機動戦士ガンダム フルダブル 幻想純化奇譚   作:プリエ・エトワール

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 ごめんなさい。

 リアルが忙しくて遅れています。


殺し間とされた宙域で 3

 

 「では、その流れで行きましょう」

 

 「そうですね。そうする以外、これといった手段はありませんから」

 

 「我々としても異論はありません。重大な仕事を任されて光栄です」

 

 「少年、構わんかね?」

 

 「もちろんです。みなさんの勇気に敬意を示します」

 

 元地球連邦宇宙軍所属、シュンライ脱走艦隊を中心に多数の民間船舶が集い、大規模な寄り合い所帯が出来上がっていた。

 

 そんな混成艦隊の中、その旗艦となったリリーブラックの艦橋を中心にして、通信によるブリーフィングが実施されていた。

 

 同混成艦隊への最大の資金提供者であるユウ・カリンを始め、主だった集団の長を集めた話し合いだ。

 

 そこには、先程、混成艦隊…多くの者たちは、失うものなきサイファーと呼ぶ…へと合流したミコト組代表者の姿もあった。

 

 合流した彼女らが複数機持ち込んでくれた、武装を施された作業用ボールは、MSを持たないサイファーにとって貴重な戦力だった。

 現状、接近戦となった場合において、それらが最大のMSへの対抗手段だからだ。

 

 

 たかが宇宙労働者が、ジオン公国軍の兵士たちが操るMSに対抗できるのか?

 

 そう考える方々も少なくないだろうが、結論からいってしまえば、簡単にできる。

 

 そもそも、スペースノイドの大半は、諸々の事情により宇宙空間で活動できない人々を除き、すべてがエリートで構成されている。

 

 この点は、連邦側、ジオン公国側も同様である。

 

 彼らをエリートでないということは、旧世紀の先進各国がその政策によって宇宙へと送り出した宇宙飛行士たちを…違う。そうではなかった…と、事実を否定するも同然である。

 

 第二世代以降のスペースノイドたちは、地球圏という広大な領域で活動すべく、誰もが幼い頃より旧世紀の宇宙飛行士たちよりも高度な訓練を受けている。

 

 もちろん、地球連邦政府からの多大な援助の下で…である。

 

 実際、月の裏側から地球を通り越して倍以上の距離を移動、反対側にあるラグランジェポイントまで宇宙船を到達させるスキルを民間出身者でも持っている。

 

 将来的にホワイトベースの操舵主を務めたミライ・ヤシマなどといった人物は、民間の個人所有宇宙用クルーザーの免許を持っていた。

 

 大気圏突入など含め、ただの学生レベルでもそれを可能とするスキルを持っているのだから、彼女たちがエリートでない訳がない。

 

 親世代も広大な開拓地である地球圏を切り開いた英雄たちであり、その高貴な血筋、高い能力をも受け継ぐスペースノイドたちは間違いなくエリートだ。

 

 まして、ミライ・ヤシマより経験も高く、高度な技術スキルをも習得している宇宙労働者たちである。武装を施したボールがあれば、それなりにジオン公国軍のザクⅡとも戦えることだろう。

 

 そうでなければ、将来、サイド7での戦いでアムロたちが勝利することなど不可能である。RX‐78ガンダムやコア・ファイターという優れた兵器があろうと、扱える人材がなければどうしようもない。

 

 無論、シャア率いるファルメル隊を出し抜き、ホワイトベースがサイド7を脱出することもだ。

 

 繰り返すが、それは連邦軍側だけではなくジオン公国軍側も同様である。

 

 あの悪名高き、闇夜のフェンリル隊の部隊長殿などは、家族を人質にされ無理矢理徴兵された元民間人だ。

 

 民間スペースノイドたちのスキルが低レベルというのならば、アムロはじめ一年戦争の英雄たちの話の多くが嘘偽りだということになってしまう。

 

 そういった数々の事例を知る者は、口が裂けても民間スペースノイドたちが無能とは言いはすまい。

 

 

 さて、話を戻そう。

 

 

 ブリーフィングの主題は、アナハイムエレクトロニクスより持ち出されたIフィールドアンブレラシステムを要としての、サイド4宙域への突入方法。その手順だった。

 

 まず、同システムを搭載したマゼラン級メイストームがIフィールドとマグネット隕石シールドの防御結界を形成。

 

 その後、ミコト組旗下の武装ボール部隊を率い、ミノフスキー粒子の影響下にある宙域へと突出。

 

 敵艦のメガ粒子砲や、伏兵が装備しているであろうメガ粒子スナイパーライフル、ザクⅡの持つ核バズーカのヘイトを引き受ける。

 

 そうすることで、破壊されたコロニーやデブリの影に隠れた敵艦、敵部隊の位置を特定。

 

 後方艦サラミス、民間船舶からの集中砲火で足を止め、その隙にコロンブス級より発進していた宇宙戦闘機隊と連携。敵艦隊、MS部隊の排除を開始。

 

 戦闘能力の乏しい民間船舶は突出せず、あらかじめ用意しておいた囮のデブリや小型隕石をダミーとして射出。

 

 ミノフスキー粒子下の戦闘では、遠方の確認ができないのはジオン公国軍側も同じ。その戦力分散を誘い、近接戦闘に突入した僚機を援護。

 

 生存者のいる各コロニーへと取り付く作業用船舶と、同コロニー内部征圧要因は後方で待機。

 

 それ以上は同宙域での戦闘状況に任せ、各自、臨機応変に行動する。

 

 プラン1

 

 戦場の流れは、始まってみなければ誰も解りはしない。

 

 もし、先行した友軍が劣勢の場合、迷わず逃走せよ。

 

 生きていてこそ反撃も、生存者の救助も可能なのだ。次の機会を待て。

 

 プラン2

 

 もし、友軍が優勢であれば、各自、生存者がいると思しきコロニーへと向かえ。

 

 無論、生存者などすでになく、罠の場合もあろう。

 

 その時は、各自の才覚と実力を持って敵の撃破に努めてくれ。

 

 各自の奮闘と幸運に期待する。

 

 プラン3

 

 プラン2が成功し、コロニーに取り付けたとしても、内部に敵の一群が配置されている可能性がある。最悪、コロニー住民を全滅させる毒ガス(G2ガス)が用意されているかもしれない。

 

 その場合は、一隊を決死隊として白兵戦へと回し、残りの隊は、速やかに生き残りの住民たちを脱出用艦艇へと誘導してくれ。

 

 サイド4宙域到達前の最後のブリーフィングは、上記のごとく話し合われ、定刻通り終了した。

 

 元より、ほぼ博打。分の悪い勝負と解っていて集まった者たちである。作戦が予想混じりの雑で頼りないモノにしかならないことはよく理解していた。

 

 知り得ることのできた情報を基にはしているが、どうしても細部まで詰められない雑な部分が多く残る。

 

 それでも、Iフィールドアンブレラがあることで、戦艦、民間船舶による区別のない無謀な一斉突撃だけは避けられた。

 

 それだけで御の字であった。

 

 

 「少年、御苦労だった。もう休め」

 

 「そうしたいのですが、これまでの疲れで眼が冴えています。眠れません…このまま艦橋にいてもよろしいでしょうか?」

 

 「…」

 

 パルチザン各艦艇への通信が途切れた後、壮年のノワケーニッヒ・シュンライ提督がユウ・カリンの体調を慮ってそう声を掛けた。

 

 地獄を生き抜いて、コロニー引っ越し公社所有の浮きドッグへと逃げ延びてきたユウを待っていたのは、ユウの生存を確認した地球連邦軍諜報機関による身柄の拘束、多くの戦力を失った連邦宇宙軍への多額の資金援助要請であった。

 

 それ以降からこれまでの間、心を休める暇のなかったユウの姿は、じつに痛々しいものだった。

 

 数億の人々が殺害されていく現場を実際に目撃したショックは大きく、少年の若々しさは徐々に失われていた。元々のサニーブロンドの頭髪には、所々白髪が目立ち始めていた。

 

 その原因である過度のストレスは、今現在も続いている。

 

 もうじき、ユウ少年の頭髪すべてがシルバーブロンドに置き換わるのも遠くはない。

 

 四季のフラワーマスターもニッコリの素敵な金髪は永遠に失われたのだ。

 

 また、目許の隈も酷く落ち窪み、頬もやつれ気味である。

 

 よくぞここまで倒れずに立っていられたものだ。凄いぞ少年。

 

 そんな状態を見ての提督の提言であった。

 

 (出資者である君の我儘を聞いてここまで連れてきたが………ここで倒れられては困るのだよ)

 

 (君には、スペースノイド90億の腹を満たしていたムゲンカンコスモファームの後継として、これからも地球圏を支え続けて貰わねばならん)

 

 (君はあの、宇宙世紀の天使のような悪魔と言われたムゲツ・ゲンゲツの外孫だ。ここで死ぬ気だというのならば、その血筋を残してから死んでくれ) 

 

 「…ユミくん、ダイナくん、ユウ少年をゲストルームへとお連れしろ。添い寝でもしてやれ」

 

 「了解であります!」

 

 「お任せを!」

 

 !?

 

 「提督! 僕は…むぐっ!」

 

 シュンライ提督の言葉を受け、連邦軍諜報機関に所属する二人、ユミ・ミミックスとダイナ・アイラーンがユウを拘束し、艦橋から引っ張り出していった。

 

 逃がしませんと、ユウの頭部を二人がかりで自分たちの豊かな胸に押し付け、挟み込むようにして。

 

 身動きが取れなくなったユウは抵抗することも儘ならずに、そのままゲストルームへと引きずられていく。

 

 もうしばらく後は、追加のお嫁さん要員である諜報員キモノ・ハタラを交え、四人で仲良く(?)ベットインすることだろう。

 

 寝れ。

 

 ちなみに、この三人の諜報員兼お嫁さん要員の少女兵は、メイ・メイたちと違い、脱走兵の立場ではない。

 

 パルチザンとなった者たちを連邦軍のために上手に利用する名目で、シュンライ艦隊との連絡役となった者たちである。

 

 ついでに、ユウ・カリンのお目付け役でもあり、お嫁さん要員であった。

 

 女性として豊満な身体を首輪として使い、男性をコントロールするのだ。

 

 

 うーん、アダルト。

 

 

 斯様に、連邦軍内部の諜報機関関係者の多くは冷静であった。

 

 元々、どういった状況となろうとも冷静でいられるような訓練を彼等は受けており、一般兵科の将校たちよりも冷静でいられた。

 

 連邦宇宙軍が、人類史上、最低最悪の敗戦を経験したとしても、冷静でいなければならなかったのだ。

 

 宇宙軍は、先の奇襲によって多大な戦力を喪失し、これからの戦いでさらに戦力を失うことだろう。

 

 そうなれば、ルウム決戦の結果や、その後の連邦政府の決定がどうあれ、ジオン公国やザビ家とは戦い続けなければならない。

 

 地球連邦軍内部も、その属性により一枚岩ではない。

 

 地球連邦政府がジオン公国に実質的に降伏しようとどうだろうと、諜報組織側はジオン公国と戦い続ける覚悟を決めていた。

 

 そのためには、ジオン公国へと抵抗を試みるレジスタンス、パルチザン組織の利用は必要不可欠であった。

 

 そういった思惑もあり、諜報機関側はシュンライ艦隊の脱走を見咎めることもなく、逆に多数の物資を準備するばかりか、ユウとユミたちの同行すら認めた。

 

 この判断には、現反ジオン公国組織最大の出資者であるユウ・カリンの身柄を、下手にレビル将軍や宇宙軍のワイアット・グリーンに奪われたくないという諜報部の思惑もあった。

 

 さらに、諜報部は、アナハイムエレクトロニクスを離れ、民間人の立場から連邦軍に協力する姿勢を取ったカスガをシュンライ提督へと紹介し、各サイド大虐殺により家族、友人を失った生き残りの者たちにまで、サイド4救助作戦の情報を流したのである。

 

 レビル将軍はじめ、地球連邦軍の各将軍、提督がルウム決戦を主張する最中、このように様々な思惑を持ち、各々の力ある者たちが動き出していたのである。

 

 

 

 ティキーン!

 

 !?

 

 

 

 「ちょっ、ちょっとまってください!」

 

 リリーブラック艦内のゲストルームで、三人の女性将校によって半裸にされ、今まさに色々と搾り取られそうになっていたユウは、あることに気付いて声を荒げた。

 

 これには、一糸纏わぬ姿となっていたユミたちもギョッとして一瞬、動きを止めた。

 

 疲れ果てていた少年の身で、こうも抵抗してくるとは思ってもみなかったのだから。

 

 ベッド上で自分に覆いかぶさっていた女体を力任せに退かし、ユウは両目を大きなブラジャーに覆われたまま叫ぶ。

 

 間一髪である。口腔内部にショーツを押し込まれていたら、それもできなかっただろう。

 

 「提督に伝えてください! サイド4を焼いた連中と似た悪意とプレッシャーがこちらに近付いていると………速く!」

 

 「え…ああ! はい!」

 

 「敵! 来るの?」

 

 「急ごう!」

 

 ああ…ニュータイプの力だ、これ。

 

 ユウと肌を合わせていたからなのか、直感で少年は嘘は言っていないと理解した三人だった。それぞれ、素早く身嗜みを整えると、ゲストルーム外に据え付けられた連絡用端末の許に走り出す。

 

 急げ。

 

 とはいえど、さすがに年下の半裸少年の姿を他者に見せる訳にもいかない。だからこそ、ベッドルームの外にある通信端末の許に向かったのだ。

 

 事案。

 

 女性主導でも未成年との無理矢理の性行為は犯罪です。

 

 ヤバタニエン。

 

 

 

 

 ユウたちが向かうサイド4宙域から逆に、同宙域から離れる艦隊があった。

 

 ジオン公国軍突撃機動軍所属の将校たちと、キシリア機関に属する兵員たち多数が乗艦した艦隊であった。

 

 その数3隻。

 

 内訳は、チベ級1隻、パプア級2隻であった。

 

 いずれも、量産されたMSが正式に軍の戦力に組み込まれた時期に、MS搭載機構を強化する改良が施された艦である。

 その上、輸送艦パプア級2隻には、旧ザク用の添え付け式メガ粒子ライフルが搭載され、戦闘力強化が成されていた。

 

 彼らが、ドズル・ザビ旗下の宇宙攻撃軍艦隊より離れ、独自の行動に出た理由は、他でもないユウ・カリンの生存と居所の情報を得たためであった。

 

 その身柄拘束に動いたのである。

 

 ユウ・カリンの親族が営んでいたムゲンカンコスモフーズという巨大企業は、サイド4を中心に、サイド3ジオン公国を含む、スペースノイド90億の腹を満たす食糧生産企業の最大手であった。

 

 地球連邦軍との友好関係を保ち、ムーア首長を務めるフレミング家と対立する理由もなく、その関係も良好。

 

 月を含めた他のサイドへの食料輸送宇宙船の運用、差配では、最大のビジネスパートナーの関係であった。

 

 ある意味、地球連邦政府やアナハイムエレクトロニクスと足並みを揃えていた、地球圏最大の農耕国家、影の企業国家である。 

 

 そんな同企業の関連施設は、未だ戦乱に巻き込まれていない残りのサイドにも多数残され、稼働し続けていた。

 

 じつに、地球圏全体の居住型農耕牧畜用大型コロニーの7割と、その周りに配されている非居住型農耕用コロニーの多くが、ムゲンカンコスモフーズの所有物である。

 

 そこから得られる利益は計り知れない。

 

 もし、その巨万の富を受け継ぐユウの身柄を拘束、傀儡にできれば、ザビ家は地球圏の食糧生産という観点から、その支配力を大幅に強めることができる。

 

 今回のジオン宇宙軍によるサイド4殺し間化作戦の切っ掛け。

 

 キシリア・ザビが、ルウム決戦に戦力を集中させようとするギレン・ザビ、ドズル・ザビに意見具申し、元サイド4宙域に殺し間を設置するよう動かした背景には、そんな理由があったからだった。

 

 旗下のキシリア機関に、ユウ・カリン含め、ムゲンカンコスモフーズ関係者の生き残りの情報収集、拘束命令を下していたのだ。

 

 戦後を見据え、兄ギレンとの政争のカードの一つにしようとして。

 

 当然、密かにその機密作戦の内容を聞かされたキシリア機関所属の将兵たちは、色めき立った。

 

 もし作戦が成功すれば、日陰者であった自分たちの立場も大幅に改善され、一生遊んで暮らせる地位と大金が転がり込むかもしれないと。

 

 とくに、同機関の野心家たちによる、ユウ・カリンへの執着は異様ともいえた。

 

 金銭や地位のみではない。

 

 生まれや育ちからくるコンプレックスにより、地球圏影の農耕王国の御曹司を性的に蹂躙したいと考える、ノーブルズ(王侯、貴族)虐待趣味を胸に秘めた者。

 

 十代前半の少年少女たちに性的興奮を覚え、蹂躙したいと考える男色主義者や、異常性欲者たち。

 

 ただ単に、未来ある若者たちの未来を己の手で閉ざしたいと考える、殺人狂の者たち。

 

 彼らからすれば、ユウ・カリンは己の性癖を満たせる最大の獲物であった。

 

 同僚のマ・クベの風下に立つことを良しとしない、突撃機動軍所属の将兵たちも同様だ。

 大いに手柄を立て、自分自身がマ・クベの地位を奪い、キシリアの腹心となろうとする者もいた。

 

 彼らは、ユウ・カリン生存の情報を得ると、結託して自分たち旗下の艦隊を動かした。

 

 狙うは、現在、サイド4宙域へと接近中であるパルチザン艦隊だ。

 

 そのため、殺傷力の低い武装をわざわざ選び出し、それらを持って抜け駆けし、同パルチザン艦隊への強襲を選択したのだ。

 

 

 サイド4殺し間宙域に残り、ドズル旗下の艦隊と連携。敵の数を減らして後、そこを強襲してユウの身柄を狙えば効率的というのに、手柄の大きさに目が眩んで、無謀な作戦行動に出たのである。

 

 彼らは、先の奇襲によりジオン公国軍が大勝利したことから、自分たちだけでも同様に敵軍に勝利できる。そう傲慢になっていた。

 

 その上、己の地位や野心、性癖を満たす獲物の到来。

 

 冷静な判断力も失い、狂いもする。

 

 「くく………何度も強調させてもらうがな。標的はユウ・カリンの身柄だけだ。それを忘れるなよ!」

 

 「了解している。あのフラナガンとかいう博士の弟子たちから、洗脳用の薬品は調達済みだ。俺たち白兵戦部隊よりも、MS隊の連中の心配をしておけ。やり過ぎるなとな」

 

 「安心しろ。ザクバズーカの核弾頭は排除済みだ。通常弾だけでやってみせるさ」

 

 「すべては、あのムゲンカンの御曹司の身柄を拘束してからだ。各自、その時まで抜け駆け、単独行動は厳禁だ。肝に命じろ」

 

 同艦隊司令ハチワレン・ナイトの指示を受け、チベ級ブリーフィングルームに集まっていた主要チームのリーダーたちが嗤う。

 

 自分たちが未来の栄光に正気を失い、わざわざ死地に向おうとしているとも知らずに。

 

 

 殺し間とされた宙域で 4 に続く

 

 

 

 




 メモ

 うーん…まあ、フィクションを成立させるための現実の嘘と、作中内でやり取りされる詐欺行為と嘘。それらを区別して認識できない読者に対しては、私は難しい話をしている自覚はあります。

 改善する気はまったくありませんが。

 何故かって?

 作中の舞台が地球圏という広大な空間であり、地球上だけの作品とはまったく違う。住む人々は過酷な宇宙生活を継続させるにあたり、誰もが優秀でなければならない。

 ホワイトベースと共に戦った主人公勢も、誰も彼もが優秀な人物であった。

 先天的な身体障碍や、後天的な障碍、心の病、等々。

 それら諸々の理由があってスペースノイドの平均値に達することのできない人々が、地球上に残される。

 地球連邦政府とは、宇宙に上がれたスペースノイドたちの国家であり、その最大の使命は、宇宙の人類生存圏を拡げる開拓事業だ。
 その足枷となる存在たちを、彼らは地球上に引き取って管理している。

 地球上の連邦政府の役人たちは、スペースノイドになれない障碍持ちの人々の世話と、将来的に地球連邦政府から受けた多額の借財を返済し、地球へと戻ることが可能となった人々のために土地の管理をしている。

 そうしないと、狂暴な自然は人類の生存圏であった土地をすぐに呑み込み、人の住めない他の生物の楽園に変えてしまうから。

 人が住める環境の維持のため、不法移民含めた害獣、害となる植生を繁殖させない。

 それらの行為も立派な環境保護活動である。

 そのように、宇宙へと上がったスペースノイドたちの住みよい環境を維持すべく働いている人々を、サイド3の連中は、地球を独占する一部のエリートと呼び、自らを地球連邦政府から見捨てられた棄民と呼ぶ。

 サイド3の連中の主張は、1から10まですべて奇妙だ。

 当たり前である。

 革命を成功させるためならば、何者を騙しても、利用しても、誰を犠牲にしても構わない。
 そんな思想の下、サイド3の民は行動しているのだから。

 そう。

 ザビ家をはじめ、サイド3の民は、そんな旧世紀から脈々と受け継がれてきた革命教本に忠実に従っているのである。

 そういった作中設定を読み解き、認識することができない人々にレベルを合わせていたら、宇宙世紀ガンダムの二次創作など不可能なのです。

 メモ2

 ジオン公国軍関係者たち

 ハチワレン・ナイト  性的倒錯者

 シンジ・キッド    腐ったマスゴミが悪事の末にジオンの走狗に

 リョウヘイ・ロイヤー 過去 金銭的理由から親族に売られた男  

 タケシ・オージャー  戦闘狂

 オディーン・ハヤシ  死のゲーム狂 分の悪い賭けにのみ喜びを見出す

 さすがキシリア・ザビ旗下の連中 クズしかいない






 愚痴


 正直、読者の方々には、アニメ作中の隠語を理解して欲しいと思っています。


 隠語:平たくいってしまえば、アースノイド=障碍者のことでしょう。

 もうオブラートに包まずに言っちゃうけれど、全人類110億の中、スペースノイド90億=宇宙生活が可能な健常者。


 残るアースノイド20億の内訳


 5億くらい=宇宙生活が不可能な重度障碍者。

 5億くらい=重度障碍者の生活を助けるための人材。一部、境界知能含む。
 
 5億くらい=重度障碍者たちの生活圏である地球上の環境整備のために必要な人員。

 残りの5億=地球連邦の国家運営を司る政治家や、官僚組織の関係者とその家族。



 この時代の障碍者=弱者であるが故に、地球占有を許されたある種の特権階級。

 優勢人類生存説を提唱するギレン・ザビなどは、この特権階級の障碍者たちと、彼等を保護する地球連邦政府関係者たちの存在は、スペースノイドの未来のためにならないと考え、駆除に乗り出したってこと。

 狂ってるね。



 それはともかく、日本国内だけでも、境界知能の者や、障碍者がどれだけ存在するのかとか、興味があるなら自分で調べてみてください。

 情報は自分で調べることが大事!
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