前回は悠樹がよくわからないやつに突っ込んでいったところで終わったんで、今回はその続きからです。
では、どうぞ!
今、俺の目に映っているのは、得体のしれないなにかとそこへ歩いていく少女。
「間に合ってくれ!」
俺はそうつぶやきながら少女のところへ急いだ。
これまでの人生でこんなに急いで走ったことがあっただろうか?
それほど俺は急いでいた、だってそうしなくては1つの命が失われてしまうかもしれないのだから。
「危ない!」
俺はそう叫んで、その女の子を化物にぶつからないように突き飛ばした。
「ひゃっ!」
その女の子は、かわいらしい悲鳴を上げながら俺の突き飛ばしたほうへと倒れた。
「大丈夫か!」
「大丈夫じゃないです、っていうかあなた誰ですか?いきなり人を突き飛ばしたりして!」
まあ、当然の反応だろう。いきなり突き飛ばされて「大丈夫です」とか答える奴はそうはいないはずだ。だが俺の聞きたいのは、化物にケガを負わされたのかどうかなのだ。
「そんなことはどうでもいい。本当にケガはなかったのか?」
「あるわよ!あなたに突き飛ばされた時に肘をすりむいたわ!」
「そうじゃなくて、あいつになにかされなかったか?」
そう言って俺は化物を指さした。
「あいつ?あんた何言ってんの、あそこには何もいないわよ?」
「はぁ、お前こそ何言ってんだ、あそこにいるじゃないか!」
そう言って振り向くと、化物は跡形もなく消えていたのだ。
「あれ、あいつどこへ行ったんだ・・・」
俺は茫然として化物がいたところをみていた。
「ほら、いないでしょ!っていうか、いい加減に私の上からどいてくれません!」
少女の声ではっと我に返った俺は今の状況を確認し、そしてまずいと思った。
周囲から見ると俺が少女を押し倒したように見えているに違いない。
慌てて周囲を見回すと、すごく冷たい視線が周囲から向けられていた。
「ごめん!」
そう言って俺は急いで少女の上から飛びのいた。
「ほんとに何をしてくれるんだか。」
「本当にすまなかった!おまえが化物に向かって歩いていくのを見て、襲われるのだけは回避しなきゃいけないと思って・・・」
言い訳みたいに聞こえるだろうが、事実なのだから仕方ない。
俺は、高校生活終わったなと内心思っていた。
「はぁ、ほんとにびっくりさせられたわ。私じゃなかったらあなたどうなってたかわからないわよ。」
だが予想に反して、彼女は俺のことを許してくれたのだ。
もう一度謝ろうとすると、もういいと言われてしまった。
「あなた名前は?」
「神永 悠樹だ。」
「そう、学年とクラスは?」
「2年1組だ、でもどうしてそんなことを聞く?」
大して知られて困るような情報ではないが、何に使うのかが不安だった。
もし先生なんかに言われると、停学では済まないだろう。
「それは決まってるでしょ。あなたにこのことに関してお詫びしてもらうためよ。」
だが、また予想に反し、彼女は俺にお詫びをさせるために使うようだった。
ということはつまり、クラスに来るつもりなのだろうか。
俺はそれを聞いてみることにした。
「ちょっと待て、クラスまで来るつもりか?」
「ダメなの?別にいいんじゃない。」
「やっぱりそうか。でもダメだ、お前みたいなかわいいやつがクラスに来ると何かと変な噂が立つからな。」
「かわいいって・・・私のこと?」
見ると、目の前で女の子が顔を赤くしていた。
「そうだが、何か変なこと言ったか俺?」
「へ、変なことって・・・普通、初めて会った女の子にかわいいとか言わないでしょ!」
「事実を言っただけだぞ、実際かわいいし・・・」
「ッ~~!あなた、あとで覚悟しときなさいよ!」
そう捨て台詞を残し、その女の子は昇降口へ走って行った。
ちなみに、途中で一回こけていた・・・
(結局あいつは何だったんだ?)
俺は消えた化物のことを考えていた。
すると、後ろから俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
振り返ると、どういうことか説明してほしそうな顔をした和希と孝輝が立っていた。
それから、教室に移動した俺は長々とこのことを説明する羽目になったことは言うまでもないだろう・・・
はい。
読んでいただきありがとうございます。
今回は悠樹と少女の出会いでした。(あれ、今回で武器召喚士が出てくるはずだったのに・・・)
次回は少女との約束でパフェおごりに行くところからですね。
次回もよければよろしくお願いします!
※追記:2015/2/28に改稿しました。