機動戦士ガンダム フルダブル 幻想純化奇譚   作:プリエ・エトワール

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その未来、赤い彗星と繋がる者たち 2

 その未来、赤い彗星と繋がる者たち 2

 

 廃艦島。

 

 そこは、サイド2宙域に存在するジャンク兵器集積地であった。一年戦争中に轟沈した数多くの艦船のジャンク。及びモビルスーツ含む、過剰生産された兵器群の集積地である。それと同時に、同地は墓地でもあり、関連企業の母港でもあった。

 

 朽ちていく兵器の墓場であり、生まれ変わり新たな姿を得る艦船やMSの新たな門出の場だ。

 

 同宙域に浮かぶ資源衛星の一角には、一年戦争中の犠牲者たちの慰霊碑が多数建立されている。

 

 ア・バオア・クーでのジオン公国軍との最終決戦中に死んでいった、誇り高き戦士たちへの手向け。

 

 ア・バオア・クー決戦以前、放たれたソーラレイの憎しみの光によって焼かれ、志半ばで斃れていった者たちへの鎮魂。

 

 南極条約締結以前に、ザクバズーカの核の炎で焼かれた者たちへの慰霊。

 

 その他、ジオン公国軍の各サイドへの無差別攻撃の折、艦砲射撃に吹き飛ばされて死んでいったコロニー居住者たち。毒ガス攻撃での退避が間に合わず、脱出船内部で全滅していた民間人たちのための追悼など、様々な慰霊碑、追悼モニュメントなどが立ち並んでいた。 

 

 斯様に慰霊碑群と混在する巨大施設、廃艦島。

 

 その管理運営を地球連邦政府から任されている企業こそ、宇宙のジャンクリサイクルを主産業とするカンムスであった。

 

 カンムスは、アナハイムエレクトロニクス社のグループ企業の一角であった。

 

 戦後、アナハイムはサイド3で、ジオン軍へとザクタイプはじめ数多くの兵器を納めていたジオニック社を買収、吸収していた。

 

 そんな事情からカンムスは、民間のみのリサイクルから官(国家)と取引する軍需産業へも進出。兵器群のジャンクリサイクルにも、本社アナハイムから多額の投資がなされ、その本拠地となったここ、廃艦島も、地球圏でのジャンクリサイクル工房として機能していた。

 

 ジャンクのくせに!

 

 そのように、深紅の人形が水銀人形を罵倒するが如き光景が同宙域を彩っていた。

 

 各艦船、MSのジャンクが、整然と周辺宙域に係留されている。

 

 それら新規事業と共に、アナハイムの各関連企業へと再生させた各種艦船、兵器販売も開始。それらを搭載した船舶の母港としても、ここ廃艦島は機能していた。

 

 また、業務上、多数の艦艇、モビルスーツの改良、改修。そして、テスト運用も請け負っており、先の大戦後、性的搾取される未成年保護を主目的として立ち上げられた民間軍事会社、コロニー福祉公社とも連携中であった。

 

 そのため、各種兵装を用いる同社艦隊の準備建造を請け負い、その母港となった経歴を持っていた。

 

 つまるところ、ここ廃艦島は、戦後、ただの宇宙の電気屋さんからジオニック社買収を経て軍需産業へと嫌な成長をした、アナハイムエレクトロニクス社の拠点の一つであった。

 

 もはや暗黒メガコーポ。

 

 そんな、かなり物騒な立場にあるこの廃艦島宙域へと、今まさに一隻の艦船が侵入しようとしていた。

 

 「告げる。ラビアンローズ03へ。こちら、コロニー福祉公社所属クサノネだ。寄港予定時刻よりかなり遅れたが、本艦の異常は今のところ見つかっていない。だが、大事を取って艦のオーバーホール願う」

 

 同宙域に鎮座する自走ドッグ艦ラビアンローズ級。その許へと訪れる艦は巨大なものであった。マゼラン級の艦体を中央に配置、ドッキング用のユニット増設を経て、二隻のサラミス級へと繋がれた複胴艦であった。

 

 艦名はクサノネ。

 

 戦時中、中破したマゼラン級カゲロウ、サラミス級ワカサギ、サラミス級セキバーンを改装、ドッキングさせた再生強化艦であった。

 

 軍閥化を開始した地球連邦軍が早々に、莫大な軍事予算を使用して新造艦を建造しはじめたため、多数の傷付いた艦船がポイと廃艦島に捨てられた。

 

 

 私を捨てるの…私たち…捨てられるのね? 恨んでやる…恨んでやるわ! 絶対! 絶対! 許さない!

 

 

 そんな捨てられた艦艇を利用、再設計して生まれ変わった艦の一隻が、このクサノネであった。

 

 クサノネは現在、コロニー福祉公社によって旗下艦隊の強襲戦艦として運用されていた。先のサイド4番外地資源衛星への強襲作戦で、資源衛星近海へと、ユウ・カリンと彼の駆るGP4改、試作型メガ・バズーカ・ランチャーを運搬したのも、このクサノネであった。

 

 その後、ユウは母艦であるサンフラワーにフルダブル、試作型メガ・バズーカ・ランチャーを移し、作戦に参加した次第である。

 

 入稜準備可能な距離まで接近した両艦…ラビアンローズ級とクサノネ…は、早速、発光信号と電波通信により適切なドッキングタイミングを合わせはじめる。

 

 合体よ! 合体! こいつら交尾するんだ! えっちね~!

 

 「こちらラビアンローズ管制。ドッキングアーム伸ばせ。エンゲージまで後…7…6…5…4…3…2…1…エンゲージ!」

 

 「こちらDブロック。入稜完了を確認。補給作業開始する」

 

 「アーム部スキャニングシステム作動。艦体各部の異常発見開始します」

 

 そうして、クサノネの入稜に何の問題もなしと判断した、薔薇の華を模した自走ドッグ艦ラビアンローズ級は、さっそく入稜したクサノネ胴体部へとドッキングアームを伸ばし、艦体を固定。高速で整備と補給を開始する。

 

 「こちらクサノネコントロール。現時刻を持って作戦終了を確認。居住用コロニーヤマトへと乗組員各位の移送を開始しろ」

 

 一方、クサノネの格納庫からは、艦艇の主要クルーたちを残して複数のランチ(小型艇)が発進していく。向かうのは最寄りの旧39番地コロニーの一つヤマトだ。

 

 ヤマトの通称はヤマトホテル。丸々アナハイムエレクトロニクス社の社員や関係者たちの居住地となっており、アナハイム本社の置かれる月同様の生活が約束された場所であった。

 

 フルダブル1号機のパイロットであるユウ・カリン、及び2~4号機のパイロットとして選抜されたサニア・ミルキズム、ルーナ・フェアチャイルド、ステラ・サフィールは、ある人物によってこの地へと集まるように呼び出されていた。

 

 見れば、同コロニーのドッキングベイには、サニア、ルーナ、ステラの乗船していたシャトルも入港しているではないか。

 

 幼い時分、まだ平和だったサイド4の農林業が盛んだったコロニーで共に過ごした少年少女たち。ユウ・カリン同様に生き残り、ニュータイプとして覚醒を開始していた彼女たちが、この地で再開を果たそうとしていることは偶然ではなかった。

 

 それはともかく、ユウが、サニア、ルーナ、ステラと再会するまで、それほど時間を要することはないようだった。

 

 その事態は、地球圏より退去していた者たちとの新たな出会いを齎す序曲となろうとしていたのだが、この時、ユウとクルミも、ニュータイプ三人娘たちも、まだそんなことに自分たちが巻き込まれようとしているとは、欠片も思っていないのだった。

 

 

 ヤマトでの再会…妖精が三体…は!? くるぞ! ユウ! 新たな融合召喚が!

 

 

 「…疲れた。寝る」

 

 コロニー内部の宛がわれた住居寝室でキングベッドへと倒れ込むと、ユウはそう弱音を吐き、瞼を閉じた。ベッド端に置かれた荷物が、その位置を保ち切れずに、どさりっと、音を立てて床に転げ落ちた。

 

 だが、そのことに気付かぬまま眠りこけたユウは、すうすうと寝息を立て始めていた。先の言葉通り、ユウは疲れ切っていたのだ。

 

 ユウによるジオン軍残党たちとの戦闘の後、クサノネから出撃していった資源衛星突入部隊による各ブロック制圧は、それほど時間は要することはなかった。だが、それ以後が重労働であった。

 

 人身売買の主犯たちへのインタビュー調査~身体に聞く~や、資源衛星近くの農業用コロニーへと停泊していた人身売買顧客側船舶の制圧。身柄の確保。

 

それらの任務にはそれほどの手間は取られはしなかったが、薬によって眠らされ、資源衛星内部へと集められていた大量の少年少女たちの身柄の確保、クサノネに随行する医療船への移送は、じつに困難であった。

 

 さながら、資源衛星内部は奴隷市の様相を呈しており、強化ガラスで仕切られた小部屋に、少年少女たちは寝たまま転がされていた。人権など無視した商品扱いである。

 

 睡眠中で意識のない少年少女たちを、そのままレイプする睡姦趣味者たち用のプレイルームや、欠損処理をする欠損体趣味者用のプレイルーム。

 その他、穢れを知らない幼気な少年少女たちにはとても語って聞かせられない、かわ悪(可愛いのが悪いんだからね。だから悪いことや酷いことしていいよね)ルームが所狭しと並んでいた。

 

 「うあっ! うああっ!死ね! しねしね!」

 

 「やめろ! 撃つな!」

 

 「俺たちの任務は犯罪者確保だ! 殺すな!」

 

 「バカ! 生かしたまま地獄を見せるんだ! 殺しちまったら何も聞き出せんぞ!」

 

 「殴り倒して止めろ! 衛生兵! 鎮静剤を!」

 

 「やめろ! アナベル卿が命を賭して実現させた(地球上からの)不法移民追い出し作戦で、宇宙(ソラ)に上がってきた連中だぞ! 生かしたまま捕らえるんだよ!」

 

 その有様を目撃したコロニー福祉公社突撃隊の一部隊員は正気を失い、犯罪者たちに向け発砲を開始した。それほどの悪逆非道振りだった。

 

 戦時中の大虐殺の弊害である。

 

 戦後の男日照り、女日照りという状況下、地球圏の人々は性欲を持て余していた。その上、人類という生物は、危機的状況下にいると性欲を増し、子孫を残そうという欲求が大きくなる。

 

 そんな本能の犠牲となった存在が、戦争によって親を失った宇宙(連邦側だったスペースノイド)の子供たちと、戦前から地球上に逃げ込んでいた不法移民(地球への逆移民は重罪)たちによって実施されていた、人身売買の犠牲者たちであった。

 

 戦後、地球上に住む不法移民主導の奴隷マーケットは飛躍的に増大した。そこにジオン共和国への帰属を拒否したジオン公国軍残党が合流し、スペースノイドの子供たち、不法移民の子供たち問わず性搾取の対象にしたのだ。

 

 戦時中、劣った連中、殺してよい連中とアースノイドを見做していたジオン公国軍の虐殺者連中だったが、地球上に居残った輩は、その劣っていて、人類の未来のために切り捨てるべきとしていたアースノイドたちを攫い、性奴隷として繁殖を開始したのである。

 

 自らを宇宙の選民、優生人種と謳っていたにも関わらず、下半身の欲望に勝てなかったのだ。

 

 地球連邦軍との闘争には楽しみも必要だ。

 

 どうせ死に逝くアースノイドだ。

 

 殺す前に性奴隷という玩具にしよう。

 

 これも戦争継続には必要なことだと自己正当化をして。

 

 当然のことだが、戦闘行為継続には大金が必要だ。ジオン共和国となった本土から満足な補給が見込めないジオン公国軍残党は、人身売買や売春、麻薬精製販売といった利益率の高い犯罪行為に協力し、自ら金を稼ぐ必要があった。

 

 元々、80~90億が宇宙に上がって、居住する人々が少ないスカスカの地球上である。

 

 土地は不法移民たちが容易く入り込めるほど余っていた。

 

 さらに、一年戦争で人口が減り、犯罪行為に手を染めることにはうってつけとなった地上である。人類半数以上を大虐殺の末に亡き者としたジオン公国軍残党たちと、地球上に元々居た倫理観の欠落した不法移民という犯罪集団。

 

 この二つの凶悪な集団が結び付くには、そう時間を要することはなかった。

 

 ここで勘違いしないよう説明しておくが、不法移民の子供たちとは、地球連邦政府によって地球上に残って居住することを許されたアースノイドたちの子供たちのことではない。

 

 不当に地球に降りたスペースノイドたちが、犯罪含むご乱行の末に誕生させた、戸籍の無い子供たちのことだ。

 

 地球連邦政府は、戦前から人類すべてはすべからくスペースノイドであり、同等の権利を有する…ただし、コロニー公社への借金全てを返済した時点で…としていた。

 

 そうして、人類の大半、じつに90億もの人類を宇宙移民政策で宇宙(そら)へと上げていた。

 

 そうすることで、旧世界の人種差別、身分制度、宗教の違いによる殺し合いという悪しき因習から人類を引き離し、その多数を守っていたのだ。

 

 しかし、そんな人類社会を守護する政策に反対し、コロニー社会・生活からドロップアウトし、地球へと不法に降り立つ者たちも、戦前から少数だが存在した。

 

 この連邦の法整備から逸脱し、勝手に地球上へと降り立ち、土地を占拠、占有した者たちは、自分たちの勝手なルールを用意し、強者が弱者を支配する身勝手な生活を始めていた。

 

 そんな原始時代染みたフリーライフ、フリーセックスのために生み落され、親から、自分たちでは育てられないからと、奴隷商人へと売り渡される子供たち。

 

 それが、いわゆる不法移民の子供たちである。

 

 大量虐殺者集団ジオン公国軍残党と地球上の不法移民たちにとって、人権意識などあってないようのものだ。自分たちの都合優先で、敵、他者と勝手に決めつけた者たちへの配慮など、欠片もない。

 

 彼等に少しでも良心があったなら、ジオン公国軍による各サイドでの大虐殺、その後のコロニー落しもなかったし、地球上に、不法移民による無責任セックスによる戸籍の無い子供が溢れかえることもなかっただろう。

 

 地獄に生まれ、地獄の生活を続ける。

 

 それが一年戦争を経た地球圏の下層民たちの実態だった。

 

 

 

 さて、話を資源衛星での経緯に戻す。

 

 

 

 宇宙でかどわかされた子供たちと、地球上で親たちに売られた子供たち。その保護と移送。

 

 奴隷売買という重犯罪に巻き込まれ、一緒くたにして集められた子供たちを助け出し保護すること。そんな任務は、それなりにこの道のプロフェッショナルとなるコロニー福祉公社職員たちにとっても重労働だった。

 

 そんな事後処理のために、コロニー福祉公社の作戦はとんでもなく長引いた。必然的にユウの同宙域の哨戒任務も長引いた。その長時間労働は尋常なものではなく、そんな事態に晒され続けたが故に、ユウは疲れ切っていた。

 

その疲労度合いもまた尋常ではなく、普段は何事に対しても慎重なユウが、宛がわられた住宅のアナログでのロック、電子ロックという多重ロックをし忘れるほどであった。

 

 

 ~青年就寝中~

 

 

 「あれ~? ここ開いてるよ~?」

 

 「にゃんとお~!」

 

 「はっ! まさかユウちゃん! 私たちがやってくるって知って、鍵を開けて待っていてくれた?」

 

 「むむ! ユウちゃんもニュータイプとして覚醒済み?」

 

 「待ちなさい。そんなことは聞いてないわ」

 

 「そ-よ! 今回の強襲は吃驚仰天させるサプライズなんだから!」

 

 「それはそれとしてどーする? 声をかけないまま住宅に侵入を試みちゃう?」

 

 「それはまずいわ! イタズラをする前にイタズラされるかもしれないわ!」

 

 「待ち伏せ!?」

 

 「私たち、ユウちゃんに逆に襲われちゃうの?」

 

 「可能性はないことはないわね!」 

 

 「そうね。ここは慎重に様子を見て見ましょう」

 

 ユウが寝室で不用心に眠ってしばらくの時間が経過して後のこと。ユウの宛がわれた住宅の敷地と道路を隔てる外壁の前に、四人の少女が集まっていた。幼馴染の男子に再開すべくして集まった四人である。

 

 すなわち、合流したサイド4の幼馴染たち、クルミと、サニア、ルーナ、ステラの四人であった。このサイド4の崩壊時に生き別れとなった同郷の少女たちは、一頻り互いの無事と再会を喜び合った後、もう一人の生き残りの幼馴染であるユウに、サプライズで再会しようと、ここに大挙して押しかけていた。

 

 クルミはユウを交えての再会を喜ぶために。

 

 サニア、ルーナ、ステラの三人娘は、同郷の優しかったお兄ちゃんを久々に困らせるべく、イタズラの標的にするためだ。

 

すでにユウの鼻の穴にねじ込む小クワガタ虫のメスの準備は万端だった。このために、わざわざ大枚叩いてコロニーへの地球産の生物持ち込み許可を得てきたのだから。

 

 「………ねえ。静かだね」

 

 「そうね」

 

 「うん。どう思う?」

 

 「あー、寝ちゃったのかもね。前の任務、大変だったらしいから」

 

 「らしい? クルミもサンフラワーやクサノネに乗艦していたんでしょう?」

 

 「途中で寝たわ。私、モビルスーツの整備以外、邪魔になるだけだもの。それに、睡眠不足は美容の大敵なんだって」

 

 「ふぅん。運が悪ければ寝たまま死ぬかもしれないっていうのに、結構大物じゃない!」

 

 「ずいぶんと度胸がついたわねぇ。昔のクルミじゃ考えられないわ!」

 

 「グッジョブ。だったら私たちと一緒にユウちゃん強襲もできるわね。サプライズのレベルを一段階引き上げられそうね」

 

 「えへへ。悪くないわね」

 

 下手に敷地内に侵入すると大目玉を食う。そんな心配をしていた敷地外の四人は、どうやらそれはないと確信し、きゃいきゃいと姦しく話し込んだ。女三人寄るとなんとやらというヤツだ。

 

 それでも敷地内からの反応がないと知ると、ユウによるカウンターイタズラはもはやあり得ないと断じ、どうイタズラするかを話し合い出す。

 

 「それじゃあ、行きましょうか!」

 

 「おじゃましま~す!」

 

 「ふふふ。それじゃあ、みんなクワガタ(メス)を取り出すから受け取って!」

 

 「うん………って、待って!」

 

 そうして、いざ住宅侵入の段階になってクワガタを取り出そうとしたステラを制止し、クルミが神妙な表情をして何事か提案しようとしていた。その予想外の事態に三人娘は瞳を輝かした。折角のイタズラだ。刺激的なものほど面白いと。

 

 「ねえみんな、クワガタはやめて他のイタズラをしない?」

 

 「へえ。クルミが別のイタズラの提案をしてくるなんて予想外ね!」

 

 「ふふ、そういうからには、何かハイレベルな策があるのかしら?」

 

 「いいでしょう。言ってみてよ」

 

 「うん。それはね………」

 

 「コラッ! 勿体ぶるな!」

 

 「そうよ!」

 

 「早く言ってよ! 面白くなかったら承知しないわよ!」

 

 「…それは大丈夫よ。みんなですっぽんぽんになって、ユウちゃんの寝ているベッドに潜り込まない?」

 

 「!?」

 

 「!!」

 

 「なん…だと?」

 

 あまりに斜め上の提案にサニア、ルーナ、ステラの三人は吃驚仰天。その後、それだ! そのイタズラこそベスト! と、クルミを尊敬の眼差しで見詰めるのだった。

 

 「もう、かなり昔になっちゃったけど、エリーとオレンジ含めてさ、私たちの中の誰をお嫁さんに選ぶのか今決めてって、迫って困らせるイタズラしたじゃない? その続きよ」

 

 「なるほどね。あのイタズラの続きかあ」

 

 「ふふん。それにプラスしてすっぽんぽんになってベッドに潜り込む。刺激的じゃないの!」

 

 「サイッコーにバッドアップル! 知恵の実のリンゴを食するような背徳感! まさにイタズラofイタズラね! 素晴らしいわ!」

 

 「わかります。それで朝になったら、昨夜はお楽しみでしたねと尋ねる訳ね」

 

 「素敵!」

 

 「でしょ! 早速実行よ! いきましょう!」

 

 「おー!」

 

 「いえー!」

 

 「やー!」

 

 雄叫びを上げ、意気揚々と敷地内へと不法侵入は果たす四人の少女…いや、メス餓鬼ども。

 

 屋内内部からは、やはりこれといった反応はない。四人はユウは深い眠りについていると判断し、だんだんと行動が大胆になっていく。

 

 「うん、電子ロックもないわね。吶喊するわよ! みんな!」

 

 クルミを先頭にし、次々と邸宅内へと侵入していく、サニア、ルーナ、ステラ。メス餓鬼4。

 

 宇宙世紀0084初頭。今まさに、ユウ・カリンの純潔は最後の時を向えようとしていた。

 

 

 その未来、赤い彗星と繋がる者たち 2 終

 

 メモ

 

 一年戦争を生き残った生者たちによる子孫を残したいという本能が、少年少女たちの性搾取という悪行となり、後の地球圏の人口爆発の一因となる。

 

 そりゃ、デラーズも北米にコロニー落しを決行して、ジオン公国軍の恥部である地上のジオン公国軍残党を始末しようとするし、シャアも、地球寒冷化作戦で、ジオン公国軍残党と不法移民の子供たちの地上での繁殖を防ごうとしますわ!

 

 どっちも失敗して!

 

 地上はマンハンターが繁殖した不法移民を狩る地獄になっちゃいました! 

 

 ふ~ん、えっちじゃん!

 

 自分でも何を書いているか解らなくなっているけど、まあ、楽しいからいいか。

 

 

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