家入成り代わり(但し夏油傑は存在しないとする)   作:春さん

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☆まさかのアイツが激重依存系だった件────────!




誰 が 成 り 代 わ り が 一 人 だ け と 言 っ た ? ? ?



五条悟を育てて(ある意味)育児放棄した家入成り代わりだが、どうやら驚くべきことがわかったらしい。

 

 

──県──市 ◇◇マンション、◯◯号室。

 

 

五条と別れた(から逃げてきた)私たち。

呪術界隈で呪詛師(仮)となった私こと家入成り代わりがコイツ(・・・)と一緒に行動しているのにはある理由があった。

 

それは私が離反した1年後…2008年まで遡る。

 

 

* * * * *

 

 

その時の私は呪術師から呪詛師になって食べて生活していく為に情報屋として活動していた。

(離反当日から数えて)2007〜2008年までの依頼完遂率は驚異の百パーセント。そのお陰か情報屋"吸殻"としての名はそこそこ有名になった。呪詛師で知りたい情報があるのなら私に相談するくらいだそうだ、部下から私の名前を聞いたらしいのでな。ありがたい限りである。

話を戻そう。

それで、依頼主は私に依頼をしその人物であったり土地であったり学校であったりの情報を渡す。金額は多少の差はあれど安いのでだいたい50万〜だから呪詛師にとっては破格価格だろう。

他の情報屋の価格はだいたいが100万〜。その半分と考えたら結構お得だ。

 

 

そんな生活を日々続けていた時だ。

あっちから私に接触があったのは。

 

 

「君が"吸殻"……いや、家入硝子かな?」

 

 

私は大いに警戒した。

なんせ私の名前を知っているのは呪術界隈の人間でも極々少数で、しかも呪術界隈で反転術式を使えるのは私を抜いて五条悟しかいないのだ。

反転術式を死なせたと分かれば周り(主に御三家)からの反感も買いかねないだろう。なんせ反転術式の人間が死んだとなれば呪術界隈の大きな損失となる。

まぁ私自身が死んだことにしたのだが…そんなことは今はいい。

家入硝子(反転術式が使える人間)が死んだとなれば上層部のやる事は簡単(単純)だ。

そのやる事とは──

"なんとしてでも私がいたという事実を隠蔽する" ──である。

 

そうと決まればあとはそれを実行するだけだ。

2005年の入学式の時には五条しか入学していないことにする。そうすれば、黄金の時代として有名になるのは五条悟だけ。五条だけなら一人でも黄金の世代と言われてもおかしくはないだろう。なんせ五条悟は稀有で重要な存在で五条家の最高傑作で最強だからな。…夏油傑がいたなら五条と夏油の2人で黄金の世代だったんだろうが……夏油傑は残念ながらこの世界に居ないだろう。 だから私を除き五条一人で最強になるということだ。

 

 

夜蛾先生に私が居たという真実を上層部自ら口止めをすればさらに完璧になるだろうな。

 

 

家入硝子が反転術式の使い手として有名であったとしても呪術界隈で家入硝子は死んだことになっているというのは聞いた。これは私が信頼している部下からの情報なので確定だ。

なのに、眼の前の人物は私のことを知っていた。

 

(情報の発生源は?なぜバレた?コイツは何者だ?私の名前をなぜ知ってる?私が反転術式の使い手だということは知ってるのか?)

 

普段は全然1ミリも動かさない脳を動かされ加速する思考。

 

「警戒はしないで欲しい。私と硝子はある意味同類なんだから」

 

 

──相手の言葉でふとある憶測が頭を過った。

 

 

(いやいや、流石にないだろ)

そう脳では否定するが、「もしかして、」と言葉を発してしまう。

 

 

希望的観測だ。しかし、しかし、

 

 

 

 

 

──もし、本当に、そうなのだとしたら。

 

 

 

 

 

私は私と同じ同類だと、舞い上がるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もしかして、同じ成り代わり……か?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その質問に長髪の人物__否、 羂索(・・)は" (YES) "と返した。

私は誰かの人物に成り代わる人物が私自身だけだと勝手に解釈していたが…そう、別に私一人だけが成り代わりだとは誰も言っていなかったのである。

もし成り代わった人物がその誰かに成ってこれまでを生きてきたのだとしたら辻褄は合う。

…それでも不可解な点はまだまだ多いし私達以外に成り代わりが居るのかどうかは不明だが。

 

話を聞くに羂索も言うなれば加茂憲倫に成り代わっていたと言う。しかも原作とは違い性転換しての成り代わりだそうだ。つまり加茂憲倫は書物では女になっている。

名前も加茂憲倫ではなく、加茂宥紀(ゆうき)

だがそれでも加茂最悪の汚点というのは変わらないそうで、この加茂宥紀さんは途中成り代わりなんだそうだ。

話を聞く限り厳密に言うと加茂宥紀の憑依なんだろうが…区別すると面倒くさくなりそうなので話はそのまま置いておくことにしよう。

 

 

…そして、話は現在に戻るのだ。

五条と会うのが想定通り、予想通りそうな成り代わり羂索に、私は少しの不満を零そうと視線を向ける。

 

 

 

「羂索」

「なに?硝子」

 

 

 

私が今話しかけているのは羂索だ、と自分の脳に言い聞かせる。原作では夏油傑に脳を寄生させていたので自分の脳はいつ見てもどう見ても違和感がすごいのでどうにかして欲しいと苦言を示して注意したものの、何度やっても辞めないので諦めた。しかも夏油がいないので夏油フェイスにはならない。…二重の意味で諦めた。

 

 

 

「五条が居るだなんて聞いてなかったぞ」

「そりゃ言ってないからね」

「お前……わざと言ってなかっただろ、絶対」

「なんのことか分からないなあ。うっかり言うのを忘れてただけだよ」

「お前のうっかりは全く信じられないな。それで私が何度死にかけたか…」

「なんのことやら」

 

 

とぼける羂索成り代わりにジト目をする家入成り代わり。

そう、コイツが羂索成り代わりだとしてもこの羂索は本当に羂索っぽくなってしまったのである。

本質はそうではなかったのにいつの間にやら原作の羂索になってしまった。

羂索も原作の羂索に近付けているのかと質問したが「そんなことは絶対にない」と言い切られてしまったが私は原作の羂索っぽいなと思っている。一回言ったら口を利いてもらえなくなったので二度と言ってないが。

 

……ちなみに"何度か死にかけた"という言葉は本当である。宥紀が原作と同じよう反転術式を習得するために実験体にされたり、呪霊と戦わされたりした。

結構ヤバイことをやらされていても……逆に羂索にやらせていても縁が途切れることなく続いているのだから、相当深く友情(呪い)というのが繋がっているのだろうな…と私は内心思いながらこれ以上は考えてもなにも意味がないだろうと察知し思考放棄した。

 

「それで?この先の計画は?」

「そうだねえ…」

 

うーん、と暫し空を見、思考をするような仕草をする羂索(加茂宥紀)

この暫し思考する時間は形式的なものでどうせ大体の計画は決まってるんだろう。

これまでコイツと何年行動してきたと思ってるんだ?九年だぞ九年。何となく手に取るように分かるわ。

 

「まぁそうだねえ、とりあえず──」

 

羂索から言われたこれからの行動に私は思いっっっっきり、顔を歪ませてると判るくらいに表情をへのへの文字の"へ"のように歪ませた。

 

ひとつ、

これから情報屋"吸殻"としての活動をあまりしないこと。

ふたつ、

五条悟と一ヶ月に一回会い、家入硝子が生きていることを上層部に言わないという縛りを設けること。

みっつ、

五条悟の監視下に置かれること。

よっつ、

虎杖悠仁を主とした呪術高専の生徒たちに治療をすること。

 

 

「どう考えても多くないか?」

 

 

改めて文字に書き出して見ても要望が多い。

4つ……よっつ???4つの内容が簡単ならまだ良くないけど良いっちゃ良い、けど内容がムズいとなったら話は別だ。…それにやらなきゃいけない要望も多すぎる。

 

「頑張って耐えて!ファイト!!」

私の心情を理解しながら素敵な笑顔でウインクをしながらサムズアップする羂索。

あ〜〜〜〜キレそう。

 

 

 

「ハァ…わかったよ、頑張る」

 

 

 

…まぁ、結局は渋々その条件を飲んだんだが。

内心は飲みたくないのだが仕方ない、なんせコイツは羂索じゃなくとも羂索寄りになったんだから。

ここまで私がやるんだから…たぶん、私も(友情)が頑固になってきてるなぁと実感する。

やだなぁ普通に。でも、羂索に想われて気持ち悪くないと思うのは私の頭がおかしくなったのか?

…いっか、まぁ。どうせもうこの(のろい)はずっと付きまとって来ることになるんだし。

 

で、大分話を変えるが。

多分──確証はないが、羂索の中身は私に依存している。羂索の目的の為とはいえ羂索がイライラしているということがなんとなく判るんだよ。

…なんで分かるのかって?なんせ私の前世で心理学を少し学んでたからな。人の感情は大体分かるようになった。仕草、声、視線などなど…自分で思うんだがそれだけで分かるなんてキモいなとも思う。

が、学んでわかるようになったんだから仕方ないだろ。そこはもうバッサリ諦めてる。わかるものはわかるんだから。

…っとと……話が脱線したな、戻そう。

そうそう、4つ目の虎杖悠仁を主とした生徒たちを治療するということだが…どのくらいに少年院があって、どのくらいに交流会があるのかも把握した。

よっぽどのことがない限りは大丈夫らしい。

 

ただ──

 

 

「私が五条の性格の補正をしたからどう出るかはわからんけどな」

「…マジで?」

 

目を見張った。

そんなに目を見張ることかよ、ウケる。

 

 

ま、私を散々振り回したんだからこのくらい良いだろ。

許せよ、羂索。

 

 

「ちなみにこれはマジだ。補正したから結構真面目になったぞ、五条」

「……ホンット余計なことしてくれたね。」

 

 

羂索はついに頭を抱えた。

 

 

* * * * *

 

 

 

頭を抱えてからすっかり動かなくなって丁度1時間経った頃。

羂索は家入成り代わりに出会うまでに計画していたものを崩そうかどうかを悩んでいた。

 

(原作と違う行動をするってことは想定外なことが起きるということだよね。……本当余計なことをしてくれたなあ、家入硝子の成り代わり。

 …まぁ、それでも好きなのは変わらないんだけどさぁ……)

 

うーん、うーん、と考え込む羂索。

流石心理学を少し習っていた家入成り代わりである、 家入の憶測通り羂索は家入硝子(成り代わり)に依存していた。

 

 

 

 

 

「……予定一旦全部変更するか!」

 

 

 

 

 

結局羂索はこれまで産まれて(平安時代)から厳密に計画していた予定(モノ)を全てガラッと変えることにしたのだった。

変えると決めてしまったのでどう変わるのかは分からないが、ただ───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────この行動が幸か不幸かは () のみぞが知る、ということだけは確かであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






●家入成り代わりこと家入硝子さん
まさかの羂索が女になっててしかも同類…?と驚いた。心理学を学んだ君の知識はすごく合っていたよ!
普通に羂索から出される条件がキツすぎて真面目にキレそうだった。いや本気で。
しかもこれから五条と生徒さんたちに会うことが決定されたよ!おめでとうおめでとう、とってもめでたい(笑)し五条と超気まずくなるのがここで確定しちゃったね!
本人は笑えないだろうけどね!!!!!!!


(五条は変なとこで真面目だから私についても上層部に報告してるよなー…どうしようか)


▷ どうやら 家入(いえいり) ()(ぬし)打開策(五条から逃れる方法)考え(探し)ている ようだ!


諦めたまえ、君には監禁(拘束)されるしか選択肢はないんだ☆


●羂索成り代わりこと加茂宥紀
最初に家入に会ってから超感情移入して激重依存してる羂索さんだよ!なんせ前世で推しだったそうだからね!
理由はそんなに深………くもない、と思うよ!(当社比)
五条さんが性格変わったのは想定外だったようだよ!!だから苦渋の決断して計画全変えしたよ!
五条さんが変わるとは思ってもいなかったそうだよ!!!なんせあの五条だからね!それはどの世界線でも変わってなかったそうだよ、仕方ないね!!!


「んーーそうだねえ。
 ………五条悟封印した方がいいかな?」


▷ どうやら 羂索(けんじゃく)()(ぬし)不穏な(ヤバイ)(とってもとっても笑えない)こと を ()っている ようだ!


家入成り代わりが観てた原作と同じ流れをやるつもりか君は??即刻辞めたまえ☆


次回投稿日は10月20日(日曜日)です。
次回、家入はようやく五条と……?

やるならどっち?

  • 家入成り原作世界転移
  • 原作五家成り世界転移
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