これは鎮守府にまつわる、様々な怪談を話し合う、仲良し提督達の話。普段は艦娘で賑わう鎮守府のイメージが180度変わるかもしれません。いつも書類の処理に追われている提督が調べたものです。そこまで怖いものはないでしょう。「えぇー怖ぁ」程度です。ですので、彼らの話を少し…覗いてみましょう。

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鎮守府の怪談

夜の演習場

 

これは鎮守府の演習場の怪談だ。艦娘の数が少ないところだと、いつも艦娘がいるわけではないけど、俺の横須賀鎮守府みたいな大規模なところは、非番の艦娘とかで、いつも賑やかだ。夜も明るいので、夜戦想定の演習も行われることがある。

でも土日の夜だけは演習場は使用禁止になるんだ。整備員さんが点検するからな。点検が終わっても俺の方針で、使用禁止のままなんだが、演習場に近い、潜水艦寮からこんな苦情が来たんだ。

土日の夜なのに、演習場から音が聞こえると。最初は聞き間違いだと思ってたんだが、いつも帰るとすぐ寝る潜水艦達がなかなか寝ないんだ。

だから調べることにしたんだ。調べ始めたときは川内あたりだと思ってた。…だが違った。ていうか、艦娘では無い可能性が出てきた。理由は演習場に行くには監視カメラに映るからだ。

でも誰も映ってない。おかしいと思って、俺は土日、早めに仕事を終わらせ、演習場に向かった。早めと言っても、夜だけどな。

演習場に近づくにつれ、音が聞こえだした。水の上を動く音。

深海棲艦かとも思ったが、鎮守府付近に近づくと警報が鳴るし、哨戒部隊もいる。一応警戒して演習場を覗いた。

 

そこには…体の半分深海棲艦になった艦娘がいた。

 

俺はそいつには見覚えがあった。俺が初めて沈めてしまった艦娘だ。俺は思わず声を上げたよ。

それがミスだった。その艦娘はこっちに気づき、こちらに視線を向けた。

 

その顔は目の部分が空洞になっており、ちょうど見えなかった頭の右側は抉れていた。

 

ちなみに、その沈んだ艦娘は頭を撃ち抜かれていたそうだ。

俺はあまりの怖さに気絶した。気づきたら医務室のベットの上さ。話を聞くだけじゃ怖さは伝わらんだろうが、本当にビビったぜ。

なんていうか、艦娘を沈めてしまった罰があたったのかもな。

 

幽霊船

 

これは艦娘から聞いた話だ。とある大規模作戦後、俺の鎮守府は水雷戦隊を出して、深海棲艦の残党がいないか確認してた。それで哨戒中に霧が出たらしい。こっちでは観測できなかったけど。

予想外の事でこっちに通信を繋げようとしたけど繫がらなかった。仕方なく元の道を戻ろうとしたみたいだ。俺は予想外の事が起きたら戻れと言っていたから。んで帰ってる途中、駆逐艦の一人の電探に反応があった。敵でも味方でもない反応。旗艦の軽巡は確かめに行くことにした。

 

そして…見つけたのはボロボロの船だ。

 

深海棲艦に襲われたのかと思ったが、近くに深海棲艦はいなかった。見過ごす訳にもいかないので、近づこうとしたら、急に霧が濃くなり、晴れたときには鎮守府の目の前だったそうだ。

俺は信じれなかったが、その報告をした水雷戦隊の旗艦は真面目な神通だったからな。一応は調べた。

 

でもこの海域に出た船は一隻もいないそうだ。

 

モヤモヤが晴れないままだったが、調べる術は無いし、俺は諦めることにした。

この海域に幽霊船何かの噂も無いし何だったんだろうな?

もしかしたら近くの鉄底海峡から流れできた、艦の魂かもしれない。

 

長い廊下

 

僕の鎮守府って長い廊下があるんだよね。そこの話。その長い廊下は僕の私室に行くために絶対通らないといけないんだ。今までは特に気にしてなかったけど、ある日こんな事があったんだ。

その日はいつもより書類作業が長引いた。秘書艦は駆逐艦でね、寝落ちしちゃったんだ。だから部屋に送り届けたりと、そんな事をしてたら2時になってた。丑三つ時だ。僕は怖い話とかは信じないタイプだったから、とくに気にしなかった。

長い廊下に差し掛かると寒気がした。窓が開いていたりとかはないのに。長い廊下ってのは近くには寮とかも無いから常夜灯しかついてないんだ。それも合わせてすこし不安になったよ。信じてなくてもやっぱりこういうのは怖い。

そしてこの時点でおかしなことが起きていた。ずっと歩いているのに、一向に私室につかないんだ。

おかしいと思って廊下の部屋を見た。

僕の鎮守府のこの廊下は、執務室、資料室、倉庫、会議室、提督と秘書艦用の休憩室、そして私室なんだが、そこには執務室の文字があった。ずっと歩いているのに何故か執務室に戻っていだんだ。僕は恐ろしくなったね。急いでここからでないとって思って前を向いた時、後ろから音がした。

 

コツ…コツ…コツ

 

それはゆっくりだけど着実にこっちに近づいてきていた。その音に気づき、振り返るとそこには…何も無かった。

あれ?と思ってしばらく待つことにした。今のままだと僕は脱出できないからね。

でも止まった瞬間、急に

 

コツコツコツコツコツコツ

 

その足音が走り出した。僕は本能的に逃げた。走りながら後ろを見ると

 

白い顔に簡略化された顔がついたような仮面をつけた何者かが追ってきていた。

 

今は夜、艦娘のいたずらはありえないし、あったとしてもやりそうな卯月はこんなたちの悪いいたずらはしない。だからひたすら走った。ずっと走り続けていたが疲れはてて、転んでしまった。死んだと思ったよ。でも足音が、背後に来た時、急に寒気がしなくなった。ふとと腕時計を見ると、2時31分とあった。

丑三つ時は2時00分から2時30分の間。どうやら僕は運良く助かったようだった。

この後は普通に私室に戻れたよ。でもこんな経験、二度としたくない。だから仕事は2時までに終わらせるようにした。無理だった場合、執務室で寝ることにした。

このことは艦娘には行ってない。捕まったらどうなるかなんてわからないからね。

 

不運な事故

 

私はまだケッコンカッコカリをまだしていません。理由は練度99の艦娘が2名いるからです。駆逐艦と戦艦。普通なら戦艦とケッコンカッコカリをしますが、私は損得で選びたくないので、まだ決めかねておりました。

 

とある任務がありました。霧の中での戦闘任務です。なかなかに難しい任務でしたので私は練度99になった2人を作戦に組み込みました。

任務中、彼女らは目標以外の敵に遭遇しました。逸れの水雷戦隊でしたので、撃破を命令しました。

しかしその戦闘で、練度99の駆逐艦が同じく練度99の戦艦に魚雷を当ててしまいました。霧が濃く、戦艦を敵と見間違えたそうです。

魚雷に当たってしまった彼女はそのまま沈んでしまいました。

駆逐艦の子は自分のせいで沈ませてしまったことをひどく悔やみました。

任務終了後、私は彼女とケッコンカッコカリをすることにしました。理由は戦艦の方に「私が沈んだら、駆逐艦の子とケッコンカッコカリをしてあげて」と言われていたからです。こんな形にはなってしまいましたが、私はその遺言に従いました。

 

ですが、今思えば、おかしいです。練度99の駆逐艦がいくら霧とはいえ、味方と敵を間違えるでしょうか?彼女は霧の任務もこなしていました。

 

これは本当に不運な事故だったのでしょうか?

 

愛は時に人を歪めます。私の選択は本当に合っていたか不安です。

 

 

 

 

 

これはそれぞれ四大鎮守府の話でした。如何でしたが?

やはりあまり怖くなかったですね。ですが、話していた彼らは大丈夫でしょうか?2人目の人は大丈夫でしょうが、他の3人は心配ですね。

 

それはそうとして、貴方はこの話を聞いて、鎮守府のイメージは変わりましたか?貴方もこんな体験をしたら気を付けて下さいね。

 

__________________________

 

「こんなもんかな」

 

この話も懐かしいな。3年前か。今じゃこんな話をしたあいつらもいなくなって、僕だけか。

一人目の横須賀鎮守府提督は突然行方不明

2人目の舞鶴鎮守府提督は病死

4人目の呉鎮守府提督はある日一人の艦娘と共に失踪

この話をした奴がことごとく死ぬとはな…。

 

コツ…コツ…コツ…

 

ん?なんの音だ?


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