ベアトリーチェにスターターデッキをプレゼントして共通の趣味としようか考えたが、彼女に合うコンセプトデッキがペガサス しか思い付かなかったのは秘密だ、だって思考読むし ペガサスもベアトリーチェも
そんなこんなで妃教育のスケジュールが組まれ、ベアトリーチェとの お茶会から数日が経った今日この頃、初回の日を迎えた
「ベアトリーチェ様が選定されたので いらっしゃるのは当然と思いますし、婚約者であるナズナ様も 同席するのも理解出来ます・・・なぜ、ハルト様とアキカ様も いらっしゃるので?」
「ごめんなさいね? 普段 会えないカヅキちゃんに会いたいって聞かなくて、今日は5尾でしょう? 少し遊んであげてくれないかしら?」
「ねぇね!!」
「ん、たまには会いにきて欲しい。具体的には週1ぐらいの頻度を希望する」
「・・・すまん、俺はチカラになれそうにない」
妃教育 1時間目という事で案内された部屋に到着すると、責任者?であるベアトリーチェと 講師であろう 御婦人方、初回と言う事で見に来た様子のナズナ、そして 私に謎に懐いてくれている弟妹が待っていたので 弟妹がなぜ居るのか尋ねてみるが、なんとも可愛らしい理由で 私からは強く言えない為 ナズナを見るが、私同様 弟妹に甘いナズナも 2人には強く言えないらしく 少し気まずそうに目を逸らす、ぜひもないね
いつもの様にナズナの秘書扱いの
本当なら 此処は断るのが教育としては良いのだろうが、確かに暫く弟妹組と遊んであげれていなかったので、尻尾をもいで2尾分身を生成し2人の相手をする事にし、ハルトとアキカは2尾分身と手を繋いで部屋から退出してもらう
「さて、始めましょうか? カヅキちゃん 彼女達が貴女の妃教育を担当する講師よ」
「若輩者 故に ご迷惑をお掛けすると思いますが、どうぞ よろしくお願い致します」
ハルトとアキカを見送った後、ベアトリーチェが仕切り直す様に口を開いたので、すかさず私は講師陣にカーテシーをして挨拶をする
「今日は初回と言う事で、カヅキちゃん が現時点での状態を確認する為にテストを行うわ」
「かしこまりました、ベアトリーチェ様」
「だから、講師陣がフルメンバーなんですね? 義母上」
「その通りよ ナズナ君、それにダンス相手が必要だから 貴方を呼んだのよ」
「なるほど、それで呼び出された訳ですか。まぁ元々 見に来るつもりだったので、願ったり叶ったりですが」
「それなら良かったわ」
責任者のベアトリーチェが説明をしてくれたので相槌を返すと、ナズナも口を開く
どうやらナズナもベアトリーチェに呼ばれたらしいが、理由が理由だから理解できる
そりゃナズナがダンスの相手なのだから、
そんな訳でテストが開始し、マナー を始めとした 食事作法、歩き方 や 知識面の事を評価されて行き、全項目の評価が終わり 少し休憩も兼ねて お茶を飲む事となり、王城のサロンに移動する
因みに講師陣は別室で協議するらしく、サロンには来ていない
「一先ずは お疲れ様 カヅキちゃん」
「いえいえ、このぐらいであれば問題無いです。体力は余っていますから」
「ふふ、心強いわね」
「ありがとうございます?」
ベアトリーチェからの労いの言葉に返事をすると、いつもの様に 何を考えているか分からない微笑みが返ってきたので、曖昧な御礼を返しておく
「今 講師陣が協議している 先程のテストの結果を踏まえて、この先の妃教育の方針は決定する予定だけれど、大体は予想通りの評価ね」
「期待に答えられませんでしたか?」
「いいえ、逆よ? 貴女は出来すぎてしまっているわ」
「そうなのですか?」
ベアトリーチェは私の評価が書かれた紙?が綴ってあるファイルを見ながら、そんな事を言い 微笑みを浮かべる
「食事の所作のテストで、わざとカトラリーの順番を間違えて置いて 曇った物も置いてあったのに、いつの間にか正しい順番にして 曇っていた物も綺麗な物に変わっていたわね? 何をしたかは分からないけれど 貴女の仕業よね?」
「事を荒立てれば家名に傷を付ける事になりますから、コッソリ 解決をして無かった事にするのが良いと判断しました、私は手先が器用なので 難しく無いのです」
「手先が器用とか言う次元の話では無いと思うのだけれど?」
「ふふ、そうですね? 裏技を使いました」
「その様ね? ん〜 私には使えなさそうね? 残念」
「だからこそ裏技なのですよ、ベアトリーチェ様」
ニッコニコのベアトリーチェからの質問にサラッと答えると、彼女にしては珍しく ツッコミを入れてきたので答えると、もはや慣れた事だが思考を読んできたのか 肩をすくめる
そりゃベアトリーチェには無理だろう、私がした事は単純に時を止めて カトラリー・・・スプーンやフォークの位置を正しく並べ直したり、曇った銀食器を念入りに磨き直しただけだからだ
精霊魔法を使用するベアトリーチェには、そもそも使えない裏技な訳である
時を司る精霊なんて、