シャーレの先生は長身爆乳爆尻ぶっともも   作:甘党からし

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オリキャラでます。タグにもつけときますね。


ヨコチチギャンブラー

「ほらほら、ぼさっとしてないで行きますよ先生!」

 

「う、うん。凄く気合入ってるねアコちゃん……」

 

 オデュッセイア海洋高等学校。

 キヴォトス三大学校の1つであるミレニアムサイエンススクールとそれなりに交流のあるその学校のことはアコもよく耳にしていた。

 キヴォトスにおける各学校では各々独自の秩序が敷かれている。そしてオデュッセイアはその中でもとりわけ奇怪な秩序が施行されている学園で有名だった。

 

「それで、今回の依頼内容は?」

 

「えっと、依頼主はミレニアムサイエンススクールのモモイちゃん。何でも冗談抜きで海に捨てられそうだから助けてほしいって依頼なんだけど……」

 

「何ですかその物騒な依頼は……」

 

 海に沈めるなんてゲヘナでもそうそう聞くことのないワードだ。

 しかしこの学園ならありえるかもしれない、とアコは思った。

 そう思わせるだけの光景が今まさに目の前に広がっている。

 

「待って、待ってくれ! 後少しだけだから、もう少しでツキが回って来るんだ」

 

「暴れるな!もうお前にここに所属する資格は無い!」

 

「嫌だ嫌だ! 幾らつぎ込んだと思ってるんだ! 嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 1人の生徒がサングラスをかけたバニーガールに連行されていく。

 

 オデュッセイア海洋高等学校は幾つもの巨大なクルーズ船で作られた学校だ。

 その中は巨大なカジノになっており、その戦績に応じて学内での待遇が変わる。

 勝利を重ねて高ランクを獲得出来れば破格の待遇でを受けられる一方で、敗北を背負って最低ランクにまで落ちてしまうと投獄されるという謎仕様になっている。

 

 他校のルールに口出しをする気は無いが、これがよく連邦生徒会に認められているものだとアコは真剣に感じている。

 

「恐ろしい学園ですね……」

 

「子供がギャンブルなんてして良いの……?」

 

「先生、気持ちはわかりますが、今は依頼を完遂することを最優先にしてください」

 

「ああ、うん。でもこの感じだとモモイちゃん達もああなっちゃってるのかもしれないよね」

 

 確かに、わざわざ海に沈められるかもしれないと記載している程だ。ギャンブルに負けて最低ランクにまで堕ちたことは想像できる。

 

「あの、ごめんちょっと良いかな? 私達はシャーレの人間なんだけど……」

 

「……シャーレ? あああの……。はい、何でしょうか?」

 

「才羽モモイって生徒に合わせて貰うことって出来ないかな? 連絡を貰ったんだけど」

 

 先生は近くに立っているバニーガールに話しかけ、メールを見せる。

 それを見たバニーガールは少々困惑気味にインカムで連絡を取る。

 返事が返ってくるまで、そう時間はかからなかった。

 

「……申し訳ありませんが、それは出来ません」

 

 だろうな、とアコは納得する。

 幾らシャーレと言えども他校のルールに介入することは難しい。

 無論しようと思えば出来るのだが、強行するようなことをすれば今後の活動に支障をきたす。

 

「そんなぁ……どうにかならない?」

 

「不可能です。先生と言えども、ここでは我々のルールを最優先に動かせて頂きます」

 

「そっ、か……」

 

 少しだけシュンとする先生を見て、アコはほくそ笑む。

 もしやすると先生は案外こういう事態には不慣れなのかもしれない。

 

 卓越した戦術指揮に加えて普段の仕事ぶりは素晴らしい。しかしこういう他校独自のルールに則って行動することは難しいのだとしたら。

 

(ふふふ……! やはりついてきて正解でした! ここは私が華麗かつビューティフルに活躍して、ヒナ委員長の視線を私に戻す大チャンス!)

 

 アコはこの間映画を見た。

 カジノを舞台に美しい女性ディーラーが並み居るギャンブラー達を華麗に退治するという内容にはそれはもう憧れた。

 まさにここは絶好の舞台。折角ならば格好良く活躍してみせようではないか。

 

「先生はそこで見ていると良いです。この私が華麗に生徒を救い出す姿をね!」

 

 ◆

 

「入れ!」

 

 ガシャン。

 金属と金属がぶつかる重厚な音と共にアコは雑に放り出された。

 冷たい床の感触が痛い。バニーガールが去って行く音だけが虚しく響く。

 

「どうしてですか!?」

 

 何が起きたのか全くわからなかった。

 最初はランク表を確認し、とりあえず牢獄へとアクセスできるAランクなる場所まで上がってみせようと意気込み、ポーカーの席についたことまでは覚えている。

 

 ポーカーを選んだ理由はとりあえずトランプを使うゲームをしたかったことと、アコが風紀委員会で最も勝率が高かったものがポーカーだったからだ。

 最初は勝っていたはずだった。ロボットが相手だったのには驚いたが、それでも順調にチップを増やし、Cランクにまで到達できるくらいには稼いだはずだった。

 

 しかしそこから相手のロボットの様子が変わり、気が付いたらアコはここに居た。

 

「そ、そんな馬鹿な……」

 

 華麗に活躍するはずだった。

 先生よりも自身の方が有用である証明を手にするはずだった。

 しかしアコはここに居る。最後の方なんて手も足も出せなかった。

 

「…………ハァ」

 

 嘆いても仕方が無い。

 アコは思考を切り替える。こんなことでへこたれていては行政官は務まらないのだ。

 

「おい」

 

「はい? どうしました?」

 

「生徒会長がお呼びだ。一緒に来てもらう」

 

「は? 生徒会長? ……ちょ、痛い! もう少し丁重に運んでください!」

 

「黙れ! 最低ランクが逆らうんじゃない!」

 

 この学園は生徒の扱いが本当に酷い。

 仮にも自分は他校の生徒だというのに、そんなことは知らないと言わんばかりだ。

 

「あ、もう1人来た」

 

「あら?」

 

 連れていかれた場所は執務室のような場所だった。カーペットが敷かれ、目の前には巨大なソファと机がある。

 その前にはアコの他に4人の背の低い少女達が居る。

 4人はカーペットの敷かれていない床に座らされていた。

 

「あなた達は……? そこに桃色の耳をつけている方は、もしかしてモモイさんですか?」

 

「え? 私のこと知ってるの? 何で!?」

 

「もしかして、シャーレの人ですか?」

 

 モモイが驚き、色違いで彼女と同じ形アクセサリーをつけた少女ミドリがアコに尋ねてくる。

 アコは頷いた。

 

「はい。今回はシャーレの先生の付き添いで来ました、ゲヘナ風紀委員会行政官の天雨アコと申します」

 

「げ、ゲヘナ行政官!?」

 

「ひ、ひぇぇぇ……」

 

 アコの自己紹介にモモイとミドリは驚愕し、赤毛の少女ユズは小さく悲鳴をあげる。

 その様子を見たアコは改めて風紀委員会の評判を突き付けられる。わかってはいるつもりだったが、こうも小さな女の子達に怖がられると来るものがある。

 

 しかしただ1人、天童アリスだけはアコに興味を示していた。

 

「アコさんはどうしてここに居るのですか? 私達は先生に応援を要求しましたが……」

 

「え、えぇっと、それはですね……」

 

 言えない。まさか意気揚々とギャンブルに望んで見事に負けて素寒貧にされましたなんて言えるはずもない格好悪すぎる。

 

「あ、わかりました! アコさんもアリス達と同じように一文無しなんですね!」

 

「ちょっとアリス!」

 

 流石に察していたモモイがアリスを制止する。

 この場に居る時点でわかりきっていることだから仕方がない。

 

「じゃあ先生はどこですか?」

 

「……一応、まだカジノに居ると思いますよ。私がゲームをしていた時には見てるだけでしたから」

 

「えー、シャーレパワーでどうにか出来ないの!?」

 

「簡単に言わないでください。そう簡単には――――」

 

 モモイの言葉にアコが反論しようとした時。

 5人に1人の少女が現れた。巨大な兎耳を持った白髪の小さな少女だ。

 

「やあやあギャンブルに負けた哀れで愚かなゴミクズ諸君。今日もしみったれた面をしているねぇ、気が滅入る!」

 

 その少女は開口一番毒舌を飛ばす。

 アコやモモイが苛立ち、彼女の言葉の一部を口にしようとするよりも先に、彼女は更に口を開いた。

 

「おおっと喋るな耳が腐る! 良いか? 君達は家畜だ。ここでは最低ランクの人間に人権は無い。よって君達は獣だ、下僕だ、畜生だ! それをよ~く肝に命じたまえ!」

 

 いつの間にか背後に居たバニーガール達がアコ達の足を払い、地べたに押し付ける。

 後頭部には銃口を突き付けられ、身動きがとれない。一瞬見えたが、あれはキヴォトスでも屈指の代物だった。この距離で撃たれれば痛いでは済まない。

 

 その様子を見て、少女は満足そうに笑う。

 

「しかし何だ。畜生の割には悪くない方だと言える。中々の興行価値が見込めそうじゃないか。よし決めた! 君達にはこの私、稲葉(いなば)コトブキの主催する特別イベントでバニーガールを担当させてやろう!」

 

 少女、ツキコはアコ達4人を指差し、盛大に告げた。




稲葉コトブキ 17歳の三年生
身長は155㎝ 絶壁兎耳少女
趣味:ギャンブル・飼育・調教
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