お願いします千織さんっ!こっち見てニコッてしてください!! 作:猫好きの餅
幕間ばかりでごめん。
よし。
千織屋からの帰り。俺はひとつ決断をする。
今日こそ。今日こそは……!
──俺から千織に甘えてやろう。
さて、なんでこんな決断をているのかと言うと。……説明する必要あるのかな?
ほら、いえの千織って磁石みたいに俺にくっついてるじゃん?すりすりと頬擦りしてくるわ、もう融合するんじゃないかってくらい抱きついてくるわ、キスするわで俺の心臓が毎日大変。
だから、その気持ちを千織にも味合わせたい。
よし、いざ。
俺は玄関を叩く。先に千織が帰ってきているので、中からぱたぱたと小走りの足音が聞こえ、ゆっくりと扉が開く。
「ただいま」
「…おかえりなさい」
顔をのぞかせた千織は、俺を見て微笑む。中に入ると、いつもの姿の千織には珍しくストッキングを履いてなかった。
「あれ?黒ストは?」
「さっき見たら伝線してたから脱いだのよ」
なんだろう。ただ黒ストを脱いだだけなのに、なんだこの無防備感は。
別にファッション的には問題ないはずなのに、なんだかとても他の人には見せたくない。
ってそうだった。今日は俺が攻めてやるんだ。
千織は、いつものように俺に近づいてくる。そのまま俺の手を取ろうとしたところで。
「…クレイ?」
逆に取られた自分の手を見て目を見開く千織。
驚いてる千織を他所に、俺は彼女の手を引き、抱き寄せる。千織はいつも自分がやってることを俺にされて少し狼狽している様子。
「クレイ?……ひゃ…」
俺は千織の首筋に顔を突っ込み、キスを落としながら上着をぬがした。白い肩や腕、背中が顕になり、黒ストも脱いでるので一気に肌色率が上がる。千織は、首筋を舐められ体を跳ねさせながら、嬉しそうに俺を見る。
「…ど、どうしたのよ…?…急に…」
「ちゅ、…いつもは千織からだからな。…たまにはいいだろ?…てか、シンプルに俺にやられてふにゃふにゃの千織が見たい」
「そ、そんな……んぅ…」
反論しようとした千織の唇を奪う。最初から全力なので舌を舌で絡め取り、握った手の指を絡ませながら、残りの腕で逃げられないように彼女の背中を抱く。
「ん、ちゅ……ぁ、ん…ちゅる…ちゅ…」
千織はもうその気のようで、自分から俺に抱きついて舌を動かしている。でも、それじゃダメなんだ。
俺は千織のお尻に腕を回し、そのまま優しく持ち上げた。まるで幼児を抱き上げるかのような体勢で、そのまま玄関からソファへと歩く。その間にキスを続け、ついでにいつもは黒ストて隔てている生肌を手のひらで撫でると、千織は艶めかしく息を吐いた。すぐさま舌を俺に啜られぐぐ持った声をあげる。
ソファに着くと、いつもなら優しく座らせるところを寝かせてひっくり返す。座面に押し倒す感じになった千織は、キスで追撃を貰いながら、脚や尻を撫でさする俺の手に体を跳ねさせる。
息継ぎに口を離す以外は、ひたすらに千織を攻めた。ディープキスはもちろんのこと、首筋や脇、横乳や腕、指先。太ももや内股。お尻や足先まで数え切れないほどのキスを落とした。ここまで来ると千織もされるがままで、
「や、やぁ…!」とか「…ぅ、…んぅ…ゃ、だめぇ…」とか「も、……ゆるし…ぁぅう…」とか色々言ってたけど、全部無視して攻め続けた。
ちなみに、まだ攻めは終わらない。
ものすごい量のキスのあとは、千織を抱きしめ頭を撫でながら耳元でひたすらに愛を囁く。キスされまくってぽーっとしてる千織には効果抜群で、耳元で「好き」とか「愛してる」とか囁く度に大きく身体を跳ねさせ、頭を撫でてる手や、抱きしめる腕を手ですりすり触りながら蕩けた顔をしていた。
そして今の愛の囁きが休憩ですよ?と言わんばかりまたキスの嵐。今度は舌を入れずに唇をだけをゆっくりとキスする。両手で恋人繋ぎをして、千織が求めてきても舌を使わない。それを続けるうちに、千織はとろけるというか、艶やかというか、俺も見た事ないような顔をしてきたので、いきなり激しいキスをしてやると腰がすごい跳ねて震えてた。びっくりした。
ちなみにまだまだ終わらない。ふにゃふにゃで立てない千織をベッドに連行し、押し倒して力が入らない千織を抱きしめ、頭を撫でながらもう一度ゆったりキスタイム。千織もこんな攻めに堪えたのか「も、わかった…わかったからぁ……」と観念した様子を見せる。
けども、俺はまだ止まらない。千織の舌を舌で舐め取り、ゆるゆると絡める。舌と舌同士が絡まる度に、スカートから伸びた生脚が悩ましげに動いている。ちなみに俺の両手はスカート中に入り込み、やわはたを直接触っている。
しゅる、と紐を解く音。キスの位置を顔からどんどん下げていき、最後に膝裏を持って──。
数時間後。
「………やりすぎた……」
俺はほんのり後悔していた。遠い目をする俺の視線のの子には、あられもないという言葉では表しきれないほどの「滅茶苦茶」な状態の千織が横たわっている。
かろうじて上の服は逃げていないが、その代わりにズレた生地から沢山の赤い斑点が覗き、スカートに至っては無事にまくり挙げられて可愛いへそまでしっかり見えている。内股になって震える片脚には、水元素を垂らしている状態の黒三角布が引っかかり、彼女の中心部分には大きな水たまりができていた。
「……千織…」
「…ん……」
名前を呼ぶと、未だ放心状態の彼女はまるでそれが役目とばかりに自然と閉じていた脚を大きく開き……って違うそうじゃないそうじゃない。
「……その、大丈夫…?」
「………すき…」
「あれ、千織?」
「……すき……」
「ちょ、ほんとに大丈夫?」
「……やぁ、……すきぃ…」
「ダメだこりゃ」
どうやら、俺の全力の攻めは千織をさらに変な方向へ行かせてしまったみたい。
キスやスキンシップの間にできる限り耳元で愛を囁いたのがヤバかったらしい。色々感情がオーバーフローした千織は、俺の手を取ると、その手のひらに腰を降ろした。ずりずり、と腰を弱々しく動かしながら、水元素を操り俺の手をどんどんと水付着していく。
「……千織、お風呂いく?」
「…ぅん……もっと……やって?」
「…おう」
数日後。
あの攻め、千織は大変お気に召したらしい。「気絶するかと思ったけど……また、…して?」と、袖をつかみながら言われた俺の心臓は何処へ。
ただ、アレが気に入ったのはいいんだけど、弊害もあった。
仕事中。真剣な顔で服を縫っている千織を近くを通った時、彼女の肩に糸くずがついてるのが見えた。言えばいいけど手が離せなさそうなので、千織に声をかけて糸くずを取る。
「…千織」
「っ」
「糸くずついてる」
「…ぁ…」
千織の顔は仕事中なので真剣。だからどうということはないと思ってたんだけど、コソッと囁いたのと、肩に触ったのがいけなかったらしい。
「…ぁ…、…ぅ?」
「えっ」
名前を呼ばれた千織はぴくんと反応し、惚けた顔をさらした。そのまま肩に置かれた俺の手をとって、まるで吸い寄せられるように、指を口に含み、舐め上げ、しゃぶる。
「ん、んっ…」
「え、え?」
舌が俺の指を這い回り、唇が俺の指先から根元までを何度も往復する。その光景がこの前のアレと重なって、俺は呆然とした。
「…んあ、ん………、……あ…」
そして、千織の方も完全に無意識だったらしい。俺の人差し指をゆっくり離し、舌と指先を銀の橋がかかったところで我に返った。
「……ぁ……その、…これは……っ」
「……えっと」
直後、茹で千織が完成した。針と糸を取り落とし、必死に弁解しようとするが、まぁ無理だよ。
俺は千織を優しく抱きしめる。安心しさせるように背中を撫でると、強ばっていた千織が力を抜いた。
「……えっと、帰ったら……ね?」
「……ぅ………ええ……」