過去の話
破滅の光視点
にしても本当に厄介な事をしてくれたな…。
教祖と呼ばれてる存在は城の中を歩きながらため息をつく。
「?どうかしましたか教祖様」
ドラゴンメイド・パルラが歩きながら質問する。顔は、笑顔ではあるが目に警戒心がうっすら見える。
「いや、なんでもない」
教祖は危ない危ないと心の中で思いながらドラゴンメイドについて行く。
コイツらは信頼できない。
少しづつだが我の支配から逃れ始めている。
本来は光の王の兵士として使う予定だったが…光の王は不在、再洗脳しようにも万が一失敗したら完全に溶けてしまうのでリスクが高すぎる上にそもそもコイツらを精霊化させる時に破滅の光と光の王のデュエルエナジーに混ぜ込んで思考を書き換えるはずだったのに何で解けてるんだ。しかも思考そのものをいじる洗脳の分、手間もかかって同じ方法も取れそうに無いし困った。
とりあえず今は、教祖と呼ばれ何とか体裁を保ってはいるが……。
更に厄介なのが遊戯王GXに関わらなければならないのは本当に困る。
ちょうど光の王が成長し我の器に相応しい状態になる時がちょうど遊戯王GXの出来事が起きる時……上手くタイミングを合わせたものだ。
遊戯王GX本当に厄介な場所だ。遊戯王GXは、遊戯王デュエルモンスターズの続きで海馬瀬人と武藤遊戯が生きている世界。
我こと、破滅の光が元々光のピラミッドを使って海馬瀬人を光の王にする予定だったが…武藤遊戯に妨害された。まぁあの時は、冥府の勢力であるアヌビスに介入されていたのもあって我にとって有利な状況では無かったが。
まぁいい、何にせよ過去に我々の野望を妨害した2人が生きている。しかも遊戯王GXの世界だと遊城十代がいる。今の時間だと光の王と同じ小学生辺りか?…なんにせよ下手に手を出して覚醒されても困るしタイミングによってはユベルや武藤遊戯や海馬瀬人に目をつけられても困るしそれより何より後々の未来でダークネスへの対抗策が消えるのは痛い所か。
更には、この遊戯王GXにいる我では無い別個体の破滅の光にとっての致命傷になりかねない。
更に更に言うと。この世界での私とは別個体の破滅の光と出会って色々タイミング等が狂うのも困る。
恐らく、今の現状を考えるとタイムリミットは、遊戯王GXのセブンスターズ編のアムナエル辺りになるだろう。そこまでには、光の王を我が手中にしなければ……後々厄介な事になる。
と言うか遊戯王GXだと三期に入ったらほんとに不味い。確かデュエルエナジーを吸い取るアイテムが出る…あれは不味い、光の王の極上のデュエルエナジーを渡すのは、本当に不味い。
それと同時に光の王に劣るとはいえもう1人の転生者のデュエルエナジーを奴らに渡すのは不味い。
最悪の場合精霊世界に光の王を連れて来れなかったら…殺すか。
かなり惜しい存在だが…流石にあの上質なエナジーを渡すのは不味い…ほんとに不味い。ハスキー達を敵に回して計画を遂行できなくなってもあのデュエルエナジーを渡す訳には行かない……。
あのデュエルエナジーを悪用されたら我ら破滅の光の本拠地に攻め込まれるかもしれない……。
改めて思うが本当に!本当に!ドラグマとデスピアは厄介なことをしてくれた!
せっかくありとあらゆる次元を渡り破滅の光への適合率が海馬瀬人に匹敵する人間を見つけたのに!
奴を光の王にして今度こそ世界を美しくしたい!我は、世界を終わらせたい!
「教祖様?着きましたよ?」
パルラは、コチラから距離を取りつつ不思議そうにこちらを見ていた。
「あぁ…済まない今後の事で頭が痛くなりそうだ…」
「成程…それに私達としてもご主人様の身が心配で…早く…どうしたらご主人様に会えるのでしょう」
言葉と声色は困った風を出しているが目には『早くしろと』言いたげな表情をしている。
がメイドなら表情に出さないで欲しいものだと思うと同時にまぁ所詮は、ただの紙が付喪神の様に意志を持った物に光の力とデュエルエナジーを受け意志を持った。メイドの設定を持った何かだしメイドとしてはぎこち無いのも納得かと自信を無理やり納得させた。
それよりも目の前の牢獄だ、そっちに集中しよう。
「フゥ…待たせたねもう1人の転生者」
君を異世界転生させてあげよう。
翔吾視点
現在の話
『やぁ、オシリスレッド。深夜0時、森で待っている場所は後で地図で送ってやる、互いのベストカードを掛けたアンティールールでデュエルだ。勇気があるなら来るんだな』
携帯端末がひとつのメッセージを受信する。その声は、明らかに万城目という原作キャラクターの声だった。
ここは、オシリスレッド寮の一室。住んでるのは幸い私だけで快適だ。
本来なら原作のイベントだー!となる所なのだが今回は、少し思案すべき点がある。
原作では十代にメッセージを送るが今回は私に送ってきている。のはまぁ私も呼び出すためと片付けられるがそこでは無い。
本来そのイベントが起こるのは昨日なのだ。そして場所も原作と違う。
「原作と乖離したイベント…か」
『ピピピ』と端末から音が聞こえ画面を見ると画像が送られてきた。
「面白い」
原作とどれだけ違うか検証してみよう。
原作との乖離具合によっては…大変な事になるかもしれない。そう考えながら外に出る準備をした。
呼び出された場所に到着すると早速、乖離点があった。
それは、原作より人が多い。それに十代達も居ない。(まぁ、十代が居ないのは、当然か)
更には、呼び出された場所である森の中。私は隠れながらひっそりと待ち合わせ場所を見たが様子が妙だ。
その場にはオベリスクブルーの生徒が8人ほど居る。
万城目と取り巻きを含めた3人は勿論として他にも7人と大人数だがいるのはそれだけでは無い。
「おい、イエロー」
そう、ラーイエローが二人いる。
大きな男と小さな男、その場にいる全員の顔は暗くてよく見えないから誰かは判断出来ないがオベリスクブルーの生徒は、男子5人と女子が3人の男女比だった。
「もう1人はまだ来ないのか?」
誰かがそうつぶやく。
「もうやろうぜ!」
「やっやってやる!」
「このイエロー生意気にもやる気を出してやがる」
オベリスクブルーの生徒達が下品な笑い声をあげながら、ラーイエローの生徒の胸倉を掴んでから突き飛ばした。
そろそろ私も出てくるべきだな。
「やめろ何してる!」
「あぁ?今度はレッドか?なんか今生意気な言葉が聞こえたなぁ〜」
「生意気?犯罪を止めているだけだが?」
何を言っているんだ?そんな表情をしてニヤニヤしだす。
「知らないのか?今のは暴行罪に当たるし録画もして証拠がある(嘘だが)」
「は?キモッ、意味わかんねーよ
男子生徒の1人が鬱陶しそうに言う。
「君達のような犯罪者よりマシだな、それにアンティールールを持ち込む君達は、校則違反という証拠もある」
「は?ブルーってのは特権階級なんだよ!つまり俺達は何やってもいいの」
「通報側が身分を明かす必要は無い」
「何を言ってるの?アンティールールなんて聞いてないんだけど?」
銀色の髪をした女子生徒が男子生徒に詰め寄る。
あれ?………彼女も遊戯王GX以外で見た気が…?
「あーえとー、とっ匿名性を知らないのか?匿名性ならこちらの身分を明かす必要は無い。
受け取った側は、ブルーかもしれないしイエローかもレッドかも?
何にせよ匿名性で通報すれば向こうも動かない訳には行かない。しかも今回の通報には犯罪も含んでる。大事になるだろうな」
「意味わかんねぇ、俺コイツと会話したくねーよ、誰か黙らせろよ」
「困った日本語で話してるのに日本語が通じないぞ」
私はそう言ってイエローの2人に大袈裟な反応で話しかけた。とその時
「お喋りはもういい!」
そう1人の人物が声を上げた。
「おい、ドロップアウト!アンティールールなのは分かってるな?レアカードとお前はその証拠とやらを掛けろ!」
「君は何を掛ける?」
「勝者にそんな物は必要ない!」
「ふっ…私好みの答えだ」
万丈目準が前に出た。
「「デュエル」」
内島翔吾
LP4000
手札5枚
万丈目準
LP4000
手札5枚
「私のターン!」
……この手札は……煽ってるとかマナー違反とか言われないといいが……。
「私は、このまま何もせずターンエンド」
「何!?貴様ふざけているのか!?」
万丈目が自分を舐めているのかと怒りを顕にすると同時に、ギャラリーのオベリスクブルーの生徒がチャチャを入れてくる。
「おいおい、デカい口叩いといて何もしないのか?」
「もう負けでいいだろこんなやつ」
「万城目さーん!さっさと潰しちゃってくださーい!」
それを見た私は、鼻でフッと笑った後高らかに宣言する。
「見ろ万城目!」
「!?さんを付けろドロップアウト!」
「魔法無し!罠無し!モンスター無し!この状況で宣言する!」
「次のターン!君の攻撃を凌いで見せる!」
「「「!!!???」」」
ギャラリーが驚きの余り静かになる。
そんな中、私は笑いながら「どうなるか分からなくてすごく怖いだろ?」と言った。
「面白い。ドロップアウトが何処までやれるか見せてもらおう!俺のターンドロー!」
万丈目
LP4000
手札5→6
「来い!ヘルソルジャー!」
万丈目の目の前に、凶暴で筋肉質な戦士が現れ万丈目がニヤリと笑う。
「貴様には、守ってくれるモンスターはゼロ、さぁ!せっかくデカイ口を叩いたんだ、この攻撃を防いで見せろ!バトル!行け!ヘルソルジャー」
「ではご期待に答えよう!手札からモンスター効果発動!」
「何っ!?」
ヘルソルジャーがこちらに襲いかかろうと飛び上がるとヘルソルジャーの目の前に小さな青い火の玉が現れ浮遊す。
「さぁ、ヘルソルジャー。この火を見て、少し づつ 前の目 が く し か お 」
どんどん青い火の玉が増えて行き、万丈目はもちろんギャラリー達もフラフラし始める。
「なっ…何をした!」
「幻蝋館の使者のモンスター効果発動」
そう翔吾が宣言すると、火の玉はひとつに集まり人型になると、そこから顔と腕が青い火の付いた蝋を持つモンスターが現れた。
「幻蝋館の使者は、攻撃宣言されると手札から特殊召喚され彼の幻惑攻撃により相手を惑わし戦闘破壊を免れる。
そしてバトルフェイズ終了後万丈目、キミは表示形式変更と融合召喚が出来ず効果も無効化される。」
「万丈目さんだ!ターンエンド!」
万城目
LP4000
手札6→5
「私のターン」
万丈目のイラつき混じりの返答を聞いて翔吾は、内心『アニメで見たヤツだァ〜!やば、耳が幸せってこういう事か?』と思いつつもデッキからカードを引いた。
内島翔吾
LP4000
手札4→5枚
……そう言えば幻蝋館の使者の3番目の効果の発動を忘れていた。本来のテキストは、融合・シンクロ・エクシーズ・リンク召喚の素材に出来ない。
とあるがこの世界では、融合が出来ない。となっていた。
さて……彼はその手のカードを所持しているのだろうか?
「カードを1枚セットしてターンエンド」
そんな事を考えながら翔吾は、ターンエンドを宣言した。
内島翔吾
LP4000
手札5→4枚
コイツは、落ちこぼれだ。そう自分に言い聞かせる。
そして俺はエリート!完璧な存在!昨日のドロップアウトには、てこずったが今回こそエリートの力を見せてやる。
「おう万丈目ー!やっちまえー」
オベリスクブルーのギャラリーの1人が万丈目に声を掛けると万丈目は、「…あぁ、当然だ」とぎこちなく答える。
同級生に格下狩りに誘われたが…他の女の子を呼ぶと言ってたから着いてきたが…明日香君が居ない…。だが格下狩りに来た三人の外国人の女の子達…悪くない。
俺のいい所見せなきゃな!
「俺のターン!ドロー、こい!地獄の番犬!ヘルモンスター。フレムベル・ヘルドッグ」
万城目
LP4000
手札5→6
溶岩が地面から溢れ出て犬の姿を形取る。
昨日のドロップアウトとは決着が付かなかったが、こっちはさっさと終わらせてやる!
「バトル!行け!フレムベル・ヘルドック!あの蝋を消しさーーー『トラップ発動!』ーーー何ッ!」
上からハテナマークの着いたシルクハットが三つ現れ、幻蝋館の使者に被さった。
「トラップカード、マジカルシルクハット発動、このカードはデッキから魔法・罠カードを2枚選択し幻蝋館の使者と共にシルクハットに被せる。そしてシャッフル。さぁ攻撃の巻き戻しだ」
「くっ、ドロップアウトの癖に生意気な真似を!俺はヘルソルジャーで右のシルクハットを攻撃!」
凶暴な見た目をした男が、シルクハットに飛びかかり切り裂くと、魔法カードが現れ真っ二つになり破壊された。
「中身は魔術師の再演、そして魔術師の再演効果発動、デッキから魔術師の再演以外の魔術師魔法カードを手札に加える」
「破壊されると効果が発動するカードだと…」
「デッキから魔術師の右手を手札に加える。さぁ残りは2つ。幻蝋館の使者を破壊できるかな〜?」
翔吾がわざと煽る。
「くっ!真ん中のシルクハットをフレムベル・ヘルドッグで攻撃!」
地獄の番犬がシルクハットを噛みちぎると、中からトラップカードが現れた。
「中身は、残念ハズレ!」
「貴様!!!だがフレムベル・ヘルドッグの効果発動!デッキから守備力200の火属性モンスターをデッキから召喚する!こい!業火の重騎士!」
炎のマントをつけ下半身に馬と車輪をつけた騎士が現れた。
「これで俺はターンエンドだ!足掻いて見せろドロップアウト!」
「…確かソイツは、デュアルモンスター」
アニメの時とは…かなりデッキが違うらしい。
私の影響?と言いたい所だが現れただけで何もして無いしなぁ…。
確かエジプトで武藤遊戯の伝説が完結とか話が囁かれた辺りから、幻蝋館の使者が持つ幻想魔族が現れたりし始めたが…目の前のモンスター達もその影響なのだろうか?そんな事を考えながら翔吾は自身のターンに入った。
「私のターンドロー」
内島翔吾
LP4000
手札4→5枚
「さて引いたカードは…!」そう言って翔吾は、手札を確認してから「もう少し手玉に取らせてもらおうか」と呟いた。
「私は手札からプルーフ・プルフラスを召喚!」
オレンジのクリアカラーの羽が生えた、大きな耳の生えた猫のようなモンスターが現れる。
プルーフ・プルフラスがいたずらっ子の様に笑うと、ギャラリーの女性陣から「可愛い〜」や「私の王子様の方が可愛くてカッコイイわね」と聞こえた。
(あれ?今、王子様っていた子のどこかで見た気が……)
万丈目は、猫のような見た目のモンスターを鼻で笑って「そんな弱そうなモンスターを出して何をする気だ」と見下した。
「いやいや、可愛い見た目に騙されないで。この子がこのデッキのエンターテイナーを呼んでくれますから」
「何ッ?」
「プルーフ・プルフラスの効果発動!このカードが召喚・特殊召喚された時、モンスターを1体アドバンス召喚する!」
「!?」
「この効果で幻蝋館の使者とプルーフ・プルフラスをリリースしカモン!
マイフェイバリットカード!EMスカイ・マジシャン!」
白と紫の羽のようなマントをつけたマジシャンが、上から舞い降りた。
「なぁ、大原」
ギャラリーをしている2人のラーイエローの生徒の内、背の小さい方が大きな身体の生徒に話しかける。
『マジックカード発動!『魔術師の右手』発動!このカードにより私の魔法使い達は、魔法カードを封じる効果を得る!
そしてEMスカイ・マジシャンは、1ターンに1度魔法カードが発動した時、攻撃力300アップ!さぁ君は、私のエンターテイナーを倒せるかな?バトル!フレムベル・ヘルドックを攻撃!』
「なんでアイツはあんな堂々としてるんだ?」
『くっ舐めるなよ!ドロップアウト!』
『ふふっ、ではカード1枚セットしてターンエンド』
「…わっ分からない」
大きな身体をした生徒が答える。
『俺のターン!手札からチューナーモンスター!ゲリラカイトを召喚!』
『チューナーモンスター!?』
『ふっ選ばれし者のエリートの力を見せてやろうゲリラカイトと業火の重騎士を融合!』
『こい!ブラック・ブルドラゴ!』
『!!!????』
「俺はデュエルの時上がり症で上手く戦えないのに…」
「ぼっ…僕も緊張してうっ…上手く喋れなくなるのに…」
『…シンクロでは無く融合か…』
『?なんの事だか分からんがブラック・ブルドラゴのモンスター効果発動!』
『ちょっと待ったー!』
『何ッ!?今度はなんだ!?』
『Ladies and Gentlemen!』
どうしてあんなに楽しそうなんだ?
俺達と何が違うんだ?
三人いるオベリスクブルーの女子の1人が口を開く。
「ねぇ姉さん」
「なんだグレース」
「日本に来て今までつまんないなって思ってのよねぇ〜けど…」
『目の前には、攻撃力3000の大型モンスター!更にはモンスターが他にも2体!私は絶体絶命です!』
『そうだ!これで終わりにしてやる!』
『いいや終わらない!終わらせない!私は見事この布陣をいなして見せましょう!』
「中々やるじゃない、ねぇ姉さん」
翔吾が自信満々でギャラリーに語りかける。
翔吾の手を広げる姿は、まるでステージに立つ姿のようでそれを見た銀髪の少女がクスリと笑う。
『まずは、子弟の絆でいなして見せましょう!手札からモンスター効果発動!手札の弟子であるEMスカイ・ピューピルとフィールドの師匠であるスカイ・マジシャンを入れ替える!』
『何?』
スカイマジシャンが羽のようなマントで自信を覆い隠したかと思うと、中から小さな男の子が現れた。
『EMスカイ・マジシャンの効果発動!このカードがフィールドから離れた時!相手フィールドのカード1枚を破壊!私は、ブラック・ブルドラゴを破壊!』
いつの間にか上に移動したスカイマジシャンが指を鳴らすと黒い竜は、爆発し破壊された。と同時にその爆風を煙幕の要領でスカイマジシャンは、姿を消した。
『くっ!だがお前のフィールドにはその雑魚モンスターしか『リバースカードオープン』まだなにかあるのか!』
「確かにな、グレース。
この学園に来た時は、マシなのがカイザーと強いて言うなら万丈目くらいだと思ったが…認識を改めなければな」
金髪の少女と銀髪の少女はニヤリと笑った。
『ディメンション・マジック発動!さぁ、再び弟子であるEMスカイ・ピューピルと師匠のEMスカイ・マジシャンの師弟の技ご覧下さい!』
ある所に1人のお姫様とカエルの王子様がいました。
2人は、異国の地の学校に留学しました。
『さぁ我がエンターティナーの登場です!カモン!EMスカイ・マジシャン
そして!2人の技でブラック・ブルドラゴを破壊!』
『チィ!』
お姫様と王子様は、ある日男を発見しふと思いました。
彼を宮廷道化師に任命しよう。
「あいつ…本当にエリートかよ」
万丈目は、落ちこぼれのオシリスレッドの奴にいいようにされている。
『さぁ、私のターンです!ドロー!』
「遊んでんじゃねぇよ!」
「そうだ!そうだ!しっかりしろよ!」
俺達は、エリートであるオベリスクブルー。敗北は許さない。しかも落ちこぼれにだ。
「ちぃ!せっかく留学生の女の子達に良いとこ見せるチャンスを譲ってやったのに」
そうオベリスクブルーの生徒の寺岡が呟く。
「なぁ、原田」
「なんだよ」
「俺たち万丈目を煽ってるけどさぁ…勝てるのか?あいつに」
オベリスクブルーの生徒は、話しかけてきたもう一人の生徒を見て苦い表情をする。
自分には、無理だ。そう言葉にしたくてもプライドが許さない。
「……オベリスクブルーのエースである万丈目が、あんないなされてるんだぜ?俺たち勝てるのか?さっき言ってた映像で脅されたくねぇよ……」
原田と言われた生徒は、寺岡の弱気な姿を見て自身も同意しそうになるがプライドが許さない。
認めたくない事実に折れないプライドでふと、悪知恵が閃く。
「俺ら……脅されてるんだもんな」
「?」
「脅されてるなら…助けを呼ぼうぜ」
「助け?誰に?」
「カイザー」
「???」
カイザーに調子に乗ってるアイツを叩きのめしてもらおうぜ。
「くそ!負けてたまるか!」
万丈目は、焦っていた。
このデュエルで掛けられた物は、カードと暴行の証拠。と言ってもただの格下いじめでしかない。
自分達が退学になる道具にされるなんて堪ったもんじゃない。
「貴様!俺達を煽って楽しいか!?」
「?デュエル内容が気に食わないので?」
「それもあるがさっきの脅しの事だ!」
「?脅し?あぁ、映像を取ったってやつ?」
ポカンとした表情で翔吾は、こう言葉を続けた。
「あれ?嘘だよ」
「「「「「「「「 は ? ? ? 」」」」」」」」
翔吾以外の言葉が重なる。
「あれは、嘘だよ。君達に暴力をやめさせて彼ら、イエローの生徒達を守る為だよ
現に君は、焦りを隠せづ荒いプレインぐになっているし、中々効いたようだね」
オベリスクブルーの男子生徒がわなわな震え何かを怒鳴ろうとした時、子供では、ない声がこの場に響く。
「おい!お前ら何している!」
「やば!警備員だ!」
草むらから警備員が現れ翔吾は、真っ先に動きラーイエローの生徒達の元に走っていった。
「君達!逃げるぞ!」
この場は、お開きになった。
ディアベルゼ視点
過去の話
「ふぅ…これで生活基盤は、整ったな」
汚い部屋、床はどこも薄汚れ窓は、割れていて明らかに廃墟を再利用した場所に人型の光、破滅の光と白い格好の魔女、ディアベルゼと二人のそばに、うつむいた子供が居た。
「こっ……き……ぁ…ぅ」
小さな子供は、何か言おうとしていたが会話が得意では、無いようで小さくブツブツ呟いていた。
その姿を見ながらディアベルゼは、内心『あー、めんどくさ』と呟き子供に目を向ける。
目の前の子供は、もう一人の転生者である廣田和彦。
以前、自分の愛する主人を連れ居ていくのに失敗した時、破滅の光に連れてこいと命令された男。
元から汚い見た目だったが、転生後の見た目も汚く見える。
「ディアベルゼよ」
破滅の光がこちらに話しかけてくる。
あー、笑顔笑顔。人間は、笑顔を顔に配置しておけば安心という状態になるらしい。が破滅の光はどうだろうか?
「どうしました~?教祖様」
「こいつの親役の人間の用意は?」
「洗脳済みですわ~。そいつらの本来の家族は、始末済み。
書類は、ほぼそのままこの子に使いまわせますわ~後は、家族役の人達をここに連れてくるだけ」
はぁ~めんどくさ。
早くご主人様に会いたい。
いや、その前にやることがあるわ。
「うむ、分かった。では、私は少し出かけるよ」
「?出かける?
あぁ、カードのことで?でも幻想魔族以外いらなくのでわ~?」
「いや、そうではない我は、エジプトに出かける」
「!」
これは、チャンスだ。
「あらあら~。お出かけですか?」
「あぁ、回収したいものがある」
「……それは、時間がかかりそうですか?」
「そうだな。エジプトでやることを終わり次第、この世界に様々なカードをばらまく」
「分かりました。行ってらっしゃい」
ディアベルゼは、ふとハスキーが言っていた事を思い出す。
『うららさんと増Gさんが帰って来次第、お二人を使者にドラグマとデスピアとの交渉に入ります。
そして連携して破滅の光を殺す』
そうはさせない。
私も出かけよう。
私もアメリカに出かけよう。
そして、ハスキーも破滅の光もドラグマもデスピアも全員絶対に出し抜く!
あとがき
破滅の光
なんでこんなめんどくさい事になってんの~~~!
翔吾
はぁ~~~万丈目さんだー!はようサンダーコールさせてくれ!
余談ですが翔吾のインスパイア元のキャラがいるんですけど興味あります?とりあえず遊戯王関係ないんで何も反応無ければ放置する予定です。
万丈目
プライドズタズタになりそう。
原田と寺岡
異世界編に出てた生徒。
マルタンに食糧を求めていた生徒の三人のうちの二人。
ハスキー
反逆する気満々。
これからドラグマ・デスピアに接触する。
ディアベルゼ
反逆する気満々。
これからアメリカに行く。
廣田和彦
もう一人の転生者。
やったね!異世界転生だよ!
プロローグでは、転生前イービルヒーローを使っていたが何故か精霊化出来なかった。