都度設定の追記をすると思いますが、どこかの段階でまとめる予定です。
第03話「クジラの中での邂逅!砂漠の国のお姫様!?」
船のスピードが急激に速くなった。どうやらうまくグランドラインに入る流れに乗ったようだ。
体を拭き包帯をキッチリと結び直し替えの服に手を伸ばしたところで耳を押さえてしまうほどの音が響き、次いで大砲の音にルフィの怒号と皆の叫び声、そして船を衝撃が襲う。何事かと思い揺れの治まりを待ち外へ出ると空と海が広がっており、目の前には小さな島が見えた。
メリー号の象徴ともいえる羊の船首が折れているのとルフィが見当たらないがこれといって何もないじゃないか、それなのに何故皆が皆放心しているのかとナミに聞いてみると、巨大クジラに飲み込まれ気づいたらこの場所にいたということらしい。それが本当ならとしばらく空を注視しているとその答えとなる違和感に気がついた。
「…雲、カモメもそうだが全く動いてないな。それにあの小島、若干だが揺れているのと土台に金属部が見える。ということはここはその巨大クジラの腹の中で空はペイントで、海は胃酸ということで間違いないか」
やっぱり食べられたんだ、そうナミが気落ちしていると胃酸の海からかなりの大きさの大王イカが現れウソップをその足で捕まえた。ゾロとサンジが助けようと構えたが大王イカの背後からいきなり生えたモリにより絶命した。
「花?いや人間か」
崩れ落ちる大王イカの後ろに現れたのは一人の老人だった。仲間の危機を助けられたとはいえ見知らぬ人物、重苦しい緊張感が辺りを包む。
ゾロやサンジは老人の後手に回っても大丈夫なようにその一挙手一投足を逃さないように見る。
老人が動く、二人は来るか!?と身構えたが老人は何事もなかったかのようにビーチチェアに座り新聞を読み始めた。
「何か言えよコラァッ!」
しばらく傍観していたサンジだったがついに老人にキレる。老人は何も語らず威圧感を出し睨むように甲板の一味全員を見る。その無言の重圧に耐え切れなくなったウソップは震える声で『こっちには大砲があるんだぞ』と威嚇をした。
「大砲?止めておけ、死人が出るぞ………私という、な」
「お前かよ!!!」
「まぁ落ち着けよ。おい爺さん、アンタは誰でここはどこだ?」
声を荒げたサンジを押さえたゾロの質問に対し老人は自分のことから言うのが礼儀ではないかと軽く非難する。
「あぁ…それもそうだな、おれは「私はクロッカス、この双子岬の灯台守をやっている。年齢は71、双子座のAB型だ」オイコラ爺さん…」
先に名乗った上に聞いてもいないことまでペラペラと喋る老人に苛ついたゾロの手が刀に添えられたのを見てようやくクロトが手で制し一歩前へ出る。
「はじめまして、間違っていたらすみませんがあなたがDr.クロッカスですか?」
「ドクターなどと呼ばれるのは何年ぶりだろうか。お前は?」
「クロトといいます。レイさんが懐かしがってましたよ?」
「レイさん?…ほぅ奴を知っておるのか。そうだな、この年になると久しぶりに会ってみたいとは思うな。だが私はここを離れるわけにはいかんのだよ」
クロッカスが空を、といってもクジラの腹の天井を仰ぎ見る。
その言葉に皆が押し黙っていると突如鈍い衝撃音が響き胃酸の海が波立ち始めた。
「ラブーンの奴め…また始めおったか。少し待っておれ、このクジラを落ち着かせたらそこの外まで連れて行ってやる」
クロッカスが胃酸の海に飛び込み、代わりに出口と思われる扉のすぐ近くからルフィを含む三人が落ちてきた。
「ルフィ!?」
「おぉ~みんな無事だったんか~。よかった~…けど助けてくれクロトォッ!」
メリー号の姿を確認したルフィはホッとした表情を浮かべたが自身の状況から、変身したら飛べるということを知っているためクロトに助けを求めた。
変身には若干時間がかかるクロトは船べりから胃酸の海にジャンプし、空中をまるで地面があるかのように蹴ってルフィと水色の髪の少女を抱えもう一人の男をメリー号の近くに蹴落として船へと戻る。
「お~助かった~。クロト、サンキュ~な」
「あ、ありがとう」
ルフィは素直というか単純な性格のため、助かったことに礼を言うだけだったが、そのあまりにも異常な行動は一味と少女の目を見開かされるのには十分すぎるものだった。
「クロト、アンタ今変身しないで空飛ばなかった!?」
「何ィッ!!クロト今空飛んだのか!?スッゲェーーーー!!!」
言われてようやく気づいたルフィはつい先程と同様にキラキラとした眼差しでクロトを見た。
「今のは六式と呼ばれる海軍が考案した体術の内の一つで【月歩】というものだ」
「か、海軍の!?じゃあクロト、お前元海兵だったのか!?」
クロトの言葉に当然の疑問がゾロの後ろに咄嗟に隠れたウソップの口から出てくる。どんだけビビリなんだよとゾロの言葉にウソップはビビってるわけじゃねぇよとおそるおそると出てくる。
「いや、俺は海軍にいたことはない。六式は|知識≪・・≫として家族から譲り受けたものだ」
「家族の誰かが海軍ってこと?なのにアンタが賞金首になってその人に迷惑はかからないの?」
「それはない。幼少時に巻き込まれた事件で俺を助けようとしてその人とはそれっきりだからな…」
「ご、ごめん…私そんなつもりじゃ…」
ナミ自身、元海兵の養母親を持ち海賊に殺されたという過去を持つ少女。仲間になったばかりでクロトの過去など知る由もなくそのつもりはないが少々非難めいた言い方をしてしまったが、自分も養母親が生きてて海賊になることを反対したとしても言うことは聞かなかっただろうが。
クロトの予想外の反応に謝罪の意を示したが本人はあまり気にしていない様子だ。
「気にしないでくれ。出会ったばかりでまだお互い話していないことも沢山ある。これから知っていけばいい、だろ?」
「クロト…ありがとう」
「こっちこそだ、心配してくれてありがとう」
クロトはそう言って笑い、落ちたもう一人のために梯子をかける。
「き、きみ…ヒドイじゃないか」
上ってきた男は開口一番にクロトに文句を言う。
梯子を片付けていたクロトの動きが止まり男へと顔を向ける。
「俺の手は二本しかないからな、救助者が三人いて助けるなら船長と、次いでか弱そうな人だろう?文句があるならもう一度落ちるか?今度は梯子もかけてやらんがそれでも構わないか?これだけ大きなクジラだ、胃酸の力もきっと凄いだろうな」
もっとも、助けようと思えば船の甲板に叩きつけることで助けられたのだが、彼のいかにもという感じの王様ルックが気に入らなかったからあえて胃酸に蹴落としたというのが事実のクロトだった。
男が叩き落されたときに見た胃酸の底には人を含む色々な骨もあったため溶かされるイメージを具体的に想像してしまい、すぐさま土下座をした。
「あなた様の寛大なお心に感謝します」
「いやそこまで謙る必要もないんだが…まぁいいか。それより君、少しいいか?」
「な、何かしらハニー?」
先ほどの言葉と無意識にクロトの威圧感を感じ取った少女は引きつった表情になりながらも答えた。
「何をする気か知らんがまずはその物騒なものは回収させてもらう」
クロトはの二人の持つバズーカを回収する際、誰にも気づかれないように小さな紙片を手渡す。
それを見た彼女の目が驚愕で見開かれるのをクロトは見逃さなかった。
「答えなくて結構、その反応だけで分かった。その紙は捨ててくれていい。一応言っとくが俺とこの一味はあなたの目的の邪魔はしないよ」
彼女の手の中の紙には【砂漠の国のお姫様】とだけ書かれていた。
【黒龍】のクロト
年齢:18歳
賞金額:2億5千万
賞金首時年齢:4歳
悪魔の実:動物系幻獣亜種・ドラドラの実 モデル紅眼黒龍
※要するにレッドアイズブラックドラゴン
[*NEW*]戦闘スタイル:六式