砂糖で出来た地獄   作:トリックショット

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この作品には、遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ 光のピラミッド要素がありますが見なくても大丈夫です。


第一話 人の破滅は美しい・デュエルとは、素晴らしく尊い・黙ってろよババア

過去の話

破滅の光視点

 

 人の破滅は美しい。

人が今まで歩んだ道。その人が積み上げてきた歴史。それを我ら破滅の光が浄化し塵にする。

そこに喜びも悲しみも無い美しくフラットな世界。輝く破滅が全てを包む。

 

 我は、その塵だけの国の王…光の王に相応しい人物を見つけた。

 

 光の王…海馬瀬人に匹敵する才能の持ち主。

我は、以前海馬瀬人に光のピラミッドを与え光の王にしようとしたが……あの時は、アヌビスの邪魔が入った。

 

 だが今回は違う。

今回は、世界の外で内島翔吾と言う海馬瀬人に匹敵する器を見つけた。

内島翔吾、コイツを光の王にしよう。そう思い今回は、邪魔が入っても対抗できるようにコイツが所持しているカードに宿った付喪神をデュエルモンスターズの精霊としてこちらの世界に引きずり込んだが……まさかそれが仇となるとは……。

 

 

 

「絶景だな」

 

 ここは、庭園。四方をレンガ造りの壁に囲まれた庭園。

地面には、土に芝生が生え。真ん中には噴水が水を流し周りを見るの花の生えた花壇やティータイムが取れそうなテーブルとベンチ等が設置されていおり上は天井のない庭園。

 

 ここだけ一見すると楽園に見える。

だが壁側を見るとドアは、いいが四方の住みには監視塔が立てられここを見下ろす事が出来るようになっていて他にもまた庭園をよく見ると所々に監視カメラが隠されているのが見えていてまるで監視社会の様な雰囲気を感じさせ破滅の光は、『ディストピアの楽園か?』と少し笑うと同時に『まぁ、外よりは、はるかにマシだな』と心の中で付け加えた。

 

「ここは楽園ですよ」

 

 そう考えている時、庭園の入口の門から1人の…しっぽの生えたメイドが現れ近ずいてきた。

 

「ここはご主人様の為に作られた楽園を入れた城ですよ教祖様」

「おぉハスキーか……確かに、この城を外から見たが確かに強固そうだ。それに君達のような優秀な従者達がいるしな」

 

破滅の光を教祖様と呼んだ存在、ドラゴンメイドハスキーが上から糸で引っ張られたかのように真っ直ぐでお手本のようなモデル立ちでこちらに歩いてくる。

 

「ふふっ、教祖様は、お上手ですね。

ご主人様をお迎えする城ですから全てを完璧にしなければなりませんから」

 

ハスキーは、その気持ちを知ってか知らずか…顔には仮面のような笑顔を貼り付けこちらに話しかけてくる。

 

「してご主人様は見つかりましたか?」

「光の王は遊戯王シリーズ…恐らく遊戯王GXの……いや、遊戯王デュエルモンスターズも含めた遊戯王シリーズ本編開始前の世界に転生している事がわかった。が…中々厄介な場所に居るな」

「中々厄介とは?ドラグマとデスピアはそんな厄介な場所にご主人様を飛ばしたと?」

「うむ、あの世界では君達の世界のエクストラデッキと言う概念がまだ無く融合デッキと言う名前だったり、シンクロやエクシーズやリンクが存在しない世界だ…それにテキスト的な意味も含めて君達の大半が介入出来ない。奴らにはしてやられたよ…」

 

その言葉を聞いてハスキーの目には、明らかに敵意が見える。

 

「なんとまぁ…それではどうなさる予定ですか?教祖様」

「そもそもドラグマとデスピアのテキストもあの世界に介入が出来ないから光の王に接触できないからしばらく問題ない」

 

 破滅の光は内心焦る。

この世界にハスキー達を連れてきた時、彼女達を洗脳したはずだが……光の王が居ないせいなのか洗脳が解け始めた上に此方の寝首を搔こうと暗躍している事を破滅の光は知っている。

だから何とか、誰よりも先に光の王を手中に納めようとしているがあの時、光の王が何故かハスキー達のデッキを置いて遊戯王で遊びに行った日に破滅の光もハスキー達もドラグマとデスピアに出し抜かれた。

 

「だから遊戯王デュエルモンスターズの本編が完結し次第私が世界に介入してシンクロやエクシーズにリンクやペンデュラムやサイキック族やその他種族系等などの概念を少しづつ持ち込んで世界を変化させる……何とか遊戯王GXまでに完了させよう。

その辺で光の王は、成長し君達を受け入れる事が出来るはずだ」

「それまで我々が介入する事は、できないと?」

「そうだ君達の大きな力をあの世界は、まだ受け入れる事ができない。

あの世界は、そもそも遊戯王シリーズが開始するはるか前、まだ君達が介入出来る為のデュエルエナジーが足りない」

 

あぁ、本来破滅に導く為の世界になんでこんな気を使わないと行かないのだろう。

本来の予定ならもう光の王とその従者達を使って世界を終わらせてた頃なのに。

 

「………もう1人の転生者は何処に?」

 

気分を変えようと破滅の光は話を逸らす。

 

「地下牢に入れてますわ」

「よし、彼を使おう。彼を使って世界を少しづつ変える。それと…そっちの状況は?」

「…こちらも宜しくはありません。

ご主人様は、様々なデッキを組んでいましたがデッキに入った殆どの仲間が教祖様とご主人様の力で身体を与えられ、この世界に産まれました」

 

そうだ外の世界で光の王にふさわしい人物を見つけた時、彼の所持するデッキついた微かな意思。

人間の言う付喪神の様な存在に破滅の光の力と洗脳。そして光の王のデュエルエナジーを与えこの世界に引き込んだ。

 

「ですがその後、ドラグマとデスピアや1部のモンスター達と意見の衝突からの戦闘…いえ、まさに戦争状態になりました。

まぁ色々あり今は、ドラグマとデスピアは、拠点を作り籠城、そこを魔弾や水晶機構や鉄獣戦線等などの方々が包囲してますが…向こうの反抗が激しく硬直状態…他にも精霊世界に元々存在したモンスターの勢力の幾つかがこちらを警戒し始め…更には、私達と同じカードの精霊になったアメイズメントと六花と時械神や三邪神等など1部の方々が協力を拒否し消息を消しました…。

特にアメイズメントと時械神に関してはご主人様の主力デッキでもあったのに…恩知らず共が。

それ所か、アメイズメントに関しては、ご主人様のデッキ構築で天底ギミックが入っていた事もあり今のドラグマと裏で繋がっている可能性もあります」

 

イラつきでハスキーの笑顔の仮面が剥がれかける。

 

「…うむ困ったな…ちなみにE-HERO(イービルヒーロー)には会ったか?」

「?いいえ?あれはご主人様の使ったカードでは無いはずですが?」

「…妙だな」

「妙?…E-HEROは…確かディアベルゼがご主人様を連れてくるのに失敗した日に対戦相手が使っていたカードのハズですが」

「あの日、もう1人の転生者を連れてきたが。あの時、彼の為にカードの精霊として精霊化させようともう1人の転生者のデュエルエナジーと我の破滅の光を注いだが君達の様な精霊化しなかった」

「そんな事が有り得るのですか?」

「いや、基本は無いはず。

あの時光の王が使っていたアルティメットインセクトは、古いデッキを引っ張ってきたのかあれに注がれいたデュエルエナジーと絆が消失してて精霊化出来なかったが…E-HEROは、もう1人の転生者のデュエルエナジーはしっかり注がれていたが精霊化出来なかった…それ所か微かにだが光の王のエナジーが残存していた」

「何故対戦相手のデッキにご主人様のデュエルエナジーが?」

「何か…彼と関係のあるカードなのか…それとも……あの時のデュエルには何か特別な意味があったのかも知れん」

 

まぁもう知るすべは、無いかも知れんがな。

 

 

 

現在の話

翔吾視点

 

 デュエルとは、素晴らしく尊い!

 

読者の皆聞け!私は、内島翔吾!この奇妙な冒険の主人公!そしてこの世界は、遊戯王GX!そして目の前にはデュエルスタジアムと遊城十代!後はやる事は分かるな!?デュエルだ!

 

どう見ても自然な流れ!!!

 

もう一度言うぞ!!!どう見ても自然な流れ!!!

 

何度でも言うぞ!どうーーーーー

 

 

 

 さて、読者諸君。改めて言うがデュエルとは尊い。

想像して欲しい、学校や会社で君達の周りには知能指数が低すぎたり、性格が悪すぎたり、肩書きだけ立派で中身が無い愚か者はいるはずだ。

そしてその手の輩はだいたい愚か過ぎてこちらと会話が成立しない。のはよくある事だ。

 

(こちらが間違っているパターンは、一旦置いておこう)

 

だが、この世界ではデュエルによる魂の交流が出来る!どんな愚か者でも!悪人でも!デュエルを通して対話をしたりこちらの意見や要求を伝えたり通す事、そして何より対等になれる!

どんな愚か者だろうと悪人だろうとただ口頭で分かりやすくお前は馬鹿だやお前は間違ってると伝えよるよりよっぽど重く律儀に受け止めるのがこの世界だ!(基本的には)

 

ヒステリーを起こして会話にならない?ならデュエルだ!

感情論でしか喋れない馬鹿上司で困ってる?ならデュエルだ!

宇宙人が何言ってるか分からない?ならデュエルだ!

 

デュエル!デュエル!デュエル!デュエルを通せばどんな壁も取っ払うことが出来る!

私が求めた最強のコミニケーションツールこそがデュエルだ!

 

 …え?力で意見を通すのは行けない?ならそのまま悪意に満ちた愚か過ぎる者たちのサンドバッグになるしかないな。

彼等は君が精神を病んで人生が終わった時、こう言うかもな『なんで私の言葉が分からないんだ?』『精神を病んだ?サボりは許さん!甘えるな!』『俺が優秀過ぎて周りが着いていけないのか?』なんてふざけた事を言いながら壊れた君を忘れてく!

 

…私はそんなの嫌だね。

戦う道を選ぶよ。

 

 話すを戻すがデュエルとは!最強で!最も尊い!コミニケーションツールだ!

 

 ………ほんと、この最強のコミニケーションツールが転生前の世界にあれば…私が転生前に…医療補助の仕事の時にあれば…悲劇は起きなかったかもな。

 

 さて、話を遊戯王GXの世界に戻そう。

今は、デュエルアカデミア入学から2日目のお昼休み。

原作通りなら前日に十代が万丈目と初めて戦った日。今回は、お昼休みに入った瞬間から物語が始まるぞ!

 

……という独り言でした。

 

「よっしゃ!飯だ飯だ!その後デュエルしようぜ!」

「ありがとう十代、いきなりのお願いなのに」

「へへっ、良いってことよ。まっ、いきなり『おい、デュエルしろよ』は驚いたけどな」

 

十代が笑いながら言う。

教室から翔吾と遊城十代と丸藤翔は、もちろん沢山の生徒たちが教室を後にする。

 

「ホントっすよ。翔吾君いきなり『おい、デュエルしろよ』って話しかけてくるんっすもん。何か不良か何かかと思ったッスよ」

「いやぁ、すまない。彼から強者の匂いを感じてね」

「おっ!分かってるじゃねぇか。こりゃ早く飯食ってデュエルやろうぜ!」

 

 背の小さい青髪の少年、丸藤翔も十代に同調してから3人は、フードコートのようなスペースでお昼を取り始めた。

 

 

 

 お昼を終えた後、遊城十代と私と丸藤翔がデュエルアカデミアのデュエルステージでデュエルをしに来た。

がステージに上がろうとすると私と十代に青い制服を着た生徒が何人か絡んでくる。

 

「なんだぁ?オシリスレッドの生徒がなんでこんなところにいるんだぁ?」

「ここはお前らには勿体ない場所だ。さっさと帰れ」

「はぁ?なら別に俺達が使ってもいいだろ?」

「落ち着いて十代」

 

十代とオベリスクブルーの生徒の間に私が入る。

 

「そうだ!そうだ!オシリスレッドが生意気だぞ」

「君達も落ち着いて。そして君達に質問だ。

君達はクロノス教諭に勝てるのか?」

「は?」

「目の前にいるのは遊城十代。彼は入学試験の時クロノス教諭を倒してる。君達に同じことができるのか?」

 

 遊城十代は、原作通りクロノス教諭を下している。

カードやデュエル運びは、本編と違ったが。

 

「そっそれは…」

「そんな人物の実力は本当にオシリスレッドに収まってるのか?それとも君達で彼の実力を試してみるか?私が相手でもいいぞ?腕に覚えがある」

「くっ」

 

言い返せないのか2人とも顔が歪む。

 

「オシリスレッドの癖にうるせぇな!今回は見逃してやるが調子に乗るなよ!」

 

片方の生徒は私を突き飛ばしもう1人も追随してその場を早足で離れていった。

 

「おい!大丈夫か?」

「あぁ問題ない。それより十代凄いぞ」

「何がだ?」

「彼等は日本語の会話ができた!彼等は獣よりは頭がいいらしいぞ」

「お前…中々えげつない事言うなぁ〜」

「まあな、それよりこうしてる時間が勿体ない早くやろう」

 

 

 

 そうしてデュエルステージで2人の決闘者が向かい合う。

 

「 「 デュエル! 」 」 

 

遊城十代

LP4000

手札5枚

 

内島翔吾

LP4000

手札5枚

 

 さぁ、私がテレビで見ていたヒーロー、どんなカードを使うか見せてくれ。

 

「俺のターン!

俺は手札からE・HEROエアーマンを召喚!効果でデッキからHEROを選んで手札に加える!」

 

十代の目の前にファンの付いた羽を持つヒーローが現れる。

 

「………」

「俺はデッキからE・HEROスパークマンを手札に加える!」

 

遊城十代

手札4→5

 

「これでターンエンド」

「…私のターン、ドロー」

 

内島翔吾

手札5→6

 

 いきなりエアーマン……しかもOCG版。

このデュエルは、本編でも無かったデュエルだからどうなるんだろう?と思っていたが……多分十代は、アニメより強いな。

 

「モンスターを裏側守備表示で召喚ターンエンド」

 

 翔吾の目の前に横向きのカードが現れる。

 

手札6→5

 

 

「俺のターン!ドロー」

 

遊城十代

手札5→6

 

「…俺は、E・HEROバーストレディーを召喚!」

 

 目の前に炎が上がると共にタイツ姿のような姿の女性が現れる。

 

「バトル!エアーマンで裏守備表示のモンスターを攻撃!」

 

 エアーマンが空に飛び上がると左右の翼から竜巻が放たれ裏側のカードを飛ばすとカードから沢山の木の葉が飛び出し空中に舞う。

 

「なっなんだ!?」

「擬態する人喰い虫のリバース効果発動!このモンスターは木の葉に紛れてエアーマンを襲う!」

 

 大量の木の葉が舞うといつの間にかエアーマンのそばにいた大きな虫がエアーマンを捕まえて口に放り込みバキバキと音を立てて破壊した。

 

「擬態する人喰い虫は破壊したモンスター力と効果を吸収して攻撃力を1800アップと戦士族に種族が変わる」

 

擬態する人喰い虫

昆虫族→戦士族

ATK450→2250

 

「こっ攻撃力2250!?」

「しかも擬態する人喰い虫は、戦士族との先頭では破壊されなくなる!」

「何っ!?っく俺はリバースカードを1枚伏せてターンエンド!」

 

十代

手札6→4

 

「私のターンドロー」

 

 デッキからカードを1枚ドローした瞬間私の表情が固まる。それを見て十代は何かを感じたのか私に釣られて表情が固まる。

 

「ドローしたカードは離世召人形!このカードはドローした時、相手に見せて発動!このカードはフィールドに特殊召喚される!」

「何っ!?引いただけでメリットのあるカードだと!?」

 

 翔吾の目の前に小さく整った顔立ちの日本人形が現れる。

 

内嶋翔吾

手札

4→4

 

「リリースの数が揃ったか…おもしれぇ!」

 

 十代はそう言うと瞳を輝かせる。

この世界では、数年前から生贄という用語ではなくリリースに起きかわっている。闘いの儀、遊戯王デュエルモンスターズのラストバトルの直後だと思われるタイミング……。

 

 …そこをトリガーにしたかのうように少しづつ世界が変わった。

 

「…攻め込むか、擬態する人喰い虫を攻撃表示に変更!更に離世召人形をリリースして震天のマンティコアをアドバンス召喚!」

 

 羽の生えた獅子が雄叫びを上げる。

 

「そして離世召人形の効果発動!自身の効果でデッキの1番上に行く。

更に震天のマンティコアの効果発動!デッキから地割れか地砕きのどちらかをデッキから手札に加える。」

「なにっ!?」

「デッキから地砕きを手札に加え発動!バーストレディーを破壊!」

 

「バーストレディー!」十代がそう声を上げると同時に天から現れた拳がモンスターを潰すしモンスターが爆散する。

 

「バトル!擬態する人喰い虫で十代にダイレクトアタック!」

 

 人喰い虫が十代に飛びかかって自身の爪で十代を切り裂とライフの数値が減っていく。

 

遊城十代

LP4000→1750

 

「トドメだ!震天のマンティコアでダイレクトアタック!」

「まったー!リバーストラップオープン!ヒーロー見参!

このカードにより相手に選ばせた1枚のカードがモンスターカードだったらそれをこの場に召喚することができる!さぁ選べ」

「1番右」

「ラッキー、俺は手札からE・HEROブレイズマンを特殊召喚!」

「!?」

 

 十代が召喚した炎のヒーローブレイズマン。漫画でもアニメでも出てないこの世界だけのヒーローが現れる。

まさか、アニメと漫画にも出てないカードを使うのか……思ったより強い。アニメ通りなら昨日深夜万城目とアンティールールで戦ってフレイムウィングマンがうんたらかんたらあったはずだが…これ万城目ボコボコにされてない?大丈夫?

 

「このカードが特殊召喚された時効果発動!デッキから融合カードを1枚加える!」

「だが場には残さない震天のマンティコアでブレイズマンを攻撃!」

 

 炎を纏ったヒーローはマンティコアの拳一撃で沈む。

 

「………」

 

 今の十代の手札は、4枚。そのうちは融合のカード。そして十代の顔は闘争心と笑みが見える。きっと次のターンで切り返す準備が出来てるのだろう。

まだ何もされてないのに……主人公は強いなぁ…とそんな気持ちになる。

楽しいなぁ…転生して殆どのカードやデッキが手元から消えて…ドラゴンメイドやドラグマにエクソシスターやら天盃等など色々と失った。喪失感で今を生きるのが辛くなった時もあったが…子供の頃のヒーロー、テレビの前で見ていたヒーローとこうやってデュエルできるなら…悪くないかな?

 

「私はカードを1枚伏せてターンエンド」

「俺のターン!ドロー!」

 

遊城十代

LP1750

手札3→4

 

「俺は手札から融合を発動!手札のE・HEROスパークマンと手札の融合呪印生物ー光を手札融合!」

 

 融合呪印生物?

あっ

 

「こいE・HEROサンダー・ジャイアント!そしてサンダー・ジャイアントの効果で手札を1枚捨てて元々の攻撃力がサンダー・ジャイアント以下のモンスターを破壊する俺は手札を1枚捨てて震天のマンティコアを破壊!」

「人喰い以上の攻撃力…」

「バトル!サンダー・ジャイアントで擬態する人喰い虫を攻撃!」

「破壊は出来んぞ」

「だがダメージは通るよな!」

「困った、その通り」

 

内嶋翔吾

LP

4000→3850

 

「…かぁー破壊出来ねぇー今はこれで俺はターンエンド」

 

 十代は悔しそうにしており私も余裕そうな表情で返す。が内面少し困ったのが本音である。

擬態する人喰い虫は今は戦士族のモンスターでの戦闘と効果では破壊されないが逆に言うと手札にもフィールドにもサンダー・ジャイアントを突破する方法はない。

だが今の十代の手札は0枚、息切れしている所…チャンスを逃すのも勿体ない。

 

「勝負に出るか…私のターンドロー!リバースカードオープン!幻影騎士団シェード・ブリガンダインこのカードは、発動後レベル4戦士族モンスターとなる」

「!?トラップモンスター!」

 

 フィールドに青い炎を発する鎧が出てくる。

 

「そしてフィールドの擬態する人喰い虫と幻影騎士団シェード・ブリガンダインをリリース!」

「!」

「さぁこい!マイフェイバリットモンスター!EMスカイ・マジシャン!」

 

 転生後、たまたま買ったパックから出てきたカード。転生後のこの世界でのデュエルを支えてくれる切り札。

悔しいのは今は何の効果も使えない所か。

 

EMスカイ・マジシャン

ATK2500

 

「バトル!スカイ・マジシャンでサンダー・ジャイアントに攻撃!」

 

スカイ・マジシャンが回転しながら弾丸の様に飛びサンダー・ジャイアントを貫く。

 

「くっ」

 

十代

LP1750→1650

 

「カードを1枚セットしこれでターンエンド」

 

内嶋翔吾

手札

2→0

 

「すっげぇ!これがお前のエースモンスターか!」

「あぁ、実は効果があるが…それはその時のお楽しみだ」

 

 笑顔の十代に私も笑顔で返す…がこれは虚勢だ。今は効果が使えないからここは、虚勢を貼って警戒してもらいたいが…まぁ無いな。

十代は、とても楽しそうだしな。必要なら自分から罠に飛び込みそうな勢いだ。

さて…今は私が有利だが…。

 

「…このドローで全てが決まる。ワクワクするぜ」

「そうだな…さぁ見せてくれ」

 

 そう、十代は諦めない。

きっとこの布陣も突破するんだろうなぁ…。楽しみだ…テレビで見てた憧れのヒーローに倒してもらえるんだろうなぁ…。

 

「俺のターンドロー!」

 

十代が恐る恐るカードを見ると勢いよく発動の宣言をする。

 

「来たァ〜!俺はマジックカードミラクルフュージョンを発動!」

「マジか…これ負けたかな?」

「墓地のE・HEROスパークマンと融合呪印生物ー光を融合!」

「!?サンダー・ジャイアント?いやでもあれは…」

「俺が呼ぶのはE・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン!」

「おぉ!」

 

上から光り輝くHEROが現れる。

 

「シャイニング・フレア・ウィングマンは自身の効果で墓地のHERO一体につき300アップ!墓地にいるヒーローは5体で攻撃力は1500アップ」

 

シャイニング・フレア・ウィングマン

ATK 2500 →4000

 

「五体?バーストレディーとエアーマンとブレイズマンとサンダー・ジャイアントと…あっ手札コストのカードか」

「その通り!手札から捨てたのはE・HEROワイルドマンこれで五体だぜ!バトル!シャイニング・フレア・ウィングマンでEMスカイ・マジシャンを攻撃!シャイニング・シュート!」

 

 シャイニング・フレア・ウィングマンの突撃でスカイ・マジシャンが破壊される。

仮に擬態する人喰い虫で耐久するとしてもミラクルフュージョンが来るならE・HEROプラズマヴァイスマンにやられてたな…。けどそのルートだとまだ私は耐えれるだろうが……まぁきついね。

 

内嶋翔吾

LP

3850→2150

 

「そしてシャイニング・フレア・ウィングマンの効果発動このモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、その攻撃力分のダメージを与える」

 

内嶋翔吾

LP

2150→0

 

 遊戯王GX前半最強の切り札のひとつであるシャイニング・フレア・ウィングマンに倒してもらえる…そう思うと悪くない気分だった。

 

「お見事、十代」

「ガッチャ!最高のデュエルだったぜ!」

「………あと100回くらい…いや、1000回くらいデュエルしよう十代」

 

 …転生前の愛用のデッキとも十代と戦いたかったな。

 

 

 

 

「………アイツのカード面白いな」

 

 ギャラリー席で青い服を着た人間がふと呟く。

 

「万城目さん?」

「十代の次はアイツのカードを狙って見ますか?万城目さん」

「あぁ、あれ程のレアカードはエリートにこそふさわしい」

 

 

 

 

 

過去の話

ハスキー視点

 

 

 

「メイド長、ディアベルゼがもう来てます」

「わかったわ、ありがとう」

 

 破滅の光と別れた後、城の廊下を歩いていたハスキーに黒いメイド服を着た白髪の姿をしたメイド、ドラゴンメイド・チェイムがハスキーに報告する。

城の中にある小部屋にドラゴンメイド・ハスキーは入る。

 

「お久〜」

 

 そこには高級そうなソファーに座った原罪のディアベルゼが座って手を振っていた。

ハスキーはその言葉を無視してディアベルゼが座るソファーを挟んで配置してあるソファーに座った。

 

「で?情報は?」

 

 ハスキーは覚めた顔でディアベルゼに質問する。

対照的にディアベルゼは笑顔で答える。

 

「それがね!ご主人様が見つかったのよ〜しかも可愛い子供の姿!私ショタコンの気持ちが分かっちゃったわぁ〜」

「あら素晴らしい、で?私達は行けないのかしら?」

「なんでも破滅の光の話では、ご主人様のデュエルエナジーが転生の時に消失したから私達を受け止めれないらしいのよ〜だからもう1人の転生者を使って色々準備するつもり」

「………その準備とは?」

 

ハスキーの目が鋭くなる。

 

「世界とご主人様が私達を受け止めれる準備ね、幸い私は行ける世界見たいだから私は〜ご主人様の人生を楽しくできるようにサポートする予定」

「サポート?」

「サポートと言うよりは、彩るみたいな〜?ほら、例えばその辺のデュエリスト操って事件起こさせたり?消したり殺したりしてイベント発生〜って感じで事件起こさせて〜。

私がひっそりサポートしながらその事件にご主人様が挑んで解決〜!とかご主人様が楽しめそうじゃない?」

 

 ディアベルゼがケラケラと笑いながら提案する。

 

「あら、それはご主人様が物語の主人公になった感じで楽しいイベントになりそうですね。

けど…ディアベルゼ、ご主人様に危害やトラウマを与えてはなりませんよ?他はどうでもいいですが」

「OK〜!ディアベルゼちゃんに任せなさぁーい!」

 

「あっそうだわ」

 

 ハスキーがワザとらしく言う。

 

「?どうしたのハスキー」

 

 

 先程までケラケラと笑っていた態度から一変して、ディアベルゼの目は鋭くなり口元は、笑顔を保ちながらハスキーに意識を傾ける。

 

「そのご主人様が見つかった世界には貴方は行けるんですよね?」

「えぇ」

「世界の名は?」

 

 ディアベルゼの顔が一瞬固まる。

まるで余り触れられたくない事のように。

 

「世界の名前?異世界とか?よくわかんないわ?」

「嘘つき」

「あら何のこと?」

 

ディアベルゼは、仮面の様な笑顔に変わる。

 

「教祖様…いえ、破滅の光の情報では、あの世界の名前は遊戯王GXで、そのことを踏まえた上で貴方に質問」

 

遊戯王GXに幻想魔族はいないのに貴女は、何故その世界に行けるのかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

黙ってろよババア

 

 

 




後書き

破滅の光
遊戯王デュエルモンスターズ光のピラミッドで暗躍していたが冥府の王アヌビスに出し抜かれ武藤遊戯達に倒される。
がその後、3次元の世界で翔吾を見つけ所持カードに力を与えアニメ世界に引き込むも今度は、ドラグマデスピアに出し抜かれる。(プロローグの辺り)
今度は、ハスキー達が怪しい動きをしだす。

翔吾
遊城十代とデュエル
テレビの前で見ていた憧れのヒーローとの対戦に小躍りしそうになる。

ハスキー・ディアベルゼ
実は、現実世界で翔吾が見ていた遊戯王GXを一緒に見ていた為教祖の招待を知っている。
ちなみに2人の推しキャラはアリガトウオレノデッキさん。


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