幼女戦記if 〜帝国軍第1装甲軍の戦歴〜   作:izuminnー3305

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本作は小説投稿サイト「カクヨム」で執筆中の二次創作作品です。

不定期で投稿します。


第1章:宣戦布告
第0話:アルフレット・パンツァー旅団


 統一暦1924年、西方のライン戦線。

 

 帝国が発動したプラン315は完全に頓挫し、各戦線は泥沼とかしていた。

 

 そんな銃弾や砲弾が飛び交う地獄のライン戦線をII号戦車D型の砲塔に立ちながら双眼鏡で様子を見ている一人の若き青年帝国軍人がいた。

 

「この状況だと工業地帯は終わりだな。だとするとここは不意を着く作戦で戦線を押し上げないと」

 

 すると一人の男性の帝国歩兵が慌てた様子でII号戦車D型へと近づく。

 

「アルフレット大佐!友軍の第403魔道中隊が敵、魔道二個中隊と不意遭遇戦となっており砲兵で敵塹壕を叩こうにも敵の魔道兵で観測が不可能な状態です‼︎」

 

 それを聞いたアルフレットは双眼鏡を外し、顔を後ろに向ける。

 

「それで支援は?」

「ハっ!第203魔道中隊がまもなく救援に来るそうです!」

 

 それを聞いたアルフレットはニヤリと笑い被っていた軍帽を取り、ボサボサとなった黒髪を右手でオールバックにし、軍帽を被る。

 

「よし!二等軍曹、各大隊の少佐に通達!友軍魔道中隊が敵の魔道中隊を抑えている隙に我々は敵塹壕へ向け進軍する!」

 

 それを聞いた二等軍曹は驚く。

 

「進軍ですか⁉ですが、我々は予備旅団です!司令部の命令無しでの独断行動は、」

 

 二等軍曹の言い分にアルフレットは険しい表情をする。

 

「二等軍曹、命令だ。従え‼︎」

 

 アルフレットの表情に二等軍曹はゾッとする。

 

「りょ・・・了解です!」

 

 二等軍曹は後方へ向かって走るとアルフレットは砲塔のハッチを開け、中へと入る。

 

 

 一方、ターニャは共和国軍の魔道中隊を壊滅させ、オープンチャンネルで共和国軍がいる塹壕へ向け、呼び掛ける。

 

「共和国軍残存勢力に告ぐ!ただちに降伏せよ!降伏すればボルムス陸戦条約に基づき捕虜として扱う!」

 

 だが、誰も応答が無くターニャは深く溜め息を吐く。

 

「全小隊へ!これより残存兵力の掃討を開始する!」

「あ・・・あの~~~~っ少尉」

「どうした?セレブリャコーフ伍長」

 

 セレブリャコーフは二、三度、下をチラチラと見た後に答える。

 

「それが、実は、一時間前に後方に待機していた友軍の予備騎兵旅団が進軍して、敵残存兵力を撃滅したそうです」

「はぁ⁉」

 

 ターニャが驚くのも無理はない。一時間前、ターニャ達が戦闘を行っている最中に地上では塹壕内にいる共和国軍兵達は帝国軍の突撃に備えてMle1916とマキシム機関銃を構えていた。

 

「来るなら来い!帝国のクズ共‼」

 

と、一人の共和国兵士が言った後に地鳴りが起きる。

 

「な、何だ?」

「あ!あれを‼」

 

 マキシム機関銃を構えていた共和国兵士が驚きながら右手で前を指さすと前から猛スピードでⅡ号戦車D型と38(t)戦車B型、Ⅲ号戦車E型を合わせた100両前後が目前にまで迫っていた。

 

「せ!戦車の大群だと⁉」

「バ!バカな⁉もしかして帝国軍の切り札か?」

 

 動揺する共和国兵士達を落ち着かせる為に共和国将校が皆に喝を入れる。

 

「恐れるな!たかが屑鉄が走ってるだけだ!共和国軍の勇猛さを示せぇーーーーーっ‼」

 

 だが、大量の戦車を前に共和国兵士達は肝をつぶしてしまい冷静さを失っていた。

 

「何が屑鉄だ!皆!逃げるぞぉーーーーーーーーーーーーーっ‼」

 

 一人の共和国兵士がそう言いながらMle1916を投げ捨て、後方に向かって走り出すと他の兵士達も同調圧力の様に慌てながら銃火器を投げ捨て一斉に逃げ出す。

 

「お、おい!お前達‼︎止まれ!逃げるなぁーーーーーーーーーーっ‼︎」

 

 将校は言いながら右腰のホルスターからMAS Mle1873リボルバーを上に向かった二発、撃つ。

 

 次の瞬間、Ⅲ号戦車E型の3.7cm KwK36主砲から発射された砲弾が将校に直撃しバラバラになる。

 

 アルレットは走行中のII号D型の砲塔ハッチから上半身を乗り出す形で双眼鏡で戦局を確認しつつ無線で指示を出す。

 

「右翼、第3戦車連隊はそのまま敵砲兵陣地へ進出せよ‼︎おい!左翼、第2戦車連隊‼︎遅いぞ!速度を上げろ!」

 

 アルフレットは前を向き自身の乗るII号D型の砲手に命令する。

 

「砲手!2時方向に砲塔を向けろ!」

「了解!」

 

 アルフレットは双眼鏡を覗き込み山の様に積み上げられた木箱を見る。

 

「砲手!砲撃よーい‼︎()い!」

 

 砲手は引き金を引くと主砲の機関砲から火を吹き発射された20mm弾が山積みの木箱に命中する。

 

 すると大爆破が起こり、連鎖的に周りの火砲も破壊される。

 

「おぉーーーっ!大佐‼︎弾薬です!敵陣地の弾薬庫を破壊しました!」

 

 砲手からの喜びを聞いたアルフレットは軽く頷き、全連隊に無線を入れる。

 

「全体止まれ!敵は完全に敗走した。速やかに防衛陣地を構築せよ!」

「「「了解です!」」」

 

 アルフレットのII号D型も停車する。そしてアルフレットは外に出ると双眼鏡で上空を見てターニャ達も勝利した事を確信し、双眼鏡から目を離すと上空のターニャに向かって笑顔でサムズアップをする。

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