある煙出しの上によじ登ると、そこで南側を向いて三、四回上方に向かってサイドホップした。
またあのうるさいラッパ鳥が近づいてくる。だが無視し、立っている地点から跳躍して階段の手すりの上に登った。素早く右に方向転換し、跳躍の勢いで滑り落ちそうになるのを防ぐ。
そこから慎重に南に方向を変えた。
階段の終端には簡易な木のアーチがある。そこからは建物裏手の崖の上になっていて、アーチを抜けてすぐ左手に小屋が立っている。その小屋の中に蟲たちがいるのだ。
だが、左右に柵がしつらえてあるせいで、本来ならアーチを通らないと崖の上には進めない。そして、アーチを通った瞬間に蟲が一匹飛び出してくることも僕は知っていた。
だが、手すりの上から思い切り跳躍すれば、柵の切れた先の、崖が東に大きく張り出した場所に飛び移ることができるのだ。
そして、アーチを通らないで崖の上に到達することで可能になるある技を、僕は試みようとしていた。
深呼吸して思い切り跳躍する。狼の跳躍力をなめてはいけない。僕は柵のかかっていない崖の張り出しに飛び移った。そこから方向を変えて、小屋に向かってダッシュした。
案の定雷をまとった生き物がどこからか走り出て来た。そいつは、小屋の右側の壁に空いた穴に飛び込もうとしている。僕は意識を集中するとミドナに合図し結界を出した。
取り逃がすギリギリのところで結界が蟲を捕える。そこで力を解放し、蟲を退治した瞬間不思議なことが起こった。
目の前の小屋が突然火事に遭って全焼したかのようなボロボロの姿に変わったのだ。ほんの一瞬で。
そして、その瓦礫の奥に三つの光の雫が浮いている。
ミドナがなにやら説教してくるのを聞き流すと、僕は瓦礫の中に分け入って雫を回収した。
すぐに北に方向を変えダッシュする。崖をさらに登っていく山道があるのだ。
山道の入り口に入る。左に大きく曲がり、しばらく走ると今度は右に曲がる。
蝙蝠やら、ラッパ鳥やらが追いすがってくるが全て無視だ。
やがて道の終端に小屋が見えた。東を向いている正面入り口からは入らず(狼だからね)、南側の壁の足元に近づいて意識を集中し、地面の穴を掘って建物の中に侵入した。
部屋の中は入り口近くに梯子があり、奥に壺がたくさん散らばっている。僕は壺のあるあたりに進むといきなり攻撃をしかけた。
けたたましい音を立てて壺がいくつか粉々になるとともに、雷をまとった生き物が飛び出る。
そいつの雷が体に触れて一瞬怯まされたが、どうってことはない。すぐに意識を集中して相手の場所を確かめると、ミドナに結界を出させてすぐ退治した。
ミドナに声をかけ今度は人間に変身すると、雫を回収し、部屋の梯子を上った。ロフトのような一段高い場所に行きつき、そこからさらに梯子を上ると、建物の二階部分だ。
そこにあった宝箱を開けると五十ルピーが入っている。迷わず財布に入れると、僕は二階にあった扉から外に出た。
二階のバルコニーに出て、そこで狼に変身すると、僕は一階の扉の前まで飛び降りた。蝙蝠やらラッパ鳥やらは姿が見えない。
さらにそこから道路に向かって飛び降りた。人間姿だと怪我をするが、狼姿だとかなりの高度の落下も耐えられるのだ。
道に降り立った僕は北に針路をとると、崖に挟まれた小道を駆け上っていった。鉱山に向かうのだ。
しばらく登っていくと、道が高さ十メートルほどの崖に突き当たっている。
崖の手前の左側にある、平らな細長い岩に乗って崖に近づくと、ミドナが浮遊して崖の上から手招きした。
(本当にこういう時には実に親切な奴だ。)
僕はミドナに追随してジャンプし、彼女の魔法の力で崖の上に登り立った。
道の脇に白い光の塊が浮いていたが無視し、ひたすら小道の続きを北に向かって走る。
両側の岸壁は左右から迫るようにして一層道の幅を狭くしている。
やがて、道端にいつかハイラル城の地下やフィローネの影の領域で見た蛸のような魔物たちがちらほら出てくるようになった。うねうねと体を動かしながら這いまわっている。
こんな雑魚は無視だ。ダッシュしながらわずかに方向を変えて回避する。
(ダッシュすることで体が激しく上下すると、背中に乗ったミドナが驚いたような声を出すのが余計に面白い。)
小道はぐねぐねと曲がりながら少しづつ上り坂を登っている。やがて前方に鉄でできた粗っぽい階段が現れた。上空にはまた吸血蝙蝠がちらほら舞っている。
さらにダッシュして蝙蝠を引き離すと、階段に辿り着いた。まるでゴロン族の体格に合わせて造ったのだろうか、一段が一メートルほどもあり登りづらい。蝙蝠たちに追いつかれる前にすばやく段をよじ登り、その先の道を急ぐ。
やがて広場に出た。地面のそこここに開いた穴から蒸気がときおり勢いよく噴き出している。広場は中頃から段差がついており、さらにその奥左にある出口に向かって登っていくようだ。虫の気配が急激に近くに感じられた。一旦足を止めて感覚を集中させると、段差を登ってすぐ、広場の中央付近に虫がいるのが分かった。
僕は再び走った。だが、安易に標的に近づくと地面の穴から吹き出してくる蒸気に体を吹き飛ばされ、その間に虫が地面に潜ってしまうことを僕は知っていた。
僕は虫を捕えるべく広場を横切って段差を登ると、蒸気の穴を避けてやや横から回り込み、一撃のもと虫を捕らえた。
潰れた虫から光の雫が浮かび上がる。
それが落ちてくるのを待っている間に、近くにある石碑から風の音を利用したメロディが聞こえてきた。
だがこれも無視だ。僕にはもう奥義のほとんどが必要ない。あるたった一つの奥義さえ覚えれば、他は全て不要だということをもう知っていた。時を超えてまで夢に出て来てくれるあの骸骨剣士には申し訳ないが‥‥。
雫を回収すると、広場の北西にある出口からさらに山道を登っていった。
西に向いていた道がまた北に折れる。緩やかな登り勾配の道がいつしか下りになり、幾つかの段差を経て、大きな広場を見渡す場所に出た。
今いる場所は広場の南東にある出入り口だ。
広場は東西に長い。北側には二段にわたる高い崖がある。僕は広場に降り立つと、奥のほう、すなわち西側に歩いていった。進む方向には影の使者どもが四匹ほどうろついている。
僕が近づくと、周囲に重い物が落下するドスンドスンという音が響く。結界を発生させる柱が落ちてきたのだ。
だが想定済みだ。僕は北側にいる一匹の鬼が魔法結界で隔てられ保護されていることも知っていた。
素早く広場の西の端に寄ると、魔法結界の小さな隙間を見つけ出し、僕はそこから区切られた北側の区画に入った。
一匹の鬼が中にいる。素早くミドナに合図して結界に相手を捕らえて手際よく五六すと、今度は踵を返して南側の広い区画に戻った。
残り三匹の鬼どものただ中に飛び込むと、ミドナに合図して結界を出させる。
三匹同時に捕らえるのはやや難しいが、数秒待つとどうにか全員が結界に収まった。力を解放すると、皆が致命傷を負って倒れた。
鬼どもの遺骸が崩れて上空に浮かんだ渦巻きに吸い込まれる。
僕は北側の壁に近づいた。西の端の一部分が鉄骨で補強されている。僕はそこにいきなり体当たりした。意識を集中すると、とりついていた虫が慌てて飛び立つのが見えた。
広場の西側にあった平らで細長い岩に乗ると、虫に飛び付いて仕留めた。飛び出た雫が降りてくるのを待って回収すると、再び岩に登る。
ミドナが親切にも北側の崖の上に浮上し、手招きしてくれた。
左の壁から周期的に吹き出てくる蒸気が収まるのを待ち、彼女に追随して跳躍し、魔法の助けを借りて崖の上に降り立った。左手に白い光の塊が見えるが無視だ。
その場所から右手、すなわち東に移動する。崩れ落ちた壁の残骸か崖の終端沿いに走っている。
僕はその壁の残骸に登って少し進んだ。だが、同時に地面が振動し、地鳴りとともに上空から火山弾がちらほら降ってきた。急がねば。
ミドナがまた浮上して上段の崖の上に降り立つ。僕は北に顔を向け、目の前の壁から吹き出る蒸気が止まった隙にジャンプし、彼女のいる場所にたどり着いた。
真っ直ぐに前進し、その先にあった崖から飛び降りた。
途端に地鳴りが激しくなり、火山弾が次々に降ってきた。だが僕は慌てず意識を集中した。
虫の姿が手前の壁際に見えた。だが同時に、蛸のような怪物の群れが床を這い回りながらこちらに向かってくる。さらに、ラッパの音が聞こえた。あのデカい鳥が上空から襲ってくる。
僕はミドナに声をかけて人間に変身すると、剣を抜いてやたらに振り回し、周囲の敵を片端から斬り捨てた。
再びミドナに声をかけて狼に変身し、改めて虫の姿を捕らえると、手早く結界を出して襲いかかり仕留めた。
雫が浮き上がる。時折火山弾が落ちてくるのを飛び退いて避けながら雫が降りてくるのを待つ。雫を回収すると、すぐにミドナにワープを頼んだ。
影の使者たちを倒したカカリコ村の泉の前に戻るのだ。
ミドナが浮上すると、僕の体も中空に吸い込まれた。数秒すると目的地に着いた。この影の領域での雫集めも大詰めだ。
僕は礼拝所の裏手に回った。そこから西に向かって伸びる小道に入る。
しばらく小道を上るとやがて墓地に出た。意識を集中すると、墓地の真ん中の小高く盛り上がった場所に走り寄る。
そこでは、あの虫が慌てて地面に潜ろうとしていた。相手を逃す前に飛び掛かって仕留める。
僕は虫の遺骸から飛び出た雫をそのままにしておくと、墓地の奥の石舞台の前まで走った。
石舞台の手前の左手に燭台が二つ見える。僕はミドナに声をかけて人間に変身すると、カンテラを出して二つの燭台に火をつけた。
すると、燭台の間に宝箱か現れた。蓋を開けると五十ルピーが入っている。ありがたく頂くと、僕は先ほど虫を倒した場所に戻り雫を回収した。
今度は、墓地の南側にある板で塞がれた井戸に向かった。
途中、蝙蝠がしつこく絡んで来るのを剣で叩き落としたあと、井戸の傍らに横向きに立った。サイドホップすると、僕の体はなぜか井戸の上の板を通り抜け、中に落下していった。
降り立った場所から狭い地下道が伸びている。僕は地下道を進むと、円形の部屋に出た。そこでミドナに声をかけ狼に変身する。
意識を集中すると虫が三匹ウロついているのが見える。僕はミドナに結界を出させながら一匹づつ確実に仕留めた。
すぐにミドナに頼んで人間に変身する。飛び出た光の雫が降りてくる。光の雫を全て回収すると、一瞬だが僕の体があり得ない形にひん曲がった。
影の領域がとうとう晴れたのだ。光が周囲に満ちていく。
同時に僕はひたすら「スキップ」を念じた。
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気がつくと、僕は泉のほとりに立っていた。目の前には、四人ほどの子供たち、そして祭司の服を着た肌の黒い男と、黒髪の少女が立っている。
僕は全員会ったことはない。(厳密に言うと以前の転生で会ったことがあるのだが。)
奇妙なことに僕は狼姿だった。しかも、狼の僕を見ても、誰も怖がりもしなければ逃げ出しもしない。
不正に聖剣を手に入れると、このように不可思議な現象が次々と起こるようになるのだ。
ともあれ、冒険を先に進めなければ。
僕は目抜き通りを北に向かってダッシュした。建物の並びが切れ、鉱山へ向かう道に入る。
小道を登り、以前通りかかった崖まで出た。道の左にある岩に登ると、例ののごとくミドナが親切にも崖の上に浮上して手招きしてくれる。
彼女に追随し、魔法の助けを借りて崖の上にジャンプして少し進んだ。
すると、前方に黄色い肌をした筋骨たくましい亜人が立っていた。いわゆるゴロン族のひとりだ。
「ああっ。人間は立ち入り禁止だゴロ!」
そいつは僕を見るとそう叫んだ。
(僕は狼の姿なのに、なぜ人間だと分かったのだろう?)
ゴロンは体を丸めて岩の塊のようになると、こちらに目掛けて転がってきた。体当たりするつもりだ。
だが僕はミドナに対して、泉の前までワープしたいという思いを込めて唸った。
いったい言葉の喋れない狼の僕の意図をどうやって理解したか知らないが、ミドナは姿を現すと浮上してワープを開始した。
(こういうところを見ると、彼女は実に有能だということが分かる。)
数秒たつと僕らは泉の前に降り立っていた。
だが、その時、どこからか男の声が聞こえた。
「ああ、無事で良かった!登山道に入っていく姿を見かけたので気になって追いかけてきたのです」
声は聞こえるが姿は見えない。男が長々と喋るのを聞き流す。
男の話が終わると、僕は再び目抜き通りを北に向かって歩き始めた。
その時だった。前方から何やら騒がしい音がする。早足で走る馬の蹄の音だ。
頭の中に馬が必死で走っている情景が浮かんだ。エポナだ。ブルブリンが二匹しがみつこうとするのを振り落とし、村の北西にある門を飛び越えるとこちらに向かってくる。
途端に、僕の体がメチャクチャな形にひんまがった。狼でありながら二本足で立っているのか、頭の位置が高くなる。
体のあちこちから、長いトゲのようなものが突き出ており、もはや原型を留めていなかった。
ますます不思議なことに、僕はその奇々怪々な姿のまま、走ってきたエポナに飛び乗った。
そこから先は視界がごちゃごちゃした不思議な障害物に遮られてよく見えなかったが、僕はとにもかくにも、怯えていたエポナを落ち着かせた。
ようやく馬が落ち着くと、ミドナが妙にデカイ態度で誉めてくれた。
聖剣を手に入れてしおらしくなった後も、彼女は時々尊大な口をきくことがある。これは性格なのだろうから仕方ない。
いずれにせよ、この村での用事はほぼ終わった。
僕は次なる行動のためにトアル村に戻ることにした。
まずは、ボウの家に寄ってあるアイテムを入手しなければならない。
それが終わったら、いよいよ三つ目にして最後の影の領域に侵入する。
しかも不正なやりかたでだ。
その方法を最初に発見したとき、僕は心底驚いた。
それこそ、この世界の裏側を見た思いだった。
実際、あれこそがこの世界の秘密をつぶさにこの目で見た初めての経験だった。
読者の皆さんの中にはもしかするとハイラルの「裏側」を見たことのない人もいるかもしれない。
だから、それを知ったときにショックを受けないでほしい、というのが僕の願いだ。
そう、このハイラルという世界の裏側にはとんでもない仕組みがあるのだ。
(つづく)