どうも、どこぞの委員長です。
前回は、悠樹がファイントに向かって走って行ったところで終わりましたね。
では、その続きです。
どうぞ!
今、俺の目に映っているのは、穂乃香に向かっていくファイントの攻撃だった。
(この距離なら何とか間に合う!)
俺は、あの時のようにフルスピードで走った。
そのとき、俺の手に何かがふれた。
「ん?」
俺は、とりあえず何かあったほうがましだと思って、その物体を握った。
チラッと手に持っているものを見ると、剣の柄のようなものだった。
「まさかこれは・・・」
俺は、その柄のようなものを思いっきり握って、前に振った。
ガシャンッッ!!
そういう音がしたかと思うと、俺の手には一振りの剣が握られていた。
「くらいやがれ!」
俺はそう叫び、ファイントの触手めがけて剣を振り下ろした。
すると、ほとんど手ごたえもなくファイントの触手が切れた。
「とりあえず一時はしのいだみたいだな。大丈夫か穂乃香。」
そう言って穂乃香のほうを見ると、なんと穂乃香の手には一張の弓が握られていた。
「大丈夫よ。ていうか、その剣は何?」
「よくわからない。でも穂乃香も持ってるじゃないか。」
「ええ。危ないと思ったら、なんかできたのよ。」
「俺は、穂乃香を助けようと思って走ってたらできた。」
「そうなの。でも先輩、悠長に話している時間はないみたいよ。次の攻撃が来るわ。」
「よし。いっちょやっちまおうぜ!」
「ええ。いくわよ先輩!」
「俺が突っ込むから、援護頼むぜ!」
「ええ、任せて!」
そう言って俺たちは、ファイントのほうへ向きなおった。
ファイントは怒ったのか、連続で触手を伸ばしてきた。
「行くぜ!おっらぁぁぁぁぁ!」
「行くわよ!せい!」
穂乃香の放った矢が的確に触手に当たり、一瞬動きが止まる。
俺はそこを見逃さずに、的確に一本ずつ切り落としていく。
なんだか、自分の体がいつもよりスムーズに動くような感じがした。
そうして、触手をすべて切り落とした。
「どうだ、これで貴様も自分で来なきゃいけなくなったぜ。」
「来るなら来なさい、とどめを刺してあげるわ。」
そう挑発すると、言葉を理解しているのかはわからないが、ファイントはこちらに向かって突進してきた。
正直、対処できると思っていたのだが・・・
「速い!」
そう、思ったよりもファイントは速かったのだ。
俺は、剣を前に出して防御の構えをとった。
直後、ギンッッという音がして俺の体は後ろに吹き飛んだ。
「くっ!」
だが、何とか持ちこたえて、反撃に一撃ぶち込んでやった。
「穂乃香、目を狙って撃て!」
「わかったわ!」
穂乃香の射った矢は、ねらい通りファイントの目に飛んでいった。
しかし、ファイントも目をやられるのはまずいと思ったのだろう、その矢を前足でへし折った。
「ウソ・・・」
穂乃香は信じられないようだったが、すぐに気を取り直して、何本もの矢をファイントに射った。
だが、ほとんどの矢がファイントに止められてしまう。
しかし、うまい具合にファイントは、穂乃香の矢を捌くので精一杯の様だった。
「くらえっ!」
俺はそう叫んで、ファイントの横っ腹に深々と剣で切り付けた。
どうやら攻撃は効いたらしく、ファイントは後ろに跳んで俺たちと距離をとった。
「ふふ、なかなかしぶといわね。」
「ああ、だが何とかなりそうだ。行くぜ、これで終わらせる!」
そう言って、穂乃香に矢を射ってもらい、それと同時にファイントへ切りかかった。
そしてファイントの頭の部分を、思いっきり切りつけた。
するとファイントは、糸が切れたかのように地面に倒れた。
「やったみたいだな・・・」
「ええ、そうみたいね・・・」
何と驚くことに、ファイントは倒れた後、跡形もなく蒸発して消えた。
しかし、よく見るとファイントが消えたあたりに何か落ちていた。
「ん、これは?」
「なに?」
「いや、わからないけど、ファイントが消えた後に出てきた。」
「何なのかしら。まあ、先生に聞いてみればわかるわね。」
「ああ、そうだな。じゃあ、みんなのところに帰ろうか。」
「そうね。」
そうして俺たちは、みんなの所へ帰った。
すると、みんながこっちを見ながらぽかんとしていた。
一番最初に話したのは、やはりというか先生だった。
「お前たち、どうやってその武器を召喚した?」
「えっと、気づいてたら出てたんだが、それじゃダメか?」
「お前たちが召喚した時の音といい、その攻撃力といい、それはおそらくSクラス級の武器だぞ。」
「えっと、マジで?」
「ああ、神薙、お前もだ。」
「ほんとですか?」
「だが、どうやら神永の剣のほうがランクは上らしい。帰って調べてみないとわからないが、もしかしたら初めてのSSランク級の武器かもしれん。」
先生がそう言った途端、クラスメイト達が騒ぎ出した。
「SSランク級だって?そんなものあったのか。」
「あの三人でも、Sランク級だったわよね。」
「何でそんなものが出せるんだ?」
「みんな静かにしろ!」
先生の声とともに、クラスメイト達は静かになった。
「ちょっと見せてもらってもいいか?」
「ああ、構わないぜ。って言っても俺もあんまり見てないけどな。」
「っ!これは、聖剣エクスカリバーか?」
「エクスカリバー?そんなわけないじゃないか、ちょっと見せてくれ。」
「ああ。」
そう言って先生は、俺に剣を返してくれた。
俺はその剣を見たとたん、絶句した。
なぜなら、その剣は昔、俺が厨二病だった時に描いた剣、{堕聖剣カオスカリバー}に瓜二つだったからだ。
そんな俺の表情を見て取ったのか、先生が訊いてきた。
「神永、その剣を知っているのか?」
「いや、昔、俺がかいた絵にそっくりだなと思ってな。」
「名前はあったのか?」
「ああ。えっとだな、その・・・」
「早く言え!」
「すいません。えっと、堕聖剣カオスカリバーだ。」
「何っ!堕聖剣カオスカリバーだと!」
正直、大声で言われるとかなり恥ずかしかった。
そして、その先生の言葉を聞いて、またクラスメイト達が騒ぎ出した。
「堕聖剣カオスカリバーってまさかあの?」
「いや、まさかそれはないだろう。」
「でも先生がさっき、SSランク級武器とか言ってたし・・・」
なんと、みんなこの剣のことを知っているようだった。
「神永、堕聖剣カオスカリバーはな、選ばれた者の前にしか姿を現さない魔剣だ。しかも、元になっているのが、聖剣エクスカリバーなのでかなりの実力の持ち主でないと、召喚しても振ることはできない。本当にお前には驚かされるよ。」
「先輩、良かったじゃない。でもなんか先輩も武器がすごすぎて、私が召喚した武器が大したことないみたいじゃない。」
「すまない。でも、俺もこんなことが起こるとは思ってもいなかったんだ。」
「別にいいわよ。で、先生、この武器には名前とかあったりします?」
「ちょっと見せてくれるか?」
「どうぞ。」
「これも、なかなかのものだね。あの三人並みの強さの武器だ。そうだな、これはシェキナーの弓が元になっていると思う。まあ、その件に関しては教室に帰ってからゆっくりとしようか。」
「そうですね。」
そう言うことで、俺たちは教室へと戻った。
先生は、学長へ報告しなくてはいけないことがあるというこで、学長室へと行った。
その時に、ライノが話しかけてきた。
「君たちは、ほんとにすごいね。たぶんだけど、Sクラスに行くことになると思うよ。あ、あと寮もSクラスは、Sクラス専用のがあるらしいよ。って言っても、Sクラスはあの三人だけなんだけどね。」
「そうなのか。」
「そういえば、Sクラスってどんな所なのかしら?」
「実は、僕もよく知らないんだ。SクラスだけはSクラスにならないとわからないらしくてね。」
「そうなのね。でも私は、このクラスに来れてよかったわ。」
「それは俺もだぜ。いろいろありがとうなライノ。」
「いや、僕は何もできなかったよ。二人とも、Sクラスへ行ってもがんばってくれよ。僕も、このクラスで頑張っていくからさ。」
「もちろんだ。」「もちろんよ。」
そんな話をしていると先生が帰ってきた。
「神永、神薙、お前たち二人はSクラスへ行くことが決まった。そういうことだから、行ってこい!」
「今すぐですか?」
「今すぐだ!教室の前に学長がいるからついていけ!」
「はい。えっと、これまでありがとう。これからもがんばっていくから、そっちもがんばってくれ!じゃあな!」
「これまでお世話になりました。また会ったときはよろしくお願いします!」
そう挨拶して、俺たちはAクラスを出た。
そこには、先生の言った通り学長が待っていた。
「では、Sクラスに案内しますのでついてきてください。」
「ああ。」「はい。」
そうして俺たちは、Sクラスへと歩いて行った。
はい。
今回も読んでいただきありがとうございます。
次回は、Sクラスからですね。(クラスころころ変わりすぎだよね・・・)
次回もよければよろしくお願いします!