学園都市キヴォトス ネアポリス自治区   作:MORIARTY

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 活動報告にもある通り、諸事情で一年以上間が空いてしまいました。

 覚えている方がいらっしゃるかは分かりませんが、今一度再開させていただきます。
 二話目も再編集して、大幅に内容が変わっていますので、よろしければそちらからご覧下さい。


悪魔(ディアボロ)

 

 

 

 

「それで、近い内にグループ全体でモモフレンズとのコラボをやることになってるんだが、既に他の学校でも話題になってるんだ!やっぱり凄い人気だぜモモフレンズって!」

 

 まあ俺も大好きだから、コラボが実現したのが凄く嬉しいんだけどな!!とウキウキで話す少女の手には、キモカワ……もとい個性的な可愛さのキャラクター達が描かれたクリアファイルが握られている。

 

 結局、あの乱闘騒ぎは発生から数分で体術によるネロの圧勝、という形で終息。その後は幹部が各々の現状報告をつつがなく終えた後に解散となり、今は最後に残った一人から世間話としてモモフレンズとのコラボについて話していた。

 

「それじゃあ、また何かあったら報告するから、よろしくな!それからハナちゃんにも言っておいてくれ!相談とかあったらいつでも駆け付けるって!」

 

 そう言い残して、彼女は椅子の上に立って天井全体を覆う窓に触れ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

「…………ふう」

 

 部屋に一人残った俺が椅子にもたれてリラックスしながら振り返ると同時に、背後の空間が揺らぎ、紅色の人型が現れる。

 

 

 

 

 『キング・クリムゾン』。

 

 二年前に俺がスタンドの矢に貫かれた時に何故か発現したスタンドだが、本来はジョジョの奇妙な冒険、第五部のラスボスであるディアボロが持つスタンドであり、人体に容易く風穴を開ける程のパワーと、まるで動画の一部分をカットするかのように『時を飛ばす』という能力を持つ。『エピタフ』という額にあるもう1つの顔によって未来を予知し、観測した都合の悪い未来を『飛ばす』ことによって回避するという、ディアボロの『人生の落とし穴に落ちること無く、絶頂のままであり続ける』という願いが反映された、まさに無敵のようなスタンドであり、最強議論にも度々引き出される。

 

 そして、嬉しいことに俺がジョジョにおいて最も好きなキャラクターはディアボロことボスである。

 素性不明のギャングのボスという立場から、正体を現したその一瞬だけで1番カッコいいシーンが終わってしまい、以降はレクイエムに翻弄されたり矢の争奪戦で表情豊かに叫んだり、挙げ句の果てには死の無限ループに陥って「オレのそばに近寄るなああ──ッ」と叫ぶシーンで退場したりと、ネタキャラとして扱われがちだが、『帝王』という立場に見出す誇りやそれに相応しい圧倒的なスタンド能力、自信に満ち溢れた言動が大好きなのだ。勿論、ネタキャラとしてのボスも愛嬌があって好きだけれども。

 

 そんな俗に言う『推し』と同じスタンドを手に入れた当時の俺が考えたことは至極単純。

 

 

()()()()()()()()()()である。

 

 

 とはいえ、流石に作中で手を出していた犯罪まで真似るつもりは無く、『一大勢力であるマフィアの正体不明のボス』、というポジションに憧れていた訳だが。そして幸いにも、このキヴォトスにはそれを叶えられるだけの環境が揃っていた。

 

 数千の学園によって構成された学園都市であるキヴォトスは、見てくれこそ可憐な美少女達がキャッキャウフフしている『透き通る世界』だが、その実態は銃火器が当たり前のように流通し、子供が大人と同等の権力と責任を背負って学園の運営をしていたり、悪い大人がそんな子供達から利益を搾り取ろうとしていたり、至る所に世界を滅ぼしうる危険な厄ネタが埋まっていたりと、世紀末一歩手前のような魔境である。

 『美少女ゲームの皮を被ったGTA』とは良く言ったものだ。

 

 そんな環境なので、当然ながらどの学園の支配圏にも含まれていない空白地帯でブラックマーケットが形成され、犯罪組織の温床となっていた。

 俺はそこを起点として組織を形成、もともとは増やすつもりの無かったスタンド使いを増やしながら徐々に勢力を拡大していき、ブラックマーケットを統一。

 最終的には連邦生徒会長による承認、という名のゴリ押しによって自治区として独立を認められ、キヴォトスで最も新しい学園となった。

 正直学園として認められるとは思っていなかったが、自治権を手に入れたことで他の学園からの余計な手出しを受けなくなったのは僥倖だろう。

 

 

 

 

 結果として原作が始まる前に大体の目標は達成してしまった訳だが、正念場はここからだろう。

 

 何故ならブルアカのストーリーは基本的に綱渡りの連続であり、あらゆる所にバッドエンドへの落とし穴があるからだ。

 公式のPVでバッドエンドの世界線が出てきたり、バッドエンドの世界線からキャラがやって来るストーリーがある、と言えばどれほど危ない橋を渡っているかが分かるだろう。

 

 間近で原作をこの目で見たいという願望こそあれど、下手に野次馬精神で原作のイベントに首を突っ込んだ結果、バッドエンドルート一直線なんてことになるのは流石に避けたいのだ。

 万が一に備えて『準備』しているとはいえ、慎重に動くべきだろう。

 

 

 

 

「一先ず、プロローグは終わってるだろうから、先生が普通に元気だったのを考えれば今の所は順調だろうし……となると次は対策委員会編か…………いつ先生がアビドスに出向くかは分からないし、明日にでも行っておこうかな……」

 

 そこまで考えた所で、突如頭の中に声が響く。

 

「(いやぁ、先生って良い人でしたよねぇ……また会いたいです)」

 

「あ、起きた?」

 

「(ん〜、良く寝ました……まだ眠いですけど……)」

 

 転生したことを自覚してから、スタンドの存在も含めて俺の身体には幾つかの変化が起きている。

 

 その内の一つとして、元々あった人格が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()していることが挙げられる。

 俺は前世の性格をそのまま引き継いでいるのでともかくとして、元々ゲヘナとは思えない程生真面目だったハナは分裂したことによって実年齢より遥かに無邪気な性格へと変貌した。恐らくは前世の精神が反映されて真面目な側面が強かったのが、それを全部俺に持っていかれたことによる反動だろう。

 

 ディアボロとドッピオと同じように人格を任意で入れ替えることも可能であり、普段はハナに主導権を渡して一般の生徒として過ごしている。流石に俺の趣味に付き合わせる訳にもいかないので当初は幹部との連絡係を偶にやってもらう程度だったのだが、本人たっての希望により、組織の一員として行動してもらうことも最近は増えてきている。

 

 

 

 

「ハナ、明日からアビドスに行こうと思ってるけど、何も予定無かったよね?」

 

「(え?明日は会長達とモモフレンズのライブに行きますよ?)」

 

「……じゃ、じゃあ明後日は?」

 

「(明後日と明々後日はエンジェル24のバイトが入ってます)」

 

「そうじゃん…………」

 

 

 

 

 …………あれ、もしかして俺、章の始まりに間に合わない?

 

 

 

 








 今回は前回の反省を活かして原作の進行を中心に据え、過去編は一段落ついてからにしようと思っています。
 他のスタンドの登場はもう少し後になりますのでお待ち下さい。

掲示板回って書いた方が良いですかね?(向こうの世界の先生視点。ただし、ジョジョの存在しない世界)

  • (投票結果は)関係ない、書け
  • (書いても)無駄無駄ァ!
  • 掲示板回など……どうでもよいのだァーーッ
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