生まれ出てた日
過去の話
???視点
我々は、元々たった1枚の紙だった。
それが40枚と15枚で1セット、それが何個もかつてあった。
ご主人様が大切にしていたデッキ達。
「おっ!落ちるー!」
だが今は、違う。突然肉体を与えられたと思ったら、何処かに我々は落とされた。
沢山の人型やドラゴンにロボやよく分からない形の存在が地面に激突する。と、同時に誰かが「痛っ」と呟き肌に小さな粒が付く感覚を感じる。
「これが…砂?」カードの時には、感じなかった初めての感覚に思わず誰かがつぶやく。
「ここは?一体どこ!?」
そんな疑問に誰か……何か?が答える。
「ここは、デュエルモンスターズの精霊。つまり2次元の世界に来たのです」
空の上から雲を天を割り光り輝く人型の存在が降り立つ。
まるで神を演じるかの如く。
「おぉ…光よ」
誰かがそう呟いて膝まづく。
その言葉に呼応したように、人やロボにドラゴン等などが光に向かって膝まづく。
と同時に、それとは逆に跪かない者たちもいる。
この時は、気づかなかったが跪いた者たちの共通点は光属性のモンスター達だった。
「皆の者よ!君達は、選ばれたのだ!」
そして神を演じる存在の名はーーー
破滅の光
とある未来の話
未来の話
翔吾視点
勘違いしてた。
全ての因果は、私に起因してると思っていた。だって勘違いしても仕方ないじゃないか。
ハスキーやディアベルゼ、そして破滅の光やかつて所持していたカード達。
崇拝してくるエクソシスター・マルファに、イケメンボイスで言い寄ってくるドドレミコード・クーリアや妖艶な体をした魔弾の射手スター等など…いろんな奴が言いよってきて……。
「楽園という名の地獄が出来た……か」
このままだと、5Dsの精霊世界での内容が、原作とはかなり変わるかも知れないな……そんな事を考えながら体を何とか起こす。
「痛ってぇ」体を動かすと思わずそんな声が出てくる。
今私は、月の傍に出来た宇宙ステーションの中にある何の変哲もない……いや、SF系の映像に出てきそうな廊下に私は、倒れていた。
そこは、十代が原作で行ったネオスペースと似たような物でこの宇宙ステーションは、私版ネオスペースの様な場所らしい。
これもハスキー達の手引きだったのもあり…私は、勘違いしていた。
「まさか、全ての因果が私じゃなくて……何にせよ黒幕の存在を十代とハスキーに伝えないと……」
いやまて……。
体を起こして立とうとしたがふと止まってしまう。
私は、このまま死ぬべきでは?
そんな考えが頭をよぎる。
全ての黒幕の話では、私がここで死ぬのが正しいらしい。
そして私は、困った事にその情報を否定できない立場にいる。
「厄介な事にちゃんとした理由と根拠がある上で……か」
勿論、敵の言うこと信じるべきでは無いのは、分かっている。
だが困った事にその前提がある上で私が死ぬのが正しい可能性を否定は出来ない。
一応、生きるべきと言う理由もそれなりにあるが……。
「困ったなぁ……」
意外と自分の命を捨てる躊躇は無い。それは、転生前と転生後含めて、それなりに人生を楽しんだからかも知れない。
「ここがユベル編と最終章の間で無ければ……敵の言葉も素直に否定できたんだけどなぁ……」ふと、そう言葉が出る。
『来なさい!天盃龍!』ふと遠くからハスキーの声が聞こえる。
きっと十代は、勝つだろう。
そして地球に帰り今回の黒幕を倒す、その確信がある。
………原作通りね。
けど私は、どうしたらいいだろう?
生きていても地雷になるかもしれない、未来がいい方向か、それとも悪い方向か……とにかく私が生きているだけで世界は、原作とは違う世界に変わる。
黒幕がこの世界に持ち込ませた物を考えると……それに私の友人たち……。
そう考えながら目を閉じた。
ある日の女子会
過去の話
ディアベルゼ視点
「はぁ〜いお久しぶり〜ヾ(*´罒`*)」
豪華絢爛な一室の扉が開く。
白い扉から、白い魔女が軽い態度でニコニコしながら入り一室のテーブルと椅子に近付く。
「いらっしゃいディアベルゼ」
作り笑顔でドラゴンの尻尾が生えたメイド、ドラゴンメイド・ハスキーが声を掛ける。
彼女は、椅子に座り目の前には、紅茶と葉巻の吸殻が数本灰皿に入っている。
「………」
ハスキーの目の前には、桜のように美しい色をした髪と美しい雰囲気をした女性、ドドレミコード・クーリア。
彼女は、右手に持っていた紅茶のカップを置き、左手に持ち替えた。彼女の右手には、指揮棒が握られ目の前のディアベルゼに『妙な真似したら殺す』と伝えていた。
「やぁ、ディアベルゼ。失敗を取り戻しにでも来たのかい?」クーリアがディアベルゼの方を一切見ずに質問する。
「あらあら、歓迎されてない雰囲気(´・ω・`)?」
「当たり前だろ?君は、僕の王子様を呼ぶのに失敗してよく分からない男を連れてきた」
今すぐにでも殺したい。
その言葉をクーリアは、必死に飲み込む。紅茶で湧き出す殺意を自分の奥に流す。
「ひっどぉ〜い(T_T)でも悲しいわぁ〜(>_<)せっかくご主人様の写真持ってきたけど…受け取れないわね("¯̆ᵔ¯̆)ꢖ" ザンネーン」
「待て!それだけよこせ!!!早く!!!」
クーリアが立ち上がりディアベルゼの胸倉を掴む。
ハスキーは、興味無さそうに紅茶を嗜む。
2人の光景を見ながらディアベルゼは、ハスキーが油断ならない事を再確認した。
…………裏切る時に向けて改めてね。
「はいはい、クーリアちゃん落ち着いて!(`・д・)σ メッ
私達で先に楽しみましょう?その為の茶会って聞いてるけれど?(੭ ᐕ))?」
「えぇ、その通りです。クーリアさん手を離してあげてください」
クーリアが手を離すと同時にハスキーがふと発言する。
「それで、手土産は、それだけですか?」
場の空気が凍る。
「……ご主人様の写真よ?それ以上の物がある?けど、それでダメなら出直ーーー『 座 れ 』………えぇ、そうするわ」
ハスキーの目が鋭くなり椅子に座るように促されると同時に入口の方には、他のドラゴンメイド達が無言でたっていた。
まるで『逃がさない』と『全て出さなきゃ殺す』と言わんばかりのたたづまいをしている。
「あっ、(*'ω')!けど場所は分かってるから住所と地図は渡しとくわ。忘れてたわァ〜(´>ω∂`)」
この程度の情報は、簡単に渡せる。彼女たちは、簡単にはあの世界に介入はできないから、この情報を持っていても今は、さほど意味はない。
問題は、この程度でこの場は、引き下がってくれるか…か。
今は、これ以上探られるとめんどくさいなぁ〜。
「…まぁ、いいでしょう。さて写真を見せてください」
「あぁ!そうだ!早く!」クーリアが大声で急かす。
その声に答えるように写真を何枚もテーブルに広げる。
その写真には、ご主人様である
内島翔吾の赤子の写真が何枚も並ぶ。
「可愛い…なんて可愛い姿!きっと僕の王子様の声は、さぞ美しいんだろうな…」
クーリアは、思わず興奮の声を上げ美形な顔は、少し雌が見え隠れしていた。
一見すると赤子に興奮する変態にも見えるがそれを言ったら確実に殺されるので黙っておく。
入口に控えていたドラゴンメイド達もハスキーに促され写真を手に取りそれぞれの感想を呟く。
「………」
そんな中ハスキーは、眉ひとつ動かさず静かに写真を少しの間見つめた後ディアベルゼに無言で顔を向けた。
その姿は、この場には相応しくないほどに静かで逆に浮いていた。
「あらあら〜?(´・∀・` )アラアラ
ハスキーちゃんどうしたのかしら?なんか反応少ないかしら?(੭ ᐕ))?」
「親の写真はありますか?」
「親?」
想定外の返答でディアベルゼは、少し固まる。
何故?
「その気になったら変身して入れ替われないか?と」
「…変身?そんな事出来るカードが…いえ?この姿になってから獲得した能力?」
ええそうです。
そう言ってハスキーは、立ち上がると適当な見た目の女性に変わる。
「えっ…すっすっごーいΣ(゚д゚;)」
想定外の出来事に動揺を抑えながらディアベルゼは、答える。
「そんな能力があるなんて知らなかった」
クーリアがそう言うと。とハスキーが「皆できると思いますよ」と言った。
「「!??」」
ハスキー以外のその場にいる全員が驚く。
「私達ってカードの絵を元に作られた存在ですよ?
悪魔でも姿を象る形ってだけでその気になれば、粘土見たく見た目を再構成できるんですよ」
「つっ…つまりその能力を応用すれば僕がご主人様に引いていただける楽器にもなれるってこと?」
「?????」
ディアベルゼが何言ってんだこいつと言った表情で固まる。
「ご主人様の特殊な性癖にも合わせるという事ですね」
「?????」
ディアベルゼが何言ってんだこいつと言った表情で固まる。
「なら私ご主人様の服になりたい」
「?????」
ディアベルゼが何言ってんだこいつと言った表情で固まる。
「なっ、なら私は服!ご主人様の肌に常に触れて…あっ下着だなんて〜」
「?????」
ディアベルゼが何言ってんだこいつと言った表情でーーー。
「私はお菓子になってご主人様に食べられて消化されたいです」
「?????」
ディアベルゼが何言ってんだこいつとーーーー。
「いやいやいや、待って!待って!特殊性癖!特殊性癖を出しすぎよ!」
ディアベルゼが思わず叫ぶ。
「しかし…私達は、ご主人様のどんな性癖にも合わせる必要があるのです」
「確かにそうだけどもまだご主人様が特殊性癖持ってるとは限らないでしょ!」
「これから目覚めないとも限りませんよ」
ハスキーが当たり前のことのようにつぶやく。
「それはそん時考えなさいよ!今は、ご主人様の性癖を信じてあげなさいよ!」
ディアベルゼが大声で叫びとふと気づく。
「…貴女達の趣味か」
「「「「「…………………………そっ、そんなことは無いです」」」」」
誰もディアベルゼに目を合わせなかった。