機動戦士ガンダム フルダブル 幻想純化奇譚   作:プリエ・エトワール

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 一年戦争後の宇宙世紀の歴史が、オモチャ会社の都合でどんどん過密状態になっています。みっちり。

 どうせなら、一年戦争前の時代を扱えばと思う次第です。

 モビルスーツが出せない?

 ザクⅡや旧ザク、オリジンのブグはあるよ。

 連邦にMSがなければ、連邦軍内ではなく、連邦組織内にこそいれど、独自の動きをしていた諜報組織や、外部の対ジオンを想定してたレジスタンス組織が、自分たちの才覚のみでジオニックから設計図を入手。フルコピー&ルナチタニウム制の増加装甲付きを用意していたとか、どうとでもなると思う。

 表記乱れを一部修正。

 サイド1ルウムではなく、L1(ラグランジェ1)のサイド5ルウムが正確な表記でした。





殺し間とされた宙域で 2

 

 「よくぞこれだけの数が集まりました。これも、ユウ・カリン少年が多額の資金拠出に同意してくれたからです。感謝しても感謝しきれません」

 

 「だからと言ってメイ・メイ艦長。君や少佐が、シュンライ艦隊ごとこちらに同行することもなかろうに。脱走も同然の方法で」

 

 「アハハ…艦長なんて肩書で呼ぶのは止してください、ミスターカスガ。今は脱走兵の一女流パルチザンに過ぎません。あなただって同様の立場でしょう?」

 

 「はは…そうでしたな。ではメイちゃんと呼ばせてもらいますよ」

 

 「それで構いません、カスガのおじさま」

 

 「おじさまですか。そう呼ばれるのも悪くないですな」

 

 「ふふふ」

 

 「ははは、まさか、この年齢になって独身女性にそう呼ばれるとは思ってもみなかったなぁ」

 

 メイ・メイの悪戯な笑顔と笑い声に、困った表情を浮かべ、苦笑するカスガだった。

 

 

 

 サイド4(ムーア)へと向かうマゼラン級メイストームの艦橋で、元連邦宇宙軍の将校メイ・メイが、アナハイムエレクトロニクスの社員ハルオ・カスガと談笑していた。

 

 これから、生き残れるか定かでもない戦場に向っているというのに、呑気なものである。

 

 いや。

 

 自ら死地へと向かう身だからこそ、互いを共に死出の旅路を歩み同胞と見做し、和やかに談笑していられたのかもしれない。

 

 お互いに、己の身体以外は、ジオン公国軍の蛮行によってすべて奪われたサイファー(ゼロ)の身の上だ。もっと馴れ馴れしく接してくれとも構わない。

 

 もう、お互い失うものなど己の命ぐらいだ。

 

 社会的な互いの立場など、もはや意味もない。

 

 もっと、肩の力を抜いて気楽に自由に振舞おう。

 

 俺たちゃもう海賊同然の身の上。自由な宇宙海賊精神でいこうと。

 

 

 そんな談笑が続く艦橋の人員は疎らだ。

 

 

 脱走兵たちが運用しているとはいえ寂しいものだ。

 

 艦橋には、元アナハイムエレクトロニクス所属のサラリーマン、Iフィールド・アンブレラ開発主任ハルオ・カスガと、実質的なこのメイストームの艦長となったメイ・メイ。

 元通信士官サクラ・スプリングフィールド、元索敵担当のフブキ・チェリーブロッサム以外に、元職業軍人たちの姿はなかった。

 

 もう一人の艦橋の主要スタッフ、操舵士であるメイウルフ・カウントは、あたしゃ難しい話は苦手だよと喫煙室で紫煙を燻らせている。

 

 この陣容で、どれだけジオン公国宇宙軍と戦える?

 

 僚艦のサラミス級メイフラワー、メイクィーン、コロンブス級リリーブラック、ハルツゲソウ、キクイタダキなどが行動を共にしてくれたとはいえ、先の奇襲で初戦を制したジオン宇宙艦隊との戦力差は、途轍もなく大きかった。

 

 いや、正確には、先の戦いの結果から、両軍には多大な戦力差が存在しているという事実が発覚した。

 

 そう表現するべきであろう。

 

 ジオン公国宇宙軍は、連邦宇宙軍に先んじて、ミノフスキー粒子大量散布下の通信不能、レーダー無効環境下での戦術を確立していた。

 

 ミノフスキー粒子大量散布下では、連邦宇宙軍お得意の高精度レーダー頼りの大艦巨砲主義は無効化される。

 

 それだけでも、両軍には戦術面で多大な格差が生じたといえよう。

 

 だが、公国宇宙軍の凄まじさはそれだけではなかった。

 

 その上、ジオン公国宇宙軍は、新たなミノフスキー粒子下でも有用な兵装をも完成させていたのだ。

 

 巨人兵器モビルスーツ。

 

 その量産された各機は、先の奇襲で多大な戦果を公国宇宙軍に齎した。

 

 

 

 そんなモビルスーツ隊とは、シュンライ艦隊は縁がない。

 

 そんな戦力不足の状況で、サイド4に取り残された生存者救助に動いてくれたミリシア(民兵)たちを、どれほど守りつつ戦い続けることが可能か?

 

 今さらながら、カスガは背筋が凍る思いだった。

 

 もっとも、当のハルオ・カスガ本人も、望んで大忙しのパルチザンになった一人であったので、仕方がないと言えば、仕方のないことだった。

 

 彼は、宇宙の電気屋さんアナハイムエレクトロニクスが、効率的な太陽光充電のため、実験的に開発していた大規模Iフィールド発生装置を、脱走兵たちのシュンライ艦隊へと持ち込んでいた。

 

 光波、電磁波、ビームを遮断するIフィールドを広域に展開。一定方向に効率よく太陽光を誘導して、多数のコロニー用の電力を獲得するためのシステムだ。

 

 カスガは、アナハイムではその開発主任の立場にあった。

 

 「こんなことが許される訳がない! 私も戦う…このIフィールドアンブレラを使って……すまんな、みんな」

 

 「いいえ。主任、我等アナハイムエレクトロニクス開発部員の多くが、あなたの決断を支持しています…行ってください!」

 

 「そうか…征かせてもらうよ………さらば!」

 

 ジオン公国軍の奇襲攻撃と彼らが犯した大虐殺を知り、カスガは当初、この防御兵装に転用できる装置を手土産に、ルウムでの決戦に集結しつつあったレビル艦隊と合流しようとした。

 

 彼の家族や親類縁者たち、友人、知人たちも、ジオン公国軍の大虐殺の犠牲となっていたが故に。

 

 しかし、先の大敗に焦りを隠さぬ連邦軍上層部は混乱の極みに達していた。

 

 また、頼みのレビル艦隊といえば、とにかく、数と力押しでの勝利に拘り続けている状態で、カスガからの協力の打診を無視していた。

 

 南極条約締結前であったこの時期、ザクⅡ装備の核バズーカはIフィールドでは防げはしない。ある程度、メガ粒子砲を無効化できても誤差だろうと。

 

 この時、連邦宇宙軍は、戦術、装備共に劣るならば、せめて、カスガの協力を取り付け、少しでも防御面での強化を実施すべきであった。

 

 だが、混乱の極みにあった上層部は愚かにも、そのチャンスを逸したのだ。

 

 一度でもIフィールドアンブレラによって、数十隻から放たれるメガ粒子の火箭数百を無効化できれば、かなりの戦力の損耗を防げたはずだ。

 

 そうしていれば、レビル艦隊とジオン公国宇宙軍とのパワーバランスも、少しは覆すことができたはず。

 

 だが、この時点で人類の総人口半数近くを失う失態を犯していた連邦宇宙軍は、その敗北と、続く被害の巨大さに混乱の極みに達しており、まともな判断力が欠落していた。

 

 我々が負けたためだ。

 

 もう殺害された40億以上の人々は戻らない。

 

 次は必ず勝たねば、また多くの同胞が殺害される。

 

 どれほど軍の被害が拡大しようとも、力押しだろうが何だろうが、とにかく勝たねば。

 

 とにかく、そのように優位な数と火力頼みで、次なる決戦に勝利しようとしていた。

 

 それに加えて、連邦宇宙軍の要である上層部の提督たちは、この時期、軍内部での影響力が極端に低下しており、地上軍出身のレビル将軍に意見具申が不可能な状況にあった。

 

 各サイドの民間人大虐殺は、人類の有史以来、最悪の被害規模だ。

 

 そりゃ、先の大敗と、ルウムを除く三つのサイド崩壊の責任は、彼等が所属する連邦宇宙軍側の不甲斐なさにあったのだから仕方がない。影響力低下は当然だった。

 

 ジオン公国軍の戦略がどれほど優れていたかの問題ではない。

 

 失態は失態。

 

 それも、決して取り返しのつかない最悪の形での。

 

 だからこそ、無謀ともいえるルウム決戦を主張した地上軍出身のレビル将軍に対し、宇宙軍の各提督たちは意見具申もできず、ただ、その風下で己の無力さに打ち震えていなければならなかった。

 

 未来のことを言ってしまえば、そんな地球連邦軍内部のパワーバランスであったために、レビル艦隊は次のルウム決戦も敗北するのだ。

 

 そんな折、地球連邦艦隊より離脱したノワケーニッヒ・シュンライ提督の協力要請の打診を受け、ハルオ・カスガ一党は、アナハイム開発部の許から離れ、同艦隊へと合流した次第であった。

 

 勝利に対し貪欲であり、同時に連邦国民たちに対し真摯であったノワケーニッヒ・シュンライ提督は、勝敗の定かではないレビル将軍旗下の連邦宇宙軍に見切りを付け、独自の行動に出たのである。

 

 

 勝って生き残らねば、連邦国民たちの生命、財産は守護できんのだ。

 

 でなければ、自分の死後、勝者になったジオン公国軍の者たちにより、今以上に地球圏は蹂躙されてしまう。

 

 負け戦に従事するは無責任な敗北主義者の責任逃れだ。

 

 せめて、勝ち目のある戦に臨み、多くの命を救い、後任となる若い将校たちの未来を開く戦いに我が身を捧げ、散らねばならん。

 

 

 そんな心意気のシュンライ提督に従う者は、自分の家族が大虐殺によって皆殺しにされていた者たちを中心にして、少なくはなかった。

 

 提督の言葉の通りだ。

 

 怨嗟のみに生きるのでは寂し過ぎる。

 

 せめて、未来を生きる者たちへの導となって散ろう…と。

 

 

 「…さて、アンブレラの管理と、ミリシアのみなさんとの計画の擦り合わせに戻ります。メイちゃんも、マゼランの準備願います」

 

 「ええ、もう準備はしてあります………リリーブラックのシュンライ提督と、ミリシアのみなさんへの仲立ちと各通話、よろしくお願いします」

 

 「承りました。もうお互い、互いの至らぬ点や、拙速な行動を指摘していても意味はないですからね」

 

 「そう…ですね。今、目の前にある問題に注力しましょう」

 

 「はい」

 

 「お二人とも、新たに戦列に連なりたいという方々の船よりの通信です。対応を願います、カスガさん」

 

 そのように、メイ・メイとカスガが、互いの身の処し方の折り合いをつけたところで、サクラ・スプリングフィールドが話に割り込んでくる。

 

 ジオン公国軍に身内を殺された人々はあまりにも多かった。

 

 ユウ・カリンやシュンライ提督たちによる呼びかけに応じ、今回の無謀ともいえるサイド4コロニーサルベージ作戦へと、僅かばかりの戦力と武装と携えて、参加しようとする者は少なくなかった。

 

 アナハイムのハルオ・カスガは、そんな、これまでの生き方も、これからやれることもバラバラな人々の中にあって、その調整役という立場となっていた。

 

 アナハイムの開発主任ともなれば、実験システムの管理、運営だけでなく、人事や各部署間の意識の擦り合わせも、それなりに熟せなければならない立場である。

 

 彼は、そんな役目も率先して請け負っていた。

 

 己の持てる技能すべてを活かさなけらば、恐るべきジオン公国軍を向こうに回して戦い抜けはすまい。

 

 そのため、カスガは望んで忙しい混成艦隊の調整役となっていた。

 

 「了解しました。通信変わります」

 

 「お願いします」

 

 「こちら、パルチザン艦隊サイファーの調整役ハルオ・カスガです。我々はあなた方の参加を歓迎します」

 

 「よろしく頼みます。我々ミコト組は、独自に強化した作業重機(作業用ボールのこと)に、できる限りの武装を施しています。ジオンのモビルスーツ隊とやらの相手もやって見せますよ」

 

 「頼もしいですな! 頼みますぞ!」

 

 「ええ!」

 

 カスガは、新たにサイファー艦隊へと合流してきた一団にそう応じた。

 

 ミコト組…宇宙服の上に、新選組のような羽織を着た宇宙労働者の一団であった。宇宙の工務店のみなさんが集結した一団なのだろう。

 

 同乗してきた大型クルーザーには、多数の宇宙作業用ボールが武装を施された形で曳航されていた。

 

 

 このようにして集結した人々で構成された艦隊が、ラグランジュポイント5に位置するサイド4(ムーア)へと向かう宙域を、歪な編成の戦列を組んで進んでいく。

 

 連邦艦隊のような、統制の取れた艦隊行動は不可能なのだろう。

 

 艦隊の陣形は単純明快なものだった。

 

 横一文字陣形で進む艦隊中央と両脇には、主力であろう連邦宇宙軍のマゼラン級1隻とサラミス級2隻。

 

 その後方には、補給艦であると同時に、宇宙戦闘空母の役目も担うコロンブス級3隻が控え、護衛としてレパント級ミサイルフリゲート艦数隻の姿が見えたが、連邦軍からの脱走組はそれだけである。

 

 残りは明らかに民間の船舶。

 

 だが、数はそれなりの規模だった。

 

 個々の資産家が拠出した多額の資産頼みや、家族を失い、その残された資産で購入され、短期間の間に出来得る限りの武装を施された、船舶群や機動重機。

 

 そして、ジオン公国軍の破壊活動の犠牲とならなかったムーアのスペースコロニー群へと、サイド4宙域脱出用核パルスエンジン取り付けることを目的とした、それなりの数の作業用船舶群。

 

 それらは、ジオン公国軍の暴虐によって、家族や恋人、隣人。そして、その他の親しい人々を短期間に失い、共に死ねず、生き残ってしまった人々が結成した、民間パルチザン組織の船舶の集団だった。

 

 

 無論、その乗組員たちも構成も歪である。

 

 

 宇宙空間で複雑な作業を担う高度なスキルを有してはいたが、戦争とは基本無縁の民間出身の者たちを中心に構成されている。

 

 戦闘経験は一部の者たちを除いて皆無に等しい。

 

 中には、明らかに十代前半、十代後半の若造たちと、もう、宇宙開拓の第一線から退いて久しいと思しき老人たちの姿もある。

 

 同艦隊は、半ば、連邦宇宙軍から脱走紛いの手段で出撃した艦艇と、そんなパルチザン軍の船舶による混成艦隊であった。

 

 そんな彼らが、ここに集った理由は明解であった。

 

 生き残ってしまった者たちには、生き残った者たちの義務がある。

 

 その命ある限り、地球圏で暴虐の限りを尽くすジオン公国軍に対し反抗し続ける。

 奴らの地球圏掌握計画を打ち砕くべく、己の意識が宇宙(そら)に拡散して消え逝くその時まで、その支配に抗い続ける。

 

 元連邦軍人であろうと、元民間人であろうと、その想いは同じ。 

 

 それぞれ、生まれや育ちは違うとも、人機一体の戦士となり、優生、選民思想に憑りつかれた差別主義者共と、戦って戦って戦い抜く。

 

 たとえ、最後の一人となろうとも。

 

 その最初の一歩として、まずは、サイド4に公国軍が設置した殺し間宙域に捕らわれた人々を助け出す。その罠を噛み破って。

 

 公国軍宇宙艦隊と雌雄を決するべく、L1サイド5ルウムに集いつつあるレビル艦隊を分散させる、ジオン公国軍の罠だ?

 

 今は戦力を分散させる時ではない?

 

 知ったことか!

 

 我々は、すでに連邦軍の庇護を離れた脱走兵と、民兵の一団である。

 

 己の死に場所は自分たちで決める。

 

 レビル艦隊は、主権者である地球連邦国民たちからの、平和への願いと、その信頼の証として賜わった兵装を持ってして、悪辣なるジオン宇宙軍の虐殺者共と雌雄を決するがいい。

 

 ザビ家の独裁を望まぬ地球連邦政府の勝利こそが、未来に生きるべき者たちへの正しき祝福なのだから。

 

 だが、我々は違う。

 

 我等は、自由意志の許に集い、戦に臨まんとする誇り高き民兵である。

 

 今現在、悪辣なるジオン公国軍により、囚われの身となっている者たちのためにこそ、この命を使い、散らそう。

 

 彼の地には、我々と同様、親しい間柄の人々を短期間に奪われ、泣くことしかできぬ虜囚たちが、我々の到着を待っているのだ。

 

 

 我々含む、連邦国民の命を少しでも多く刈り取らんとする死神たちと共に。

 

 

 だとしても。

 

 

 この命、無料(タダ)ではやらん。

 

 

 お前たちの命も心も、共に地獄へ連れていく。

 

 

 勇気ある正しき者たちには祝福あれ。正しさを知らず、悪しき行為を繰り返す狂人たちには呪いあれ。

 

 

 正しき者が必ず勝つとは限らぬ世界なれど、勇気を持ちて、それ求めずして何を求めんとする?

 

 

 我等は進む。

 

 

 我等が望むべき正しき勝利の許へと。

 

 

 たとえ、そこに無残な死と敗北しか待たぬとしても、何するものぞ。

 

 

 それが我等の生き様なれば。

 

 

 今さら、他人からの優しさや哀れみは受け取らん。

 

 

 道連れは、己が勇気と失う者もない戦友たちのみでよい。

 

 

 ただ、我等が死して後、残された者たちが笑顔を浮かべられる時が来ることを願うのみ。

 

 

 それは、黄金の意思の許、集い来た黄金の意思を持つ者たちの決意であった。

 

 黄金の意思を示した少年の許へと、同じく黄金の意思を持つ者たちが集ったのだ。

 

 そこに、老若男女、人種、生まれ、職業の違いはあろうか?

 

 いや。

 

 ありはしない。

 

 彼らは、ただ一丸となって死地へと向かう。

 

 戦の刻はまもなく。

 

 戦鐘の鳴り響くまで、もう暇もない。

 

 その饗宴へと参加すべく、遅れて参加しようとする者たちもまた、サイファーの艦隊の後を追っていた。

 

 ジオン公国軍の蛮行のため、我等は己の身体以外、すべてを失った。

 

 ならば、己の勇気だけを道連れに戦場へと赴く以外に道はない。

 

 無論。

 

 虐殺を乗り越え、生きて次代へと命をバトンを繋ぐ者たちも必要だろう。

 

 だからこそ。

 

 我々はザビ家の走狗共と戦う。

 

 懸命に命のバトンを次代に繋ごうとした者たちの願い、未来を奪い、自分たちの未来のみを掴み取ろうとしているザビ家の走狗共と、誰かが戦っていかなければいけないのだから。

 

 

 殺し間とされた宙域で 3 へと続く 

 

 




 メモ1

 地球連邦始祖たち由来の諜報組織ネコメイジ。

 彼らが用意したフルコピーザクⅡの到着はまだまだ後だ。

 それまで、パルチザン組織サイファーの艦隊は、自分たちの持てる力だけで、メガ粒子砲狙撃部隊を旗下に有する、ジオン公国軍独立機動艦隊と戦い抜かねばならない。

 メモ2

 ネコメイジとは、人類統合国家である地球連邦の成立以前から、地球統合勢力の下、諜報や暗殺、テロリストを使った破壊活動に従事していた組織。

 そこは、当時のザビ家の状況と同じ。

 地球連邦成立後、大金を与えられて裏の政治の世界のフィクサーとなったが、表の政治の世界に進出しようと試み、連邦政府に拒否されたことで次第に狂っていったザビ家一党とは違い、自分たちが権力者となることは望まなかった者たちで構成、運営されている組織。

 アメツチノミタマツドウトコロ(天地霊殿)という小惑星を持つ宇宙企業体を、その傘下に持つ。

 同企業体は、ルナチタニウム合金の精製可能な豊富な物資も所有していて、アナハイムエレクトロニクスとも多少の繋がりがあった。

 ショウゴ・ローリー・S(スペリオル)・ネコメイジという人物(?)が組織した集団。

 優秀なサイキック能力者多数が所属。

 主なメンバーは、コードネーム:ヤタガラス殿、怪僧レイウルージ・オクウカイや、コードネーム:アカネコ殿、カーシャ・ネコーシャなど。

 一年戦争終結後の0083には、北米へのコロニー落しによって、地球上で繁殖を開始したジオン公国軍残党や、不法移民たちを宇宙に追い出す陰謀に従事した。

 その主要メンバーである、コードネーム:ウマ殿のアナベル・ガトーや、ブタ殿のニナ・パープルトンも、同組織のエージェントである。

 サイド3の一部の選民によって地球圏は管理運営されるべき。

 そんなギレンの思想に忠実であったエギーユ・デラーズにとって、サイド3の元同胞たちとアースノイドたちのハーフが多数誕生し、その子供たちが未来の地球を支配するなど、悪夢以外の何物でもなかった。

 ガトー含め、複数のルートで確認し、元同胞たちがアースノイドたちと子造りに励んでいると知ると、デラーズ(ハゲ)はその排除に乗り出す。

 一応言っておくけど、この設定は本作独自設定です。

 本作はパラレルですので、勘違いしないでね。



 本当はパラレルというか、後々、ジュンコさんによって純化という作中リブートをされてしまい、作中の歴史状況や人物の思考がテレビ放送版に限りなく近しい状態へと強制変更されてしまいます。

 ですので、どうせ後で純化されるのだから、好き勝手やろうとプリエ・エトワールが暴走している状況だったりします。
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