武器召喚士   作:どこぞの委員長

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どうも、どこぞの委員長です。

前回は、学長室に入っていったところで終わりましたね。

では、その続きです。

どうぞ!


ヴンダーストレングス

学長室に入ると、まず馬鹿でかい機械が目に入った。

そして、その横に椅子に座った学長だと思われる人物がいた。

 

「よく来ましたね。悠樹君、穂乃香さん。」

 

そう言って学長は、椅子から立ち上がってこちらへやって来た。

そのとき俺は、違和感を感じた。

そう、学長がどう見ても俺たちより年下の女の子に見えたのだ。

正直、小学校6年生といわれても納得できそうな身長だった。

それは穂乃香も同じだったらしく・・・

 

「失礼なことお聞きしますが、学長さんはいくつくらいですか?」

「私ですか?私は16歳ですね。」

「えっ、16っていうと俺と同じ年ってことですよね。どうして学長なんてやってるんですか?」

「いろいろありましてね。まあ、その話はまた今度ということで・・・そこに機械があるでしょう。」

「はい。」

 

学長が手で示したほうを見ると、入る時に見たあの機械があった。

何やら、いろんなパイプや計器があって複雑そうな機械だった。

 

「その機械は、武器召喚士が武器を召喚するときに使う力{ヴンダーストレングス}私たちは略してヴンダーと呼んでいますが、その値を測定するものです。あと、別に敬語を使う必要はないですよ。」

「そうか。じゃあ、その値が高ければ何かいいことはあるのか?」

「値が高いと、そのぶん強力な武器を召喚することができます。」

 

どうやら武器のランクはヴンダーが大きく影響するようだ。

 

「なら、その値が武器召喚士としての強さになるわけですね。」

「そうでもありません。なぜなら、強い武器があってもまともに戦えなければ、意味はないですからね。だから、別に値が低くてもがっかりしないでください。」

 

俺はそれを聞いて、うまいこと言うなとすごくどうでもいいことを思っていた。

でも、高いに越したことはないだろう。

俺は、自分のヴンダーが高いことを祈るのだった。

 

「わかりました。ですが、どうやってはかるんですか?」

「そのパネルに手をかざしてもらえれば、あとは勝手に機械が計測します。」

「ぶち壊れるってことはねえよな。」

「悠樹君は面白いことを言いますね。今、この学校にいる人で一番値が高い人の五十倍は計測できますよ。」

 

この学校で一番ヴンダーが高い人がどれくらいかは知らないが、それの五十倍は計測できるのなら大丈夫だろう。

 

「そうか。それは失礼なことを言ってすまなかった。」

「先輩、私が先にやってもいい?」

「ああ、いいぜ。」

「ありがと。じゃあ先にやらせてもらうわね。」

 

そう言って穂乃香は、パネルの前へ歩いて行った。

 

「穂乃香さん、そこに手をかざしてください。」

「これでいいですか・・・」

「それで結構です。では計測します。」

 

学長がそう言うと、機械がうなりを上げ始め、10秒ほどして測定値が出てきた。

 

「ふう、これで良かったのかしら。」

「そんな、まさか・・・」

 

学長は、計測値を見て驚愕していた。

 

「どうかしたのか。」

「穂乃香さんのヴンダーが、この学校一番の人の十倍ほどになっています。」

「マジか、穂乃香すげえじゃねえか。」

「ほんと?こんなことってあるのかしら。」

「起こった以上、信じるしかありません。穂乃香さん、あなたの武器はAランクに相当するでしょう。」

 

また学長の口から初めて聞く言葉が出てきた。

 

「なんだそのAランクってのは。」

「言い忘れていましたね。ここでは、武器にランクがあって、下からC・B・A・Sとあります。そのAランク級の武器を使うに値するということです。」

「ということは、私はみんなの力になれるってことですね!」

「まあ、そうなるでしょう。ちなみに今、Aランク級武器を使っているのは、三十人くらいですね。」

「すごいじゃないか穂乃香!」

「先輩、ありがとう。先輩も計測してきたら?」

「ああ。でもその前に、学長、この学校の一番の十倍でAランク級ってことはSランクは誰もいないのか?」

 

さっきから疑問に思っていたことだった。

穂乃香は一番の十倍の数値をたたき出しているのにSではなくAということは、Sの人はいないんじゃないだろうか、とそういうことだ。

 

「いいえ、いますよ。この学校で最強の三人が。この三人においては武器召喚に必要な{サモンリング}を使わずに武器召喚ができるので、学内順位からは省かれています。しかし、そうですね、大体穂乃香さんと同じくらいのヴンダーだった気がします。」

「ということは、穂乃香はもしかしたらサモンリングを使わなくても、武器召喚できるかもしれないってことか?」

「あれは、特別な能力なのでわかりませんが、もしかしたらできるかもしれませんね。」

「そうか、ありがとな。」

「いえいえ。ということで、あなたも計測してください。」

 

学長に言われては仕方ないので、俺は早く済ませることにした。

 

「おう、わかった。じゃあ、穂乃香行ってくる!」

「ええ。なんかこう言うのも変だけど、がんばってね。」

「わかった。」

 

そう言って俺が、パネルに手をかざすと、穂乃香の時のように機械が唸りだした。

そして・・・

 

                  ドカンッッ!!

そういう音がした。

 

「あ・・・」

「え・・・」

「ウソでしょう・・・」

 

俺たちがこの状況を理解するのに少し時間がかかった。

そして理解した、機械が壊れてしまったということを・・・

 

「悠樹君、あなたのヴンダーの値が・・・」

「値が?」

「大きすぎて、測定できませんでした・・・」

「マジで・・・」

「ほんとです。最低でもこの学校一番の五十倍はあります。そしてあの三人と比べても、一番になることは確実です。あの子たちでも、この機械は壊れませんでしたから。」

 

学長もあり得ないようだったが、一番びっくりしているのは俺だった。

だって、この学校一番の人の五十倍以上って・・・

 

「ま、まあ、二人ともお疲れ様でした。サモンリングを渡しますので、少し待っていてください。」

「はい、わかりました。」

 

俺達が返事をすると、学長は後ろの部屋へはいって行った。

 

「先輩、どうするの?」

 

学長が見えなくなると、そう穂乃香が切り出してきた。

 

「なにを?」

「機械壊しちゃったじゃない。なんかすごい高そうだけど・・・」

 

そうなのだ、機械を壊してしまたことはどうにかしなくてはいけない。

だが俺もやろうと思ってやったわけではないのだ。

 

「どうしよう。まさか壊れるとは思ってなかったからな・・・」

「とりあえず、私も一緒に謝るから、何とか許してもらいましょう。」

「そうだな。ありがとう穂乃香。」

「いいのよ。」

 

そんな話をしていると、学長が奥の部屋から出てきた。

 

「とりあえずこれが、あなたたちのサモンリングです。悠樹君が剣、穂乃香さんが弓ですね。」

「ありがとうございます。」

「使い方は、Aクラス担当の藤林先生から聞いてください。」

「わかりました。」

「では、あなた方の健闘を祈ります。」

 

学長がそのまま後ろの部屋へ戻っていこうとするので、俺は慌てて呼び止めた。

 

「ちょっと待ってくれ。」

「はい、何でしょうか?」

「機械を壊してしまってすみませんでした。」

「すみませんでした。」

「いいんですよ、わざとやったわけではないんですから。」

 

どうやら、学長は許してくれたようだ。

そして、俺たちは挨拶をして学長室から出た。

するとそこには、昼休みの時のあの女の人が立っていた。

 

「やあ、私が呼ばれたってことは、君たちはAクラスになったということだね。」

「ああ、そういうことだ。まさかあんたが、藤林先生だとは知らなかったけどな。」

「もう名前も聞いているのか。そうだ、私が君たちの担任の藤林だ。」

「先生だったんですね。この前は、失礼なことをしてすみませんでした。」

「いや、君が謝る必要はない。あの時は私も少し無茶をしたからね。ところで、君たちのヴンダーはどのくらいだったんだ?」

 

やはり、先生なのでそれは聞いておくべきことなのだろう。

俺達は、自分たちの数値を言うことにした。

 

「ああ、学長によると、穂乃香はこの学校一番の人の十倍くらいらしい。」

「十倍っていうとあの三人ぐらいか。穂乃香さん、すごいじゃないか。」

「ありがとうございます。でも先輩は、値が大きすぎて、あの計測機壊しちゃいましたけどね。」

「測定器を壊しただと!そんな奴はこれまで見たことも聞いたこともない!本当なのか、悠樹君!」

「ああ、本当だ。俺も、まさかぶち壊れるとは思ってなかったからな。」

「まあ、君たちの活躍には期待してるよ。ついてきたまえ、クラスに案内しよう。」

 

そして、藤林先生は歩き出したので、俺たちは先生の後をついて歩きはじめた。

 

「そうそう、君たちが入るAクラスは君たちを入れて35人だ。みんな面白いやつだから、仲良くしてやってくれよ。」

「わかりました。」

「それを聞いて安心したよ。もうそろそろ着くから、もう少しついてきてくれ。」

 

歩いている途中でふと穂乃香に聞こうと思っていたことを思い出したことがあったので、聞くことにした。

 

「そういえば穂乃香、武器に弓渡されてたけど、弓使ったことってあるのか?」

「先輩には言ってなかったっけ、私弓道部だったのよ。」

「マジで。じゃあ安心だな。」

「楽しそうなところ悪いが、着いたぞ。」

 

先生の前には、一つの扉があった。

 

「ここが、私の、そして今日から君たちが通うことになるAクラスだ!」

 

そう言うと先生は、教室の扉を開いた。

 

「さあ、来たまえ。」

 

その言葉に従い、俺たちはAクラスへと足を踏み入れた。




はい。

今回も読んでいただきありがとうございます。

次回は、Aクラスで自己紹介でもしようかなと思っています。(変更するかもしれません・・・)

次回もよければよろしくお願いします!

※追記:2015/3/1に改稿しました。
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