とある世界。

変わり者な第七師団を率いる鶴見篤四郎。しかし、彼とその一部の部下には、金で人の晴らせぬ恨みを代わって晴らす、闇の復讐殺人代行稼業「仕置人」としての姿があった。

他者に憑依し、自分を裏切った者達の子孫達を慰み物にし、海賊国家という野蛮な国家を作り上げた大海賊ヴァンクラッド。
彼とその手下達に純潔を思う存分瀆された美しき者達の無念と恨みを今、仕置人ならぬ仕置師団達が晴らす!

「悪人ども、地獄で悔いるがいい。」

ゴールデンカムイの第七師団が仕置人となった必殺シリーズのパロディにして、アダルトゲームにしてアダルトアニメ「魔将の贄3」とのクロスオーバー作品!

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なんとなくゴールデンカムイの第七師団で必殺シリーズのをやってみたくて、ターゲットはどうするか考えて、狙いをつけたのが「魔将の贄3」という作品。黒獣シリーズと同じメーカーであり、むらかみ氏のデザインでOVAにもなった陵辱エロ作品。この作品のヒロイン達の恨みを晴らす形で劇中のヴァンクラッド達を仕置しよう!
というわけで書いたのがこれです。それぞれのメンバーの殺し技は必殺仕事人や必殺渡し人、必殺仕切人などが元ネタです。


必殺仕置師団~海賊無用~

[プロローグ]

 

~これまでのあらすじ~

 

残忍な大海賊ヴァンクラッドによる野蛮な海賊国家繁栄計画の為の慰み者とされた若き女王ミレイユは決死の思いで相討ちに持ち込むが、死の間際でヴァンクラッドは別の手下の肉体に乗り換えた事、そして妹であるアイリスが自分のために命を落とした事を知る。

 

海賊国家へ対抗するために送り込まれた者達の中にいた、鼻つまみ者な男、鶴見篤四郎は瀕死のミレイユを介抱するが、その命は尽きかけていた……。

 

ミレイユは息も絶え絶えに涙しつつ宝石を集めた一つの袋を鶴見へ渡し、こう言った。

 

「最後の頼みが………ある……と……東洋の……国には………人の…は、晴らせぬ恨みを晴らす……仕事人……仕置人なる者が……いると……聞いた……。頼む……鶴見……殿……!この……宝石を………金に……換え……て……私の……国の……そして……い……妹の……恨みを……晴らして……くれる……よう……仕置人に………!!この……恨みをぉ………!!」

 

「……ミレイユ女王!!」

 

一方、女海賊オリヴィアとセシルもまた……仲間や弟の無念を晴らしてくれと……月島、そして鯉登に託す。

 

「頼む……こいつで……あ、あたしの……あたしの恨みを……!!」

 

「私の……弟のぉ……!!テオの……孤児院の子供達の仇を…お願い…!!」

 

恥辱にまみれ、屈辱に傷つきながら鶴見達に託した悲劇のヒロイン達。

 

だが、彼女達は知らなかった。

 

「その仕置……確かに引き受けた。」

 

鶴見率いるチーム……通称「第七師団」。

 

彼らこそ、その世界にある東洋の国に存在する闇の殺し屋達。

 

だが、彼らはただの殺し屋ではない。

 

法の裁きを逃れし、あるいは物ともしない極悪人達へ対する依頼人の恨みを、「殺し」で晴らす復讐代行稼業。

 

人はその闇の稼業を行う者達を

 

「仕掛人」「仕業人」「仕切人」「橋掛人」「渡し人」等と呼び……

 

そして多くの者達は……

 

「仕事人」あるいは……

 

「仕置人」と呼んだ。

 

………

……………

 

[仕置人出陣]

 

「頼み人はアウストリアの女王ミレイユに…女海賊船長オリヴィアにその配下、セシルの三人。

 

的は……アウストリアの大臣であるゴドウィン、オリヴィアを裏切った配下のジラルド、女商人ルイリーの従僕であるアダム、海賊王国の手下の残党に、ミレイユ達を裏切った海軍兵士の残党が数名…。そして…大海賊ヴァンクラッド。

 

宝石を換金した結果、仕置料は一人頭…金貨50枚。」

 

「50枚……相当ですね。」

 

「その海軍の方は私が始末しましょう。」

 

と、月島と鯉登。

 

「じゃあ、アダムとかいうのは僕の方で。」

 

「ならジラルドは俺が始末する。」

 

「ゴドウィンは俺が地獄へ送ってやる。」

 

と、宇佐美に二階堂兄弟。

 

「なら、俺と有古、それに江戸貝は残党狩りだ。」

 

「自分はそれで。」

 

と、菊田に有古。

 

これでそれぞれ殺すターゲットは決まった。そこへ、江戸貝君が戻ってきた。

 

「江戸貝くぅん?首尾は?」

 

「上手く潜入して、先にクラーケンは毒で始末しておきました。まだそれに向こうは気づいていません。それに……上手くヴァンクラッドの憑依先の肉体に例の針をこっそり打ち込んでおきました。」

 

「憑依した魂を縛り、逃げられなくするやつ…だね?」

 

「はい!これで奴は別の人間への再憑依はできません。それと……的全員の居場所はもう掴んであります。」

 

「よし……では諸君。

 

仕置は……今夜。」

 

のさばる悪を何とする

 

天の裁きは待ってはおれぬ

 

この世の正義も当てにはならぬ

 

闇に裁いて仕置する

 

南無阿弥陀仏

 

………

……………

 

[冥土の橋へ渡す]

 

船内の船室にてジラルドがベッドで大きなイビキを立てて眠っている。しばらくして目を覚ましたジラルドは置いてあった酒瓶を手にして飲み始めた。

 

「ぶはぁぁっ!たっまんねぇ~~!あのオリヴィアのアマが死んじまったのは惜しいけど…散々俺をこき使ってたからなぁ、いい気味だぜ、へへへ……!!」

 

そんな風に笑っているジラルドはゆっくりと音を殺して中へ入ってきた二階堂浩平に気がついていない。

 

浩平は鋭い目つきでゆっくりと背後に回り、手鏡に仕込んだ太い針を取り出した。

 

「あぁあ~~~うめぇ酒がもっとうまく……あ?」

 

ほろ酔い気分のジラルドは目の前に落ちてきた手鏡に気づいて、何の警戒心も抱かずに覗き込んだ。

 

その次の瞬間

 

「あっ!?」

 

浩平が片足と左手でジラルドの動きをあっさりと封じる。

 

「なな、なにしやがる!?なんだてめぇは!?」

 

慌てるジラルドへ冷徹な声色で浩平は言う。

 

「どうだ?写り具合は…?」

 

「何のだよ!?」

 

「……お前の死に顔のさ!」

 

次の瞬間、針は確実にジラルドの首筋へ突き刺さる。

 

「がっっ………!!」

 

一瞬の断末魔と共にジラルドが絶命したのを確かめると、浩平は針を引き抜いて手鏡に戻し、そしてその部屋を後にしたのだった。

 

………

……………

 

[暗闇に仕掛ける地獄針]

 

同じ頃、アウストリアのある一室に大臣であるゴドウィンはいた。

 

様々な金貨や宝石などを箱に入れている最中だった。

 

「女王は死んだようだが……事が他の奴らに知られないとも限らない…!!今のうちに……隠しておく方が……念のために…!!」

 

それに集中していて気がつかなかった。ほぼ音を立てずに扉を開き、入ってきた二階堂洋平に。

 

ゆっくりと距離をつめながら仕込み針の筆を取り出す洋平。

 

やがて至近距離でゴドウィンが気配に気づいて振り向いた。

 

そこには筆を片手でくるくる回す洋平がいた。

 

「なんだ貴様はっ!?」

 

驚くゴドウィンの背後へ回る浩平は耳元で語りかける。

 

「女王様と姫様が待ちかねてるぜ……。」

 

「どこで……!?」

 

洋平の出現に得たいの知れぬ恐怖心を抱きながら聞き返すゴドウィンへ、洋平は仕込み針を取り出して言った。

 

「……地獄だよ!」

 

直後、仕込み針が斜めに突き刺さり、ゴドウィンの心臓めがけて針が食い込まれていく。

 

「あ………あああ………!!」

 

呻きながら震えるゴドウィンへ、洋平は容赦なく針を軽く押し込み、その心臓を萎ませた。

 

「っ………!!」

 

針を引き抜いて筆へ仕舞うと、絶命したゴドウィンの死体は前のめりに倒れて二度と動かなくなった。

 

洋平はそれを見届け、部屋を後にした。

 

………

……………

 

[静かに地獄へ~問答無用!~]

 

「あえ?なんだ?」

 

一人、部屋にいたアダムは気配を感じてのっそりと歩きながら、気配のする元へ向かう。

 

そして、一つの人影を見た。

 

「なんだ?お前?おん……な?」

 

ゆっくりと近づくアダムが人影へ近づき、その肩を掴んだ。次の瞬間……

 

「があああああっ!?」

 

アダムの腕に激痛が走る。その人影がアダムの掴んできた右腕を片腕の力だけでへし折ったのだ。

 

「女じゃなくて残念でしたねぇ。」

 

人影の正体は、宇佐美であった。宇佐美は直ぐ様左腕も強烈な蹴りでへし折った。

 

「ガアァァァァァァッ!!」

 

痛みに叫ぶアダムを蹴り倒し、瞬間、宇佐美の強烈な足尖蹴りがアダムの喉笛を潰し、脛椎を破壊した。

 

「ガッッッ!!」

 

「ぎゃーぎゃーうるさいな……。静かに地獄へ堕ちろよ…。」

 

宇佐美は静かに、そして冷徹にそう呟くと、騒ぎを聞きつけてくる海賊達の足音を背にその場を去った。

 

………

……………

 

[恨み断ち切る三途の船]

 

「おいっ!!死んでるぞこいつ!!」

 

「なんだと!?」

 

「侵入者がいるのか!!おい、人集めてこい!!」

 

アダムの死体を発見したその船の海賊達が武器を手にして騒ぎだしてる頃……

 

廊下の暗闇の中に江戸貝はいた。江戸貝はまだ自分に気づいていない三人の海賊達へ向かってそれぞれにまち針を投げつける。まち針はそれぞれの海賊達のズボンへ見事に軽く突きささる。

 

海賊達はそれに気づかない。まち針は微かな光を放っている。江戸貝のみがはっきりと認識できる光を。

 

江戸貝は暗闇の中で長い定規を取り出した。そう……鋭い刃を仕込んである仕込み定規である。

 

ゆっくりとそれを引き抜くと、音をほぼ殺して駆ける江戸貝。

 

「「「!?」」」

 

三人の海賊がそれに気づいた時…

 

「がっ!?」

 

「うぐっ!!」

 

「ぐっ!!」

 

三人の首筋は既に江戸貝の仕込み刃に切り裂かれていた。

 

三人は倒れ、そのまま動かなくなった。絶命である。

 

「なんだ!?どうした!?なんなんだぁ!?」

 

背中合わせに唐突な状況に少々パニック状態になる二人の海賊。その天井には、菊田がいた。

 

菊田はゆっくりと三味線の糸を口で二つ伸ばす。そして、構えの姿勢をとり、タイミングを図ってまず1つを見事に投擲するように伸ばして一人の海賊の首へしっかりと絡ませる。

 

「うぐっ!?」

 

「!?」

 

驚くもう一人へもう一本の糸を投擲するように伸ばして、もう一人の海賊の首へ絡ませると力を込めて引っ張る。

 

「ぐうっ……ううぐっ……!?」

 

「がっ……!?あああっ……!!ぐうぅっ…!!」

 

さらにそこから木の出っ張りを支点にして力を込めて引き、二人の海賊を絞首刑のように吊り上げる。

 

「がぁぁぁぁぁっ……!!ああぁぁぁっ…!!」

 

「ぐぁっ……がぁぁ……!!あっあ……!!」

 

もがき苦しむ二人の海賊。菊田はその二つの糸を一気に中指で、びぃんっ…と弾いた。

 

「「ぐっ……!!」」

 

一瞬の唸りと共に、二人の海賊はまるで絞首刑の完了した死刑囚のように両腕と両足、そして首をだらんとうなだらせ、絶命した。

 

「どうした!?なんなんだぁ!?」

 

その場にいた残る二人の海賊が恐慌しながら周りを見渡す。

 

その暗闇からじっと狩人のように見つめる影があった。有古である。

 

有古は左手に持っている二つの布をゆっくりと構え、その二人の海賊へ投擲した。

 

「むぐっ!?」

 

「ぐぐっ!?」

 

頭を完全に覆われた状態で二人の海賊は凄まじい力で有古の元へ引き寄せられる。

 

そして、右手に持った鋼の大煙管を握りしめて振り上げると、そのまま一人の海賊の頭部へ振り下ろした。

 

「っ!!」

 

さらにそのままもう一人の海賊の頭へも同じように振り下ろした。

 

「っ!!」

 

二人の海賊は頭頂部を大きく凹まされ、声無き断末魔を一瞬挙げて絶命した。

 

布を外した有古はそのまま背を向けて姿を消した。

 

邪悪なる海賊国家の海賊達の残党の乗る船には、その残党の屍しか残されていなかった。

 

………

……………

 

[猿叫轟く~御生命御用心~]

 

「っ!?おい、誰かいるぞ!」

 

「誰だっ!?」

 

海軍…それもミレイユを裏切った海軍の残党達は隠れ家のような所へ息を潜めていた。

 

しかし、そこへ現れた一つの影を見出だした。

 

その影は……男は名乗った。

 

「鯉登音之進。極悪人どもを成敗する。」

 

「何ぃっ!?」

 

海軍の者達はそれぞれに銃や剣を抜き、鯉登へと向ける。

 

が、次の瞬間

 

「キエエエエエエエエエエッ!!」

 

凄まじい猿叫が響き、海軍兵士の身体が大きく裂けた。

 

「なっ……!!」

 

その叫びと勢いに一瞬怯んだ海軍兵士も…

 

「キエエエエエエエエエエッ!!」

 

鯉登の猿叫と共に放たれる凄まじい横一閃で断末魔と共に身体を真っ二つにされた。

 

「キエエエエエエエエエエッ!!」

 

「ぎゃああっ!!」

 

「うげあっ!!」

 

その猿叫と凄まじい示現流の剣術は、彼等を次々と叩き斬り、畏怖を抱かせながら絶命させていった。

 

それを陰ながら見ている月島。すると、月島は、陰から鯉登を撃とうと狙う海軍兵士二名を見つけた。

 

月島は懐から拍子木を取り出すと、狙いを定めてそれの片方を投擲する。

 

「ぐっ!?」

 

「うぐっ!!」

 

拍子木の紐は見事に二人の兵士の首へ絡みつき一気に締め上げていく。

 

「がぁぁぁぁぁ………!!がはっ………あ…!!」

 

「うげぁぁぁぁぁ……!!あががっ………!!」

 

そして、一気に締め上げて、絶命させた。

 

「「ぐっ………!」」

 

絶命と直後に、月島は呟いた。

 

「御生命………御用心。」

 

拍子木の一つの音は、悪人どもへの一瞬のレクイエムなのかそうでないのか、それは月島のみぞ知る。

 

………

……………

 

[極悪海賊を斬る仕置の刃~晴らせぬ恨み、晴らさせていただきます~]

 

「……誰だ!?」

 

大海賊ヴァンクラッド。長き年月から、一人の心優しき青年の身体を乗っ取り、自分を裏切った者達の血をひく者達への逆襲と野望のために海賊国家を築き上げ、数多くの罪無き女性達の純潔を瀆した極悪人。

 

海賊国家を潰すために別国から送り込まれた兵士達に大勢はやられたが、残党はまだいる。

 

まだこんなので終わるわけがない。

 

そう思っていたヴァンクラッド。かつての自分と似たような姿をした手下に咄嗟に憑依し直し、ミレイユの渾身の一撃を回避した。

 

そうして生き残ったヴァンクラッドは、その自室にて、外から何者かの気配を感じた。

 

「誰か……誰かいねぇのか!?」

 

外へ飛び出したヴァンクラッドは驚愕した。

 

そこには見張りの手下達が一人残らず斬り殺されていたからだ。

 

「なんだと…!?ばかな…こんなばかな!!くそぉっ!!誰も!!誰もいねぇのか!!」

 

怒鳴り散らすヴァンクラッド。そこへ、声をかける者がいた。

 

「何か……非常事態で?」

 

「!?」

 

この惨状の中で落ち着いた声で話しかける男。そう……鶴見である。

 

「なんだてめぇは……!?」

 

「あー、これは失敬。私、東洋から来た鶴見篤四郎という者で……」

 

「名前を聞いてんじゃねぇ!!何者だ!これはてめぇがやったのか!!」

 

「ええ、ええ。この者は私が仕置したもので……。」

 

「仕置……?」

 

そのワードを聞いて、ヴァンクラッドは、はっとした。

 

「まさか……東洋で噂の…仕置人か!?」

 

鶴見の雰囲気が変わり、目つきが変わる。

 

ヴァンクラッドは咄嗟に銃を抜き、鶴見へ向けた次の瞬間。

 

「ぎゃあぁぁぁぁぁっ!!」

 

鶴見の居合がヴァンクラッドの新たな肉体の片腕を切断したのだ。ヴァンクラッドは苦悶しつつ、鶴見に取り憑こうとするが、今の肉体から自分の魂が全く離れない。縛りつけられているように。

 

「て、てめぇ…!!何しやがった!!」

 

苦悶しつつ聞くヴァンクラッドへ鶴見は答えた。

 

「貴様の魂をその肉体に縛りつけるおまじないの針をチクッとね…。これで……ようやく地獄へ逝けるな…ヴァンクラッド。」

 

「き……貴様ぁぁぁ!!」

 

飛びかかろうとするヴァンクラッドへ、鶴見は斜めへ振り下ろすようにして首筋を切り裂き、トドメに心臓へ刀を突き立てた。

 

「があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!!」

 

鶴見が刀を引き抜くと、ヴァンクラッドは苦悶に満ちた表情をしながら呻いた。

 

「仕置……人……鶴……見ぃ……ぐぁぁぁぁっ!!」

 

そのヴァンクラッドへさらにトドメの突きを入れる鶴見。

 

「しつこいぞ………さっさと地獄へ堕ちるがいい。」

 

断末魔と苦悶に満ちた表情。今まで邪悪な野心に満ちた笑みを浮かべてきた極悪非道の大海賊にはふさわしい末路、最期と言えた。

 

鶴見は刀を鞘に納めると、穏やかな向かい風を受けつつ、その場を後にした。悪人達の、海賊国家と呼ばれる野蛮にして邪悪な者達の屍をその場に残して。

 

………

……………

 

[エピローグ]

 

「しまった!篤四郎!」

 

「え?」

 

あれから数日後、鶴見は帰還した。出迎えてくれた妻のフィーナがお土産を受け取った時、何かに気づいた。

 

「あれを頼むの忘れてた!エスカルゴを買ってもらうのを!」

 

「え、エスカルゴぉ?」

 

「一度試しに食べてみたかったのだけど……うぅ、忘れてたぁ…。」

 

「ま、まぁまぁ……。いずれまた…」

 

「それはそうと篤四郎。これ……なーに?」

 

「えっ?あっ!!」

 

鶴見は驚愕する。それは隠してたへそくりの金である。むろん、裏稼業で稼いだ金は全く別の場所に隠してあり、自宅のへそくりは全て表向きの仕事の給金である。

 

「い、いやそれはそのぉ……」

 

「本当に……へそくり隠しが巧妙なんだから…。これは、生活費に宛てますからね!じゃ、じっくりお土産の品を見せてもらうから…。」

 

「フィーナぁ………そりゃないじゃないかぁ~~。」

 

へそくりが没収されてガックリしながらも、やっと帰ってきた感がしたので、「ま、いいか。」と思いつつ、自宅の中へ足を踏み入れる鶴見であった。

 

許せぬ悪に泣く人の

 

晴らす恨みは仕置の掟

 

命が的の

 

裏稼業

 

ー終ー




ご感想やスケブの依頼などお待ちしております。

時代劇は「必殺」です!

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