「む?何だ?」
「天から光が…?」
「わーきれい。」
「ねーねー、お義母さん?あれは何ー?」
「わからん…、わからんが何故か寒気がする…。アリア、お前はわかるか?」
「天界で何かあったとしか思えません…。あら?人影が?」
「…ふぅ、久々ね。体は…うん!健康ね!」
「えーと…、アンタは誰だ?」
「私?ふふふ…そこの人がよーーく知ってるんじゃない?」
「ば、馬鹿な…何故お前が‥。」
「アルフィア?」
「ベルに…アル。」
「…え?」
「…この女の人…ぼくたちににている?」
「…嗚呼、生きてくれてよかった…!私はメーテリア、貴方…たちのママよ♪」
「ままー?」
「え?ママ?」
「はうっ!?か、可愛すぎる…。」
「おい…アルフィア。マジか?」
「マジだ…。何故…。」
「さて…久しぶりね、姉さん。」
「「「ひっ」」」
「メーテリア、か…?」
「ええ、アリアさん。この子達をお願いします。」
「ア、ハイ。行きましょう?」
「「う、うん」」
「ようやく…ようやくっ!オハナシできるわねっ!」
「ま、待て!わ、私は本当に知らなかったんだ!」
「嘘ね。義母さんがあのモードにあると知りながら放置してたでしょ?」
「ほ、放置したわけではない!その…ベルが剣を取らぬ世界にしたかったんだ!」
「関係ないわ。よくも…よくも、ベルを…この子達を放置したわね?ザルドさんもよ。」
「な、何故!俺まで!」
「あの人と同じファミリアでしょ?なら、責任あるわ。」
「お、俺はどちらかと言うと巻き込まれたんだ!」
「関係ないわ。エレボスという糞神と手を組んでたでしょ?」
「「うっ」」
「はい、有罪。二人ともオハナシしましょう♪」
「ま、待て!待ってほしい!」
「弁解させてくれ!」
「「………」」
「今日はこの程度にしてあげるわ。……たまたま奇跡が起きてベルが復活したからいいようなもの。そうでないなら生きていること…いいえ、存在していることを後悔させてあげたのにね。」
「「ひえっ」」
「メーテリア…お前はずっと見ていたのか?」
「ええ、7年間もね。義母さんがあの子を甚振る度にどれだけ怒ったのか…泣いたのか…苦しんだかは、姉さんたちにはわからないでしょう?」
「…すまない。ヘラは?」
「冥界で永遠に苦しませる予定だったけど、ヘスティア様に説得されたわ。義母さんには何もしない、それが罰よ。」
「ヘスティア?」
「ええ、天界・冥界・下界でも一番の善神の大女神よ。お祖父ちゃんも義母さんも尊敬する大女神でもあるわ。」
「ほう、そのような大女神がいたのか。…下界には降りなかったのか?」
「ええと…ヘスティア様はまぁ…よく寝る方だから。」
「ああ、グータラということか。」
「せっかく言葉を濁したのに!」
「…そうか、ヘラにとってはキツいだろうな。ところで、お前の体は大丈夫なのか?」
「ええ、復活する時に神様たちからサービスされたわ。」
「そうか…。」
「あちらも同じ目にあったんだろうな…。」
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「何や…あの子は。」
「怖かったわ…。【ヘラ・ファミリア】にあのような子がいたなんて聞いてないわよ。」
「だから言ったじゃろうが。」
「言っとくけど、オッタルくんは知ってたよ。」
「……黙っていたわね、オッタル。」
「いや、私達が脅して黙らせた。」
「その貴女たちを黙らせるのがあの子ということ?とんだ隠し玉じゃない…。」
「病持ちでなかったら、オラリオ最恐になっていたのは間違いないのう…。」
「それよりグータラって何だい!」
「「「事実だろ。」」」
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「嗚呼!やっぱり可愛いわ!しかも!二人!これだけは感謝したいわ♪」
「そ、そうだな。」
「ままー?」
「あの…くるしいよ…ママ。」
「メーテリア…苦しがっているだろ。離してやれ。」
「嫌よ。7年間も放置した姉さんにはわからないわよ、この気持ちは。」
「「ぐえっ」」
「おい、本当に窒息するぞ。」
「ああっ!ごめんなさい!ベル、アル!」
「さ、一緒にお風呂へ入りましょうね♪くまなく洗ってあげるわ。」
「「ひえっ」」
「私も入ろう。」
「「に、にげろー!」」
「こら、逃げるんじゃない。」
「「あわわわ!」」
「というか…何で同じ方向へ逃げるの?別方向へ逃げればいいじゃない。」
「だって…アルをみすてることなんかできないもん。」
「ベルをおとりなんかできないよ…。」
「姉さん…いい子すぎるわ。」
「ああ、いい子だ…。メーテリア、私が悪かった…。」
「今更いいわよ。まぁ…二人になったからいいけどね。」
「それはそうだな。さて、風呂入るぞ。メーテリア、ベルを抱えろ。」
「はーい♪」
「ぼ、ぼくたち一人で入れるよ!」
「そーだ、そーだ!」
「「ダメよ(だ)」」
「「誰か助けて!」」
「あの…「あら、貴女たちも入る?」入らせていただきます!」
「私も入る。」
「「味方なんていなかった!?」」
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「………。」
「ヘラ、どうしたんだい?」
「…いや。幸せそうだな、と。」
「嘘だね。メーテリアくんから何もしないことに対して苦しんでいるんだろ?」
「お見通しか…。そうだ、私はあの子を7年間も苦しませ、追い込み、多くの命を奪わせた上に死んだというのに…。」
「そうだね。何もしないことがキミへの罰だよ。」
「むしろ苦しませてほしかった…。」
「なら、あの子たちをずっと見守りなよ。それが、孤児を見守る女神であるボクからキミへの罰だ。」
「わかった。」
「言っとくけど、やりすぎないようにね?」
「やりすぎなかったらいいのだろう?」
「………。」
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「……。」
「どうした?メーテリア。」
「…数日前、ベルたちをいじめていたガキ大将たち覚えている?」
「ああ。おしおきしようと思ったが、その翌日からずっと原因不明の病や悪夢にうなされていたらしいな?」
「ええ、治った後にベルたちへ泣きながら土下座して謝っていたわね。それだけならいいけど「奴隷になります」「靴の裏を舐めさせていただきます」と言った時、あの子たちドン引きしていたわよ。」
「……それでお前が気になっていることは何だ?」
「ガキ大将たちがかかっていた病と悪夢について、覚えがあるんだけど?」
「…私もだ。」
「ええ、間違いないわ。義母さんの仕業ね。……はぁ、見守ってくれるのはいいけど、やりすぎないでほしいわ。」
「そうだな…(ヘラにとってせめてものの償いだろうな)。」
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「ヘラ、やりすぎ」
「仕方がないだろう!あの子たちを許せなかったんだ!」
「ボクが止めなかったらずっと苦しませる気だったんだろう?」
「そうだが?」
「そうだが、じゃなーーい!」
「せめてこのぐらいはさせてくれ!」
「はぁ…仕方がない。ボクが見張るからね。」
「よし…天罰を「却下」何故だ!」
「当たり前だろ!肩がぶつかったぐらいで下すんじゃない!」
「何を言っている?当然じゃないか。」
「…キミがあのモードになっていなかったら、ベルくんを溺愛していただろうね。コレまでにないほどに。」
「何を言っている?当然だ。…はぁ、あの子を引き取る時に正気に戻りたかった…。そうすればあの子は私のモノだったのに。髪の毛一本からつま先まで愛し尽くしていたものを。」
「ボクは正直複雑に思っているよ…どっちのモードでもヤバかったんじゃないか、と。」
「失礼だな。」
「鏡を見て言ってくれよ…。」
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ここで完結です!
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