機動戦士ガンダム フルダブル 幻想純化奇譚   作:プリエ・エトワール

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 自分(作者)の頭の整理に、ちょこっとまとめ。自分が何を書こうとしているかの再確認です。

 興味のない人は無視してブラウザバックだ!


宇宙世紀ひそひそ話1 赤い彗星の歩み

 宇宙世紀ひそひそ話1 赤い彗星の歩み

 

 はじめに今回の意図の説明から。

 

 本作、機動戦士ガンダムフルダブルは、シャア・アズナブルを真の英雄として扱っています。

 

 一部のスペースノイドたちによる独立運動に身を捧げた革命家、政治家としてではなく、むしろ、父であるジオン・ズム・ダイクンが、ザビ家と共に地球圏に残した多大な負債の処理のために、その一生を捧げたとしています。

 

 シャア(キャスバル)は、ザビ家と父ジオンが滅茶滅茶にした地球圏を、力なき一般市民が安心して暮らせる生活圏へと戻すべく、その一生を費やし、世直しに邁進します。

 

 ジオン公国亡き後も、自分たちを地球連邦政権の被害者とし、自分たちを救う存在…救世主を求め続ける救世主主義者、選民思想主義者から、地球圏を取り戻すべく戦い続けたのです。

 

 いわゆる解釈違いです。

 

 パラレルと思ってくれてもかまいません。

 

 一年戦争後もシャアは、そのために戦い続けました。

 

 時に連邦の少尉を名乗り、アナハイムと組んで地球連邦軍内部の軍閥連中の駆除に乗り出し、時にジオン軍残党アクシズの走狗に身をやつし、アクシズ勢力が地球圏へと帰還するようにと、ハマーン・カーン等に都合の良い情報をわざと流す。

 

 さらには、エゥーゴとアクシズが対立するように立ち回り、ティターンズと共闘する道を選ばせもした。自称スぺースノイドの代表同士で、互いに互いを潰し合うようにと。

 

 そうして、アクシズ勢力滅亡後には、シャアは自らが道化となる道を選び、ネオジオン総帥へ就任。

 

 シャアは、それが自身の滅びの道と自覚していても、あえて父ジオンの意思を継ぐと嘯き、革命家の道へと進み始める。

 

 それは、一年戦争後も地球圏に騒乱の種を振り撒く、差別主義、優生・選民思想、救世主主義者たちを嘘で釣り上げ、その協力を取り付けるためであった。

 

 大規模テロとは、その活動資金がなければ実行できやしない。反政府活動に邁進し、地道に働いていない紐付きテロリストたちは、スポンサーの資金なくして存在しえない。

 

 その活動資金を拠出し、地球圏のテロリストたちに渡していた者たち。

 

 その者たちこそが、サイド3を中心にして存在していた、選民思想(ギレン・ザビ)、ニュータイプ救世主主義(ジオン・ズム・ダイクン)の双方を拗らせて、宇宙の害獣と化した者たちです。

 

 差別主義者、選民主義者も、宇宙の救世主主義者も、ザビ家とシャアの父ジオンによって、目的のためなら自分たちに反対する者たちを虐殺してもかまわない…そんな歪んだ認識を持ってしまった者たちだ。

 

 そんな被害者気取りで、他の地球圏の一般人たちに対し、どうしようもない加害者と成り果ててしまった人々。

 

 彼等の歪んだ精神構造を圧し折り、それは違うんだ。そんなやり方では自分も他人も救えないと諭すことなくして…彼等の蠢動を無理やりにでも止めることなくして…地球圏に明るい未来はあり得ない。

 

 個人個人の幸せは、自分自身による自助努力以外では成し遂げることはできない。自らを救世主と嘯き、独裁的に他者を導く者たちを、我々を救ってくれるはずだと妄信しても、それで決して世の中が良くなることはない。むしろ悪くなると諭す。

 

 彼等の歪んだ主義主張を、ジオンの遺児たる自分の敗北で圧し折り、無駄と悟らせなければ、連中は自分たちの願望をかなえる存在、歪んだ救世主たるスペースノイドの指導者を求め続け、際限なくテロリストたちへと稼いだ資金を流し込み続ける。

 

 地球圏の騒乱はそれでは永遠に終わらない。

 

 それでは駄目だと彼らに悟らせるために、あえて自分がネオジオンの総裁となり、地球連邦政府に挑み、敗北する。

 

 それがシャアが最後に出した結論。最期の自分の身の振り方であった。

 

 かくして、シャアはサイド3やスィートウォーターなどの選民主義者、救世主主義者たちの支持を得て、その資金源を使いジオン軍の残党を騙し、ネオジオンを名乗るテロ集団を結成した。

 

 それは、エゥーゴ解散後、地球連邦軍内に最後に残った軍閥、ブライト・ノア閥…アムロ・レイ擁するロンド・ベルと、自分の率いるネオジオン残党軍を嚙み合わせ、滅ぼし合わせ、地球圏に残った愚民たちを最終処分する手段であった。

 

 ついでに、地球上で勝手に繁殖し始めた、ジオン軍残党とその子孫たち、不法移民たちを宇宙に追い出すための、一時的な地球寒冷化作戦であった。

 

 そう。

 

 他者の心を読めるとはいえ、その知性、行動理念までは理解できないのであれば、それがニュータイプという存在の限界である。

 

 いますぐ愚民に叡智を与えられるはずもない。所詮、世の中に騒乱を巻き起こす、過度の力を持つ一勢力でしかありえない。

 

 それ故に、ニュータイプであっても所詮は凡庸な思考しかできないアムロ・レイや、ジオン公国滅亡に功績あるブライト・ノアも、シャアの立場からしてみれば、エゥーゴのブレックスやティターンズのジャミトフと何ら変わりない愚鈍な存在、粛清の対象であった。

 

 すべての地球圏に不要な人々を殺し合わせ、滅ぼし合わせる。

 

 そうすることで、本当に生き残るべき人々のみを地球圏に残す。

 

 そんな哀しい現実とシャアは正面から向き合ったのです。

 

 

 さて、本作では、その途中のエピソードを描いていきます。

 

 

 時期は、アナハイム・エレクトロニクスが情報操作により、地球連邦軍のジョン・コーウェン閥、グリーン・ワイアット閥、及び、ジオン公国軍残党を名乗るデラーズ・フリートを二虎競食の計にて潰し合わせ、排除した後となります。

 

 首尾よく、二つの連邦軍軍閥とデラーズ・フリートを地球圏より排除したアナハイムエレクトロニクス上層部は、その後、これまでの騒乱によって権力を得たジャミトフ・ハイマン排除に乗り出します。

 

 彼と連邦軍高級将校同士で殺し合う対抗馬とし、アナハイムは、ジャミトフ同様に地球連邦政府の上院議員の資格を持つブレックス・フォーラと接触。彼に対し、資金面、兵器の開発、製造面の助力を提案し、協力体制を構築。

 

 エゥーゴという反連邦政府組織を立ち上げさせ、ジャミトフ・ハイマン率いるジオン軍残党狩り部隊ティターンズと潰し合う構図を造り出します。

 

 その上で、アナハイム上層部は、両陣営内部で工作し、内部崩壊させる人材を地球圏外から招聘する策を講じます。

 

 そうして、ティターンズの内部から崩壊する人物として、木星船団からパプテマス・シロッコを。

 

 そして、エゥーゴを内部から崩壊させる役目をさせる人物として、アステロイドベルトのアクシズに身を寄せていた、シャア・アズナブルと接触することを決定しました。

 

 アナハイム上層部は、その接触の役割を自社の旗下に位置する民間軍事会社の者たちに任せます。コロニー福祉公社ロータスランド旅団の奇妙な戦いは、その決定により開始されるのです。

 

 近々、これらも公開する予定です。

 

 まあ、トンチキニンジャ秘伝帖が終わってからですが。

 

 

 

 おまけ1

 

 本作中でのシャア(キャスバル)の一連の行動は、以下の通りとなります。

 

 

 一年戦争では、別人に成り済まし、軍人としてジオン公国軍に入り込み、ザビ家に近付き内側から崩壊させた。

 

 戦後は、ダイクンの遺児キャスバルという出自を隠し、アステロイドベルト辺境に位置するアクシズへと亡命。地球圏の愚民たち同様、デギン、ギレンによって歪んだ思想を植え付けられていた、辺境の愚民たちの監視に当たる。

 

 差別主義、選民思想の洗脳、宇宙の救世主主義から抜け出せなくなった愚民連中と、その道具であり暴力装置ともいえるアクシズに集ったジオン軍残党の監視だ。

 

 アナハイムからの勧誘を受諾後、グリプス戦役前後では、アナハイムエレクトロニクスによる二虎競食の計に参加。やはり、心ある同士たちと共に、地球圏に争いを齎す愚民たちを積極的に駆除しなければならないと思い立つ。

 

 自身は地球連邦軍内部の軍閥の一つエゥーゴの内部に入り込み、ティーターンズと食い合い、殺し合い、共倒れさせる戦力の強化に従事。

 

 一方、木星帰りとなるパプテマス・シロッコは、エゥーゴの敵対派閥ティターンズ側へと入り込み、シャアと密かに協力し合い、ティーターンズ、エゥーゴ双方の共倒れを目論む。

 

 ブレックス・フォーラの暗殺や、ジャミトフ・ハイマンの暗殺を成功裏に果たすと、シャアとシロッコは両陣営の指導者へと就任。共に互いの陣営の戦力を出し惜しみなく激しく争わせ、弱体化させていく。

 

 その二虎競食の計の結果、志を同じくするシロッコを失いつつも、ティターンズは敗北。消滅。

 

 ティターンズを排除したが弱体化したエゥーゴは、その残りの戦力のみでアクシズと潰し合う関係に。

 

 そこで、地球連邦政府とアナハイムエレクトロニクスの指導層は、アクシズに対し奇策を実行。

 

 あえてアクシズにサイド3ジオン共和国含む地球圏の半分を譲渡。

 

 所詮、地方勢力でしかないアクシズに、地球圏の半分を支配するなど不可能もいいところだ。どう考えても無理である。そんな豊富な人材は存在しない。

 

 地球圏半分の支配のために各地に人材を配置してしまえば、さらにアクシズの力は分散し、弱体化してしまう。

 だからこそ、嫌でもそうしなければならないように陥れる。

 

 所詮、シャア愛しさから下半身で物事を考えてしまうハマーンに、その策の意味を理解することはできなかった。

 

 地球圏の半分の支配を無理をして続行すれば、遠からずアクシズは内部崩壊するというのに。

 

 そんな、ハマーンの女性としての弱さを理解し上での、地球連邦政府、アナハイムエレクトロニクス、シャアの選択、決定なのであった。

 

 実際、辺境の封建国家モドキでしかなかったアクシズは、地球圏での権力奪取後、急速に弱体化した。

 

 どれほど人材を集めようとしても、一部の優秀な人々が地球圏を支配すべきと嘯く輩に付き従うはずもない。

 

 官僚の一人も集まらない。集まるのは、俺もワンチャンに賭けてみようという山師だけだ。

 

 これでは広大な地球圏の半分を支配、維持できる訳もない。

 

 官僚レベルの人材がいなければ、小国の管理、運営も儘ならない。こんなことは、国家や領地運営系なろう小説の読者でも知っていることだ。

 

 この紛争中、連邦政府の高官たちが、早くハマーンに地球を支配させてしまえと言っているが、それは以下の通りの理由であろう。

 

 お馬鹿のハマーンお嬢ちゃんたちには地球圏の支配なんてはじめから無理なのだ。だからこそ、あえて地球圏の大部分を支配させるのだよ。

 

 そうすれば、優秀な人間ぶっているハマーンのメッキは即座に剝がれ落ち、アクシズは内部崩壊へと突入する。

 

 ハマーンの代わりになろうとする愚か者が現れ、血で血を洗う内戦状態となるだろう。

 

 そうして、アクシズが内部崩壊して自滅すれば、戦争も早期に集結する…と。

 

 さらに、シャアがその隙を付き、サイド3側から分断工作を仕掛ければ、ダイクン家でもザビ家の血筋でもないハマーンは、どこからも信用を得られず孤立する。

 

 必ず政治的に追い落とされて権威を失墜。地球圏から排除させることとなる。

 

 かくして、アクシズ勢力は崩壊までの間、弱体化したエゥーゴの戦力と、どっこいどっこいの勝負を演じ続ける。

 

 地球圏の支配が今一つであるなら、せめて戦果だけでも華々しいものを得てカリスマを守ろうと。

 

 しかし、ネェル・アーガマとガンダムチームのみという、独立機動部隊一つ排除できない体たらくだ。半分ギャグ漫画である。これでは人心も離れていく。

 

 その上、サイド3へと侵入したシャアによるジオン側スペースノイドの分断工作により、アクシズに人材は集まらず、ただ、アクシズ内部での醜い足の引っ張り合いが巻き起こる。

 

 さらに、エゥーゴのガンダムチームとの戦いによる度重なる自軍の失態で、アクシズの宰相(実質的指導者)ハマーン・カーンの威光は地に落ち、自勢力内の反乱を誘発。

 

 反乱の混乱の最中、ハマーンがエゥーゴ側に討ち取られ、ここにアクシズは滅亡。

 

 その有様を見て、シャアはほくそ笑むのだった。

 

 アルテイシア…父ジオンの負債の処置は順調だぞと。

 

 

 そして、戦いは最後のシャアの反乱へと至る。

 

 

 その結果、地球上に不法移民たちのコロニーが完成してしまい、勝手に大繁殖をはじめた不法移民たちという問題は残ってしまったけどね。

 

 不法移民=犯罪者

 

 不法移民の子供=生まれた時から犯罪者

 

 地球寒冷化作戦=地球への不法移民たちをアクシズ落としの環境悪化によって宇宙に追い出す

 

 戦前の時点で総人口110~120億強の中、80~90億がスペースノイド。当時から、不法に地球上へと侵入、逃亡することは重罪であり、許されないことだった。

 

 地球寒冷化作戦は、地球降下作戦と、戦争のどさくさに紛れて地上へと降りた不法移民たちへの正当な裁きだった。

 

 彼ら不法移民たちには、きっちりと罪を償わせるべきと、地球連邦政府の高官たちとアナハイムの重役たち、シャアは考えた訳。

 

 そういった汚い仕事は、未来ある地球連邦政府ではなく、未来なきテロリストを利用するべきだと。

 

 シャアも、そこはダイクンの負債を処理するためと割り切っていたという本作の設定。

 

 罪から逃れると、罪人は自分は許されたと思い込む。

 

 だからこそ、その失敗によって後にマンハンターが、地球上で不法移民狩りをする時代が来てしまうのだ。

 

 それなのに、アムロもブライトもそこに気付かないという…多くの連邦派含めたスペースノイドたちは、シャアのその真意に気付いていたからこそ、地球寒冷化作戦を止めようとしなかったというのに…ね。

 

 

 おまけ2

 

 

 シャアの反乱で潰し切れなかった地球連邦軍ブライト・ノア閥ロンド・ベルは、ブライトの息子のマフティーことハサウェイが潰しました。

 

 息子の反逆行為で、ブライトが連邦政府の議員に立候補する道は閉ざされ、ロンド・ベルがブライト・ノア議員の私兵となる道は閉ざされました。

 

 こうして、アナハイム主導による、一連の連邦軍内部の軍閥排除がようやく終了。

 

 よくやったね。ハサウェイを操ったクェス・パラヤの亡霊。

 

 かくして、地球連邦軍内の軍閥の力は完全に削がれ、地球圏には僅かながらの平和な時代が訪れましたとさ。

 

 ブッポの阿保共が、コスモバビロニアとかいうコロニー貴族主義を唱え、新たな革命ごっこを本格的に開始するまでの間だけど…ね。

 

 

 補足

 

 サイド3の歪んだ思想とは、密閉型コロニー内部でなされていた宇宙移民第二世代の若者たちへの洗脳行為、その他のこと。

 

 曰く、我々は宇宙に捨てられた棄民とか、地球は一部のアースノイドのエリートたちに独占されている。本来、地球圏は、宇宙開拓の末に地球圏を切り開いた我々スペースノイドのものだ…といった、馬鹿馬鹿しいもの等々。

 

 サイド3の若者たちは、そういった嘘を本気にして軍に志願し、後の大虐殺…地球圏の総人口の半数以上を殺害する…に加担してしまう。

 

 地球圏の総人口110~120億強との表記揺れがあるのは、戸籍がない人物も10億人くらいいるかもと考えたからです。

 

 

 宇宙世紀ひそひそ話1 おしまい

 




 次の宇宙世紀ひそひそ話2では、エージェント、ウマ殿とブタ殿のエピソードを書こうかなと思うのだった。

 ウマ殿=アナベル・ガトー

 ブタ殿=ニナ・パープルトン

 ジオン公国軍残党デラーズフリートに北米へと再びコロニー落しをさせて、地球環境をメチャクチャにして食糧事情を悪化。

 不法移民たちが地上に居られない状況を造り出し、宇宙へと追い出して、そこを駆除しようっていう作戦。

 汚い仕事はテロリストにやらせるのよー!
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