砂糖で出来た地獄   作:トリックショット

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プロローグ

「あ〜ん、考え事してる翔吾さんの顔が素敵〜♡」

「てっ照れるな〜」

 

 ここは、現実世界。三次元の世界のファミレスの席で隣から甘い猫なで声が聞こえる。

ファミレスの席には私と隣に座る女性が身体を密着させる。そして目の前のテーブルに広げられた遊戯王カードとそのテーブルを挟んで座る対戦相手が不機嫌そうな顔が見える。

 

「照れちゃって可愛ぃ〜♡翔吾さんこれって遊戯王カードですよね?それをやってる姿が素敵だわ〜♡」

 

 対戦相手と外で合流点してこのファミレスに入る時、彼女に逆ナンされたが甘い声でなんでも肯定する言葉、まるで娼婦かハニートラップの様だと思いながらも思わず頬が緩む。

 

「あ〜ん笑顔も可愛ぃ〜♡にしても…テーブルに並んでるカードがどれも古すぎるような…」

 

 女性が目の前に広げられたカード達に注目する。

 私は、小学校からの知り合いの対戦相手にSNSを通して久しぶりに遊戯王というカードゲームで遊ばないか?と誘われここに来た。

そう言ったが対戦相手である彼の本心と目的は、全く違う。その事を知った上で私はここに来た。

 

「いっ今時、アルティメットインセクト?それにこっちは…E-HERO?しかも古い方のテキストのカードだけ…どれも私が生まれるはるか前のカードばかり…」

 

私は、遊戯王で様々はデッキを扱うがとある理由で普段のデッキは、置いてきた。………がこれが後々面倒事に繋がるとは今は、思ってもいなかった。

 

 (……昔のカードってわかるのか)対戦相手がそうボソボソと呟く。

 彼の名前は、廣田和彦。

今回、このファミレスに私こと内島翔吾を呼んだ人物。

 ふと、私の隣の美女を見る。彼女は、金髪でウェーブが掛かり髪の毛には所々にピンク色が入って……………何処かで見た事あるような気がする…。

…服装は……白のワンピースに上にはデニム柄のジャケットを来て普通の格好をしており白いバッグを手元に置いている。

そういえば名前を聞いていない、と私は相手に名前を尋ねた。

 

「えっ私の名前?あっ、あーそう言えば言ってなかったわね。私は……ザイゲン・ディアナ」

「ざいげん?ディアナ?君は…ハーフなのかな?」

「……えぇと……そうですわ。私ハーフですの」

「……ざいげんってどんな漢字?」

「犯罪の罪と原因の原で罪原ですわ」

 

 その言葉に私と和彦の動きが止まった。

罪原?何処かで聞いた事が…あるような…。この見た目も…このウェーブの掛かっている金髪と所々に入ったピンク色に顔に浮かべる良い人そうな……とても善い魔女~そうな笑顔の仮面…やっぱ何処かで見たことがある様な… 。罪原…罪…原…原…罪…原罪…?

 

『原罪のディアベルゼ?』

 

 そう考えているとふと、和彦がそう呟く。

私は、女性の方を向くと女性は仮面の様な笑顔からいたずらっ子の様な笑みを浮かべながら「あら?やっぱりバレちゃった?」と言った。

 

「えっいや…なんて?」

「もしかしてご主人様〜?目の前に私が信じられません?ふふっ可愛ぃ〜」

 

 そう言って目の前の女性がケラケラ笑う。

ここ…現実だよ??3次元だよ???リアルリアル?逆転生???なんで現実にモンスターが??そう思っても想定外の事態すぎて言葉が出ない。

そんな気持ちを知ってか知らずか目の前の女性は、コホンと咳払いしてか真面目なトーンで話始める。

 

「私ですよ?原罪のディアベルゼですよ。ご主人様を迎えに来まーーーー

 

ド  ン   !   !  !

 

 その言葉に衝撃と動揺で動けない私に彼女は頬を赤らめ何か言葉を発しようとすると同時にファミレスの壁が破壊され砂煙と残骸が飛ぶ。

衝撃でディアベルゼが「キャッ」と声を上げると同時に私は誰かに身体を抱き上げられ少し中に浮いた。

私は余りにも現実離れした状況にパニックを起こしていたが誰かの悲鳴と叫び声で我を取り戻すと自信が何人かに守られるように囲まれる事にきずく。

 

「………さっさと連れてけば良かったわ」

 

 私は、遊戯王のモンスター教導の大神祇官に抱えられている事にきずくと同時にその周りには教導の聖女エクレシアや教導の騎士フルルドリスやデスピアの導化アルベルなど人型のモンスターに囲まれており皆私を守るように立っていた。

アニメの世界ではない三次元の世界に現れた遊戯王のモンスター達に私は、内心パニックになりながらも少しでも冷静になろうと周りの声に耳を傾ける。

 

『何あれ?コスプレ?』『誰か!救急車!』『瓦礫に足が挟まれて!助けて感覚がない!』

 

 悲鳴と特徴的な匂いを感じていると教導の大神祇官が話しかけてくる。

 

「すまないマスター」

 

 何がすまないなのか分からない。目の前の惨状の被害者なら分かるが私に謝罪する意味が分からない。そう思い恐る恐る「けっ、怪我人が…」と言うと教導の大神祇官が「そんなモノはどうでもいいだろマスター」と軽口の様に言う。

 

「それよりマスター、すまない…貴方を守る為に貴方の人生を終わらせる」

 

は?いや、まて、私はまだやるべき事が…せめて和彦への説得をーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「ハッ!?」

 

 夢か…私は、寝ていたらしい。

ここは、デュエルアカデミアに向かうヘリコプターの中、そこで私は目を覚ます。

 

デュエルアカデミア、その言葉が示すように私は、もう三次元の存在ではない。

二次元の……いや、遊戯王GXの世界に私は、転生した。

 

 私が転生する直前の出来事…あの後私の人生は、一変した。

転生前所持していたカードを全て失ったし、あの様なデュエルモンスターズの精霊?か何かに囲まれるという事も無い。がまぁ、それでも転生後は……平凡とはほど遠い人生を歩んだ。

 

『お!デュエルアカデミアが見えてきたぞ』

 

 誰かがそう言うと周りの席に座る人達が少しづつ騒ぎ出す。

私は、そんな声を他所にふとスマートフォンの様な携帯端末の画面を見てニュースアプリを開く。

 

『KCとI2とレオコーポレーションの共同研究を発表!今後のカードゲーム界に激震走るか!?』

『NEW・HERO響紅葉&警察の若きエースレベッカ・ホプキンスvsネオ・グールズの攻防激化!トラゴエディアと名乗る黒幕発覚?』

 

 原作に無かった事件…。

 

『光の結社の大予言?光の王誕生?謎の発表の真相を探る!』

『謎のHERO・D彼は今どこに!?』

 

 光の結社…原作での敵。

そして謎のHERO・D?エド・フェニックスの事か?また違う人物が過去に居たらしい…でもHEROでDって…まさかね?

何にせよこちらも原作に無い部分…。

適当にニュースの見出しを見て私は呟く。

 

「面白くなりそうだ」

 

 

 




内島翔吾(うちじま しょうご)
本作の主人公。
和彦に説得をする為に来たようだが……カードの精霊の乱入でそれどこでは無くなる。
様々なデッキを所持するが今後それがとんでもない面倒ごとにつながる。


廣田和彦(ひろた かずひこ)
翔吾をファミレスに呼んだ人物。
何か目的があったようだが……。
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