胸糞悪いです。おそらく
誰かが「そういう言葉」を求めているのならそういう言葉をかけてあげたい。
偽善でも「救いたいから」とか、救ったことで自分が救われたいからとか、またかっこつけたいだけだからとか。そんなことを頭に浮かべて煙草に火をつけて燻らせる。
何様なんだとか気持ち悪いとか、自分の声ではなく、知り合いでもないような知らない声が胃液と一緒に上がってきて喉元が焼ける。
またそれを吐いて苦い喉を擦りながら「昼に食ったはずのおにぎりの海苔って消化に悪いんだ」とか、関係ないことを思い浮かぶくらいには意識は安定していて。
いっそのこと喉が焼けるまで、意識が無くなるまで酒に溺れてしまおうか。またそんなどうしようもなくどうでもいいことが反芻してしまって。
いろいろな感情が渦巻いていてまた先刻吐いたあと飲んだ水と吐き出して、意識が朦朧としかける。
あぁ、燃えるゴミを出しに行かなければ。
ゴミ袋を抱えた玄関先でぼんやりと、自分もこの中に入ってしまえば一緒に回収されて燃えて消えていけるのではないかとか、また馬鹿みたいな独り言を呟く。そんな上手く消えれる程、世間は優しくなんかない。あぁ、わかってるさ。
僕は文字を書くのも、人に伝えるのも下手だから。それでも理解して欲しいからこんな風に文字にして、言葉にしているのに人は理解しようとしてくれるわけではない。
どうでもいいような、下らないような言葉が駆け巡って。やがて混ざってドロドロに溶けてアマルガムのようになっている。そんな感覚が伝わるわけない。でも伝えたいって思ったりしたんだよ。多分ね。
でもある僕はそんな事を考えながら「どうしてこんなに丁寧に説明しようとしているのに理解しようと、理解してくれないのか」と疑問に思う。それを冷酷に「そんな支離滅裂な言葉が通じるわけないだろ」と一蹴りしてくる僕もいるのだ。
そんな僕を気持ち悪いと理解しているのは当然僕だけだ。
嫌われたくは無いし、人から言われる「気持ち悪い」程目に見えて心のようなものが痛くなる感覚はないのだから。
だから僕は今日もキャラクターを作る。ドロドロした苦いものから目を背け、少々アホっぽく人に受け入れられるようなキャラクターをし、馬鹿の振りをする。
人と居る時の自分はにこにこしていて正直吐き気がする。それを苦しいとか弱音にして吐き出してみたがどうだ。「話せることがあるなら聞く」と。そう言われたいんじゃない、お前になにがわかるんだとか、上からの言葉を滑らせそうになって息を飲み、「ありがとー大丈夫だよー」と馬鹿みたいな返しをするしかないのだ。またそんな自分に吐き気を催しながら。
人間ってやつは自分の周りが幸せになればいいとか言っておきながら1番はやはり「そうすることで自分が幸せになれるから」というのが根本にあるものなのだろうと、結局は自分だけが幸せになりたいだけなんだろうと思う。
「なんでそんな酷いことを言うの」と声を荒らげる人程そうだと思うし、誰かを救った気になってヒーロー気取りをしたいのだと。
「自分を救えるのは自分だけ」とか、綺麗事に過ぎないのは承知。また事実だとも承知。
承知した上でもどうしたって「周りに」助けて欲しいという周囲への過度なまでの依存と「最悪周りが何とかしてくれる」という甘え。それがある人が1番生きやすいという世間が窮屈でならない。
地に足をつけて息をしていても呼吸がしづらくて、フィルターギリギリまで吸った煙草を見ながら「この煙と一緒に浮かべばどこまで飛んで、どこですっと消えれるんだろう」とかまたぼんやり考える。
「馬鹿なこと言ってるんじゃねえ」というまた声がしてはっとする。
今日もまた灰色のフィルターがかかった世界に吐き気を抱えながら今日も仕事に行って煙草を吸って酒を飲んで眠りについて。
好きだったはずのものもモヤがかかって仕舞って、
ただ同じことを繰り返している場合じゃない筈だというのに。若い時間なんか一瞬だと言うのに。
その若い時間を使ってなにがしたいのかも、もうわからない。
何度考えていることを反芻させたのだろう。
自分の中で血流を泳ぐニコチンのように考えていることが駆け廻る。
いい加減にしろよと罵声を浴びせる声も聞こえる。
あぁまただ。何度目だ。
自分が自分ではなく、ゲームの操作されているキャラクターになって、誰かに操られているような感覚は。
これも自分でなんとかしなければ。
他人を安易に信用して裏切られた気になってまた気に病むのは自分なのだから。
大丈夫。まだ動けるのだから。
大丈夫。まだ頭が回っているのだから。
大丈夫。まだ僕の周囲には人が居るのだから。
大丈夫。嫌われても気にしなければいいのだから。
大丈夫、だから
もういっそのこと、自分など壊れてしまえればいいのに。
もういっそのこと消えてしまえればいいのに。
………明日なんか、もう、来ないでくれ
安っぽい同情の言葉は嫌いです。
それを言ってしまう自分も嫌いです。