キヴォトス大陸召喚   作:召喚人

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第1章:日米ミレニアム会談編
第1話:領空侵犯


 数千の学園が連邦を形成し作られた超巨大学園都市。 キヴォトスの住民は銃火器をまるで携帯電話の様に持ち歩くため、 この都市ではトラブルが絶えない……

 

 ――――だが、それもキヴォトスの日常の一つである。

 

 

 

――――

 

「こちらウィザード02からセミナーへ。領空侵犯機をレーダーに捉えました。方位315度 距離45マイル 高度5000m 速度350ノット 敵味方識別装置に応答ありません」

 

「こちらセミナーからウィザード隊へ。既に領空侵犯機は自治区上空へ到達済みなのを確認しています。キヴォトス航空保安法第3条7項に従い、相手が戦闘機もしくは爆撃機の場合は警告射撃を行わずに即撃墜の処置を。旅客機や貨物機、武装が確認できない場合は強制着陸の処置を取ってください。終わり」

 

 青空広がるキヴォトスの大空を、2機のジェット戦闘機が飛んでいた。

灰色の尾翼に、大きな黒字で描かれたアラビア数字の7とアルファベットのMを掛け合わせたような紋章は、その航空機の所属がキヴォトス三大校の一つである"ミレニアムサイエンススクール"であることを意味している。

 

 キヴォトス最先端の技術を誇るこのミレニアムサイエンススクールは、キヴォトスに星の数ほどある学園の中で唯一、主力戦闘機にジェット機を配備している。巧みなレーダー網と超音速ジェット戦闘機との連携で構築される防空網は、自他共に認めるキヴォトス最高峰のものだった。

 

 そんな防空網に不幸にも引っ掛かってしまった航空機が今日も現れた。

しかも今回はミレニアム自治区上空にまで侵入してきたため、退避を待たず、即強制着陸の措置が取られた。

 

***

――――ミレニアム・セミナー航空研究局

 

「あれか」  

「大物だねー。貨物機か何かかしら?」

「全く、こちとら仕事があるってのに滑走路なんて閉鎖しやがって……」

 

 軍事・民間共用として整備されているセミナー航空研究局のターミナルにて、人々が次々と指を指す先には、ミレニアムのジェット戦闘機と、それに誘導されて滑走路にアプローチする侵犯機の姿があった。

侵犯機の強制着陸のため、一時的に滑走路が封鎖されたため、本来乗る時間帯になっても目的の機に乗れず、退屈な待ち時間を強制されていた利用客たちは、その光景を苛立ち半分、興味半分で見物していた。

 

「ミレニアム自治区に領空侵犯なんて、ゲヘナ以上の命知らずだな」

「どこの学園なんだろ……」

 

 スクランブル発進してきたミレニアムの戦闘機2機に、トレイル隊形状に挟まれ、滑走路に着陸してきた白色の機体の速度が落ちると、やがてターミナルからもその機体後方に大きな目立つ黒文字で書かれた所属名を読み取ることができた。

 

 

"日本国 海上自衛隊"

 

 

 それが侵犯機の所属名だった。

 

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