かつて栄華を極めた王国があった。
 人々は穏やかに過ごし、その暮らしは永遠に続くものだと思った。
 しかしいつの世も平和が続くことはない。
 いつしか王国を妬む者が増え次第にその欲望が肥大化し、数年と経たずに戦争が始まった。
 長い戦いの末、連合国が勝利を収め王国は滅亡した。
 それを行った二十人の王は滅ぼした王国に倣うかのように自らを【天竜】と呼称するようになった。
 【龍を目覚めさせてはならない】
 そう理解した王達は彼等の築いてきた歴史を葬り、無闇矢鱈に歴史を調べる事を罪と定め自らの生を過ごした。
 それから八百余年の年月が経ち、とある男が処刑された日、時代を揺るがす最後の言葉を残した。



 そしてその二十二年後の今、一人の男が己が夢のために大冒険が待つ海へと飛び出していった。
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