砂糖で出来た地獄   作:トリックショット

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Dアニメストアーニコニコ支店が例の騒動のせいで見れない……。
遊戯王GXを確認できない。

キャラの口調を間違っていたらすいません。


第三話 謎のヒーローD・国際問題一歩手前・VSカイザー・地球壊すか~。・

ディアベルゼ視点

過去の話

 

「……こんな早く見つかるなんてね」

 

 ここは、アメリカ。

英語の看板に、汚い裏路地。そして、1人のアメリカ人男性が、デュエルディスクからデッキを取り出し中身を見ていた。

その後ろに白い服を着た魔女、ディアベルゼが半透明の姿で男に取り憑いており、杖を持っていない方の手を開いて、男に向けて洗脳の魔法を使い男のデッキから1枚のカードを取り出した。

 

「邪神イレイザー……まさかこんな下っ端みたいな奴が持ってるとは思わなかったわ」

 

遊戯王Rに登場した三邪神の1枚。

ディアベルゼの目的は、このカードだった。

 

 実は、ハスキーは破滅の光に1つ嘘をついている。

ハスキーの話では、三邪神は強力を拒んで行方不明となっていた。がそれは、嘘だ。

ご主人様の所持していた三邪神は、潜伏し正しき闇の力を身に着け、ひっそりと私達の洗脳を解いた。

そして、ハスキー側の者達は、三邪神を切り札にして破滅の光に反旗を翻すタイミングを見計らっている。あまり時間が無いが、ハスキー達に先は、来させない。

 

 私だけがご主人様をお婿さんにするんだ。

だがハスキー側にも破滅の光にもドラグマ・デスピアにも私一人では対抗出来ない。

だからこいつを私の切り札にする。原作そのままの禍津神。

ただのカードで、しかもこのカードを所持していたキースが、ネオ・グールズという組織の部下全員に配るためにコピーしたと噂になっていたコピー品。

それなのに邪神イレイザーのカードからは、圧倒的な力を感じる。

 

 ……本音を言うと三邪神を何とか揃えれないかと思ったけどこの一枚ですらコピー品なのに尋常じゃないエネルギー……三枚も揃えたら私が危ない。

 

 この一枚だけにしよう。

この時点で切り札には持って来いの力を感じる。そう考えていると誰かに声を掛けられる。

 

「貴様、何者だ!」

「!?」

 

 ディアベルゼの目の前に緑の人型の精霊が現れる。

その精霊は、緑の硬そうなアーマーを付けた様な姿と体の胸元に金色の玉?の様な物を付けていた。

 

「「デュエルモンスターズの精霊?」」

「!?」

 

 2人の声が重なる。

片方はディアベルゼでもう1人は、黒いローブとフードを被り良く分からない人物でその人物は、緑の精霊のそばにたっていた。

 

 とりあえずディアベルゼは、邪神イレイザーの回収という目的は、果たしているので、よく分からない彼等と関わるメリットは無い。

とりあえず一気に離脱しようとした。が「逃がさん!」そう言って緑の精霊は、結界の様な幕をこの場にいる全員を囲うように貼った。

 

 上位の結界魔法!?

まずい……恐らくだが相手は、かなり強力な精霊だ。けどこんなやつ遊戯王GXにいたかしら?それに何?緑の精霊から出るこの禍々しい闇のオーラは?

 そんな疑問を抱きながらディアベルゼは、操っていた男のデッキを魔法で自身のデッキに置き換える。

 

 邪神も一枚投入して。

 

「ならばデュエルよ!」

「良いだろう」

 

フードの男が威勢よく答える。

 

「「デュエル」」

 

ディアベルゼ

手札5

LP4000

 

フードの男

手札5

LP4000

 

「私の先行!手札からフォトンサンクチュアリ発動!このカードの効果で、私のフィールドに2体のフォトントークンが現れる!」

 

 先行を取ったディアベルゼの前にふたつの光の玉が現れる。

 

「フォトントークン2体をリリース!原罪のディアベルゼをアドバンス召喚!更にカードを1枚セットしターンエンド」

 

 フィールドに白い服の魔女が現れた瞬間白い光のオーラが溢れ出す。

 

「なんだ……この禍々しい光は……。

注意しろD!こやつ只者ではない!」

「彼女もネオ・グールズのメンバーなのか?こんな禍々しい精霊がいるなんて……」

「トラゴエディアとは、また違った力だ」

 

 2人のやり取りを聞いてディアベルゼは、ふとあることにきずく。

(トラゴエディア?って確か……漫画だっけ?ご主人様が転生前に見てたのにいたはず……あれ?じゃあ、緑のってもしや……)

 

「私のターン!ドロー」

 

フードの男

手札5→6

 

「ちなみにディアベルゼがフィールドにいる時。貴方は、手札から魔法トラップをセットしないと発動できないわ!

更に、私はセットカードを破壊できるの。

このまま積みならサレンダーしてもいいわよ〜」

 

 とりあえず煽っとこ。

 

「……」

 

 ディアベルゼの煽りも気にせずフードの男と緑の精霊は、問題無いと言わんばかりにたたづむ。

 

「私は、DーHEROデビルガイを召喚!」

「!!??????????」

 

 フィールドに赤いマントと白い顔のHEROが現れる。

D-HERO、遊戯王GX似てエド・フェニックスの使う実質エド専用のカード。それが目の前にいる。

 

「DーHEROデビルガイのエフェクト発動!相手フィールド上のモンスターを2ターン先の未来に飛ばす!ディスティニー・ロード!」

 

 デビルガイがフィールドにいる、ディアベルゼを殴る容量でゲームから除外する。

ディアベルゼは、自分のモンスターが除去された事も気になるが、それよりも気になる事がある。

 

目の前の人間は、何者だ?

 

 この世界のご主人様は、まだまだ子供だ。

破滅の光の話では、このままならちょうど遊戯王GXの本編にご主人様がかち合うらしいので遊城十代等などのメインキャラクターも子供のはず……もちろんエド・フェニックスもだ。

 

 では、奴は誰だ?

エドも子供のはず?いや?まさか?

 

「貴方は……まさか……エド・フェニックス?」

「「!?」」

 

 ディアベルゼは、同様のあまりそう言っただけだった。が目の前のフードの男と緑の精霊は、明らかに同様している。

その光景を見てディアベルゼは、同様してる?まさか?本当にエド……と冷静になり始めるが……フードの男は、そうは行かなかった。

 

「きっ…貴様!」

「?」

 

「貴様!何故息子の名前を知っている!?」

 

 

 

 

ナポレオン教頭視点

現在の話

 

「プリンセス・ローズおはようございますでアール、今日も通信教育を始めるのでアール」

 

 オベリスクブルー女子寮の一室。そこに、置かれたノートパソコン。

ノートパソコンの液晶画面には、デュエルアカデミア副校長のナポレオン教頭が、にこやかに挨拶していた。

 

「今日も美しいデュエルの授業をしていくのでアール。

って何してるのでアール!?」

「教頭先生、今日の授業は中止です」

「何言ってるのでアール!?」

 

 画面の先には、海外の王族であるプリンセス・ローズ。

ワガママ放題の彼女は、ナポレオン教頭の悩みの種だ。

 

 不味いのでアール。

今回どんなワガママかは、まだ知らないでアールが、絶対に面倒なヤツなのでアール!

またカエルの王子様と結婚式を開く、だとか言われても困るでアール!

万が一があったら私どころかこの学園の名に傷がぁ~~。

 

 そんな事を考えながら恐る恐るナポレオン教頭は、尋ねる。

 

「どうしたでアルか?具合でも悪いでアルのか?」

 

 画面の先でプリンセス・ローズが化粧をしながら言う。

 

「オシリスレッド」

「は?」

「ちょっとまっててください化粧を……アイラインを引いています」

「あ、失礼しましたでアール」

 

 オシリスレッド?あの腐ったミカンの溜まり場に高貴なプリンセスが何の用でアール?

 

「オシリスレッドの内島翔吾。彼を、私の宮廷道化師に任命します」

「???」

 

 意味が分からない。

どうしてそうなったか、全く分からないが1つ分かることがある。

他国の王族と落ちこぼれのオシリスレッドなぞ会わせる訳には行かない。

 

下手したら国際問題になる。

もしそうなったら自分の首が飛ぶだけでは済まない。

 

急いでオシリスレッドを潰さねば……。

 

 

 

翔吾視点

現在の話

 

「オシリスレッドなんかぶっ潰せー!」

「皆カイザーに賭けたら勝負になんねーよ!」

 

 デュエルアカデミアのデュエルステージで、沢山のギャラリーから罵声が飛んでくる。

そのギャラリー達は、殆どがオベリスクブルーで、此方に罵声と嘲笑など酷い光景となっている。

 

 さて、ただいま私は、今デュエルステージに立ち、デュエルアカデミア最強の男カイザー丸藤亮と対峙している。

なんでこんな事になったんやろなぁ〜。

 

 そんな事を思いながら少し前の事を思い出す。

それは、今日の授業を終え教室を出た時、原田と寺岡と名乗るオベリスクブルーの2人に連行されここに立たされた。

事情を聞いても、悪さをした生徒を分からせるだの調子に乗った奴にお灸を据えるだの、よく分からないことを言われただけだった。

 

「君が闇夜の巨人デュエリストか?」

 

 そう対戦相手が私に尋ねる。

 

「何の話だ?」

 

 何の話か分からない。と言うのは少し語弊がある。

闇夜の巨人デュエリスト……確か、遊戯王GXの序盤で登場した悪役。

確か、正体は小原と大原……だったか?

その2人は、本編では十代が倒す事になる相手……何故私が、闇夜の巨人デュエリストなんだ?

 

「実は、夜遅くにオベリスクブルーの生徒が狙われて、アンティールールでカードを奪われていと聞いてな。

その正体が君だとタレコミがあったらしい」

「証拠は?」

「分からん。だがこの場を用意した奴は、デュエルをさせれば君がボロを出すと踏んでいるらしい」

「……要は、私ははめられたってわけだね」

「かもしれんな」

 

「だから、デュエルで確かめたいと思う」

 

 カイザーがディスクを構える。

 

「デュエルとは、人となりが出るからな。デュエルをすれば君が悪人か分かる事だ」

 

 ……原作にも似たセリフがあったな。

人となりか……まぁカイザーとやり合えるのは、悪くない。

 

「いいだろう!受けて立つ!」

 

「 「 デュエル!!! 」 」

 

 

 

「やっと始まったか」

 

 万丈目とその取り巻き、と原田と寺岡の5人がギャラリー席の後ろの方に座っていた。

 

「最近、噂になってた闇夜の巨人デュエリスト……アイツが犯人だなんてよく証拠を見つけたな」

 

 万丈目の取り巻きの1人が原田と寺岡に尋ねる、と原田と寺岡は、笑いだし「証拠?そんなもんねぇよ」と答えた。

 

「何?」

 

 想定外の返答で万丈目は、思わず声を出す。

 

「この前のデュエル。アイツ調子に乗ってたろ?だから、お灸を据えようと思ってな」

「だから先生方とか被害を受けた皆んなに話してさ、その後皆でカイザーにカードを取り返して!ってお願いして来てもらったのさ」

「それに教師の奴らもオベリスクブルーの言う事は、だいたい問答無用で信じるしな。

ここの使用許可も簡単に取れたぜ」

 

 笑いながら答える2人に万丈目は、困惑するしか無かった。

 

 

 

「で?先攻はどうする?」

 

 カイザーに翔吾は、尋ねる。

 

「……」

「?……カイザー?」

 

 カイザーは、無言でこちらを見ているので翔吾は、「何かあったか?」等と尋ねると

 

「君の名前を聞いてなかった」

 

 そう真顔で答えた。

 

「……名前も知らない相手にデュエルを挑んだのか……私は、翔吾、内島翔吾だ」

「俺は、丸藤亮だ。先攻は、君にあげよう」

「調子狂うな〜私のターン」

 

翔吾

LP4000

手札5枚

 

「私は、EMレビュー・ダンサーを守備表示で召喚!」

 

 派手な見た目をしたムチを持った少女が現れる。

 

「更に私は、カードを2枚伏せてターンエンド」

「俺のターン!ドロー」

 

カイザー亮

LP4000

手札5→6

 

 カイザーがカードを引いた瞬間翔吾が話しかける。

 

「カイザー!君の使うサイバー流にはモットーとする事があったな?」

「?リスペクトデュエルの事か?」

「そうだ。リスペクトの名の元、相手への敬意を忘れずお互いに全力を出すデュエルをしよう。という精神」

 

「カイザー!リスペクトデュエルの名のもとに全力を求める!」

 

 翔吾は、そう叫ぶと次は、ニカッと笑い言葉を続ける。

 

「そして私のリスペクトデュエルで貴方を倒す!」

「当然だ」

 

 カイザーは、彼は悪人では無いと直ぐに確信した。

 

「マジックカード発動!パワー・ボンド!」

「いきなりか!流石だ」

 

 カイザーが最強の融合魔法を発動する。と翔吾は、ふと昔……転生前は、未来融合ばっかでサイバー・エンドを全然使わなかったなぁ〜と考えながら、リバースカードを開くタイミングを見計らっていた。

 

「手札のサイバー・ドラゴン三体を融合!現れよサイバー・エンド・ドラゴン!」

 

 3つ首の機械竜が現れる。

その圧倒的な存在感に会場が湧き上がる、がカイザーが遮るようにパワー・ボンドの効果を宣言する。

 

「パワー・ボンドの効果により攻撃力は、2倍になる!」

 

 サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力は、8000その圧倒的な数値に会場は沸き立つ。

が翔吾は、同様もなくこう叫んだ。

 

「Ladies and Gentlemen!」

 

 いきなり翔吾が叫び出し会場は、困惑したかと思えば、1部のギャラリーが『これからやられる所をショーにするのかー?』そう叫ぶ。

 

 その言葉に反応するかのように客席を向き、デュエルステージを舞台のステージの様に、身振り手振りしながら話す。

 

「いやいや、目の前には、攻撃力8000で貫通持ちのモンスターこのモンスターを私は、どかしてみせましょう」

 

「そしてカイザー。貴方を倒す」 

 

 カイザーの方を改めて向き、宣言する。

 

「リバースカードオープン!ディメンション・マジック!」

 

 怪しげなデザインの棺が現れ、EMレビュー・ダンサーが中にお辞儀をしてから入っていく。

 

「さぁ、可愛らしい助手から変わりまして我がデッキのエンターテイナーをお呼びします!

颯爽登場!EMスカイ・マジシャン!」

 

 羽の様な白と紫のマントを広げたマジシャンが攻撃表示で現れる。

 

「ディメンション・マジック……ならばこちらも、手札から速攻魔法!融合解除を発動!サイバー・エンド・ドラゴンの融合を解除する」

 

 少し焦った表情をしたカイザーと対照的に翔吾は、「ほら、どかせた」と客席に向けておどけて見せた。

 

「更に!ディメンション・マジックの効果でサイバー・ドラゴンを一体破壊!」

「くっ」

 

 サイバードラゴンが爆発した姿を見て、観客が少し沸き立つ。

 

『嘘だろ?』

『レッドの癖に…』

『カイザーってもしかして大した事ない?』

 

「面白い……」

 

 カイザーは、余裕そうに……そして楽しそうに笑う。

その表情を見て翔吾は、『まだなにか来るな…』と確信した。

 

「マジックカード発動!強欲な壺」

「!?」

 

 カイザーは、カードを2枚引くとしばらく手札を見つめる。

翔吾は、カイザーの何とも言えない表情に『なんだ?あの……強い意志?いや、何かを確信したような表情?とにかく表情から感情が読めない……』そう心の中で呟いた。

 

「フッ」

「?何かありました?」

「少し……面白いカードを引けてな」

「………」

 

「手札からサイバー・ジラフを召喚しリリースして効果発動!パワーボンドのダメージを回避する」

「この瞬間を待っていた!」

「何!?」

 

 翔吾の発言に翔吾以外が驚く。カイザーですら言葉に出して驚く。

この時に何が出来るのか、皆が少しづつ興奮し始めていた。

 

「リバースカードオープン!墓穴の指名者!このカードの効果でサイバー・ジラフを除外!そして次のターン終了時まで、サイバー・ジラフの効果は、無効化される!」

『 『 『 『 「 何っ!? 」 』 』 』 』

「つ!ま!り!このターン決着を付けなければ、カイザー貴方は、パワーボンドのダメージで敗北する」

 

 翔吾は、勝利を確信した。がカイザーの顔は、綻ぶ。

 

「この為にデッキは、このカードを引かせてくれたのか」

「えっ」

「バトル!この時、速攻魔法を2枚発動!」

「何っ!?」

 

 少し前に十代と戦った時と似た感覚を感じる。

テレビで遊戯王GXを見ていた時、勝利確定や処刑用BGMと言われていたあのBGMが、聞こえるような瞬間を感じる。

 

 この瞬間は、永遠ではないが最高に盛り上がる瞬間。

きっとこの後、私は負けるんだろうなぁ~。

 

「1枚目!ライバル・アライバル!

この効果でサイバー・ドラゴン・ドライを召喚する!」

「!?」

「更に2枚目ぇ!リミッター解除!」

「なっ……」

 

 まじか…悔しい。

目の前には、攻撃力4200のサイバー・ドラゴン2体と攻撃力3600のサイバー・ドラゴン・ドライ。

に対して自分は、攻撃力2500のEMスカイ・マジシャンのみ。

 

 さっすがにライバル・アライバルは……想定外だな。

 

「サイバードラゴンでEMスカイ・マジシャンを攻撃!エボリューション・バースト!」

 

 サイバードラゴンから放たれた光線がスカイ・マジシャンを直撃する。

 

「くっ!エンターテイナーは、印象も残さずタダでは退場しない!スカイ・マジシャンの効果発動!

このカードがフィールドを離れた時、相手モンスターを一体破壊する。私は、攻撃してないサイバードラゴンを選択!」

 

翔吾

LP4000→2300

 

「内島翔吾」

「なんだカイザー?」

「いいデュエルだった」

「私も楽しかった」

 

 ……けど次は、負けない。

 

「サイバー・ドラゴンドライで攻撃!」

 

 それとごめん……私のデッキ。

 

翔吾

LP2300→0

 

 

 

「よしっ!攻撃チャンス!」

 原田と寺岡が喜ぶ。

「レッドが調子乗って恥かいたなぁー!」

「闇夜の巨人デュエリストめ!さっさと退学しろー!」

 

 2人の勢いに押されたのかオベリスクブルーの生徒達も罵倒に同調する。

 

『レッドは、やっぱクズだなー!』

『俺ならもう学園に居られねぇぜ!』

『あーあやっぱりレッドは、雑魚だなー!』

 

 そんな中1人の怒声が響く。

 

「 黙 れ ! ! ! 」

 

 その怒声を発した人物。

それは、カイザー。丸藤亮だった。

ギャラリー達は、想定外の人物に動揺する。

 

「翔吾は、立派に戦った。

それに俺は、彼がアンティールールでカードを奪うような人物には、思えん」

 

 カイザーの一括でギャラリーは、解散した。

 

 

 

「ありがとうカイザー」

「気にするな」

 

 ギャラリーが解散した後のデュエルステージで翔吾は、カイザーにお礼を言う。

 

「それに俺は、言ったはずだ。

デュエルは人となりが現れる。俺は、その感覚を信じただけだ」

 

 そう言ってカイザーは、背を向け歩いていった。

 

「……次は勝つよ」

 

 

 

 翔吾がデュエルステージから降りようとした瞬間声をかけられる。

 

「見つけた」

「?」

 

 目の前には、綺麗なドレスを着た絵本に出てきそうなお姫様が目の前にいる。

 

「君は……」

 

 あれ?この人遊戯王GXのゲストキャラの……。

 

「私が今日から貴方の主人よ」

「は?????」

 

おっ、怒らないで聞いてくださいね?

へっ……変な薬でも決めてるのか?

 

 

 

 

フェニックス・ギア・フリード視点

過去の話

 

 精霊世界に建つ城の一室。

窓の外には、雨が降り窓の前には、ハスキーが立つ。

豪華絢爛な家具や装飾を背にしてハスキーは、何を思うのか。ただならぬ雰囲気を醸し出していた。

 

「コホン……ハスキー卿、ワタシに何か用かな?」

 

 一室のドアを開けて、白と赤の鎧を着込んだ大柄の騎士が入る。

彼の名は、フェニックス・ギア・フリード。遙か昔のストラクチャーデッキの看板でもあり、翔吾が組んだ戦士族デッキに投入されたカードでもあり今は、デッキのメンバーからなる部隊のリーダーを務めていた。

 

「もしや……アンティークギアデッキと爬虫類族デッキとヴァンパイアデッキの件で責任を取る時が来たか?」

 

 言いづらそうにそう質問するとハスキーは、その場から動かず顔お少しこちら側に向けた。

 

「まさか?そんな訳ないでしょう。

それにご主人様がこの騒動を知ったら『エモい!』とおっしゃって喜ぶかもしれませんよ?

何せ、原作では、エクシーズ次元の侵略者であるアンティーク・ギア・カオス・ジャイアントと冥府の勢力、ダークシグナーのカードであるレプティレスに、人類に憎しみを抱きセブンスターズのカードとして活躍したヴァンパイア。この三つが手を組んで現地民と精霊の守護者をしているなんて……面白い状況ではないですか」

 

まぁ、ヴァンパイアのカードは、カミューラと全く被っていませんがね。と笑うと言葉を続ける。

 

「仮に、貴方の責任を追求しなければならない時が来たとしても……ご主人様が最初期に組んだ、未来オーバーと共に組まれた、デュアルデッキのエースであった貴方。

そして、ご主人様の遊戯王最初期を楽しませて、現在の我々に繋いだ貴方……いえ、大先輩に無碍なことは出来ません。

仮に、大先輩の責任を追求する必要があっても今までの功績に敬意を表し、顔を立てた場を用意しますよ」

「大先輩は……よしてもらおうハスキー卿……大先輩は、なんだかむず痒いのだ」

 

 フェニックス・ギア・フリードが顔をかく仕草をするとハスキーは、ふふっと笑う。

 

「分かりました、先輩」

 

 と冗談交じりで答えるとハスキーは、身体をフェニックス・ギア・フリードに向けてから真剣な眼差しで「どうぞ」と椅子に座るよう促した。

 

「……して、ハスキー卿。確か貴殿は、うらら嬢と増G卿とドラグマ・デスピアに接触したはず……何かあったのか?」

「えぇ、色々と言われました」

 

 そう言ってハスキーは、何も言わなくなったのと部屋とハスキーからなる、重く暗いオーラを感じたのかフェニックス・ギア・フリードは、どうしたものかと考えながら言葉を発する。

 

「先程、うらら嬢に何かあったか聞いてみたが……うらら嬢も言葉を濁していたし、kozmoに接触する準備で忙しいと逃げられたぞ。

増G卿は、そもそもこの城に居たがらないから直ぐに何処かに行ってしまわれた……そして、ハスキー卿。貴殿の表情を見るに……相当な事があったとお見受けするが……私を呼んだのに何か関係が?」

「……」

 

 ハスキーは、意を決したかの様な表情をしてフェニックス・ギア・フリードに尋ねる。

 

「はい、今回先……貴方を呼んだのはご主人様の事で相談があるからです」

「相談?」

「その前に、ドラグマとデスピアに何を言われたか話す必要がありますね」

 

 そう言ってハスキーは、フェニックス・ギア・フリードの座った椅子に、テーブルを挟んだ先に置いてあるソファーにドカッと座る。

 

「シガーいいです?」

「構わん。話しやすいようにしてくれ」

 

 ハスキーは、ぐったりと座り、足を組んで右ポケットから赤い筒を取り出す。

右手で赤い筒を握り、親指で筒の蓋をコイントスの容量で弾く。

 

 ハスキーが葉巻(シガー)を吸おうとしているのを見てフェニックス・ギア・フリードは、(あっーこれ、長くなるやつだ)と察し長時間付き合う覚悟を決めた。

 

 中に入った茶色い棒状の物を加え、反対の手からライターを取り出そうとしたが、フェニックス・ギア・フリードが手をハスキーの前に出し指パッチンをして指先に火を手に出現させた。

 

「あら、オシャレ」

 

 シガーに火をつけながらハスキーは、話し出す。

 

「ドラグマ・デスピアと仲良くしましょ?って話に行ったらなんて言われたと思います?

『ご主人様への世界への介入は、最低限にしよう』って言われたんですよ!?」

 

 有り得ない。

そう呟いてハスキーは、シガーを吸いながらバニラフレーバーを少し楽しんでから、更に言葉を続ける。

 

「私達は、破滅の光の影響で狂ってる。

だからご主人様は、最初は私達に会えて喜んでくださるだろうが、だんだん私達と倫理観のズレが起きる。

そしてその差は、段々と広がっていき最後は……我々に恐怖する……と」

 

 ハスキーは、溜息をつく。

その光景と話を聞いてフェニックス・ギア・フリードは、1つ質問が浮かんだが、いつ言うべきか迷っていた。

 

「私達は、正しき闇の波動と力を貰った三邪神達によって洗脳から解放されているはず……ご主人様が私達を受け入れないなど……有り得ない」

「うむ……ハスキー。質問をひとういいか?」

「?どうぞ」

「それで相談とはなんだ?今の話を聞いていると、ワタシが出る幕の話とは思えないが」

「あら、失礼。ごめんなさい、今度こそ本題に入ります」

 

 ハスキーは、忘れてたと言わんばかりの表情で謝意を口にした。

 

「未来オーバーの方達以外で、1番長くご主人様を見ていたであろう貴方に質問です。

ご主人様は、一気に環境が変わっても問題無いお方だと思いますか?」

「環境?それは、引越しとか……あぁ、この世界に来て下さった時の為の話か?」

「いいえ、もっと大きな意味です」

「???」

 

 

 

「ご主人様の住む地球を滅ぼしたら、心置き無く此方に来れるかな?って」

 

 




あとがきぃ

ディアベルゼ
謎のヒーローDってエドパパなの!?

ナポレオン教頭
国際問題一歩手前。

翔吾
闇夜の巨大デュエリストだと思われてる。
カイザーに勝ちたい。
私のデッキ……ごめんね。

ハスキー
地球壊すか~。

万丈目
嘘だろ?



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