闇の現の彩灯   作:死にかけゾンビ

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第二話 卓上の理論

 

学校、学生であれば必ず行かなくてはいけないもの、というのが一般的な考えだ。この僕シノルノも、嫌々ながら学校へ行き、ぼーっと授業を受けていた。

 

ぼーっとしていると、後ろの席から、ノートの切れ端をちぎって書いたであろうメモが僕の席まで渡ってきた。メモの内容は

 

「学校の七不思議、真実か確かめようぜ。アモウ」と書かれている。

 

彼は恐怖心と好奇心が揺れ動く感覚が大好きな変態らしい。生きてると実感するとか、なんとか。

 

アホらしいと内心、僕は思ったが、また面白いものが見れるかもしれないと思う気持ちも、どこかにあり、同じ穴の狢ってやつなのかもしれない。

 

授業が終わった後、僕はアモウに、七不思議って、どの?と聞いてみた。

 

「意外とノリノリじゃん。ぶっちゃけ限られてるのよね。図書館も実験室も確認無理だし、1番簡単な階段のやつ確認しようぜ」

 

アモウは、階段というが、うちの学校では、とある階段を登り切った後、一段ずつ降りるのではなく、4段、5段と飛び越して降りると、階段が増えているという都市伝説がある。

 

僕は、足を痛めたくないし、地味だしつまんないし、あまり乗り気にはなれなかったが、彼がやるのを見てるだけなら、いいかと、学校が終わった後、一緒に確認することにした。

 

学校が終わり、人がいなくなった後、アモウが噂の階段を登り、何段かとばして降りるということを繰り返していると突然アモウが

 

「これ、本当かもな、階段が増えるってわけじゃないけど、違和感感じないか?」

 

違和感、彼は何を言ってるのだろうか。特に変わり映えもない風景だと僕は思うが。アモウが気付いたように言う。

 

「張り紙だ。俺たちが来た時は普通に貼ってあったが、少し傾いてる。シノルノ、その張り紙、裏返してみて」

 

僕は彼の言われた通り、画鋲を取り、張り紙を剥がしてみた。その裏には、呪いの言葉がぎっしりと書かれている。呪われてる人も知らない名前だ。過去の先輩が、やったことなのだろうか。

  

「シノルノこれ悪意というか、恨みすごいな。だってこの階段。毎日使うだろ?ってことはさ、毎日そいつが通るから、こんなことしたんだろ?てか多分そいつまだ、卒業してない。後輩か先輩か知らんけど。おかしいだろ。張り紙ってある程度の期間で貼り変わるだろ」

 

アモウの言う通りで、確かに張り紙は一定期間で変わるものだ。つまり、生きた人間が、張り紙が変わるたびに、ずっとやっている可能性がある。僕は、アモウに向けてこう言った。

 

「生きた人間が1番怖いな…てか気付くお前も怖いよ」  

 

アモウは僕に向けてこう言い返した。

 

「張り紙変わるタイミングで見張ってたら面白いかもよ?でも触らぬ神に祟りなしって言うしな。呪いってのは本当にあると思うから、もう帰ろう」

 

僕たちは満足し一緒に帰った。七不思議の一つを調査し、ある意味恐怖を味わった。案外気付かないだけで、こういったものはありふれているのかもしれない。僕は、学校へ行くのが少しだけ憂鬱になった。




学校は嫌いだ
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